業務概要
空気をきれいに保ち、県民の安全・安心なくらしを守るため、大気汚染監視システムによる常時監視を行うとともに、空気中の有害化学物質を測定したり、工場からの排出ガス検査等を行っています。
また、静けさと快適な環境を保つため、新幹線などからの騒音を測定しています。
環境大気の常時監視
大気汚染監視システムにより、県下59の環境大気測定局における測定データを収集し、これらのデータのチェックを行い、月報、年報を作成しています。
・測定項目
・大気汚染物質
二酸化硫黄、窒素酸化物、浮遊粒子状物質、微小粒子状物質(PM2.5)、光化学オキシダント、一酸化炭素、炭化水素
・風向・風速、温度、湿度、日射量、放射収支量、(紫外線A、紫外線B)
現在の測定データ(速報値)は「岡山県の大気環境の状況」で見ることができます。
発生源の常時監視
倉敷市水島地区、岡山市岡南地区、玉野市日比地区の主要15工場の排出ガス中のばい煙(硫黄酸化物、窒素酸化物等)の測定データを収集し、その排出状況を常時監視しています。
光化学オキシダント高濃度時の対応
人の健康や生活環境への被害を未然に防止するために、光化学オキシダント等の濃度が高くなると大気汚染情報や注意報の発令操作を行い、関係市町村や県民局等へ通報するとともに、65の協力工場へばい煙排出量の削減要請を行っています。
環境大気(有害大気汚染物質)の汚染状況の測定
ベンゼン等揮発性有機化合物11物質、アルデヒド類2物質、酸化エチレン、ベンゾ(a)ピレン、金属7物質について県下4地点で毎月モニタリングしています。
大気汚染防止法に基づく工場等の排出ガスの検査
大気汚染防止法に基づく工場等の排出ガスの基準の遵守状況の確認のため、排出ガスのばい煙濃度等を検査しています。
サンプリングの様子 |
サンプリング機材 |
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騒音、振動に関する測定
新幹線の騒音、振動や航空機騒音を測定し、環境基準及び指針値の達成状況を確認しています。
研究発表・業績
令和5年度
・第64回大気環境学会年会
令和5年9月13日 ポスター発表
「パッシブサンプラーを用いた環境モニタリング手法に関する研究」
・令和5年度全国環境衛生職員団体協議会事例研究発表会
令和5年10月19日 誌上発表
「災害等の発生時に有効な簡易大気モニタリング手法について」
(誌上発表優秀賞)
・生活と環境(第69巻第2号)
令和6年3月1日 一般財団法人日本環境衛生センター発行
「災害等の発生時に有効な簡易大気モニタリング手法について」
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