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性感染症(梅毒・HIV)
性感染症(梅毒・HIV)に関する情報ページ
梅毒とは/梅毒の症状/梅毒の治療および予防/HIV・AIDSとは/発生状況/関連コンテンツ
梅毒とは
梅毒は梅毒トレポネーマという細菌に感染することによって起こる性感染症です。
主に性行為によって感染しますが、キスなどでも感染する可能性があります。
感染しても終生免疫は得られないため、何度でも感染します。
検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
また、性感染症は1つの性感染症に感染するとその他の性感染症にも感染しやすくなることがあるため
早期発見・早期治療が大切です。
梅毒の症状
梅毒は、感染後の経過した期間によって、症状の出現する場所や内容が異なります。
下記のように、様々な症状が出現し、その間に症状が軽快する時期があるため、
自らの感染に気がつきにくい特徴があります。
- 第1期 感染後約3週間~(早期顕症梅毒 第1期)
見た目:感染部位にしこり・股の付け根部分のリンパ節が腫れる
痛み:ないことが多い ※自然に軽快したように見えても、他の人にうつす可能性あり - 第2期 感染後数か月~ (早期顕症梅毒 第2期)
見た目:手のひら・足の裏・身体全体にうっすらと赤い発疹が出る
小さなバラの花に似ており、バラ疹と呼ばれる
痛み:発熱・怠さなどの全身症状が出る - 第3期 感染後数年~ (晩期顕症梅毒)
見た目:皮膚や筋肉などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)ができる
心臓・血管など複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死に至る
梅毒の治療および予防
一般的にはペニシリン系の抗生物質等を内服することで治療します。
早期発見できれば後遺症なく治療できます。
- 治療が終わるまでは薬を飲み続けましょう。
- 梅毒は何度でも感染します。再感染しないために、不特定多数の人との性的接触を避け、
性的接触(オーラルセックスやアナルセックスを含む)の際は、コンドームを適切に使用するなど
予防に努めましょう。 - パートナーが治療をしなければ再感染することがあります。
パートナー同士で感染の有無を確認すること、パートナーと一緒に検査を受け、必要に応じて一緒に治療を行いましょう。
HIV/AIDSとは
AIDS(エイズ)とは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染して免疫力が低下し、
決められた様々な疾患を発症した状態を言います。
HIVに感染すると、数週間後に、インフルエンザに似た症状(発熱・筋肉痛・頭痛など)が現れる場合があります。
その後、自覚症状のない時期が通常は数年から数十年続きますが、その間にも病気と闘う免疫力の低下が進行します。
免疫力の低下が進み、免疫が正常に働かなくなると、日和見感染症を発症するようになり、
特に指標疾患を発症した場合、エイズと診断されます。
- 治療の進歩により、HIVに感染しても、早期発見・早期治療によりエイズの発症を抑えることができ、
HIV感染者の予後や生活は大きく改善しています。 - 気になる感染機会等があれば、早めに検査を受けましょう。
梅毒の発生状況
岡山県では、2023年に316名、2024年に355名の梅毒感染者の報告があり、2年連続で過去最多を更新しています。
人口100万人あたりでは、東京都、大阪府に次いで全国で3番目に多い報告数となっています(2025年3月時点)。
梅毒は、早く治療すれば治る病気です。まずは、検査、治療を受けましょう。
HIV感染者・AIDS患者の発生状況
全国において、2024年に新規HIV感染者報告数は664件、新規AIDS患者報告数は336件ありました。
新規HIV感染者報告数は、2023年と比べほぼ横ばいですが、新規AIDS患者報告数は2年連続で増加しています。
HIV・AIDS発生状況についてはこちら(API-Net エイズ予防情報ネット)
AIDS発症予防のためには、早期発見・早期治療が重要です。
少しでも不安のある方は、早めに検査を受けましょう。