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副反応について
接種後の副反応等を疑う症状に対応する相談・医療体制について
副反応等への対応については、こちら(岡山県ホームページ“副反応への対応について”)をご確認ください。
接種後の症状が気になる方へ
現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチン(ファイザー社及びモデルナ社のワクチン)は、非常に高い効果がありますが、接種後、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができる過程で、様々な症状が現れることがあります。
具体的には、注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等の症状です。こうした症状の大部分は、接種の翌日をピークに発現することが多いですが、数日以内に回復していきます。
オミクロン株対応ワクチン接種後の副反応
ファイザー社及びモデルナ社のオミクロン株対応ワクチンの薬事承認において、どちらのワクチンも従来型ワクチンとおおむね同様の症状が見られました。
参考:厚生労働省リーフレット「オミクロン株対応2価ワクチン接種のお知らせ」
従来型ワクチンによる4回目接種後の副反応
海外の研究では、4回目接種後21日目までにおいて、重大な副反応は認めなかったと報告されています。
参考:厚生労働省リーフレット「4回目接種のお知らせ(接種対象者拡大:医療従事者や高齢者施設の従事者など)」
報告割合 | 4回目接種後 |
---|---|
50% | 圧痛、疲労、疼痛 |
10~50% | 倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛、紅斑、悪心・嘔吐、腫張・硬結 |
1~10% |
発熱 |
(注)対象:4回目接種後41人
参考:【武田社ワクチン(ノババックス)について】新型コロナワクチン接種のお知らせ [PDFファイル/5.36MB]
従来型ワクチンによる3回目接種後の副反応
3回目接種後の副反応について、海外の臨床試験の結果では、ファイザー社のワクチン及びモデルナ社のワクチンいずれの場合も、2回目の接種後と比較して有害事象の発現傾向は概ね同様であると確認されていますが、リンパ節の腫れなどについては、初回(1回目・2回目)接種時と比較して、発現割合が高い傾向にあります。心筋炎の報告頻度は2回目接種後よりも3回目接種後の方が低い傾向がみられています。
参考:厚生労働省リーフレット「追加(3回目)接種に使用するワクチンのお知らせ」
報告割合 | 3回目接種後 |
---|---|
50% | 圧痛、疲労、疼痛、筋肉痛 |
10~50% | 倦怠感、頭痛、関節痛、発熱、悪心・嘔吐、腫張・硬結、紅斑 |
1~10% |
報告割合 | 3回目接種後 | 4回目接種後 |
---|---|---|
50% | 圧痛、疲労、疼痛、筋肉痛 | 圧痛、疲労、疼痛 |
10~50% | 倦怠感、頭痛、関節痛、発熱、悪心・嘔吐、腫張・硬結、紅斑 | 倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛、紅斑、悪心・嘔吐、腫張・硬結 |
1~10% | 発熱 |
(注)対象:3回目接種後97人
参考:【武田社ワクチン(ノババックス)について】新型コロナワクチン接種のお知らせ [PDFファイル/5.36MB]
従来型ワクチンによる1・2回目接種後の副反応
1回目の接種後よりも2回目の接種後の方が、こうした副反応の発現する頻度が高くなる傾向も確認されています。それは、1回目の接種により、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができることによって、2回目の接種時には、1回目より強い免疫応答が起こり、発熱や倦怠感などの症状がより出やすくなるためです。
症状には個人差があり、1回目より2回目が必ず強くなるわけではなく、症状が無いから免疫がつかないというわけではありません。(※アストラゼネカ社のワクチンでは、2回目の接種後の方が副反応の頻度が低くなる傾向があります。)
発現割合 | ファイザー社のワクチン | モデルナ社のワクチン | アストラゼネカ社のワクチン |
---|---|---|---|
50%以上 | 接種部位の痛み、疲労、頭痛 | 接種部位の痛み、疲労、頭痛、筋肉痛 | 接種部位の痛み、疲労、頭痛 |
10~50% | 筋肉痛、悪寒、関節痛、下痢、発熱、接種部位の腫れ | 関節痛、悪寒、吐き気・嘔吐、リンパ節症、発熱、接種部位の腫れ、発赤・紅斑 | 倦怠感、悪寒、関節痛、吐き気、接種部位の熱感・かゆみ |
1~10% | 吐き気、嘔吐 | 接種後7日目以降の接種部位の痛みや腫れ、紅斑 | 発熱、嘔吐、接種部位の腫れ・発赤・硬結、四肢痛、無力症 |
出典:コミナティ筋注添付文書・Covid-19ワクチンモデルナ筋注添付文書・バキスゼブリア筋注添付文書
報告割合 | 1回目接種後 | 2回目接種後 |
---|---|---|
50%以上 | 圧痛 | |
10~50% | 圧痛、疼痛、疲労、頭痛、筋肉痛、倦怠感 | 疼痛、疲労、筋肉痛、頭痛、倦怠感、関節痛 |
1~10% | 関節痛、悪心・嘔吐、発熱 | 悪心・嘔吐、腫張・硬結、紅斑、発熱 |
※ファイザー社のワクチンのリンパ節症は、接種後1か月以内のデータを記載。
参考:【武田社ワクチン(ノババックス)について】新型コロナワクチン接種のお知らせ [PDFファイル/5.36MB]
参考:厚生労働省 “新型コロナワクチンの副反応について” (外部サイト)
参考:厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A “これまでに認められている副反応にはどのようなものがありますか。” (外部サイト)
接種後の心筋炎・心膜炎について
新型コロナワクチンの接種後に、ごくまれに、心筋炎や心膜炎を発症した事例が報告されています。特に10代・20代の男性の接種後4日程度の間に多い傾向にあります。
ワクチン接種後4日程度の間に胸の痛み、動悸、息切れ、むくみなどの症状がみられた場合は、速やかに医療機関を受診して、ワクチンを受けたことを伝えてください。
【mRNAワクチン(ファイザー社及びモデルナ社のワクチン)について】
日本で接種が進められているmRNAワクチンについて、接種後に副反応を疑う事例として報告された心筋炎や心膜炎の状況を解析した結果、接種を受けた人の属性がワクチンの種類ごとに異なることに留意が必要であるものの、ファイザー社及びモデルナ社のワクチンいずれも、10代及び20代の男性の報告頻度が他の層と比べて高いという傾向が確認されています。また、10代及び20代の男性では、ファイザー社よりもモデルナ社のワクチンを接種した場合における報告頻度の方が高いことも確認されています。
【組換えタンパクワクチン(武田社のワクチン(ノババックス))について】
令和4年5月25日より初回接種及び3回目接種が開始された武田社のワクチン(ノババックス)についても、海外で心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています。国内では、現時点(審議会(令和4年7月8日開催)報告時点)で心筋炎や心膜炎を疑う事例の報告はありませんが、海外の動向も踏まえ、添付文書を改訂することになりました。
参考:厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A “ワクチンを接種すると心筋炎や心膜炎になる人がいるというのは本当ですか。” (外部サイト)
新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎について(10代・20代の男性と保護者の方へのお知らせ)(2022年8月8日版) [PDFファイル/637KB]
新型コロナワクチンの副反応疑い報告について
詳細は、こちら(岡山県ホームページ“副反応疑い報告の状況について”)をご確認ください。
接種後副反応調査について
県では、新型コロナワクチンに係る副反応について、県民へ正確な情報提供を行うため、岡山大学と共同で調査を実施しました。各調査の詳細は以下をご確認ください。
- 最終報告(令和4年6月28日更新)
- 中間報告(令和4年4月26日更新)
- 最終報告(令和4年2月10日更新)
- 最終報告(令和4年4月22日更新)
- 最終報告(令和3年7月6日更新)
副反応による健康被害が起きた場合の補償について
詳細は、こちら(岡山県ホームページ“予防接種健康被害救済制度について”)をご確認ください。