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【東岡山工業高校】高校生が好適環境水でアクアポニックスに挑戦!!

印刷ページ表示 ページ番号:0869195 2023年8月2日更新教育政策課

 東岡山工業高校の生徒が、分野の垣根を越えて、付加価値の高い水産養殖と植物の栽培を同時に行う、循環型農法「アクアポニックス」に挑戦することになり、7月31日に、この「東工×養殖プロジェクト」のお披露目会が実施されました。

 アクアポニックスとは、水産養殖(アクアカルチャー)と水耕栽培(ハイドロポニックス)を組み合わせたもので、魚の排泄物に由来する窒素やリン酸を、植物の成長に利用する循環型農法のことをいいます。今回はこのアクアポニックスを、岡山理科大学の全面協力を得て、「好適環境水」を使って行うこととなりました。海水で野菜はまず育ちませんが、好適環境水なら、付加価値の高い海水魚を育てながら植物を育てることができます。「アクアポニックス」自体は取り組んでいる高校もあるようですが、「好適環境水を用いたアクアポニックス」となると高校での取組は全国初です。前例のない取組に、高校生が挑戦します。

 岡山理科大学からは養殖技術を学び、また農業のノウハウが不足していることに対しては、同じ市内の瀬戸南高校の協力を得ます。この日までに、東岡山工業高校の生徒が瀬戸南高校を訪れ、今回の取組で栽培するのに適した植物について教えてもらっていました。

 そして、東岡山工業高校には5つの科があります。工業化学科の生徒が水質検査をし、設備システム科が大型水槽の化粧板を製作し、電子機械科がドラム式水耕栽培槽を製作するなど、各科の連携によってこのプロジェクトが進んでいきます。

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▲メディアからも注目されています!


 お披露目会ではまず、これから育てていく養殖魚を水槽に入れることからスタートです。うまく適応してくれるか、不安もありながら、生徒たちは水槽に次々と魚を入れていきました。なんとか魚たちも落ちついてくれたようで、生徒もひと安心です。

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▲巨大水槽に、魚を投入!

 

 続いて、循環水を使って育てる植物の植え付けをしていきます。耐塩性のある植物がよいと岡山理科大学から教えてもらい、リーフレタスを栽培することにしました。ドラム式の栽培槽にしたのは、少ないスペースでもより多くの栽培ができるからだそうです。平面で栽培すると、3倍の耕地面積が必要になるとのこと。効率よく栽培する秘訣です。

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▲ドラム式栽培槽は電子機械科が製作しました

 

 アクアポニックス装置での作業の後は、場所を移動して生徒たちが今回のプロジェクトについてプレゼンを行いました。「持続可能な社会への貢献を目指す」「工業高校生が今までやってこなかった分野の開拓を進めていきたい」などという力強い言葉がありました。また、このプロジェクトの最終目標は、この方法で育てたものを「東工ブランド」の商品として確立し販売するというものです。

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 工業高校の強みを生かし、「食」分野に工業的な視点からアプローチしていくという前例のないプロジェクトに挑戦する東工生たちから目が離せません!要注目です!!

この記事に関するお問い合わせ

県教育庁教育政策課
Tel 086-226-7569