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岡山県感染症情報メールマガジン(2025年5月16日発行)

メルマガ 発行日時
岡山県感染症情報メールマガジン 2025年05月16日 15時00分

 

岡山県感染症情報メールマガジン(2025年5月16日発行)

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    岡山県感染症情報メールマガジン ( 2025年5月16日 )
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■標題
 感染症発生動向調査 週報・急性呼吸器感染症(ARI)情報・インフルエンザ情報 および 月報 の更新 について
■概要
 感染症発生動向調査 2025年 第18週 の 週報・急性呼吸器感染症(ARI)情報・インフルエンザ情報
 および 6月 月報 をホームページに掲載しましたのでお知らせします。

【お知らせ】
 次回の感染症情報メールマガジンは、2025年5月30日(金)15:00に配信いたします。

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    岡山県は『インフルエンザ注意報』を解除しました(5月16日)
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【お知らせ】
 2024/25年シーズンのインフルエンザ情報は、今週(第19週)をもって終了いたします。

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       岡山県感染症週報 第19週 
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◆2025年 第19週( 5 / 5 ~ 5 / 11 )の感染症発生動向(届出数)
■全数把握感染症の発生状況(第19 週届出分)
 第 17週 5類感染症 百日咳 1名(70代 男)
 第 18週 5類感染症 百日咳 7名(小学生 男3、中学生 女1、20代 男1、30代 男1、50代 男1)
 第 19週 2類感染症 結核 3名(20代 男1、30代 女1、40代 女1)
      3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症 2名(O157:20代 男1、O血清群不明:30代 男1)
      4類感染症 日本紅斑熱 1名(50代 男)
      5類感染症 侵襲性肺炎球菌感染症 1名(幼児 女)
           梅毒 1名(20代 男)
           百日咳 37名(乳児 男1、幼児 男5、小学生 男8・女8、中学生 男8・女2、20代 男1、40代 女3、70代 男1)
           麻しん 1名(幼児 女)
■定点把握感染症の発生状況
 ○新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、県全体で 53名(定点あたり1.06人)の報告がありました。
 ○急性呼吸器感染症(ARI)は、県全体で2,574名(定点あたり51.48人)の報告がありました。
 ○インフルエンザは、県全体で35名(定点あたり0.70人)の報告がありました。
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1 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、県全体で53名の報告があり、前週から増加しました(定点あたり0.86 → 1.06人)。
 地域別では、倉敷市(2.00人)、備北地域(1.75人)、備前地域(1.25人)の順で定点あたり報告数が多くなっています。
 年代別では、30代以下の年代で前週から増加しました。
 基本的な感染防止策(効果的な場面でのマスク着用、手洗い等の手指衛生、換気、3密(密閉・密集・密接)の回避、
 健康的な日常生活、体調不良時の備え)に留意し、自主的な判断により実施しましょう。
 詳しくは、岡山県感染症情報センターホームページ『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報』をご覧ください。
2 急性呼吸器感染症(ARI)は、県全体で2,574名の報告があり、前週から減少しました(定点あたり67.12 → 51.48 人)。
 詳しくは、「☆急性呼吸器感染症(ARI)情報」および岡山県感染症情報センターホームページ『急性呼吸器感染症(ARI)情報』をご覧ください。
3 インフルエンザは、県全体で35名の報告があり、前週から減少しました(定点あたり0.92 → 0.70人)。
 県全体の定点あたり報告数が2週連続して1人を下回ったため、岡山県は、2024年11月21日に発令した「インフルエンザ注意報」を、
 5月16日をもって解除しました。
 詳しくは、「インフルエンザ週報」および岡山県感染症情報センターホームページ
 『2024/25年シーズン インフルエンザ情報「インフルエンザ注意報」が解除されました!』をご覧ください。
4 日本紅斑熱は、2025年第19週に1名の報告がありました。
 ダニが媒介する感染症として、他に重症熱性血小板減少症候群(SFTS)やつつが虫病などがあります。
 これらは、病原体を保有するマダニまたはツツガムシに刺咬されることで感染します。
 また、SFTSに関してはイヌやネコからの感染も報告されています。
 ダニに刺咬されないための予防対策等についてはコラム「ダニが媒介する感染症に注意しましょう!」をご覧ください。
5 梅毒は、2025年第19週に1名の報告があり、2025年の累計報告数は88名となりました(2024年の同時期:119名)。
 なお、2024年の累計報告数は、1999年の感染症法施行以降、最多の355名でした。
 詳しくは、岡山県感染症情報センターホームページ『梅毒について』をご覧ください。
6 百日咳は、2025年第19週に37名の報告があり、2025年の累計報告数は430名となり、
 全数把握による統計を開始した2018年以降最多であった2019年の年間報告数428名を超えました(2024年の同時期:1名)。
 詳しくは「今週の注目感染症」をご覧ください。

☆急性呼吸器感染症(ARI)情報
 急性呼吸器感染症(ARI)は、県全体で2,574名の報告があり、前週から減少しました(定点あたり67.12 → 51.48人)。
 地域別では、備中地域(94.20人)、倉敷市(58.25人)の順で定点あたり報告数が多くなっています。
 基本的な感染防止策(換気や手洗い・手指消毒、マスクの着用を含めた咳エチケットなど)に留意し、感染対策に努めましょう。
 → 『急性呼吸器感染症(ARI)情報』(岡山県感染症情報センター)
    https://www.pref.okayama.jp/page/971468.html

<今週の注目感染症>
☆百日咳
●感染経路および症状
 百日咳は、百日咳菌による急性の気道感染症で、一年を通じて発生がみられます。
 感染経路は患者の咳などによる飛沫感染や接触感染です。
 感染後、通常7~10日間程度の潜伏期を経て発症し、風邪症状で始まり、次第に咳の回数が増えます(カタル期:約2週間)。
 咳は次第に発作性けいれん性の咳(けい咳)となり、発作をくり返します。
 おう吐や顔面浮腫を起こしたり、乳児期早期では特徴的な咳がなく、無呼吸発作により、重篤となることがあります。
 合併症としては肺炎や脳症などもあり特に乳児では注意が必要です(けい咳期:2~3週間)。
 全経過2~3か月で次第に回復していきますが、時折発作性の咳が出ることがあります(回復期)。
 成人では咳が長期にわたって続きますが、典型的な発作性の咳がでることなく回復するため、
 見逃されやすくワクチン未接種の新生児・乳児に対する感染源として注意が必要です。
 
 詳しくはこちら⇒百日咳(厚生労働省)
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/whooping_cough.html
         百日咳(国立健康危機管理研究機構)
     https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ha/pertussis/010/pertussis.html
●治療・予防方法
 治療は生後6か月以上の患者にはマクロライド系の抗菌薬が用いられます。
 また、咳が激しい場合には、咳止め薬も用いられることがあります。
 予防法は、予防接種のほか、感染者との接触を避ける、流行時のうがいや手洗い、手指の消毒などです。
 感染時は『咳エチケット』を心がけ、感染拡大防止に努めましょう。
 また、風邪と見分けがつかないまま、感染を広げる可能性があるため、咳が続く場合は早めに医療機関を受診しましょう。
●発生状況
 全国では第18週に1,746名の届出があり、2025年の累計届出数は14,267名となっています(2025年5月8日時点)。
 年齢別では、5~14歳で多く発生しています。
 岡山県では第19週に37名の届出があり、2025年の累計届出数は430名となっています(2025年5月14日時点)。
 年齢別では、全国と同様に5~14歳で多く発生しています。

その他コラムは・・・
 『ダニが媒介する感染症に注意しましょう!』
 を掲載しています。

◆関連リンク◆
〇新型コロナウイルス感染症について(岡山県)
https://www-pref-okayama-jp.cache.yimg.jp/site/1185/
〇新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
〇インフルエンザに関する報道発表資料(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou_00018.html
〇性感染症(国立健康危機管理研究機構)
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/route/std/index.html
〇梅毒対策(岡山県疾病感染症対策課)
https://www.pref.okayama.jp/site/syphilis/
〇重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html
〇日本紅斑熱とは(国立健康危機管理研究機構)
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ta/jsf/010/jsf-intro.html
〇ツツガムシ病とは(国立健康危機管理研究機構)
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ta/Scrub-Typhus/010/tsutsugamushi.html
〇マダニ対策、今できること(国立健康危機管理研究機構)
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/route/arthropod-borne/030/madanitaisaku.html

■「週報」 掲載ページ
https://www.pref.okayama.jp/page/99228.html
■新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報(岡山県感染症情報センター)
https://www.pref.okayama.jp/page/644784.html
■2024/25年シーズン インフルエンザ情報(岡山県感染症情報センター)
https://www.pref.okayama.jp/page/630182.html
■急性呼吸器感染症(ARI)情報
https://www.pref.okayama.jp/page/971468.html

岡山県疾病感染症対策課ホームページ
https://www-pref-okayama-jp.cache.yimg.jp/soshiki/362/
岡山県感染症情報センターホームページ
https://www.pref.okayama.jp/soshiki/309/

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発行:岡山県感染症情報センター(岡山県環境保健センター)
  
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