本文
岡山県感染症情報メールマガジン(2025年4月18日発行)
メルマガ |
発行日時 |
岡山県感染症情報メールマガジン |
2025年04月18日 15時00分 |
岡山県感染症情報メールマガジン(2025年4月18日発行)
★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★
岡山県感染症情報メールマガジン ( 2025年4月18日 )
★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★
■標題
感染症発生動向調査 週報・急性呼吸器感染症(ARI)情報・インフルエンザ情報 および 月報 の更新 について
■概要
感染症発生動向調査 2025年 第15週 の 週報・急性呼吸器感染症(ARI)情報・インフルエンザ情報
および 3月 月報 をホームページに掲載しましたのでお知らせします。
◆2025年4月7日から急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスが始まりました◆
2025年4月7日から急性呼吸器感染症が感染症法上の5類感染症に位置付けられ、定点サーベイランスの対象となりました。
******************************************************************************************************
岡山県は 『インフルエンザ注意報』発令中です
******************************************************************************************************
◆◆ ゴールデンウィークに海外へ渡航される方へ ◆◆
海外には、日本国内に存在しない感染症が多くあります。
渡航される場合には、渡航先の感染症に対する予防対策が必要です。
【出発前の注意】
・感染症に対する正しい知識と予防方法を身に付けましょう。
・渡航先の感染症の発生状況に関する最新の情報や注意事項を確認しましょう。
・これまで受けた予防接種について確認し、予防対策が不十分なものがあれば、予防接種を検討しましょう。
【旅行中の注意点】
・生水、氷、カットフルーツ、サラダ、生乳など、火が通っていないものを飲食することは避けましょう。
・肌の露出を少なくする、こまめに虫よけ剤を使用するなど、蚊やダニに刺されないように注意しましょう。
・動物には、むやみに近づいたり、触らないようにしましょう。
(狂犬病や鳥インフルエンザなどのウイルスをもっていることがあります。)
・帰宅後は、しっかり手洗いをしましょう。
【帰国した後に】
・帰国時に発熱や下痢などの症状がある方は、空港または海港の検疫所に相談してください。
・帰国時に症状がなくても、その後体調が悪くなったときは、早めに医療機関を受診し、その際は必ず渡航先も伝えてください。
○海外へ渡航される皆様へ(厚生労働省ホームページ)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou18/index_00003.html
○海外へ渡航される皆さまへ!(厚生労働省検疫所FORTH ホームページ)
https://www.forth.go.jp/news/20220722_00001.html
◆◆インフルエンザの流行が継続しています。引き続き感染に注意しましょう◆◆
【感染予防と感染対策の徹底】
・場面に応じたマスクの着用、手洗い、手指消毒の徹底
・室内の適度な湿度の設定、定期的な空気の入れ換え
・高齢者や基礎疾患のある方などは、人混みを避ける
・十分な休養、バランスのとれた食事
【発熱等の症状が出た際の対応】
・無理をして学校や職場等に行かないようにしましょう
・かかりつけ医などの医療機関を早めに受診しましょう
(受診の際はマスクを着用しましょう)
・周りの方へうつさないように「咳エチケット」を!
・水分を十分にとり、安静にして休養をとる
⇒ 詳細は岡山県ホームページ『インフルエンザ対策について』をご覧ください。
https://www.pref.okayama.jp/page/detail-115995.html
========================================
----------------------------------------------------
岡山県感染症週報 第15週
----------------------------------------------------
◆2025年 第15週( 4 / 7 ~ 4 / 13 )の感染症発生動向(届出数)
■全数把握感染症の発生状況(第15週届出分)
第 13週 5類感染症 梅毒 2名(30代 女 1名、40代 女 1名)
第 14週 5類感染症 アメーバ赤痢 1名(60代 男)
梅毒 1名(40代 男)
百日咳 8名(小学生 男 3名・女 4名、50代 女 1名)
第 15週 2類感染症 結核 2名(60代 女 1名、90代 女 1名)
5類感染症 後天性免疫不全症候群 1名(20代 男)
侵襲性肺炎球菌感染症 1名(80代 男)
水痘(入院例) 1名(80代 男)
梅毒 2名(20代 男 2名)
百日咳 42名(乳児 男 2名、幼児 男 2名・女 1名、
小学生 男 8名・女 12名、中学生 男 7名・女 4名、高校生 女 1名、
30代 女 1名、50代 男 2名・女 1名、80代 女 1名)
■定点把握感染症の発生状況
患者報告医療機関数:ARI定点50、小児科定点28、眼科定点12、STD定点18、基幹定点5
○新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、県全体で162 名(定点あたり3.24人)の報告がありました。
○急性呼吸器感染症(ARI)は、県全体で2,536名(定点あたり50.72人)の報告がありました。
○インフルエンザは、県全体で102名(定点あたり2.04人)の報告がありました。==============================================================================================
1 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、県全体で162名の報告があり、前週から増加しました(定点あたり1.87 → 3.24人)。
地域別では、倉敷市(6.83人)、備中地域(4.40人)、備前地域(3.25人)の順で定点あたり報告数が多くなっています。
年代別では、全ての年代で前週から増加しました。
基本的な感染防止策(効果的な場面でのマスク着用、手洗い等の手指衛生、換気、3密(密閉・密集・密接)の回避、
健康的な日常生活、体調不良時の備え)に留意し、自主的な判断により実施しましょう。
詳しくは、岡山県感染症情報センターホームページ『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報』をご覧ください。
2 急性呼吸器感染症(ARI)は、県全体で2,536名の報告がありました。
詳しくは、「☆急性呼吸器感染症(ARI)情報」をご覧ください。
3 インフルエンザは、県全体で102名の報告があり、前週から増加しました(定点あたり1.25 → 2.04人)。
岡山県は、『インフルエンザ注意報』を発令し、広く注意を呼びかけています。
詳しくは、「インフルエンザ週報」および岡山県感染症情報センターホームページ『2024/25年シーズン インフルエンザ情報
「インフルエンザ注意報」発令中!』をご覧ください。
4 梅毒は、2025年第15週に2名の報告があり、2025年の累計報告数は65名となりました(2024年の同時期:101名)。
なお、2024年の累計報告数は、1999年の感染症法施行以降、最多の355名でした。
詳しくは、岡山県感染症情報センターホームページ『梅毒について』をご覧ください。
5 百日咳は、2025年第15週に42名の報告があり、2025年の累計報告数は164名となりました(2024年の同時期:1名)。
詳しくは「今週の注目感染症」をご覧ください。
☆急性呼吸器感染症(ARI)情報
急性呼吸器感染症(ARI)は、県全体で2,536名の報告がありました(定点あたり50.72人)。
地域別では、備中地域(105.20人)、岡山市(67.44人)、備北地域(40.25人)の順で定点あたり報告数が多くなっています。
基本的な感染防止策(換気や手洗い・手指消毒、マスクの着用を含めた咳エチケットなど)に留意し、感染対策に努めましょう。
→ 『急性呼吸器感染症(ARI)情報』(岡山県感染症情報センター)
https://www.pref.okayama.jp/page/971468.html
<今週の注目感染症>
☆百日咳
●感染経路および症状
百日咳は、百日咳菌による急性の気道感染症で、一年を通じて発生がみられます。
感染経路は患者の咳などによる飛沫感染や接触感染です。
感染後、通常7~10日間程度の潜伏期を経て発症し、風邪症状で始まり、次第に咳の回数が増えます(カタル期:約2週間)。
咳は次第に発作性けいれん性の咳(痙咳)となり、発作をくり返します。おう吐や顔面浮腫を起こしたり、
乳児期早期では特徴的な咳がなく、無呼吸発作により、重篤となることがあります。
合併症としては肺炎や脳症などもあり特に乳児では注意が必要です(痙咳期:2~3週間)。
全経過2~3か月で次第に回復していきますが、時折発作性の咳が出ることがあります(回復期)。
成人では咳が長期にわたって続きますが、典型的な発作性の咳嗽を示すことなく回復するため、
見逃されやすくワクチン未接種の新生児・乳児に対する感染源として注意が必要です。
詳しくはこちら⇒百日咳(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/whooping_cough.html
百日咳(国立健康危機管理研究機構)
https://idinfo.jihs.go.jp/diseases/ha/pertussis/010/pertussis.html
●治療・予防方法
治療は生後6か月以上の患者にはマクロライド系の抗菌薬が用いられます。
また、咳が激しい場合には、咳止め薬も用いられることがあります。
予防法は、予防接種のほか、感染者との接触を避ける、流行時のうがいや手洗い、手指の消毒などです。
感染時は『咳エチケット』を心がけ、感染拡大防止に努めましょう。
また、風邪と見分けがつかないまま、感染を広げる可能性があるため、咳が続く場合は早めに医療機関を受診しましょう。
●発生状況
全国では第14週に722名の届出があり、2025年の累計届出数は5,652名となっています(2025年4月9日時点)。
年齢別では、5~14歳で多く発生しています。
岡山県では第15 週に42名の届出があり、2025年の累計届出数は164名となっています(2025年4月16日時点)。
年齢別では、全国と同様に5~14歳で多く発生しています。
◆関連リンク◆
〇新型コロナウイルス感染症について(岡山県)
https://www-pref-okayama-jp.cache.yimg.jp/site/1185/
〇新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
〇インフルエンザに関する報道発表資料(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou_00018.html
〇性感染症(国立健康危機管理研究機構)
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/route/std/index.html
〇梅毒対策(岡山県疾病感染症対策課)
https://www.pref.okayama.jp/site/syphilis/
■「週報」 掲載ページ
https://www.pref.okayama.jp/page/99228.html
■新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報(岡山県感染症情報センター)
https://www.pref.okayama.jp/page/644784.html
■2024/25年シーズン インフルエンザ情報(岡山県感染症情報センター)
https://www.pref.okayama.jp/page/630182.html
■急性呼吸器感染症(ARI)情報
https://www.pref.okayama.jp/page/971468.html
岡山県疾病感染症対策課ホームページ
https://www-pref-okayama-jp.cache.yimg.jp/soshiki/362/
岡山県感染症情報センターホームページ
https://www.pref.okayama.jp/soshiki/309/
**************************************************************
発行:岡山県感染症情報センター(岡山県環境保健センター)
配信停止、登録内容の変更は次のURLからログインしてください。
https://www.pref.okayama.jp/mailmaga/
当メールマガジンへのご意見
ekigaku@pref.okayama.lg.jp
*************************************************************** |