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12月10日、岡山南高校で「第51回 卒業制作展」が開催されました。3年生が、それぞれの学科で学び身に付けてきたことを発表する集大成の舞台です。先立って9日に実施された校内発表のうち、ステージの部の様子を紹介します。
まずは家庭学科による「家庭クラブスクールプロジェクト」の発表が行われました。コロナ禍での「マスクケース」を題材に問題解決に取り組み、7月に行われた全国高等学校家庭クラブ研究発表大会で、全国家庭科教育協会賞を受賞した内容です。専門家から意見を聞いたり小学生や高齢者の生の声を聞いたりして、よりよいマスクケースを制作するために試行錯誤を繰り返す様子が発表されました。
続いて、商業学科が2つの内容について発表しました。1つめは、耕作放棄地を活用したスーパーフード「モリンガ」を題材にしたビジネスプランの提案です。同様の内容は岡山イノベーションコンテスト2022でも披露し、見事ファイナリストに選ばれました。2つめは今年度の全国高等学校生徒商業研究発表大会で最優秀賞受賞を果たした、地魚「ヒラ」を題材にしたプロジェクトについて発表しました。物事に対する鋭い分析力、見る者を引き付けるプレゼン力は圧巻でした。
生活創造科の生徒は、「ももたろう」をベースにしたオリジナル劇を発表しました。子どもたちを楽しませるため、保育に関する学習を通して身に付けてきた視点を取り入れ、観客参加型のクイズやリズムゲームを考案し、オリジナルの歌も披露しました。最後には桃太郎たちも鬼も、観客も一体となる楽しい結末でした。
ステージの部の最後は、服飾デザイン科によるファッションショーが行われました。生徒たちは、このファッションショーに向け、被服製作、ファッションデザイン、服飾の歴史などを学習してきました。14のチームが自ら決めたテーマに合わせて、衣装のデザイン、製作を行い、モデルとなって、華やかで感動的なショーを作り上げました。
それぞれの学科の特徴を生かした、素晴らしい発表の数々でした。創立120周年を迎えた岡山南高校生徒の活躍を今後も楽しみにしていてください!