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【和気閑谷高校】総合的な探究の時間「閑谷學」の探究学習発表会を開催しました

印刷ページ表示 ページ番号:0793160 2022年7月26日更新教育政策課

 和気閑谷高校では、総合的な探究の時間に「閑谷學」に取り組んでいます。「閑谷學」は、閑谷学校の学びの精神を引き継ぎ、地域とのかかわりを重視しながら、自ら学び、自ら考える姿勢と、問題解決能力を身に付けることを目標としています。7月15日に、探究学習発表会が開催され、2、3年生がこれまでの取組の成果を発表しました。

①

 2年生はグループ発表です。2年生ではグループに分かれて地域の課題について問いを立て、実践を通して検証することに取り組んできました。教育ゼミの全国募集・PRグループは、「和気閑谷高校では定員割れが続いている」ことを課題として捉え、探究目的を「高校の存在を全国に知ってもらうこと」と設定しました。課題解決のための具体的な取組として、「SNSでの活動」を考え、実践しました。インスタグラムの投稿を重ねる中でフォロワーが増加するなど広く周知できた、という具体的な成果を得ることができました。また、ロシアのウクライナに対する軍事侵攻に心を痛めた生徒たちは、和気閑谷高校がユネスコスクールであることも背景に「ウクライナ支援のための募金活動」にも取り組みました。探究目的からは少し離れますが、学校の代表として他国のために活動できたことに喜びを感じられたようです。このように、生徒が自ら課題を見つけ、目標とする姿に近付くために何に取り組むべきかということを考え、実践することで、問題発見・解決能力や情報活用能力を身に付けていきます。

 その他、計8グループが発表を行いました。いずれのグループも、観光協会や県自然保護センター、小学校など、探究の中で「閑谷學」ならではの地域の方とのかかわりを経験しました。

 ②

 3年生は個人での取組を発表しました。これまでに身に付けてきた力を発揮し、探究を進めていきました。「和気町に住みたいと思う人が一人でも増えてほしい」と「実現したい未来」(目標)を設定した生徒は、まず「なぜ人口が減っているのか」に注目しました。人口の減少の状況を分析すると、16歳~64歳の人口が特に減少幅が大きいことを発見します。そこでさらに、「なぜこの世代の人口が減っているのか」を分析し、就職等で町外に出ていったまま帰ってこない人が多いということを突き止めます。並行して、人口減少に対する和気町の政策を調べると、子育て環境の充実や移住定住促進などに取り組んでおり、人口は減少しているものの、移住者が近年増えていることがわかりました。この点に着目し、和気町に住みたいと思う人を増やすため、新たに「移住者を増やす」「和気町を多くの人に知ってもらう」という目標を設定します。そのための取組として、町外の人に向けた情報発信を行うためのウェブサイトを作成するということを考案し、実践しました。町役場の方からのアドバイスを受けて、より多くの人に情報を届けるためのウェブサイトとなるよう工夫を重ねました。その結果として、多くの人に和気町の政策や特色を知ってもらうことができました。

 生徒は、町役場の方とのかかわりを通して、インターネット上の情報だけでなく、実際に人に会って情報を得ることの大切さを感じたといいます。また、取組の評価をしてもらったことも探究の自信になったようです。ここでもやはり、探究の中での地域とのかかわりが、取組の深化につながりました。

③

 地域の方とのかかわりを通して様々な価値観に触れ、自己の生き方について考えていく「閑谷學」をさらに深めていきます。 

 

この記事に関するお問い合わせ

県教育庁教育政策課
Tel 086-226-7569