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岡山県地区防災計画等作成推進協議会 第3回玉野市広木地区部会を開催しました!
第3回玉野市広木地区部会
1 日時
2 場所
3 出席者
4 概要
1 地域調整会議の開催
(1)アドバイザーによる事前アドバイス
[駒澤大学 川上教授]
個別避難計画の作成に当たっては、どうしても計画の様式に埋めるという作業になりがちだ。今日は初めて顔を合わす方もいるため、信頼関係を構築するという意味で積極的に対話をしてみてほしい。
[日本防災士会岡山県支部 神田運営幹事]
避難行動要支援者と避難支援者だけの問題にしないこと。支援者にも家族がいる。こうしたことを前提として自主防災組織や地域がどのように動くのかということを考えてみてほしい。要支援者の避難支援を開始するタイミングで地域全体が動き出す。限られた関係者だけに責任を押しつけるのではなく、地域全体で動くことで結果として早めの避難につなげられる。
(2)個別避難計画作成の概要説明及び地域調整会議の開催
自主防災組織の関係者が進行を行い、個別避難計画作成の取組の背景や概要について、平成30年7月豪雨災害の倉敷市真備町の事例を交えながら、取組の必要性について説明があった。
その後、地域住民の主導により、次のような進め方で地域調整会議が行われた。
[出席者]
要支援者、要支援者の家族
避難支援等実施者、避難支援等関係者(自主防災組織の関係者)
市職員(防災・福祉担当部局)
[開催場所]
指定避難所
[所要時間]
1時間程度
[進め方]
▶要支援者は個別避難計画の作成及び個人情報の提供に関する同意書に、計画情報の提供を受ける支援者は要支援者の個人情報の取扱い関する同意書にそれぞれ署名。
▶事前に聞き取りで得られていた情報を計画の様式に落とし込んだものを出席者の手元に用意。
▶進行役が計画の項目に沿って、聞き取りで得られた情報を説明し、関係者で共有。
▶日頃の要支援者の生活状況を家族から説明。
▶要支援者の避難や避難準備開始のタイミングを関係者で確認。
▶支援者情報と避難経路、避難先を関係者で共有。
[その他]
▶家族から避難所の開設のタイミングや備蓄状況の確認が行われた。
▶支援者の一部から、ハザードの状況や過去の災害の経験等を踏まえ、計画に記載した避難経路、避難先で安全性が確保されるのかという意見が出された。
2 講 評
[駒澤大学 川上教授]
・避難経路や避難先が本当に計画に記載した内容でよいのか、確認することや詰めることがたくさん出てきた。今日出た意見やコメントは地区防災計画の作成に通じるものだと思う。
・支援者を集めるというが、本来はその人のことが心配であり、自分に何ができるかという「共感原理」の上に成り立つものである。紙一枚の同意書で支援者に責任を負わせ、つなぎとめることはできない。様々なアプローチで地域を活性化する中で、関係者の信頼関係が徐々に構築され、その延長で支援者となる流れだ。息の長い取組が必要だ。
[日本防災士会岡山県支部 神田運営幹事]
・避難所にどのような備蓄があるのかという話になったが、やはり「自分で備えをした上で避難してください」ということを徹底すべきだ。支援者側についても、自助ができていなければ、支援者になることはできない。
・タイムラインの検討もしっかりとすべきだ。支援者の中にはお勤めの方もいると思う。各支援者の役割などを時間軸で整理したほうがよい。
・議論が紛糾する場合の解決方法として訓練の実施が効果的である。訓練を通して整理することができ、納得感が得られる。その中心にいてほしいのが自主防災組織である。実災害に近い訓練想定により、いろいろな課題を洗い出してほしい。
資料1:個別避難計画(様式・玉野市) [PDFファイル/107KB]
資料2:マイ・タイムライン(様式) [PDFファイル/1.19MB]
資料3:マイ・タイムラインの作成(マニュアル) [PDFファイル/1.61MB]
資料4:防災情報の取得方法(玉野市) [PDFファイル/250KB]
資料5:安心防災帳(様式・4連ワークシート(表)) [PDFファイル/1.88MB]