県立総社高等学校は、校祖に当たる板野不着(ふちゃく)が明治の時代に先進的に女子教育に力を入れた女学校を前身としており、その流れは同校家政科に脈々と受け継がれています。同校家政科では毎年、生徒が日本の伝統文化に触れ、浴衣の生地の持つ肌触りや通気性を体感する着付け実習を行っており、今年度の実習が7月21日に行われました。
午前中は、装道礼法きもの学院から2名の講師をお迎えし、講義と実習を兼ねた講習会が実施されました。生徒は着物を着ることを通して自分自身を表現する上での心構えを始め、腰ひもや胸ひも、伊達締めといった小物の役割や扱い方、帯のいろいろな締め方等に関する講師の説明に熱心に聞き入っていました。そして、生徒それぞれが準備した浴衣の小物を制服の上に身に着けながら、着付けの練習に取り組みました。
実際に浴衣を着付けた生徒たちは午後の授業を含めた残り一日を浴衣で過ごし、浴衣の色柄の季節感が同校の生徒や教員に涼やかな印象を与えていました。

▲講義の様子

▲腰ひもの練習

▲帯締めの練習

▲授業風景
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