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岡山県感染症情報メールマガジン(2025年 6月6日発行)

メルマガ 発行日時
岡山県感染症情報メールマガジン 2025年06月06日 15時00分

 

岡山県感染症情報メールマガジン(2025年 6月6日発行)

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   岡山県感染症情報メールマガジン ( 2025年6月6日 )
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■標題
 感染症発生動向調査 週報・急性呼吸器感染症(ARI)情報  および 岡山県病原体検出情報 の更新 について
■概要
 感染症発生動向調査 2025年 第22週 の 週報・急性呼吸器感染症(ARI)情報 
 および 岡山県病原体検出情報 をホームページに掲載しましたのでお知らせします。

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<お知らせ>
 6 /1 ~ 6 /7 は『HIV検査普及週間』です!
  - 未来への安心。はじめの一歩はHIV検査から。-

  岡山県は、『受けやすい検査』『戦略的な普及啓発』『関係者の連携強化』を3本柱に、
  全県を挙げて、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染防止と「いきなりエイズ」防止に取り組む、
  「おかやまエイズ感染防止作戦」を実施しています。
  その作戦の重点実施期間である「HIV検査普及週間(6 / 1 ~ 6 / 7)」の事業として、
  6月中に県内の保健所・支所において、啓発や夜間の特例検査を実施しています。
  なお、特定の保健所・支所で実施しており、詳細は以下のリンクをご覧ください。
  〇「知って防ごう!性感染症とエイズ(HIV)」(岡山県疾病感染症対策課)
   http://www.pref.okayama.jp/page/detail-7846.html 

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     岡山県感染症週報 第22週 
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◆2025年 第22週( 5 / 26 ~ 6 / 1 )の感染症発生動向(届出数)
■全数把握感染症の発生状況(第22 週届出分)
 第 21 週 2類感染症 結核 2名(20代 男1、80代 女1)
       5類感染症 梅毒 1名(40代 男)
            百日咳 9名(乳児 男1、小学生 男2・女2、中学生 男1、30代 女1、40代 男1・女1)
 第 22週 2類感染症 結核 2名(60代 男1、80代 女1)
      3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症 1名(O26:30代 男)
      4類感染症 重症熱性血小板減少症候群 1名(80代 女)
            レジオネラ症 2名(60代 男1、70代 男1)
      5類感染症 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 1名(70代 女)
            梅毒 2名(20代 女1、30代 男1)
            百日咳 71名(幼児 男1・女1、小学生 男18・女10、中学生 男5・女10、
            高校生 男5・女2、20代 男2・女1、30代 男1、
40代 男3・女4、50代 男1・女3、60代 男2・女1、70代 男1)
■定点把握感染症の発生状況
 ○新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、県全体で35 名(定点あたり0.70人)の報告がありました。
 ○急性呼吸器感染症(ARI)は、県全体で3,078名(定点あたり61.56人)の報告がありました。
【第23週 速報】
 ○重症熱性血小板減少症候群 1名(70代 女)の発生がありました。
 ○日本紅斑熱 1名(70代 男)の発生がありました。
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1 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、県全体で35名の報告があり、前週から減少しました(定点あたり0.82 → 0.70人)。
 地域別では、倉敷市(1.33人)、備前地域(0.75人)の順で定点あたり報告数が多くなっています。
 年代別では、10代以下および50代を除く年代で前週から減少しました。
 基本的な感染防止策(効果的な場面でのマスク着用、手洗い等の手指衛生、換気、3密(密閉・密集・密接)の回避、
 健康的な日常生活、体調不良時の備え)に留意し、自主的な判断により実施しましょう。
 詳しくは、岡山県感染症情報センターホームページ『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報』をご覧ください。
2 急性呼吸器感染症(ARI)は、県全体で3,078名の報告があり、前週とほぼ同数でした(定点あたり61.72 → 61.56人)。
 詳しくは、「☆急性呼吸器感染症(ARI)情報」および岡山県感染症情報センターホームページ『急性呼吸器感染症(ARI)情報』をご覧ください。
3 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、2025年第22週に1名の報告があり、2025年の累計報告数は2名となりました。
 ダニが媒介する感染症として、他に日本紅斑熱やつつが虫病などがあります。
 これらは、病原体を保有するツツガムシまたはマダニに刺咬されることで感染します。
 また、SFTSに関してはイヌやネコからの感染も報告されています。
 ダニに刺咬されないための予防対策等についてはコラム「ダニが媒介する感染症に注意しましょう!」をご覧ください。
4 梅毒は、2025年第22週に2名の報告があり、2025年の累計報告数は109名となりました(2024年の同時期:136名)。
 詳しくは、岡山県感染症情報センターホームページ『梅毒について』をご覧ください。
5 百日咳は、2025年第22週に71名の報告があり、2025年の累計報告数は全数把握による統計を開始した2018年以降最多の691名となりました。
 詳しくは「今週の注目感染症(1)」をご覧ください。
6 伝染性紅斑は、県全体で17名の報告があり、前週から減少しました(定点あたり0.93 → 0.61人)。
 この感染症は小児を中心に見られ、両頬に赤い発しん(紅斑)が出ることから、「リンゴ病」とも呼ばれます。
 ほとんどの場合、重症化することなく自然に回復しますが、妊娠中の方が感染すると、
 胎児水腫や流産のリスクとなる可能性があるため注意が必要です。
 詳しくは「今週の注目感染症(2)」をご覧ください。

☆急性呼吸器感染症(ARI)情報
 急性呼吸器感染症(ARI)は、県全体で3,078名の報告があり、前週とほぼ同数でした(定点あたり61.72 → 61.56人)。
 地域別では、備中地域(115.20人)、岡山市(71.28人)の順で定点あたり報告数が多くなっています。
 基本的な感染防止策(換気や手洗い・手指消毒、マスクの着用を含めた咳エチケットなど)に留意し、感染対策に努めましょう。
 → 『急性呼吸器感染症(ARI)情報』(岡山県感染症情報センター)
    https://www.pref.okayama.jp/page/971468.html

<今週の注目感染症(1)>
☆百日咳
●発生状況
 全国では第21週に2,660名の届出があり、2025年の累計届出数は22,351名となっています(2025年5月28日時点)。
 年齢別では、5~14歳で多く発生しています。
 岡山県では第22週に71名の届出があり、2025年の累計届出数は691名となっています(2025年6月4日時点)。
 年齢別では、全国と同様に5~14歳で多く発生しています。
 詳しくはこちら⇒百日咳(厚生労働省)
         https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/whooping_cough.html
         百日咳にご注意下さい(厚生労働省)
         https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001488889.pdf
         百日咳(国立健康危機管理研究機構)
         https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ha/pertussis/010/pertussis.html

<今週の注目感染症(2)>
☆伝染性紅斑
●感染経路および症状
 伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症で、小児を中心にみられる流行性発しん性疾患です。
 両頬に赤い発しん(紅斑)が出ることから「リンゴ病」とも呼ばれます。
 感染経路は患者の咳などによる飛沫感染や接触感染です。
 約10~20日の潜伏期間の後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れます。
 続いて、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がります。
 多くの場合、頬に発しんが出現する7~10日くらい前に、微熱や風邪の症状などが見られ、
 この時期にウイルスの排出が最も多くなりますが、発しんが現れたときにはウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失しています。
 その後これらの発しんは一週間程度で消失しますが、中には長引いたり、発しんが再び出現することがあります。
 成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が見られることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然治癒します。
 詳しくはこちら⇒伝染性紅斑(厚生労働省)
         https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/fifth_disease.html

         伝染性紅斑(国立健康危機管理研究機構)
         https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ta/5th-disease/010/5th-disease.html

●治療・予防方法
 伝染性紅斑には特別な治療法はなく、対症療法が行われます。
 ヒトパルボウイルスB19は、紅斑が出ている時期にはほとんど排出されていません。
 そのため、予防法は初期症状である風邪症状がある方との接触を避ける、うがいや手洗い、手指の消毒を行うなどです。
 風邪症状のある人は『咳エチケット』を心がけ、感染拡大防止に努めましょう。
●妊娠中又は妊娠の可能性がある方へ
 これまでヒトパルボウイルスB19に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、
 胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や流産のリスクとなる可能性があります。
 熱や倦怠感が出現した後に発しんが出る等、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は医療機関に相談しましょう。
 また、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、症状が無い場合も妊婦検診の際に医師に伝えてください。
●発生状況
 全国の第21週の定点あたり報告数は第20週とほぼ同数でした(2.05→1.97人)。
 都道府県別では、群馬県(6.32人)、栃木県(6.19人)、山形県(4.77人)の順に定点あたり報告数が多く、
 17道県で警報レベルの2.00人を超えています。
 岡山県の第22週の定点あたり報告数は前週から減少しました(0.93→0.61人)。
 地域別では、岡山市(1.20人)、倉敷市(0.71人)の順で定点あたり報告数が多くなっています。

その他コラムは・・・
 『ダニが媒介する感染症に注意しましょう!』
 を掲載しています。

◆関連リンク◆
〇新型コロナウイルス感染症について(岡山県)
https://www-pref-okayama-jp.cache.yimg.jp/site/1185/
〇新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
〇インフルエンザに関する報道発表資料(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou_00018.html
〇性感染症(国立健康危機管理研究機構)
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/route/std/index.html
〇梅毒対策(岡山県疾病感染症対策課)
https://www.pref.okayama.jp/site/syphilis/
〇重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html
〇日本紅斑熱とは(国立健康危機管理研究機構)
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ta/jsf/010/jsf-intro.html
〇ツツガムシ病とは(国立健康危機管理研究機構)
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ta/Scrub-Typhus/010/tsutsugamushi.html
〇マダニ対策、今できること(国立健康危機管理研究機構)
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/route/arthropod-borne/030/madanitaisaku.html

■「週報」 掲載ページ
https://www.pref.okayama.jp/page/99228.html
■新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報(岡山県感染症情報センター)
https://www.pref.okayama.jp/page/644784.html
■2024/25年シーズン インフルエンザ情報(岡山県感染症情報センター)
https://www.pref.okayama.jp/page/630182.html
■急性呼吸器感染症(ARI)情報
https://www.pref.okayama.jp/page/971468.html

岡山県疾病感染症対策課ホームページ
https://www-pref-okayama-jp.cache.yimg.jp/soshiki/362/
岡山県感染症情報センターホームページ
https://www.pref.okayama.jp/soshiki/309/

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