県古代吉備文化財センターでは、小田川合流点付替え事業に伴い、南山城跡の発掘調査を平成29年4月から行っています。この城跡は倉敷市船穂町柳井原・真備町川辺に所在し、小田川と柳井原貯水池(旧西高梁川)に挟まれた標高約67メートルの低丘陵地上に立地しています。
1月25日、26日に、これまでの発掘調査の状況についての現地説明会を開催しました。城は今から約500~400年前の戦国時代に築かれ、約110メートル四方と小規模ながら、堀切や竪堀、切岸とよばれる人工的に造った急な崖など敵兵の侵入を防ぐための工夫が随所に見られます。説明会では、城跡を巡りながら様々な防御施設について説明をしました。また将兵が一定期間生活していたことを物語る白磁や青磁、銅銭や硯など出土した多様な遺物も展示し、多くの歴史ファンが訪れました。

▲頂上に築かれた曲輪跡を見学する参加者

▲城跡の東側に流れる高梁川を臨む
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