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【矢掛高校】西日本豪雨災害の記憶を伝承しよう~災害学習を実施しました~

印刷ページ表示 ページ番号:0787037 2022年6月28日更新教育政策課
 矢掛高校は、平成30年の西日本豪雨災害で甚大な被害を受けた倉敷市真備町を学区に含んでいます。また、矢掛町でも多くの家庭が被害を受けました。それ以降、災害を風化させないための記憶の伝承と、これからの防災について考えるため、毎年「災害学習」を実施しています。
 今年度は、6月23日に、香川大学で「防災士クラブ」に所属する矢掛高校卒業生らを講師に迎え、講演やグループワークを行いました。
 まず、矢掛高校卒業生である西川奈美穂さん(香川大学4年生)の講義を聞きました。西川さんは、自分の家族は無事だったものの、近所の方が犠牲になり、何か自分にできることはなかっただろうかと後悔の日々だったと語ります。災害をきっかけに、防災を学びたいと思った西川さんは、香川大学に進学し、防災士の資格を取得し防災士クラブに所属しています。自身の想いや教訓を、後輩たちに伝えてくれました。災害をきっかけに価値観が変わったと語る先輩の話を生徒たちは真剣に聞き、自身の今後のキャリアについても考えさせられたのではないでしょうか。
 次は生徒が6人1グループとなり、「非常時持ち出し袋ゲーム」を行いました。「1人が避難所で3日過ごす」という想定のもと、何を非常時持ち出し袋に入れておくか?ということをグループで話し合いました。「喉が乾くから水はたくさん持っていこう」「でも入れすぎると重いし他のものが入らなくなるんじゃない?」「食べ物が一番大事かな?でもレンジとかはないよね?何を持って行こうか」「暑いときはハンディ扇風機があるといいかも」「コロナ禍だから消毒液やマスクもいるよね!」などと、意見を出し合いながら入れるべきものを考えました。生徒の中には当時被災した生徒もおり、自身の経験をもとに、こういうものがあると便利、ということをアドバイスしていました。グループワーク後には、他のグループがどういった観点で袋に入れるものを決めたのか、考え方を交流させました。講師からは、栄養の偏りを防ぐための長期保存可能な野菜ジュースや、お風呂に入れないときのために汗拭きシートがあるとよいといった助言を受けました。

 「災害学習」は、矢掛高校が大切にしている取組の一つです。災害はいつ起こるかわからないからこそ、いつでも備えておかなければならないこと、防災することの大切さを改めて学びました。

①

▲卒業生である講師から講義を受けます

②

▲非常時持ち出し袋ゲーム 何が必要!?

③

▲他グループの袋の中身を見て、考え方を交流します

④

▲講師からの助言を、実際の防災活動に生かします

この記事に関するお問い合わせ

県教育庁教育政策課
Tel 086-226-7569