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中津<なかつ>遺跡 倉敷市玉島黒崎

更新日:2025年9月24日更新

その2(令和7年9月24日更新)

 6月に開始した中津遺跡での発掘調査も後半戦に突入しました。例年以上に気温の高い日が続きますが、作業場所全体を覆う寒冷紗(日よけ)や空調服で熱中症対策をしながら調査を行っています。

 7月にお知らせした縄文時代から中世の土器片を多く出土している層を掘り下げていったところ、中世の柱穴が多数見つかり、少なくとも2棟の掘立柱建物が建っていたことが分かりました。さらに、縄文時代の土坑などの遺構も見つかりました。

 現在、縄文時代の遺構の調査を進めるとともに、調査区を広げて遺構の有無を確認しています。今後の調査成果にもご期待ください。

中世の掘立柱建物の位置を示す写真
<写真>中世の掘立柱建物の調査(点線部分が掘立柱建物)

縄文時代の土坑を調査する様子
<写真>縄文時代の土坑の調査

その1(令和7年7月25日更新)

 昨年度に引き続き、今年も6月から水島港唐船線改築工事に伴い、倉敷市玉島黒崎にある中津遺跡の発掘調査が始まりました。調査地は、縄文時代の貝塚<かいづか>である中津貝塚の北側にあたります。これまでの周辺の調査では、土器や石器の他、屈葬<くっそう>された人骨も出土しており、この付近では縄文時代から人々が生活を営んでいたことが分かっています。

 昨年度の調査区では、縄文時代の貝層や中世の掘立柱建物<ほったてばしらたてもの>の跡が見つかりました。今年度の調査区は、昨年度の調査区の西側に位置しており、現在掘削中の地表から70cm下の面では、縄文時代から中世の土器片が多く出土しています。今後の調査で何が見つかるのか、次回の報告をご期待ください。

中津遺跡の調査風景
<写真>調査風景(北西から)

中津遺跡_土器検出状況
<写真>土器検出状況(西から)