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古墳が語る古代の声 ~史跡こうもり塚古墳現地説明会~

印刷ページ表示 ページ番号:0785556 2022年6月18日更新教育政策課
 6月18日、県古代吉備文化財センター主催により、国指定史跡こうもり塚古墳の発掘調査現場での説明会が行われました。こうもり塚古墳は、五重塔のある備中国分寺からやや東方に位置する、全長約100mの前方後円墳です。6世紀後半に築かれ、同時期の中四国・九州地域の古墳と比較しても最大級の規模を誇ります。また、後円部には全長19.4mの全国でも屈指の横穴式石室を持ちます。
 令和4年度の調査により、前方部北西側では古墳の斜面が段になっていないことが分かったそうです。近くを通る街道からは見えにくい場所のため作業を省略したようで、この古墳は見栄えにこだわっていた可能性がある、との説明に参加者たちは納得の様子で、古代の人々への親近感がわきました。一方、前方部の先端では異なる種類の土が互いに何層にも突き固められて強度が高められており、当時の技術の高さも垣間見ることができました。
 両親と説明会を訪れていた岡大附小6年の板東郁仁さんは、実際に石室に入ってみて、その大きさに驚いたそうです。古墳を実際に訪れることで、昔の人たちが考えていたことなどを想像することが楽しくて、県内外の1000以上の古墳を訪れたという板東さんは、将来は研究者になりたいそう。古代吉備文化財センターの活動は、子どもたちの夢を大きく育てることにも貢献しています。
 古墳が語る古代の声に耳を澄ませ、古代吉備の国の繁栄の様子に思いをはせてみてください。
 県古代吉備文化財センターでは、こうもり塚古墳の360°動画もYouTubeで公開中です。VRゴーグルを使用すれば、迫力のある映像を体験できます。こちらもぜひお試しください。

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▲大勢の参加者が集まりました

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▲表層の土を除き、古墳本来の形を調べます

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▲層状の構造が見える古墳の盛り土

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▲普段は柵があり中には入れない石室内部の様子

この記事に関するお問い合わせ

県教育庁教育政策課
Tel 086-226-7569