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報告会「中ノ谷横穴墓の発掘調査成果から掘り起こす新庄村の歴史」にセンター職員が参加しました!

更新日:2023年12月8日更新

 11月25日(土曜日)に新庄村ふれあいセンターで開催された報告会「中ノ谷横穴墓の発掘調査成果から掘り起こす新庄村の歴史」(主催:新庄村教育委員会 後援:岡山県教育委員会)でセンター職員が発表を行いました。この報告会は令和4年度に調査された村内の遺跡「中ノ谷横穴墓」の発掘調査成果を村民の皆様にお伝えするもので、発掘調査はセンター職員が市町村支援事業として参加していました。

 報告会では、まず県文化財課の河合氏による中ノ谷横穴墓の発見や調査、報告書刊行の経緯や文化財保護行政に関する報告が行われました。次に当センター職員が発掘調査の成果とそこから読み取れる山陰地域との関係性などについて報告しました。出土した人骨の分析を行った土井ヶ浜・人類学ミュージアムの松下孝幸館長による講演「中ノ谷横穴墓出土人骨が語ること ―古人骨から日本人の歴史と未来がみえる―」では、中ノ谷横穴墓で発見された人骨の詳細や古人骨の分析によって分かること、歴史遺産を活かした地域作りの重要性についてお話がありました。その後の登壇者らによる座談会では、発掘調査の成果や地域の歴史の中での中ノ谷横穴墓の重要性、歴史遺産を活かして地域を活性化させていくことなどが話し合われました。
 また報告会会場では、中ノ谷横穴墓で出土した大刀や鉄鏃、須恵器などを展示し、約1,400年前の出土品を間近でご覧いただくことができました。

 中ノ谷横穴墓については、報告書がインターネットで公開されており、どなたでもご覧いただくことが可能です。(全国遺跡報告総覧のページへリンクします)

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(左)県文化財課河合氏 (右)古代吉備文化財センター職員

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(左)土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム松下館長 (右)座談会の様子

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出土品の展示の様子