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梅毒について知りたい

印刷ページ表示 ページ番号:0811071 2024年4月1日更新疾病感染症対策課

梅毒について正しく知り、感染を予防しましょう!

梅毒は性行為によってうつる性感染症の一種です。「梅毒トレポネーマ」という細菌が原因です。
治療しなくても症状が消えたり、症状が全く現れないこともあり、感染に気づきにくいと言われています。
そのため、知らない間にパートナーへうつす可能性があります。
また、性感染症は1つの性感染症に感染するとその他の性感染症にも感染しやすくなることもあるため、早期発見・治療していくことが大切です。

梅毒が増えているって本当?

岡山県の梅毒報告数は、2014年から年々増加傾向にあり、2017年は、前年の4倍以上の報告数となりました。
2023年は感染症法に基づく調査が始まって以来、最も多い316件の報告があり、深刻な状況が続いています。
梅毒の発生動向等は感染症情報センターのデータをご覧ください。
梅毒急増

どうやって感染するの?

主に感染している人との性行為によって感染します。
オーラルセックスやアナルセックスでも感染することがあります。

どんな症状がでるの?

〇第1期:感染後約3週間~
感染部位にしこりや股の付け根の部分のリンパ節が腫れることがあります。
痛みがないことも多く、治療しなくても症状は自然に軽快します。
しかし、体内から病原体がいなくなったわけではなく、他の人にうつす可能性があります。

〇第2期:感染後数か月~
手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発しんが出ることがあります。小さなバラの花に似ていることから「バラ疹(ばらしん)」と呼ばれています。
発しんは治療をしなくても数週間以内に消えることが多く、また、再発を繰り返すこともあります。

〇晩期顕症梅毒:感染後数年~
皮膚や筋肉などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。
また、心臓、血管など複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死に至ることもあります。

感染したかもしれない時はどうすれば良いの?

梅毒に感染したかどうかは、医師による診察と血液検査で判断します。
保健所では無料・匿名で検査が受けられます(要予約)。
症状がある場合は、はやめに医療機関(男性:泌尿器科、皮膚科等、女性:産婦人科、皮膚科等)を受診しましょう。
感染して最初の数週間は、検査をしても陽性反応が出ないことがあるので、感染が疑われる日から3週間以上経過してから検査を受けて下さい。

感染したらどうなるの?

ペニシリン系の抗生物質等で治療します。
早期発見できれば、後遺症なく治療できます。

○治療が終わるまでは薬を飲み続けましょう。
○梅毒は何度でも感染します。再感染しないための予防をしましょう。
○パートナーにも検査を受けてもらいましょう。

感染を予防するには?

感染者、特に感染力が強い第1期、第2期の感染者との性行為を避けることが基本です。
コンドームの適切な使用により、感染の可能性を低くすることができます。
ただし、コンドームで覆えない部分から感染することもあるので、過信せず、皮膚や粘膜に異常があるときは、性行為を控えて、早めに医療機関を受診しましょう。
梅毒の感染拡大を止めるためには、1人1人が梅毒に対する正しい知識をもつことが大切です。
梅毒という病気を理解し、正しく予防しましょう。

妊娠中の梅毒感染に気を付けましょう

先天梅毒チラシ
妊婦が感染すると、胎児に感染することがあり、先天梅毒の原因にもなります。
先天梅毒は、胎盤を介して胎児に伝播し、母親が無治療の第1期または第2期梅毒であれば、母子感染を生じます。
胎児への胎盤を介しての感染リスクは約60%~80%であり、その可能性は妊娠後半に高くなると言われています。
感染してしまうと、死産になったり、新生児死亡のリスクがあがること、また、生まれてきた赤ちゃんに、特徴的な皮膚病変や、発育不良、知的障害などが現れることもあります。
自分の治療が完了しても、パートナーが梅毒に感染していた場合、再感染するリスクがありますので、パートナーと一緒に梅毒を予防する必要があります。

岡山県作成のリーフレット

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