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水江<みずえ>遺跡・酒津<さかづ>遺跡 倉敷市水江・酒津

更新日:2023年3月14日更新

 

その3(令和5年3月14日更新)

 令和5年1月から、倉敷市酒津において酒津遺跡の発掘調査を行っています。酒津遺跡は、岡山県南部の弥生時代終末期の土器である「酒津式土器」の名称の由来になった遺跡としても知られていますが、本格的な調査が行われるのは初めてです。

 今回の調査では、高梁川の中州上に調査区を設け、調査区の東側を1区、西側を2区として、二つの班で分担して作業を進めました。1区では古墳時代後期の竪穴住居や奈良時代から平安時代の溝を、2区では弥生時代の土器溜まり、鎌倉時代の掘立柱建物や溝を確認しました。

酒津遺跡でみつかった竪穴住居の写真です。酒津遺跡で見つかった古代の溝です。たくさんの土器などが中に捨てられています。
(左)竪穴住居(1区) (右)溝上層の礫・遺物検出状況(1区)

酒津遺跡でみつかった弥生時代の土器だまりです。酒津遺跡でみつかった中世の掘立柱建物のあとです。
(左)土器溜まり(2区) (右)掘立柱建物の調査状況(2区)

その2(令和4年2月7日更新)

 令和4年12月をもって水江遺跡の発掘調査を終了しました。
 調査の結果、1区では、古墳時代後期から室町時代の遺構・遺物を確認しました。室町時代末頃の溝からは多くの皿や鍋が出土しました。銅銭も2枚見つかっています。
 2区では、縄文時代後期から室町時代の遺構を確認しました。縄文時代では後期~晩期頃の土器片が出土した浅いたわみ状の遺構が見つかりました。他にも弥生時代後期の土器を含む溝や鎌倉時代から室町時代にかけての河道の一部も確認できました。

 現在は水江遺跡より北に2kmほど離れた酒津遺跡の発掘調査を始めています。今後の調査成果にご期待ください。

水江遺跡の発掘現場。室町時代の溝が見つかっています。
​溝の調査状況(1区)

水江遺跡1区、室町時代の皿の見つかった様子
​溝内から出土した皿(1区)

水江遺跡2区、縄文時代のたわみ状遺構の様子
​縄文時代のたわみ状の遺構(2区)

その1(令和4年12月12日更新)

 高梁川河川整備事業に伴う発掘調査を11月から開始しました。今年度の調査では、倉敷市にある水江遺跡、酒津遺跡の2か所の調査を行います。
 水江遺跡は、倉敷市の市街地北西の高梁川河川敷にあり、過去の調査では弥生時代~中世の遺物が見つかっています。現在は水江遺跡の発掘調査を2か所に別れて実施しており、河道の掘り下げを主に行っています。
 是非、今後の調査成果をご期待ください。

vol.1_fig1
1区の調査の様子

vol.1_fig2
2区の調査の様子