邑久高校で、美術部の生徒たちが、邑久町在住のポーランド人アーティスト、ラデック・プレディギエルさんと連携して、ヨーロッパの伝統的な技法である「ズグラッフィート」を用いて体育館の壁面に作品を制作しています。
このプロジェクトは、瀬戸内市の協働提案事業に採択されたもので、8月4日には「春」の図案を制作しました。今回はこれに続き、「夏」の図案を制作します。
8月18日、壁画の準備段階として、下地となるモルタルを黒と白の層にして塗りました。下地ができると、モルタルが乾燥して固まらないうちに図案を削り出していきます。下地を塗る作業を体験した生徒は、「普段の部活動では絵を描いているだけなので、こんな作業は初めて。一定の力で平らにする力加減が難しかった」と感想を聞かせてくれました。削り出す図案に立体感を持たせるため、塗り重ねるモルタルの層の厚みも工夫されています。
ラデックさんによると、「ズグラッフィート」は中世ヨーロッパ時代からの伝統技法で、石やレンガでできた建物の保護のために用いたモルタルを美しく飾るために登場し、現在でもヨーロッパで用いられているそうです。
図案は、ラデックさんが生徒とディスカッションを重ねてアイデアを出し合い、デザインしました。正門を入ってすぐの場所にあることから、毎日登校する生徒たちが元気になれるようなデザインを心がけたそうです。春は満開の桜、そして夏は花火と七夕。生徒たちの将来の夢が叶うようにとの願いも込められています。人物のモチーフは、邑久町出身の画家、竹久夢二の作品です。
瀬戸内市の新たなシンボルとするべく、邑久高校では来年度にはさらに「秋」「冬」の図案も制作し、春夏秋冬をテーマにした壮大な壁画が完成する予定です。

▲下地のモルタルを塗っていきます

▲完成した、「春」をモチーフとした壁画

▲ラデックさんと語る美術部の生徒たち

▲「夏」の図案。これから下地を削っていきます
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