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感染症の注目情報(インフル、感染性胃腸炎)
インフルエンザについて(警報発令中!感染症対策の徹底を!)
【県内の流行状況】インフルエンザ警報発令中
第3週(1月12日から1月18日)の県内の定点当たり患者報告数は11.14人となっており、昨年末と比較すると大きく減少していますが、患者は多く報告されており、再び流行が拡大するなど、流行が長期化する懸念があるため、引き続き感染予防策の徹底をお願いします。

<これまでの状況>
県では、令和7年10月30日に昨年より1か月程度早く「インフルエンザ注意報」を発令したところでしたが、県内の定点当たり患者報告数が第47週(11月17日から11月23日)に41.22人と30人を超過したことから、令和7年11月28日に、県下全域に「インフルエンザ警報」を発令しました。
【令和7年11月28日報道発表資料】「インフルエンザ警報」を発令します [PDFファイル/990KB]
なお、今回の発令は過去2番目に早い時期での発令であり、過去最速は、新型インフルエンザ発生時の平成21年の11月5日であるため、季節性インフルエンザに対する発令としては過去最速であるとともに、11月中の発令は初めてとなります。
さらなる流行拡大が懸念される状況にあるため、注意報発令時に引き続きになりますが、手洗い、手指消毒などの基本的な感染防止策の実施、予防接種を検討中の方は早めの接種など、インフルエンザ対策をお願いします。

インフルエンザ警報発令中啓発チラシ(2種) [PDFファイル/658KB]
県内では、インフルエンザとみられる学校等の臨時休業も発生しております。
(R7年度シーズン)岡山県内の学校等におけるインフルエンザとみられる臨時休業(報道発表資料)
感染性胃腸炎について
【県内の流行状況】
県内の定点当たり患者報告数が第3週(1月12日から1月18日)に5.75人と、昨年末と比較して患者報告が急増している状況にあり、今後さらなる流行拡大が懸念される状況にあるため注意が必要です。

【感染性胃腸炎について】
感染性胃腸炎は、ウイルスまたは細菌などの病原体に感染することで発症します。主な症状は嘔吐や下痢です。冬から春にかけての感染性胃腸炎の原因はノロウイルスなどのウイルスによるものが多いとされています。
感染経路は主に経口感染・接触感染であるため、感染予防と拡大防止には、手洗いの徹底、食品の十分な加熱、嘔吐物・下痢便等の適切な処理が重要です。
岡山県では、現在、県内全域にノロウイルス食中毒注意報を発令中です。
伝染性紅斑(リンゴ病)について(県内の定点当たり患者報告数が多い状況です)
【県内の流行状況】
第3週(1月12日から1月18日)の県内の定点当たり患者報告数は1.00人となっており、昨年からの流行は、年が明けても継続しており、例年に比べるとかなり多い状態で推移していますので、今後も引き続き注意が必要です。
<これまでの流行状況>
第35週(8月25日から8月31日)に、県内の定点当たり患者報告数が1.89人(国が示している警報基準値「2.0人」)となり、今後も患者が増加することが懸念されるため、9月5日に次のとおり県民への注意喚起を図ったところですが、第40週(9月29日から10月5日)に2.11人と過去最多の定点当たり患者報告数となりました。
【令和7年9月5日報道発表資料】伝染性紅斑(リンゴ病)の患者が急増しています(注意喚起) [PDFファイル/1008KB]

【伝染性紅斑とは】
伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。小児を中心にみられる流行性の発しん性疾患であり、両頬がリンゴにように赤くなる(紅斑)ことから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。約10~20日の潜伏期間の後に、微熱やかぜのような症状などがみられ、その後、両頬に紅斑が出現します。さらに、体や手・足に網目状やレース状の発しんが拡がりますが、1週間程度で消失します。ほとんどの場合、重症化することなく自然に回復します。成人が感染した場合には、関節痛や頭痛などの症状が出ることもあります。
感染経路は主に飛沫感染・接触感染であるため、感染予防と拡大防止には、手洗いや咳エチケットなど基本的な感染防止策が有効です。ただし、本疾患は、ウイルスの排出により人への感染力がある時期は、発症初期の微熱やかぜのような症状がみられる時期であり、特徴的な両頬の紅斑が現れる頃には、ウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失しているという特徴があります。そのため、本疾患を予防するためには、かぜ症状があれば、早めに基本的な感染防止策を実施することが重要です。伝染性紅斑を予防するワクチンや薬はありません。
【妊娠中又は妊娠の可能性がある方へ】
これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。伝染性紅斑の家族がいる場合や、流行している地域で多くの小児と接する機会がある職業の方などは特に注意が必要です。かぜ症状がある方との接触をできる限り避け、手洗いやマスクの着用などの基本的な感染防止策を実施してください。
RSウイルス感染症について
【県内の流行状況】
県内の定点当たり患者報告数が第3週(1月12日から1月18日)に1.04人となっています。一旦落ち着いていた流行が年が明けてから再び拡大傾向にあるため、今後の発生動向には注意が必要です。

【RSウイルス感染症とは】
RSウイルス感染症は、RSウイルスによる急性呼吸器感染症であり、症状は、発熱や鼻汁などの軽いかぜ様の症状から肺炎まで様々です。このウイルスは、生涯にわたって感染を繰り返しますが、多くの場合は軽い症状で済みます。ただし、初めての感染時には重症化しやすく、特に生後6か月以内の乳児では、重症化により入院にいたるケースもあります。
マイコプラズマ肺炎について(患者報告が多い状態で推移しています)
【県内の流行状況】
第3週(1月12日から1月18日)の県内の定点当たり患者報告数は1.20人となっており、年が明けても例年に比べると多い状態で推移しているため、今後の動向には注意が必要です。

ダニ媒介感染症について
昨年の一年間に、県内で日本紅斑熱が19件、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が8件報告されました。ダニの活動が活発な時期のピークは過ぎた可能性はありますが、冬であっても患者発生が全く無いわけではなく、注意が必要です。
なお、ダニの活動が活発な時期を迎えていた昨年の6月13日には、次のとおり県民への注意喚起を図っております。
【令和7年6月13日報道発表資料】今年もダニ媒介感染症が複数件報告されています(注意喚起) [PDFファイル/597KB]
ダニ媒介感染症の予防には、ダニに刺されないことが最も重要です。マダニは、シカやイノシシなどの野生動物が生息する環境のほか、民家の裏山や裏庭、畑などにも生息していることから、特に屋外でのキャンプやハイキング、農作業や草刈り、山中での作業(山菜採りや 狩猟等)は、ダニに刺されるリスクが高まります。これからの時期は特に下記チラシに記載のとおり予防対策の実施をお願いいたします。
ダニ媒介感染症である日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、つつが虫病は全て重症化するおそれがあります。野山などへ入られた方は、ダニに刺されていても気づかない場合もあるため、ダニに刺されたかどうかにかかわらず、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が現れた場合はすみやかに医療機関で診察を受けてください。その際、ダニに刺されたもしくは、ダニが生息するような環境に行ったことを医師に説明してください。

ダニ媒介感染症予防啓発チラシ(R7年度版) [PDFファイル/528KB]
ダニが媒介する感染症について詳しくは(岡山県感染症情報センター)
腸管出血性大腸菌感染症について(県下全域に注意報を発令中です)
県内で、腸管出血性大腸菌感染症の患者等発生数が増加し、7月は10人以上となりました。これから発生数が増加する時期を迎えることから、県では、7月30日に、「腸管出血性大腸菌感染症注意報」を県下全域に発令し、県民への注意喚起を図っています。
急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスが開始されています
厚生科学審議会感染症部会での審議を経て感染症法施行規則の改正により、令和7年4月7日から急性呼吸器感染症が感染症法上の5類感染症に位置付けられ、全国一斉に定点サーベイランス(継続的に発生動向を把握すること)が開始されました。サーベイランスは患者報告だけではなく、患者の一部から採取した検体を用いて病原体の検出も実施しております。
県内の最新の急性呼吸器感染症(ARI)の動向はこちら(岡山県感染症情報センターホームページ)
急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)とは、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す病原体による症候群の総称です。インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれます。
今回、急性呼吸感染症を5類感染症に位置付けた理由は、新型コロナウイルス感染症の経験を踏まえ、(1)飛沫感染等により周囲の方にうつしやすい急性呼吸器感染症の流行の動向を把握すること、また、(2)仮に未知の呼吸器感染症が発生し増加し始めた場合に迅速に探知することが可能となるよう、平時からサーベイランスの対象とするためです。
急性呼吸感染症を5類感染症に位置付けられたことにより、風邪のために病院に行く際の負担などが変わることはありません。また、就業制限や登校制限の対象になることもありません。5類への位置付けは、感染症の発生動向を把握できる体制を整え、県民や医療関係者の皆様へ情報提供するためのものです。
より詳しい情報については、下記の厚生労働省ホームページをご覧ください。
その他注目すべき感染症について
岡山県感染症情報センターについて(メルマガ配信等)
岡山県では、感染症に対する地域の監視体制を充実し、流行の実態を早期に的確に把握し、感染症のまん延を未然に防止するため、岡山県環境保健センター内に「岡山県感染症情報センター」を設置しています。
岡山県感染症情報センターでは、ホームページを開設して、インフルエンザなどの感染症発生情報(週報、月報)等の詳しい情報を定期的に掲載しております。また、ホームページへ感染症情報を掲載した際には、メールマガジンによる配信も実施しております。
