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高尾北ヤシキ遺跡 津山市高尾

更新日:2021年9月14日更新

その2(令和3年9月14日更新)

 これまで丘陵斜面の上側を中心に行っていた発掘調査は、下側の緩やかな傾斜地に移ってきました。現在、この付近に堆積した包含層(土器や石器などの遺物を含んだ土層)の掘り下げと、古墳時代の土器がまとまって出土した竪穴住居の調査を進めています。

 丘陵の谷に当たる場所に堆積した包含層は、厚いところで1.5m近くの深さがあり、弥生時代や古墳時代・古代・中世までの幅広い時期の遺物が出土しています。この土層を掘り上げると、谷地形の斜面に沿って段状遺構がいくつも造られていることがわかりました。現在見つかっているだけでも弥生時代2基、古墳時代1基、中世1基の段状遺構があり、さらに各時代の柱穴等も検出しています。調査は継続中であり、これから見つかる遺構の数もさらに増えていくと考えられます。

 また、古墳時代の土器がまとまって出土した竪穴住居は、丘陵が張り出した場所の近くで見つかりました。この土器は土師器という素焼きの焼き物で、住居に造られたカマドの前付近に、少なくとも4個の甕が置かれていたことが確認できました。今後は、カマドの造りや屋根を支えた柱穴の配置など、住居の構造について調査していきます。

段状遺構の写真
包含層下の斜面に造られた段状遺構

竪穴住居の写真
土師器の甕が置かれた状態で見つかった竪穴住居

その1(令和3年5月21日更新)

 昨年度に続き、一般国道53号(津山南道路)改築工事に伴って4月から高尾北ヤシキ遺跡の発掘調査を行っています。

 この遺跡は皿川に面した東向きの丘陵斜面に立地します。調査は斜面の上側から進めており、周りが見渡せる標高137mあたりで、弥生時代の段状遺構<だんじょういこう>1基、古墳時代後期の竪穴住居2軒、古代の段状遺構2基が並んで見つかりました。段状遺構は斜面を掘って平らな面を造った作業場や建物であったと考えられます。

 このうち、古墳時代後期の竪穴住居は平面形が一辺約4.5m の方形で、西側半分を確認しました。柱穴は3本を検出しましたが、その配置状況からもともとは4本あったことが想定されます。住居の西壁と北壁の中央では須恵器<すえき>や土師器<はじき>が置かれたような状態で見つかりました。

写真中央に段状遺構が見えます。
弥生時代と古代の段状遺構

写真の中央に竪穴住居が写っています。
古墳時代後期の竪穴住居