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2022年7月15日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0791594 2022年7月19日更新公聴広報課
会見写真

新型コロナウイルス感染症について

 私からは、4項目お話をさせていただきます。
 まず、新型コロナウイルス感染症についてであります。
 県内の感染状況は、先月末から感染再拡大に転じ、前の週の同じ曜日の新規陽性者数は15日連続で上回っています。オミクロン株のBa.2系統からBa.5系統等への置き換わりが本県でも進んでいると思われ、直近のスクリーニング検査結果では約56%がBa.5系統等の疑いとなっており、感染再拡大の要因の一つと考えています。
 今後夏休みを控え、人の移動が多くなることで、さらなる感染者数の急拡大が懸念されます。このため、県民の皆様に、夏の感染拡大防止に向け、4つのお願いをいたします。
 1つ目、エアコン使用時においても、3密を回避するために、定期的に空気を入れ替えるなど十分な換気を徹底してください。
 2つ目、基本的な感染対策としてマスク着用は大切であります。
なお、屋外で、会話をほとんど行わない場合ですとか、十分な距離が確保できる場合は、熱中症防止のためマスク着用は不要であるということは申し添えさせていただきます。
 3つ目、発熱やのどの痛みなど体調が悪い場合は、外出を控え、すぐにかかりつけ医等の医療機関を受診してください。
 最後に、発症や重症化を予防するため、早期のワクチン接種をお願いいたします。
 県としては、感染拡大防止と社会経済活動の両立を目指してまいりたいと考えております。県民の皆様には、基本的な感染対策とワクチン接種を、今一度、お願いいたします。特に、若い方の3回目、60歳以上や基礎疾患を有する方などの4回目接種につきましては、速やかに接種をお願いします。

おかやま旅応援割の延長について

 次に、おかやま旅応援割の延長についてであります。
 昨日発表しておりますが、県民等を対象に県内旅行を割り引く「おかやま旅応援割」につきましては、国の補助制度の見直しを受け、利用期間を本日以降、8月31日まで延長しております。これまでと同様に、ワクチンの3回目接種又は検査結果が陰性であることが利用条件となります。
 県民の皆様には、基本的な感染防止対策を徹底しながら、旅行を楽しんでいただければと存じます。

子宮頸がん予防について

 次に、子宮頸がん予防についてであります。
 子宮頸がんの原因となるウイルスへの感染を予防する効果の高いHpvワクチンについては、昨年11月に、国において積極的な接種勧奨の再開が決定されました。さらに、これまでに接種機会を逃した平成9年度生まれ以降の年代の女性も、無料で接種を受けることができるキャッチアップ接種が開始されたところであります。しかしながら、8年以上にわたりHpvワクチンの積極的勧奨が中断され、子宮頸がん予防の正しい知識を県民の皆様に十分にお届けできているとは言えない状況であります。若い女性のかけがえのない命や健康が今なおリスクにさらされていることに、私は大きな危機感を覚えています。
 県では、このたび保護者に加え、対象者にも直接情報が届くよう、県産婦人科医会及び県小児科医会と連携し、若者に向けた啓発リーフレットを作成するとともに、20日には新たなアニメーション動画を公開することとしています。特に夏休み期間中は、ご家庭で子宮頸がん予防について話し合う機会を多く持っていただけるよう、テレビやSns等による広告配信により、啓発を強化することとしております。その一環として、来週22日、県立岡山大安寺中等教育学校において、子宮頸がん予防に関し、私自身が講演することにしています。
 「子宮頸がん予防について知らなかった」と将来悲しい思いをする女性が1人でも少なくなるよう、正しい知識の普及にしっかりと取り組んでまいります。

岡山県魅力発信プロジェクトについて

 最後の項目についてですが、まずは、動画をご覧ください。
(動画再生)
 ただいまご覧いただきましたとおり、「リカちゃん」こと、香山リカさんを「ハレノクニスト」に委嘱し、本日から開始する「岡山県魅力発信プロジェクト」において、日本全国、また世界に向けて本県の魅力を発信する役割を担っていただくことになりました。プロジェクトでは、リカちゃんが県内各地を巡り、動画やSnsで情報を発信いたします。こうした取組が、現在開催中の岡山デスティネーションキャンペーンにおける誘客促進などを後押しできるのではないかと期待しております。また、特設サイトでは、リカちゃんと一緒に写真を撮影できる「Arフォトフレーム」など、お楽しみいただけるコンテンツを準備しております。県民の皆さんにもぜひご参加いただき、リカちゃんを通じて、一緒に岡山を盛り上げていければと考えております。
 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 新型コロナウイルスの感染者の増加に関してなんですが、今後行動制限をかけていくみたいなところの考えというのはあるのでしょうか。

知事)
 大変良い質問だと思います。皆さん気にされていることだと思います。行動制限をかける可能性はあるわけでありますけれども、現在のところ考えておりません。その一番大きな理由は、Ba.2からBa.5への置き換わりが進んで、大変心配しているところではありますけれども、大きく言えばオミクロン株の中での推移でありまして、そのBa.2、オミクロン株そのもの、その亜種のBa.2も重症化率が非常に低かったということがあります。私、Ba.5(が主流)になって重症化率がどう変わるのか非常に気にしているうちの1人でありますけれども、我々が今必死で集めている、いろいろな地域、お隣の広島県だったり東京都であったり、大阪(府)であったり、そういった地域での重症化率を見て、まだBa.2と比べて重症化率が大きく上がっているという証拠が出ていないということでありますので、今のところ、行動制限をかけることにはなっておりません。ただ、ぜひ、うつりやすくはなっているそうですので、マスクの着用ですとか気を付けていただきたいと思います。

記者)
 今、この状況は、第7波に突入したという認識でしょうか。

知事)
 そうですね。私自身はあまりこの波の最初の方に、これは第何波だって言って、危機感を煽るようなやり方は好きではないと。客観的にあとから振り返ってこれは第何波だって言うのを好むわけですけれども、この立ち上がりのスピード、日本全国でのこの状況を見れば、第7波に入ったというふうにあとから考えることになるのは、もうほぼ間違いないと考えています。一言で言えば、もう第7波に入ったと私自身も思っています。

記者)
 オミクロン株のBa.5は、どうしても感染力強いとされている中で、岡山県も新規感染者が上昇には転じていると思います。現状の県の試算で、来週どんな、各県で(新規陽性者数が)過去最多を更新している状況の中で、どのように今、見ていらっしゃいますでしょうか。

知事)
 おっしゃるとおり、岡山県でも、もう(新規陽性者数が)前の週の倍のスピードで広がっています。岡山県においても、過去最多を更新することになっても、全くおかしくないというふうに我々自身も考えています。その勢いがどれぐらい続くのかっていうことで、ずいぶん違ってくるわけなんですけれども、欧米各国では、あまりそれがずっとどんどんどんどん何週間も倍々ゲームが続くということにはなっていないようでありまして、それが一つ、我々がもう(感染防止に向けた)何かを大声で叫び回っていない理由の一つではあります。あと、両方なんですけれども、今、広がっている一つの理由は、ちょうどワクチン接種の谷間にあると。3回目接種を打ってすぐであれば、こんなに広がってなかったと思うんですけれども、3回目接種をしてから結構時間が経ったときに広がっている。逆に言えば、まだ対象者の3分の1の方が3回目接種(を)受けていないということがありますので、そういった方々が、これはやっぱりワクチン必要だなっていうことで、3回目接種を打っていただく。特に重症化しやすい高齢者の方が4回目接種を打っていただく。これ、高齢者の方が打ってくださっていないっていうよりも、その接種券を配付するタイミングが、ちょうどもう今頃になっているので、遅れているっていうことですけれども、そういったワクチンを打てる方、今から打つ権利のある方々が粛々とこのワクチン打っていただくと、ずいぶん予想が違ってくるということがありますので。あともう一つは、先ほど言いましたように、重症化率が今の時点では、オミクロン株、もしくはBa.2と比べて、特に高まっているという証拠がまだ上がっていないということで、(新規陽性者)数は増えるけれども、病床使用率は一定程度で抑えられるのではないかと、現時点では考えています。

記者)
 コロナの感染者が急激に増加している中で、今日岡山―札幌間の路線が復活、再開すると思うんですけども、知事のお考えとしては、この移動っていうところはどういうふうに考えているのでしょうか。

知事)
 私自身、長距離移動に対して、コロナ今3年目だとすると、コロナの1年目のときには、もう長距離移動に対して一番厳しいスタンスをとった知事の1人だと思っています。とにかく新しい、もう全く違うタイプの変異株が登場したときに、長距離移動を抑えるっていうのは、時間を稼ぐ上で非常に大事になってきます。特に島国日本の場合には、(新型コロナウイルスを)この日本に入れないっていうのが大事ですし、大都市からある程度、十分ではないかもしれませんけれども、ある程度距離がある地域にとってみれば、新幹線ですとか飛行機の長距離移動を抑える。もしくはこの玄関口で、チェックをするというのは非常に大事な考え方だと思っています。今、このオミクロン株が他の株と比べて非常にうつりやすい。そこからBa.2になりBa.5に今、置き代わりが進んでいる。ちょっとずつうつりやすくなっているっていうのは心配ではありますけれども、根本的に違うものになっているわけではないときに、私が2年ほど前に唱えていたほど、もう長距離移動はもう勘弁してくれっていうほど長距離移動を抑えることで、感染状況を劇的に改善することはなかなか望めないと考えています。ですので、今行動制限を現時点でするつもりがないと申し上げたのと似たような考え方で、札幌便についても再開する。それはもう経済を回す上で歓迎することでありまして、当然ながら、経済を回すっていうのと感染防止っていう、ちょっと方向とすれば逆になります。経済を回す努力をしているがために、この感染を抑えられなくなって、病床使用率が危険な水準になって、いろいろな今度行動制限をかけざるを得なくなったということにならないように、経済は回すんですけれども、このぜひそれぞれの皆さん(に)ご注意していただきたいと思います。これあの、大事なのが、とにかく体調が悪いなと熱があるな、ちょっと普通じゃないなっていうときに、いかに自宅にとどまっていただけるか、何か不思議な感じがするけどって言って、普段の行動を続けてしまうと、周りの方にうつしてしまう。またワクチン(を打つのが)面倒くさいから、もう少し待っていようっていうことで、防げたはずの感染を防げなくなってしまうかもしれない。お一人おひとりのちょっとした心掛けで、ずいぶんトータルの結果が変わってきますので、ぜひ今後もよろしくお願いしたいと思います。

記者)
 今の現状の中で、県民としてなかなかどうすればいいかわからない県民も多分いると思うんですけども、知事メッセージを今回出されて、4つを守った上で、もう普通に生活すればいいということでしょうか。

知事)
 そうですね、一言で言えばそういうことになります。できることをきちんとやった上で、普通に生活をしていただければと思います。そのできることっていう(もの)の中に、規定回数のワクチン接種ということを、ぜひ強調したいと思っています。Ba.5になって、よりすり抜けるようになったとか、重症化を抑える効果は残っているけれども、なかなか発症を抑える効果が軽減しているんじゃないかっていう報告が出ています。多分そうなんだと思います。でも、ワクチンを打っている、打っていないで言えば、これまでのいろんな波、今回の波も含めて、やはり発症の可能性、それから特に重症化の可能性、また後遺症が出る可能性がずいぶん違っているという結果報告がいろいろ出ています。ご自身を守るためにも、周りの方々を守るためにも、ぜひ規定回数のワクチンを打っていただくよう、お願いしたいと思います。それをもうワクチン接種と必要なときのマスク等の注意、これをしていただければ、ずいぶん違ってきます。

記者)
 札幌線が復活したことで、政府はインバウンドを一つの経済活性化の手段としているわけですけれども、その中で岡山桃太郎空港の国際線復活が望まれるわけですが、そのあたりの働きかけとか、国際線復活の状況というのはいかがでしょうか。

知事)
 さっきの札幌線と同じような考え方で、感染がコントロールされている状況において、経済を回していくというのは、これ大事なことでありまして、我々の方から国に対して、ぜひもう一刻も早く岡山桃太郎空港(に)、国際線(が)入れるようにしてほしいっていうふうに陳情するほどでもないんですけれども、国の方で全国的な感染状況ですとか、いろいろな状況を見ながら、今順次、成田(空港)、羽田(空港)に始まり、最近で言えば、広島(空港)、高松空港もインバウンドを受け入れるようになってきました。次ぐらいが、岡山(桃太郎空港)の順番だと思いますので、その国の方針に従いたいと思います。とにかく今の感染をきちんとコントロールしながら、その再開を待っているという状況です。

記者)
 再開について、国、内閣官房だと思うのですけれども、そのあたりと県として協議もしているのでしょうか。

知事)
 協議をしているというほどでもありません。定期的な連絡は常にやっていますので、次どういうタイミングで、岡山(も)そろそろ(国際線の再開を)やりましょうかっていうことになるか、我々としても事態を見ているという状況です。我々の方から強くプッシュしているということではありません。

記者)
 知事の考えとして、(国際線の再開は)次ぐらいではないかとおっしゃったんですけれども、そのあたり、国の方からそういうふうなニュアンスというか話があったりするんでしょうか。

知事)
 私、具体的に実務者同士でどんなやりとりがされているかっていうことまでは、報告を受けていないんですけれども、だいたい、空港のそれぞれのランクですとか、相場観というものがありますので、だいたい次あたりだということは、我々も了解をしています。

記者)
 知事の後援会と政治倫理の問題についてお尋ねします。去年の問題の発覚以降、引き続き後援会の方にもいろいろ取材をさせていただいたんですけれども、実情をいろいろと調べる中で、非常に後援会はコンプライアンス上問題があるというふうに私は考えておりまして、何かその後援会に対して、例えば再発防止などを知事の方から要請されたりはしましたか。

知事)
 今回政治資金の取扱いについて、我々はもう全く問題ないと思っていたわけですけれども、ご指摘を受けて精査をいたしましたら、この政治資金規正法の趣旨を逸脱していると指摘されても、やむを得ない部分があったと、私ども判断をして、私の方から後援会に指示、是正を指示し、実際に後援会において、必要な対応をとったということであります。その過程において、とにかく元々そうだったけれども、我々、もう疑われるようなことにしないと。もうあの、これまでも、そういうつもりであったわけでありますけれども、とにかく、今回の教訓は、我々は正しいことをやっていると信じていたわけですけれども、最新の情報を得るということを怠ったと。これあの逆の話、何かグレーゾーンでオペレーションをしている、っていう意識のある人は非常に注意をするんだと思うんですけれども、我々、グレーゾーンにすら立ち入っている感覚がなかったので、逆に感度が鈍っていたと。いろいろな新聞記事(を)丹念に読んでいれば、もしかしてこれは自分たちに関係するんじゃないかっていう発想があっても良かったのかもしれませんけれども、私も後援会の皆さんも、全くその記事を、その事件があったことを覚えていないというか、認識していないということで、この非常に大事な仕事、疑われると非常に広範囲に迷惑がかかる仕事をしているっていう、その感度が少し鈍かったのかなと思っております。もうとにかく、こんなことを言われなくて済むようにしっかりやろうね、ということは、何度か話し合ったところであります。

記者)
 その過程で、取材で私、質問状でも出させていただいたのが、関係する各団体の会計帳簿を示していただきたいというのを要請したんですけども、政治資金規正法上、そこがその開示が必要ないっていうのは、私も百も承知なんですけども、ただ、今回非常にレアなケースというか、通常の迂回献金というのは普通に現金が動いたりするわけですけども、今回そのキャッシュの移動が全然なかったと、債権放棄の仕方を誤解していたという話だったと思うんですけども、そのご説明が正しければ、最初から後援会等の債務を、年間150万の上限を超えて免除するという意思しかなかったというふうに私が見ていまして、そうであるならばですね、その中間に、その迂回に使われている団体というのが、会計帳簿上どういうふうなその記載をしていたのかっていうのが、非常に問題になってくるんですけれども、ただそこは後援会の方としては、(政治資金)規制法上、開示が必要ない、説明が必要ないということで、もうそれ以上は回答はできないっていうふうに言っておられるわけですね。ただこういったことが起きた以上は、私は政治団体っていうのは説明責任がちゃんとあると思っておりまして、政治資金規正法上、その開示、説明が必要ない部分についても、ちゃんと自主的に説明すべきではないかというふうに考えているんです。先般、自民党の新潟県連で、今年の5月に県連から県議さんたちの政党支部などに対して交付金が配られたというケースで、本来ならば今年の件なので、来年の政治資金収支報告書で明らかなようなことなんですけども、その件についても自民党新潟県連はちゃんと説明責任を果たしてですね、メディアの取材に対してこういうことがあったけれども、問題があるので回収しましたということを説明されているわけなんです。後援会の方の説明に、いろいろと私問題があると思っているのは、例えばなんですけども、去年の令和3年分、今年の11月に開示される政治資金収支報告書の件なんですけども、去年には同様の問題がなかったのかという説明に対しても、いや、今年の11月に開示されることなので、それは今開示する、説明する必要がないというふうなことを言っておられて、本来であるならば、政治資金規正法上は別にそこを政治団体が自主的に説明することは禁止していないので、説明すべきではないかと思っているんです。知事も後援会と同じで、例えば会計帳簿については、開示とか説明する必要はない。令和3年度分については、令和4年の11月の収支報告書の公開を待ってという、その後援会と同じ考えをお持ちなのでしょうか。


知事)
 必死で質問を理解するように頭をフル回転させて聞いておりましたけれども、答えとすれば政治団体の収支について、この政治資金規正法において公開ルールが定められており、後援会も同法に基づき、毎年岡山県選挙管理委員会に政治資金収支報告書、また領収証等の添付書類を提出していると。会計帳簿等の写しの公開ですとか、先ほど言われたような、同法の定める公開ルールを大幅に超える要求については、対応できないと考えております。これはあの、政治団体の政治活動の自由にも関わることでありまして、我々、かなり一生懸命対応したと思っております。ですので、私自身も後援会の考えと同じ考えであります。

記者)
 今回のそのスキームなんですけれども、通常にその現金が普通に迂回団体に移動しているケースであるならば、迂回に使われた団体が、勝手に献金をしたという説明も可能なんですけども、今回現金が動いていないということで、何も事情をもしも迂回団体が知らなかったとすると非常に困惑すると思うんですね。別に債権を譲渡されているわけでもないので、何ですかこれっていうふうに。普通その迂回団体が事情を知らなかったら、なんですかこれと、いやそんな債権放棄なんか、私、債権者じゃないから、勝手にお父様と後援会の間でやってくださいよ、というふうに普通だったら思うと思うんですけども。今回非常にそういった特殊なケースでこの全体のスキームっていうのを理解して、それを指示している人がいないと、こういったスキームって回らないはずなんですけども、結局内部で調査をされた結果、誰がこのスキームを回していたのか、指示、こういったお金の流れというか一連の債権放棄のことを指揮していたのは誰なのかっていうことは、わからなかったのでしょうか。

知事)
 いろいろなお話が中に入っていますけれども、その私自身の一つ反省は、私、ご案内のとおり政治資金規正法ですとか、選挙の実務に詳しい人間ではありませんので、もうとにかく問題がないように、きちんとやってほしいということをお願いしていたわけであります。そこについて、あまりにも内実を知らずに任せきりになっていたということについては、反省をして、以前よりは少し詳しく説明を聞くように、今しておりますけれども、どういう経緯で、どういう過程で、どうしていたのかということについては、その当時、私自身が任せていたこともありまして、わかっておりません。そもそもこれも先ほどの話にちょっとかぶりますけれども、グレーゾーンのオペレーションをしているということになると、いろいろ詳細に考えるんでしょうけれども、こういう工夫をして、法律に抵触しないようにっていうことなんですよ。その法律に書いてあるとおりにやっているので、それを誰が考えて、どう工夫してっていうのも、多分あまり誰も気にしないまま、やっていたのではないかと推測をしています。

記者)
 誰がどうやっていたのかと、今よく分からないということなんですけれども、この件について、県議会に対しては、これまで何か質問、説明なりなんなりされましたでしょうか。

知事)
 県議会に対して、私の方から説明をさせていただいたことはありません。また、現時点では、県議会でこの件に関して質問をお受けしたことはありません。

記者)
 結果的に、ご自身の後援会などが約4,000万円の不正な利益を結果的に得てきたわけでして、その団体から支援を受けていた知事の責任っていうのは、私は軽くないというふうに考えています。一般職の公務員の方だったら、部下の不祥事も懲戒処分を受けるわけでして、そういうときに特別職がこういった時に、何も責任を取らなくていいというのでは、私はその範を示せないというふうに考えています。先般の山口県庁内で、公職選挙法違反であるその後援会の入会の勧誘が行われた問題では、(山口県)知事が、ご自身の給料減額の条例案を議会に提出されています。他の都道府県とか見ても、何か問題があった時にはそのような条例案を提出したりして、特別職として懲戒処分などがないので、そのような形で範を示すというケースが見られますが、今回の件において、知事はご自身の責任をどのように捉えるお考えでしょうか。

知事)
 不正な利益という認識はございません。この後援会活動、これいろいろな活動をするにあたって資金が要るわけでありまして、寄附を募ったり、いろいろしているわけですけれども、その過程で、私の父、また、私の2人の妹が応援をしてくれた。その資金を応援をするやり方が、この政治資金規正法に則っていると信じて行われていたことが、このある事件の判決によって、それは本当に趣旨としてどうなんだろうかという疑問が呈されたと。それのことを全く把握しないままでいたっていうことでありまして、この政治資金規正法の趣旨を逸脱していると言われてもやむを得ないかもしれないということについて、訂正をしたわけですけれども、それが不正であるですとか、何か責任をとるっていうことだとは考えておりません。また、こういうふうに皆さんのお時間を取り、ご迷惑をおかけしていることについては、知事としてしっかり仕事をしていくことが責任の取り方だと考えております。

記者)
 埼玉県の上尾市で、かつて市長によるちょっと事件があったと思うんですけれども、上尾市ではそれを踏まえて、政治倫理をちゃんと求める条例(上尾市長等政治倫理条例)を整備されまして、例えば市長が政治活動に関して道義的批判を受けるような寄附を受けた場合などに、市民の調査請求に基づいて、政治倫理審査会などを設置して調べることができるというふうな制度を作っておられます。今回の件を見て、岡山県はこのような条例を知事提案で出されては、条例案を出されてはいかがと思うんですけれども、いかがでしょうか。

知事)
 条例のご提案をいただいたわけでありますけれども、この政治活動の自由ということについて、これあの、本当に大事なことでありまして、憲法上も保障された最も重要な価値であると理解をいたしております。それができないと、非常に大変な統制国家への道が開かれるわけでありまして、その上で民主主義の基本的なルールを定めるいくつかの法律、例えば、公職選挙法ですとか、政治資金規正法などが国民を代表する国会において議論された上で定められている。これがルールであります。そのルールに従って行動をしていくということで、現在、特に条例を制定するということは考えておりません。

記者)
 新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、4つの項目(について)知事がメッセージを出されていると思うんですけども、これちょっとあらためてで、すみません。メッセージをいただいてもよろしいでしょうか。

知事)
 オミクロン株のBa.5系統が急速に広がっているということです。ただ、だからといって我々、現時点では行動制限をかけることは考えていません。となれば、お一人おひとりが適切に行動をしていただくということが、より大事になってくるわけでありまして、で、実は一番、我々が大事に思っているのは、4番目のワクチン接種、大事なものを最後にドンと持ってきたわけでありまして、まだ実は3回目接種してないんだっていう方はぜひ(接種)していただきたいですし、4回目接種の権利があるという方は、ぜひ4回目接種していただきたいと思っています。それがもう一番大事なことであります。それ以外、それぞれ書いてあるわけなんですけれども、これまでずっとお願いしてきたことと、基本同じことなんです。より、これからの数週間が大事になってきますので、頭に置いていただきたい。夏ですから、冬と比べれば風邪は普通ひきにくいわけです。ですから、熱が出たりですとか、もしくは咳が続いたりっていうのは、これは風邪やインフルエンザの可能性っていうよりも、コロナの可能性が、冬場と比べればかなり高いことになりますので、ぜひ注意をしていただきたい。すぐお医者さんのところに、発熱外来に行っていただきたい。もうこれでずいぶん、この最後の2つ((3)体調が悪い場合は、外出を控え医療機関受診を(4)ワクチン接種を)で、ずいぶん違ってこようかと思います。あと、ついついこれだけ暑いと、換気をするのがもったいないっていう、せっかくクーラーで冷やしたのに、それを外に出してしまう、何か申し訳ないような感じがするんですけれども、特に人がたくさんいて、喋る必要がある場合などは、今も向こう側(の扉や窓)を空けていますけれども、換気するということが大事だと思っています。

記者)
 魅力発信プロジェクトについてお聞かせください。リカちゃんは全国、幅広い世代にファンがいるのかなと思うんですけれども、あらためて、どういった層の人にPRしたいのか、どういった効果を期待されているのかということを教えてください。

知事)
 もうとにかく、リカちゃん(を)知らない人はいないわけでありまして、幅広い年代、趣味の方にアピールできるということが、今回リカちゃんを選んだ大きな理由であります。もう一つ、リカちゃんであれば、絶対にコロナに感染しないということは、安定的にこの年度末まで活躍していただけるというところも、現実的に選ばせていただいた理由であります。本当に私、自分だったらリカちゃんっていうのを多分思い付かなかったんだと思うんですけども、提案をしていただいて、いや、これは確かにいいなと。リカちゃん、まあいろんな有名人の方(が)いらっしゃいまして、キャラが立っていれば立っているほど、アンチの人がいたりとかするんですけれども、私あんまりその(リカちゃんに)入れ込んでなかったという(こと)かもしれません。アンチリカちゃんと会って話をしたこと(が)ほとんどないもんですから、そういう点でも非常にこう、いいんじゃないかと思っています。

司会)
 それでは以上をもちまして、知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見