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2021年9月24日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0740290 2021年9月27日更新公聴広報課
会見写真

新型コロナウイルス感染症について

 本日は、新型コロナウイルス感染症についてお話をさせていただきます。
 今月13日に緊急事態措置からまん延防止等重点措置へ移行し、9月末まで緊急事態宣言下と同程度の厳しい要請を行っているところでございます。
 こうした中、本県の感染状況はこれまでステージ4にとどまっていると判断しておりましたが、高水準にあった人口10万人当たりの新規陽性者数と療養者数は皆様のご協力によりまして大幅に減少し、病床使用率等その他の指標も改善傾向が続いていることから、ステージ2へ移行したものと判断いたします。
 国においては11月を目途に行動制限を緩和する方針を示しており、ウィズコロナの新たなフェーズに向け進みだそうとしておりますが、本県においてはまずは現下の感染拡大をしっかり抑え込むことが重要であると考えております。
 まん延防止等重点措置の期限まで残り1週間を切ったわけでございます。この1週間は、感染を再拡大させないための重要な期間であります。県民、事業者の皆様には、決して気を緩めることなく、不要不急の県外との往来自粛や日中の外出自粛などに最後までご協力くださるようお願いいたします。
 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 (ステージ判断を)2段階下げるというところで、数値的なところで言えば全くもって理解できるんですけれども、これまで判断を下げるというところについて、知事、一貫して慎重な見解だと思うので、そこについてもう少しお願いします。

知事)
 前回も説明しました感染が上がっているときと下がっているときの考え方ということでありますけれども、もう皆さん本当によくご理解していただいていると思います。それぞれの指標は全て先行性があったり遅効性があったりしまして、まず新規感染者数が最初に立ち上がります、当然です。その中でほとんどの感染者は症状がなかったり軽症だったりするんですけれども、その一部、2割だったり何割だったりかの方が、年齢によって違いますけれども、1週間ぐらい経つと急に症状が悪化する、そういう時点でこれは入院が必要だ、当然最初から入院される方もいますけれども、入院していやまだまだ中等症だよという方の中からある一部、また1割だったりの方が重症になるということで、この新規感染者数、入院者数もしくは療養者数、その中の入院者数、重症者数というのが、山を描くときに、それぞれ1週間だったり2週間遅れて立ち上がっていくということからして、我々その感染の初期段階、今どんどんどんどん上がっているときには、新規感染者数を最も重視をします。今度下りていくときというのは、新規感染者数がまず最初に下ります。これが下りなければほかは下りていかないわけなんですけれども、下りたからといって重症の方が急に元気になるわけではありません、当然ながら。もしくは入院者数が急に減るわけではありません。ですから、ずいぶん新規感染者数は減っているんだけれども病院はまだまだ大変だよねという時期が、この山を打ってからの数週間続くわけです。そういうときに新規感染者数最近減ったよねと言ってそこでもし緩んでしまったら、そこからもう一度感染がスタートしたときには、最初の始まったときよりもかなり悪い状態からスタートしてしまいます。最初のこの(感染の山を下りて)綺麗にした後立ち上がっているときには、病院はほぼほぼ空の状態で始まっているわけで、それがちょっと落ちてきた、ずいぶんよくなったというところでもし緩んだら、実は病院はてんやわんやではないけれども、当たり前のように3割4割埋まっていますというところから始めてしまうと、これはもう大変なことが起きる。ですから、下り坂のときには、病床使用率であったり重症者数を見ている、重症者用病床使用率を見ている。こういうときに、我々療養者数がステージ4でとどまっていた。下っているときには、いくつかこのステージ判断で悪い方を重視してステージ判断にしますというふうに前々から申し上げているところで、私はそうするべきだと思っているわけなんですけども、(療養者数の)ステージ4が残っていたのでステージ4だったんですけれども、これも以前から申し上げています、実はステージ2というのは非常に広いです。ステージ4は青天井ですから、本当に空の高さがどれぐらいあるんですかというぐらい幅があるわけですけれども、ステージ3の幅というのはもう本当に薄い幅しかありません。この(感染の山が)ぐーっと上がっているときには、その幅というのはちょっとある程度の期間感じますけれども、落ちるとき、これ第4波のときもそうでしたけれども、上がるときも倍々ゲームですけれども、落ちるとき、うまくいけば、今回うまくいったケースだと思いますけれども、この前の週の半分以下のすごいスピードで落ちていく。そういうことで、ある種一瞬でステージ3を突き抜けたということになります。私とすれば、緩んで欲しくないので、いやステージ4からステージ3になりましたというふうに言いたい気持ちも実は内心あるわけなんですけれども、このステージ指標というのは、ある程度の解釈の幅はあるにしても、私、客観指標であるべきだと思いまして、どの指標も全てステージ2になっているのに、私の思いで、もしくはちょっと心配だからということで、それをステージ2ではなくて3にするということになると、今度はステージ3というのは何を示しているのかというと、岡山県の感染の状況を示しているんじゃなくて、岡山県知事の肝を示しているんだということになる。これは、私はこの指標の意味が劣化をすると思っています。ステージはもう2になりました。ただ、ステージ2になりましたけれども、相手が非常に厄介なデルタ株であるということを十分頭に置いて行動をしていただきたい。

記者)
 第5波についての認識をお伺いしたいんですけれども、第5波は収束したという認識でいらっしゃるんでしょうか。

知事)
 第5波、感染者数でこの山を見れば、かなり、これが山頂だとしてこれが5合目だとすると、さあ3合目2合目まで下りてきたというのは、これは事実です。ただ、もう怖いのが、第5波収束したと思ってないわけですけども、収束したみたいなことを私が言って、(報道機関の)皆さま方の素晴らしい伝達力で伝わったら、ここからまたぐっと上がります。これは東京や大阪でもう現に起きたことでありまして、それを非常に警戒をしているところであります。この状態というのは、我々ここ(ピーク)と比べると、ああずいぶんよくなったなあというふうに思うわけですけれども、今でも当たり前のように毎日20人とか(新規感染者が)出ているというのは、からからになった(新規感染者が)ゼロだとか1(人)だとか2(人)だとかというところからこの状態までくるまである程度時間がかかりました。ここから早いわけなんですよね。ですから、比率で言えば下がったように見えても、倍々ゲームのステップ数でいうと、実はここで5合目というふうに言ってもいいのかもしれません。よく言う、1,000まで倍々ゲームで行くときの半分というのはどこでしょうといったら32という、1,024まで32です。30分の1じゃないかというふうに思うかもしれないんですけれども、そこが半分地点ですから、そういう倍々ゲームを前提にすると、今でもようやく倍々ゲームの半分ちょっと下に行ったというその程度だと思っています。最後きちんと抑えきるということがとても大事だと思っています。

記者)
 まん延防止等重点措置に関してなんですが、この9月30日までということなんですけれど、これについては今の調子で下げていけば解除できるという(お考えでしょうか)。

知事)
 現在ステージ2に全ての指標でなっているということですので、これまでの国の判断基準からすれば、この調子できちんと下がっていけば、私は国は来週にも予定されている(新型コロナウイルス感染症対策)本部会議で岡山県をまん延防止等重点措置から解除しても全く不思議ではないと思っています。これは国が決めることですので、私が決めることではありませんけれども、解除されるような数字になってきていると考えています。

記者)
 それ(まん延防止等重点措置の解除)に伴って、時短要請も解除するということになるんでしょうか。

知事)
 まず時短要請、これ、まん延防止(等重点措置)との絡みがありますので、まず、まん延防止(等重点措置)については月末で終わってもおかしくないということですので、それでそのあとについて、これ国の基本的対処方針についても、もう一旦(緊急事態)宣言ですとか(まん延防止等)重点措置というふうになった場合に、段階的に緩和をしなさいというふうに書いてあります。これはそこに書かれていなくてもある種当然のことでありまして、病み上がりのときにいきなり激しい運動をするというのが損だというのはみんな知っているわけでありまして、どういう形で緩和をしていくかというのはなかなか考えどころであります。今ここまで実際数字は下がっている。これはもう事実でありますので、国がまん延防止等重点措置から解除するということを決めた場合に、我々が今度は独自で、第4波のときにやりましたようなリバウンド防止のための県独自の措置をどういう形でするか、そういう議論になります。私とすれば、ここまで下がればというのは、ちょっとまだ収束したわけじゃないんですけれども、レベルがずいぶん下がってきたのはこれは事実でありますので、時短要請をしなくてもいいんじゃないかということも考えているわけですけれども、ただここで明確に申し上げられる状況ではありません。今でも実は、まだ広い意味でのシルバーウィークが終わっておりません。シルバーウィーク、岡山県民がきちんとリスクの低い行動を取れたのかどうかということを、まだちょっと数字とすればわからない。本当はここから1週間経たないとわからないので、少なくともこの週末が終わって来週に入ってからじゃないとなかなか申し上げられませんので、ただ、いやもうまん延防止等重点措置が終わっても10月以降時短(要請)は必ず続けますよ、県独自のものになっても時短は必ず続きますよ、もうこの数字見てそれはもう明らかでしょうということにはなっていない。我々自身も、時短(要請)をしなくてもいいかもしれないということを議論できるような状態だということであります。

記者)
 飲食店を経営されている方にしてみたら、いつ通常営業が再開できるのかというのは非常に大切なお話だとは思うんですけれけども、例えばこの指標がどれぐらいまで下がれば時短(要請)をかけなくていいとか、そういった目安みたいなものというのは。

知事)
 こうすればこういうふうにやるという、なにか方針を決めてほしい、公表してほしいというのもいろいろ言われるところなんですけれども、でも実際、我々1年半、コロナいろいろな対応をしてきて、少しずつ深まっている確信というのが、その手のものはしない方がいいということなんです。この第5波、今回は第4波と比べて変異株の種類が違う、よりうつりやすい変異株だということと、でもワクチン接種が進んでいて第4波でもう非常に大変なことになった高齢者がずいぶん守られていたということで、たった3ヶ月でここまで状況が違っている。もし第4波のときに、いやこういうことがありましたねということで、こうなったらああします、このときにはこうしますというふうに約束をもししていたとすると、これは状況違いますので、本当は厳しくしなきゃいけないのに約束に従って厳しくできない、もしくはもう緩めていいのに厳しくすると約束したので無意味と思える制限を続けざるを得ないということになりますので、あと他県の状況がどうなっているかによってもずいぶん違ってきますので、お気持ちは非常によくわかるんですけれども、なかなかそういうお約束はできない。ただ申し上げられるのは、10月になって時短(要請)を解除できる可能性もずいぶんあるということ、今申し上げられるのはそれだけでありますけれども、なんらかのことで、例えば大きなクラスターがどんと出た場合ですとか、県独自の時短(要請)を続けなければいけない可能性もあるわけなんですけれども、このままいけば、いくつかの制約が残る可能性は、例えば外出自粛をお願いしますとか、いろいろなお願いはするにしても、この厳しい時短(要請)は10月になってやめることができる可能性が十分あるということであります。

記者)
 県有施設の再開については、知事としては10月以降どのようにお考えでしょうか。

知事)
 いろいろな制限ですとかお願いの中で、一番厳しいお願いが時短のお願いということになります。ここまで改善をしたことで、時短(要請)まではしなくてよさそうだという、今、方向で議論をしています。県有施設を開ける開けないということについては、それよりはもう少し緩いことになるので、それはもうしばらく続けようかという可能性はもう少しちょっと上がります。ただ、両方ともこの10月からはなくなるという可能性もございます。すいません、今はこの程度しか申し上げられません。

記者)
 ステージ2に下がって、いろんな受け取り方をすると人がいると思うんですけれども、来週国も(まん延防止等重点措置の)解除の動きが見えてくると思いますが、あらためて県としては、最後の1週間はどういう時間だというふうに(考えていらっしゃるのでしょうか)。

知事)
 いい質問をありがとうございます。ここまで下がってステージ2になったんだから、このまん延(※言い間違い(リバウンド)の訂正)防止(等)重点措置もう早めに解除してくださいよってお願いすればいいじゃないか、もしくは(まん延防止等)重点措置の期間内だけれども緩めることはできないのかというふうに思われても本当に自然な考えだと思うんですけれども、第4波のときに少し長めにリバウンド防止期間ということで引き続き県民の皆さんに制約の下でお過ごしいただいたわけですけれども、ちょっとそれに近い感じ、これからの月末までの1週間をこのリバウンド防止期間だと思って過ごしていただければと思います。何度も言います、この比率からすると下がったように見えても、倍々ゲームのステップ数で言えば見えているほどには下がってない。ここからまた増えだしたときには、結構すぐ(新規感染者が)100(人)レベルまできますし、100(人)までいったら200(人)なんてもうあと1ステップだけですので、ですから、本当にこのきちんと収束させるということがすごく大事になってきますので、ぜひこれから1週間、みんなでしっかり抑えていきたいと思います。ご協力をお願いしたいと思います。

記者)
 10月1日以降について、全面解除、何も県独自にしない可能性あるということなんですけれども、これは飲食店の皆さんかなり首を長くしてどうなるのか待たれていると思います。こういったところ、どのぐらいの時期に目途が立つようにお考えでしょうか。

知事)
 この決定に影響を与える要素、二つございます。一つは、国が来週明けの火曜日(9月28日)と聞いていますけれども、(新型)コロナ(ウイルス感染症)の(対策)本部会議をします。そのときに、それぞれの緊急事態宣言、それからまん延防止等重点措置について解除するのかどうかを決める。そもそも岡山県がそこで解除されなかったらもう我々の考える余地はないわけでありまして、そこで解除されるというのが前提になります。あと、我々がずっと心配していました、今でも心配しているこのシルバーウィーク、敬老の日の3連休、それから昨日の休み(秋分の日)、それからこの土日を含めたこの連休に皆さま方がどのように過ごされたのか、リスクの低い行動をとってくださったのかどうかで、それが完全にわかるまではもうしばらくかかるんですけれども、兆候がやはりいろんなところで見えてきますので、いや大丈夫そうだ、この下降傾向が続きそうだというふうに思えるのかどうなのか、いやこれは心配なことがいろんな形で、例えばクラスターが連続して発生しているですとか、そういった形で出てくるかどうか、それを見ながら判断をすることになります。

記者)
 シルバーウィークについての人流を見極めてそこも踏まえ考えるということなんですけれど、やはり人流データ、ドコモのそういうのを参考にするということですね。

知事)
 データも参考にいたします。そのデータ自体、人流データというのは感染の証拠ではなくて、感染が起きそうかどうかという状況証拠のようなことになります。実際の感染というのは、もうまさに現物の証拠であります。ただこれが出てくるのが遅いというのが問題であります。あともう一つ我々にとって大事なのが、東京、大阪、周辺の県の状況がどうなっているかということになります。例えば、我々が県をまたいだ行楽ですとか出張が危ないというふうに言っている理由は、大阪とか東京が大抵の場合、岡山よりも感染者数が多い、もしくは人口当たりの密度が高いからでありまして、今ありがたいことに、東京、大阪において感染者の数が非常に早く落ちています。ちょっと想定よりも早く落ちているということも時々聞きますけれども、それは我々にとってすごくいいことでありまして、そういった新たにウイルスが持ち込まれる可能性が減るというのは、我々としても制限を緩めやすくなる要素の一つであります。そういったことを総合的に勘案しながら決めていきたいと思います。

司会)
 それでは以上をもちまして、知事臨時記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見