「岡山県教育百年の歩み」 岡山県教育委員会 学制発布百年記念誌(昭和47年発刊)から転載
明治4年(1871年)
9月14日 [陰暦 7月30日] | 岡山県庁、岡山市石関町に開く |
12月16日 [陰暦11月15日] | 備前は岡山県、備中は深津県、美作は北条県となる |
明治5年(1872年)
[陰暦 1月] | 岡山藩学校の教則及び学科を改正し、岡山普通学校とする |
7月12日 [陰暦 6月7日] | 深津県、小田県となる |
明治6年(1873年)
[陰暦 1月] | 文部省の令により、設立すべき計画学校数を、 岡山県(人口333,714人)571校、 小田県(人口608,353人)951校、 北条県(人口83,500人)358校と上申 |
[陰暦10月] | 岡山普通学校を岡山県第 1中学区第 1番小学校兼教員仕立所と改める 私立遺芳館設立 |
明治7年(1874年)
3月 | 興譲館(小学)設立 |
6月12日 | 温知学校開校設立(岡山県の教師養成・校内に中学生養成所) 小学教員研究所設立(小田県の教師養成) 教員伝習所設立(北条県の教師養成) |
6月 | 小田県内の小学 464校 |
明治8年(1875年)
4月 8日 | 旧岡山県に学務課設置 |
6月 | 旧岡山県の小学 246校 |
12月10日 | 小田県、岡山県に合併 |
明治9年(1876年)
1月 7日 | 岡山県職制を廃し岡山県諸官員事務章定を定め、教育事務は第五課の所管となる |
3月18日 | 岡山県温知学校へ福山師範学校を統合し岡山県師範学校と改称 |
4月18日 | 北条県、岡山県に合併 |
6月 2日 | 小学、本校 881校 分校 54校、計 935校 |
明治10年(1877年)
| この年、岡山県の就学率 43.5%(全国平均 38.8%) |
明治11年(1878年)
1月29日 | 岡山県師範学校に書籍館を開設 |
11月15日 | 各郡区役所に人智開発啓蒙のため新聞縦覧所をおく(1888年3月廃止) |
明治12年(1879年)
1月 4日 | 山陽新報発刊 |
2月 7日 | 岡山県学務課事務章程制定 |
2月 8日 | 初の県議会議員選挙(議員数 49人) |
2月10日 | 岡山中学校創立(1949年8月16日県立岡山朝日高校) |
3月20日 | 初の県議会開く |
5月12日 | 岡山県庁舎、岡山市石関町天神山に新築落成(1945年6月29日空襲により焼失) |
明治13年(1880年)
3月 5日 | 学務委員の職制および心得を制定 |
9月 | 岡山医学館を岡山県医学校と改称(1888年8月廃止) |
10月25日 | 岡山県商法講習所設置(実業教育機関のはじめ) |
明治14年(1881年)
7月28日 | 町村立小学校概則を制定 |
7月 | 岡山・玉島に紡績所開業 |
10月14日 | 就学督責規則を制定 |
12月10日 | 私立順正女学校設立(→1921年4月10日) |
明治15年(1882年)
7月 4日 | 小学教員免許状授与規則を制定(免許状の有効年限 5年など) (1886年12月廃止) |
| この年、岡山県の就学率 59.8%(全国平均 48.5%) |
明治16年(1883年)
2月 6日 | 岡山県町村立中小学校校長教諭職務心得を布達(校長教員の勤務などについて) |
6月30日 | 岡山県師範学校規則を制定 |
明治17年(1884年)
3月 2日 | 後楽園、県営公園として一般に開放(池田家、後楽園を県へ寄付) |
8月 1日 | 私立閑谷黌開校(1903年 私立閑谷中学校となる →1921年4月10日) |
7月 1日 | 私立岡山普通予備学校設立(→1899年4月12日金川高校) |
11月 | 岡山県師範学校付属幼稚科を設置 |
明治18年(1885年)
2月 5日 | 小学校建築心得を公布 |
4月 | 私立川東幼稚場、国清寺内に設立(岡山市旭東幼稚園のはじまり) |
9月 | 岡山県幼稚園保育規則制定 |
12月12日 | 岡山県教育会発足 |
| この年、学齢児童は 168,767人 就学児童は 111,485人(66.1%) |
明治19年(1886年)
6月 | 私立岡山女学校設立(1889年 私立まい瑰女学と改称、1911年 清心高等女学校と改称) |
9月21日 | 山陽英和女学校設立(山陽学園) |
12月 1日 | 町村立小学校規則制定(学校の設置、廃止、就学授業料、教員免許状のことなど) |
明治20年(1887年)
3月23日 | 小学校職員俸給月額改訂(高等小学校長 10~35円、同訓導 10~30円、尋常小学校長 8~25円、同訓導 6~20円) |
8月17日 | 岡山薬学校設立(1899年 私立関西中学校と改称) |
9月 | 岡山孤児院の創立(石井十次) |
明治21年(1888年)
8月13日 | 学校生徒礼式要項を制定 |
10月 1日 | 町村立小学校職員衣服の標準を示す(洋服) |
明治23年(1890年)
明治24年(1891年)
1月17日 | 岡山県尋常師範学校において、県下各郡市長に対し、教育勅語謄本の交付式を行う |
3月18日 | 山陽鉄道、三石・岡山間開通(4月25日 岡山・倉敷間、7月14日 倉敷・笠岡間開通) |
明治25年(1892年)
11月15日 | 岡山県、小学校設備規則を制定 |
11月15日 | 岡山県、就学児童出席停止規則制定(伝染病、不良行為の場合) |
明治26年(1893年)
9月 | 尋常師範学校付属小学校、通知簿を制定(学校と家庭との連絡を緊密にするため) |
明治27年(1894年)
9月19日 | 岡山県、体育および衛生についての心得を通達 |
11月 | 神道金光教会学問所開設(1899年 私立中学校となる) |
明治28年(1895年)
8月 3日 | 岡山県高梁尋常中学校創立(→高梁高校) |
9月20日 | 岡山県津山尋常中学校創立(→津山高校) |
| この年、県内幼稚園は 7園、園児数男 262人、女 264人 計 526人 |
明治29年(1896年)
10月 | 自分の名前を書ける者、書けない者、の調査(15~30歳で書ける者、男 81.1%,女 60.2%) |
明治30年(1897年)
1月11日 | 小学校授業料規則制定( 1ヶ月尋常小学校 30銭以下、高等小学校 60銭以下) |
1月21日 | 岡山県、学校清潔方法の標準を定める |
明治31年(1898年)
1月 8日 | 岡山県、公立学校に校医の設置を示達 |
5月 | 岡山県商業学校設置(開校式 10月18日→1927年2月 県立岡山東商業高等学校) |
9月26日 | 児島港開墾の起工 |
12月21日 | 津山線開通(中国鉄道) |
明治32年(1899年)
4月 1日 | 岡山県農学校開校(県立高松農業高校) |
4月12日 | 私立養忠学校開校(→1904年4月) |
明治33年(1900年)
2月10日 | 岡山県高等女学校設置(開校 5月11日→1949年8月16日 県立岡山操山高校) |
3月30日 | 第六高等学校、岡山に設立 |
10月 2日 | 小学校設備規則を改正 |
明治34年(1901年)
4月 1日 | 町立西大寺高等女学校設置(→1922年3月29日) |
4月28日 | 郡立農林学校設置(→1921年3月30日) |
10月10日 | 県立工業学校設置(県立岡山工業高校) |
10月19日 | 県立矢掛中学校設置(開校 1902年4月2日 県立矢掛高校) |
| この年、県内の高等小学校 70校、尋常小学校 563校、尋常高等小学校 5校、計 638校 |
明治35年(1902年)
2月27日 | 岡山県女子師範学校設置(岡山市大供) |
3月 | 高等小学校に実業科の設置を訓令 |
4月 1日 | 町立笠岡女学校設置(→1949年8月16日 県立笠岡高校) |
5月 8日 | 岡山市立商業学校設置(→1949年8月16日 県立岡山南高校) |
5月 | 町立笠岡商業学校設置(1921年3月30日) |
明治36年(1903年)
3月 | 県立津山高等女学校設置 (→1949年8月16日 県立津山高校) |
3月 | 久世実科高等女学校 |
12月12日 | 井原女学校設置(→1929年4月1日) |
明治37年(1904年)
4月 1日 | 女子師範学校に小学校を付設 |
4月 6日 | 岡山実科女学校設置(就実学園) |
4月25日 | 町立玉島女学校設置(→1928年4月1日) |
4月 | 養忠学校、金川中学校と改称、岡山から金川へ移る(→1952年4月1日) |
7月 1日 | 小学校数 639校、教員数 2,645人 うち本科正教員は 1,647人 |
明治38年(1905年)
1月 | 岡山市教育会の提唱によって、夜間義務教育所の開設(岡山市内に 11カ所) |
4月 | 岡山県の就学率 99.2% |
明治39年(1906年)
3月 8日 | 私立関西中学校天城分校設置(→1921年4月10日 天城中学校) |
3月24日 | 県立図書館設置 |
明治40年(1907年)
明治41年(1908年)
4月 1日 | 組合立精思女学校(→1928年4月1日 県立倉敷高等女学校) |
4月18日 | 倉敷女学校設立(1928年4月1日 県立林野高等女学校) |
4月20日 | 村立鴨方観生女学校設置(→1942年4月1日) |
11月 | 私立岡山県教育会付設盲唖学院設置(→1927年4月) |
明治42年(1909年)
3月 | 瀬戸実科高等女学校設置 |
4月 | 私立中学閑谷黌の分黌を岡山市に設置(1913年 独立して私立中学岡山黌となる) |
明治43年(1910年)
6月12日 | 宇野線(岡山ー宇野)開通、宇高連絡船就航 |
明治44年(1911年)
3月 | 吉備商業学校設立 |
5月17日 | 町立勝山実科高等女学校設置 |
| この年、県内幼稚園は 23園、園児数男 1,049人、女 1,022人、計 2,071人 |
明治45年/大正1年(1912年)
3月31日 | 町立倉敷商業学校設置(1949年8月16日県立倉敷商業高校) |
4月 1日 | 岡山市内電車開通 |
大正2年(1913年)
大正3年(1914年)
大正5年(1916年)
5月 9日 | 青年団の設置、組織などについて訓令 (団員の年齢は義務教育終了後、満 20歳までを原則とし、小学校区単位に組織するなど) |
大正6年(1917年)
4月 1日 | 村立興除実業学校設置(→1946年4月1日興陽高校) |
5月 1日 | 組合立春靄高等女学校設置(→1928年4月1日総社高等女学校) |
大正7年(1918年)
4月 1日 | 県立工業試験場設置 |
5月 1日 | 町立新見実科高等女学校設置(→1939年4月県立新見高等女学校) |
大正8年(1919年)
4月30日 | 龍王実科高等女学校設置(→1949年8月16日県立南海高校) |
大正9年(1920年)
3月 | 好景気さり、不況、普通選挙運動(大正デモクラシー) |
3月 | 町立津山商業学校設置(→1921年4月1日) |
12月25日 | 岡山第二中学校開設(→1949年8月16日県立岡山操山高校) |
大正10年(1921年)
3月30日 | 笠岡商業学校を県営に移管(→1944年4月1日) |
3月30日 | 郡立農林学校を県営に移管し、勝間田農林学校と改称(→1949年8月16日勝間田農林高校) |
3月 | 邑久実科高等女学校設置(→1929年4月1日) |
4月10日 | 天城中学校(県立天城高校) 順正高等女学校(→1949年8月16日県立高梁高校) 閑谷中学校(→1949年8月16日県立和気高校)を県営に移管 |
6月 4日 | 勝山中学校設置(→1949年8月16日県立勝山高校) |
大正11年(1922年)
3月 1日 | 県立実習補習学校教員養成所設置 |
3月29日 | 西大寺高等女学校を県営に移管(→1949年8月16日県立西大寺高校) |
3月31日 | 岡山医学専門学校、医科大学に昇格 |
3月 | 組合立和気高等女学校設立(→1928年4月1日) |
大正12年(1923年)
3月 9日 | 岡山県社会教育の振興について訓令(学校を社会教化の中心にするなど) |
大正13年(1924年)
3月 | 組合立落合実科高等女学校設置(→1928年4月1日) |
4月 | 女子実業補習学校教員養成所設置(→1935年4月) |
4月29日 | 岡山県育英会設立 |
大正14年(1925年)
3月30日 | 岡山県福渡実科女学校設置(→1929年4月1日) |
5月 1日 | 陸軍第 17師団廃止 |
大正15年/昭和1年(1926年)
1月 | 町立玉島商業学校設置(→1949年8月16日県立玉島高校) |
3月12日 | 町立成羽高等女学校設置(→1939年3月29日) |
3月 | 瀬戸実業学校設置 |
4月30日 | 新見農林専修学校設置(→1928年4月1日) |
7月 1日 | 郡役所廃止 |
9月21日 | 岡山県体育協会設立 |
11月21日 | 倉敷天文台設置 |
12月25日 | 中等学校入学難の緩和について通牒(学校選択を誤らないこと 入試準備の学級を設置しないことなど) |
昭和2年(1927年)
2月 | 岡山県岡山商業学校、岡山県第一岡山商業学校と改称し、岡山県第二商業学校を併設(→1949年8月16日県立岡山東商業高校) |
4月 1日 | 岡山盲唖学校を県営に移管 |
4月 1日 | 津山商業学校を県営に移管(→1949年8月16日県立津山商業高校) |
昭和3年(1928年)
3月15日 | 日本共産党事件で第 6高等学校生徒ら多数検挙(3・15事件) |
4月 1日 | 倉敷市発足 |
4月 1日 | 8高等女学校(倉敷、味野、和気、林野、福渡、総社、玉島、笠岡)、3中等学校(新見農林、倉敷商業、津山商業)を県営に移管 |
10月25日 | 伯備線全線開通 |
昭和4年(1929年)
2月10日 | 津山市発足 |
4月 1日 | 井原(県立井原高校)、邑久(県立邑久高校)高等女学校を県営に移管 |
昭和5年(1930年)
8月 | 岡山県女教員会発足(岡山市津島に女教員会館を建設) |
10月25日 | 岡山放送局(JOKK)開局 |
11月 5日 | 大原美術館開館 |
昭和6年(1931年)
1月23日 | 岡山県教職員互助会発足(会員相互の生活の安定、共同の幸福増進を目的に) |
昭和7年(1932年)
7月 1日 | 因美線全線開通 |
11月22日 | 岡山県、市町村に社会教育委員の設置を訓令 |
昭和9年(1934年)
1月13日 | 教育疑獄起こる(贈収賄で起訴予審へ回付された者、校長16,視学4,課長2,村長1,県属1,訓導1,農1) |
3月10日 | 瀬戸内海、国立公園となる |
5月20日 | 第一回岡山体育祭(岡山練兵場) |
9月21日 | 室戸台風(県下に大風水害) |
昭和10年(1935年)
4月 | 県青年学校教員養成所、女子青年学校教員養成所設置 |
| この年、県内幼稚園は 97園、園児数男 3,337人、女 3,264人、計 6,601人 |
昭和11年(1936年)
3月 | 町立児島商業学校設置(→1949年8月16日県立南海高校) |
4月 1日 | 県立岡山第 2高等女学校設置(→1949年8月16日県立岡山朝日高校) |
昭和12年(1937年)
4月 1日 | 岡山市立商業学校の女子部を分離独立し、岡山女子商業学校を設置(→1949年8月16日県立岡山南高校) |
昭和14年(1939年)
3月 | 岡山県倉敷工業学校設置(→1949年8月16日県立倉敷工業高校) |
3月 | 町立日比高等女学校設置(→1949年8月16日県立玉野高校) |
4月 1日 | 新見(県立新見高校)、成羽(県立成羽高校)、瀬戸(県立瀬戸高校)、矢掛(県立矢掛高校)の各高等女学校県営に移管 |
昭和15年(1940年)
昭和16年(1941年)
2月21日 | 岡山県津山工業学校設置(→1949年8月16日県立津山工業高校) |
4月 1日 | 岡山県西大寺中学校設置(→1949年8月16日県立西大寺高校) |
4月 1日 | 岡山県玉野中学校設置(→1949年8月16日県立玉野高校) |
12月16日 | 学校報国団則制定 |
昭和17年(1942年)
2月 | 吉備修練道場開設 |
4月 1日 | 観生高等女学校、鴨方高等女学校と改称し、県営に移管 |
4月 1日 | 勝山家庭科高等女学校を勝山高等女学校と改称し、県営に移管(1949年8月16日県立勝山高校) |
4月 | 各種学校令により岡山県立夜間中学校を設置 (1943年4月中学校令による烏城中学校となる 1948年4月烏城高校(夜間定時制)) |
昭和19年(1944年)
1月 7日 | 県立中・女学校に学区制を実施 |
4月 | 中等学校・高等学校生徒、軍需工場への勤労動員始まる 学校の工場化も行われる |
4月 1日 | 岡山県倉敷中学校設置(→1949年8月16日県立倉敷青陵高校) |
4月 1日 | 笠岡商業、琴浦商業、吉備商業学校 工業学校へ転換 |
4月 | 青年師範学校設置 |
7月 | 渋川海洋道場開設 |