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感染症の注目情報(百日咳の患者報告が急増しています)

印刷ページ表示 ページ番号:0913020 2025年4月25日更新疾病感染症対策課

百日咳について(県内の患者報告が急増しています)

​ 県内において、5類全数把握感染症に規定されている百日咳の患者報告数が、第15週(4月7日から4月13日)に53人、第16週(4月14日から4月20日)に49人報告(4月23日時点)され、直近の2週間で100人以上の報告がありました。令和7年の累積報告数は227人となり、昨年の年間報告数である19人を大きく上回っています。特に4月に入ってからは、過去に例を見ないペースで患者報告が急増している状況にあり、今後もさらに増加の可能性があることから、4月25日に次のとおり県民への注意喚起を図りました。

 【報道発表資料】百日咳の患者報告が急増しています(注意喚起) [PDFファイル/576KB]

百日咳グラフ

 百日咳は、百日咳菌の感染によって、特有のけいれん性の激しい咳発作を特徴とする急性の気道感染症​です。いずれの年齢でも罹患しますが、小児が中心の感染症です。乳児(特に新生児や乳児期早期)では重症化し、肺炎・脳症を合併し、まれに死に至ることもあるため注意が必要です。

 感染経路は主に飛沫感染・接触感染であるため、感染予防と拡大防止には、手洗いや咳エチケットなど基本的な感染防止策が有効です。

 また、予防には、定期接種の対象で生後2か月から接種可能な、百日咳ワクチンを含む5種混合ワクチン等の接種が有効です。

 百日咳とは(厚生労働省ホームページ)

 百日咳ワクチンを含む5種混合ワクチンについて詳しくは(厚生労働省ホームページ)

急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスが開始されました

 厚生科学審議会感染症部会での審議を経て感染症法施行規則の改正により、令和7年4月7日から急性呼吸器感染症が感染症法上の5類感染症に位置付けられ、全国一斉に定点サーベイランス(継続的に発生動向を把握すること)が開始されました。

 県内の最新の急性呼吸器感染症(ARI)の動向はこちら(岡山県感染症情報センターホームページ)

 急性呼吸器感染症(​Acute Respiratory Infection:ARI)​とは、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す病原体による症候群の総称です。インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれます。

 今回、急性呼吸感染症を5類感染症に位置付けた理由は、新型コロナウイルス感染症の経験を踏まえ、(1)飛沫感染等により周囲の方にうつしやすい急性呼吸器感染症の流行の動向を把握すること、また、(2)仮に未知の呼吸器感染症が発生し増加し始めた場合に迅速に探知することが可能となるよう、平時からサーベイランスの対象とするためです。​

 急性呼吸感染症を5類感染症に位置付けられたことにより、風邪のために病院に行く際の負担などが変わることはありません。また、就業制限や登校制限の対象になることもありません。5類への位置付けは、感染症の発生動向を把握できる体制を整え、県民や医療関係者の皆様へ情報提供するためのものです。​

 より詳しい情報については、下記の厚生労働省ホームページをご覧ください。

 急性呼吸器感染症(ARI)に関するQ&A(厚生労働省ホームページ)

 

RSウイルス感染症(例年同時期と比較して県内の患者報告が増えています)

 県内の定点当たり患者報告数が、例年同時期と比較して多い状況です。

 RSウイルス感染症は、RSウイルスによる急性呼吸器感染症であり、症状は、発熱や鼻汁などの軽いかぜ様の症状から肺炎まで様々です。このウイルスは、生涯にわたって感染を繰り返しますが、多くの場合は軽い症状で済みます。ただし、初めての感染時には重症化しやすく、特に生後6か月以内の乳児では、重症化により入院にいたるケースもあります。​

 国内では、これまで夏頃から患者が増加傾向となり秋にピークが見られていましたが、コロナ禍以降は、春から初夏に増加傾向となり夏にピークが見られるようになっており、流行時期が早まっている可能性があります。今年は、県内同様、全国データからも流行時期がさらに早まっている可能性があり、今後患者が増加していくことが考えられるため、発生動向には注意が必要です。

インフルエンザについて(現在、注意報発令中です)

 県では、令和6年11月21日に「インフルエンザ注意報」、令和6年12月26日に「インフルエンザ警報」を発令し、県民への注意喚起を図っておりますが、県内の定点当たり患者報告数が第4週(1月20日から1月26日)には9.42人、第5週(1月27日から2月2日)には3.54人と、県で定める警報解除基準(2週連続して、10人を下回った場合)を満たしたことから、令和7年2月7日、「インフルエンザ警報」を解除し、「インフルエンザ注意報」に切り替えました。

 なお、現在もインフルエンザは流行状態にあり、県内ではインフルエンザによる学校等の臨時休業も報告されています。引き続き、基本的な感染防止策など、予防と対策をお願いいたします。​

新型コロナウイルス感染症について

ダニ媒介感染症について(県内の日本紅斑熱患者の発生が増えています)

腸管出血性大腸菌感染症について

その他注目すべき感染症について

岡山県感染症情報センターについて(メルマガ配信等)

岡山県では、感染症に対する地域の監視体制を充実し、流行の実態を早期に的確に把握し、感染症のまん延を未然に防止するため、岡山県環境保健センター内に「岡山県感染症情報センター」を設置しています。

岡山県感染症情報センターでは、ホームページを開設して、インフルエンザなどの感染症発生情報(週報、月報)等の詳しい情報を定期的に掲載しております。また、ホームページへ感染症情報を掲載した際には、メールマガジンによる配信も実施しております。

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