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酒津<さかづ>遺跡 倉敷市水江・酒津
その2(令和7年11月27日更新)
出水期が明け、高梁川河川整備事業に伴う酒津遺跡の発掘調査を11月から再開しました。
今年度の下半期も高梁川の中州上に調査区を設け、東側から5区、7区、6区とし、3班体制で調査を進めています。今年度から新たに調査を始めた7区では中世の掘立柱建物を発見しました。昨年度から引き続き調査を行っている5区・6区では東西方向にのびる弥生~古墳時代の溝や遺物などが検出されています。調査開始から2週間、続々と新たな成果がわかってきました。
現地説明会の開催も予定しておりますので、今後の最新情報にご注目ください!
調査風景(東から)
掘立柱建物の柱穴の検出(北から)
出土した石鏃(せきぞく)
出土した古墳時代の土器
その1(令和7年5月22日更新)
令和4年12月から開始した高梁川河川整備事業に伴う酒津遺跡の発掘調査は、今年で4年目に突入します。
昨年度までの調査で、酒津遺跡が縄文時代草創期(約1万6千~1万1千年前)まで遡ることが明らかになり、長きにわたってこの場所で人々の暮らしが営まれていたことがわかってきました。酒津遺跡は縄文時代から江戸時代に至るまで各時期の遺構・遺物が順に堆積している状況が確認できる非常に重要な遺跡です。
現在の調査は5月で終了し、出水期が明けた10月から調査を再開する予定となっています。この4・5月は遺跡の広がりの正確な把握と縄文時代の掘り下げを進めました。年々その全貌が明らかになる酒津遺跡。岡山県の歴史を塗り替えうる新たな発見の数々に、調査員一同、期待に胸を膨らませています。新たな調査区ではどんな発見があるのか!皆さまも次回の報告をお楽しみに!

中州の調査風景と笠井堰(南東から)

酒津八幡山を望む調査風景(南から)


