もと足守藩士の小早川秀雄が江戸時代に記した「山陽道山水臨摸(さんすいりんぼ) 中備偏」2巻が見つかり、昨年、県立博物館が個人の方から寄託を受けました。小早川秀雄の著作目録には、播磨国(現兵庫県)、安芸国(現広島県)、周防国(現山口県)の3冊のみが記載され、備中国のものは存在しないと考えられていました。
今回見つかった2巻には、備中国分寺、玉島港、備中松山城、成羽など備中国の風景が計24カ所描かれています。
風景の描写は、例えば、備中松山城の櫓すべてが2階建てに描かれるなど、正確でないところもありますが、江戸時代後期の雰囲気をよく伝えていると考えられ、また現存しない建造物が描かれるなど、当時の景観を知る上で貴重な資料といえます。
この「山陽道山水臨摸 中備偏」は、県立博物館が部分開館した後の、11月に公開予定です。

▲備中松山城下の風景

▲玉島港の風景(円通寺から臨む)
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