ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 知事記者会見 > 2021年2月27日知事記者会見

本文

2021年2月27日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0704833 2021年3月1日更新公聴広報課
会見写真

新型コロナウイルス感染症について

 本日は、新型コロナウイルス感染症についてお話をさせていただきます。
 県内における2月後半の新規感染者数は、1日5人以下となっており、病床占有率や重症者用病床占有率も低い状況を維持していることから、ステージ1に改善していると考えております。
 こうしたことに加え、近隣府県の緊急事態宣言が解除されることから、GoToイートにつきましては、3月8日から食事券の販売・利用を再開することが適当であると判断し、国へ申し出ることといたします。
 飲食店等の利用時には、長時間、大人数での飲食を避けるとともに、デリバリーやテイクアウトも活用するなど、感染防止に留意しながら、安全にGoToイートをご利用いただければと思います。
 これから年度末に向け、人の移動や会食の機会が増える時期となりますが、感染の再拡大につながらないよう、県民の皆様には、引き続き感染防止対策の徹底をお願いいたします。
 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 先ほどの全国知事会の件でお伺いしたいんですけども、ワクチン接種に関して、並行ではなく医療従事者をという話がありましたけれども、どういうふうに進めていくべきかあらためて教えてください。

知事)
 もともと国の方からは、医療従事者を優先的にやるんだ、そこが終わってから高齢者、高齢者も終わってから一般の国民ということで、これは非常に合理性の高い優先順位の付け方、細かいところいろいろあるんですけれども、ということで私も納得をしておりました。途中、最後の最後、医療従事者の接種が終わらなくても、一部高齢者の接種を始めるということについては、例えばどこかの地域で医療従事者の接種が終わっていません、あと数千人どっかの県で残っていますから、他の県がずっとそれを終わるのを待っているというのは、これはばかばかしい話ですから、一部かぶるというのは、それはあるだろうな、それも合理的だなというふうに少なくとも私は理解をしていたわけですけれども、この数日、国から示されるワクチンの箱の支給具合を見ますと、今日の全国知事会でも多くの知事が懸念を表明されていましたように、なんかの最後のところがかぶるとか、そういう問題ではなくて、ほとんど医療従事者と高齢者の接種が同時並行に行われるということになるようにしか見えない、これはいいとこ取りをしているようでいて、結局は虻蜂取らずになりかねないという、やはり優先順位はきちっと守るべきだという多くの知事と、私も懸念を共有しているところでございます。岡山県で言えば、医療従事者優先接種の対象者がざくっと言えば8万人ぐらいいらっしゃるわけでありますけれども、その8万人のうち、5分の4とか、6分の5とかならいざ知らず、その半分にも全然届かない段階で、高齢者の接種用に、それもほんのちょっと来るということですから、これはちょっともう、なかなか実際の運用も難しいですし、考え方として、ここはぜひ医療従事者優先ということを、もう一度強く打ち出してもらいたいということを訴えたところです。

記者)
 冒頭のステージ1に改善というところについてなんですが、少し言及があったんですが、判断の根拠というか、思いをお聞かせください。

知事)
 皆さんご案内のとおり、ステージ2とステージ3については、この大きく六つの数字の指標がありますけれども、ステージ1と2に関して、特に数字上の区別はございません。言葉の上で確認ということで、ステージ1、感染者の散発的発生及び医療提供体制に特段の支障がない段階、ステージ2になりますと、感染者の漸増及び医療提供体制の負荷が蓄積する段階ということでありまして、実際の新規報告者数の状態、それからその積み上がった状態であるこの病床占有率、その両方においてかなり落ち着いてきたということでありますので、また近隣県の状況も、岡山ほどではないにしても落ち着いてきたということで、これはステージ1と申し上げてよかろう、当然ながら、ステージ2、もう少し緊張感を高めていた方がいいんじゃないかという議論もあります。ただ、常に、いや大変だよ大変だよということになると、本当に大変になったときに、いつも大変だと言っていて、その区別がよくわかんないよというか、狼少年ということになるのはよくない。我々自身、皆さんにここは大変ですからお願いしますというのは、例えば医療非常事態宣言ですとか、そういうお願いで、このステージについては、ある種客観的に、もうここまで下がれば、これは1だろうという、これは油断しても構いませんということではないということは、ぜひご理解いただきたいと思います。

記者)
 GoToイートについては再開という話を受けてなんですけれども、GoTo事業のトラベルについて、一部報道なんかでは、当面全国では禁止だけれども、ブロック別では再開の意向なんかがあるんじゃないかというような話も出ているんですけれども、トラベル事業についての今後のあり方について、知事の中でビジョンがあれば教えてください。

知事)
 GoToイート、トラベル、両方共通するところは、事業者の支援ということで言えば、非常に筋のいい考え方、できることなら早くしたい。私、ずいぶんGoToキャンペーンには後ろ向きのイメージを持たれている方も多いと思うんですけれども、もともと事業経営者だったこともあり、できる環境、県民の健康を守れる環境であれば、これはもうしっかりやりたいと言う立場であります。ただ、それを引きずりすぎたり、もしくは早まりすぎると、今度は、我々が経験した本当に怖い状態にまた逆戻りしてしまうということで、その再開のタイミング、もしくは再開のやり方というのは非常に大事だと思っています。GoToイート、GoToトラベルそれぞれに、メリットと不安があるわけでありますけれども、GoToイートの場合、一番いいのは、現状、岡山の飲食店でGoToイートでちょっと安くご飯食べるために、全国から、世界中からということにはなってないわけでありまして、GoToイートはその地域地域で、もう本当に移動を極力抑えて再開することができるというのがいいことであります。ぜひ我々とすれば、大人数だとか長時間ということじゃなくて、リスクを抑えながら、極力家族ですとか、お一人でもいいんですけれども、感染拡大に注意をしながら、でも飲食もまた生活に、外食も取り入れていく、これを言っています。トラベルについては、やはりどうしてもトラベルの定義上、移動を伴いますので、まだまだずいぶん収まったとは言え、例えば関東については、下がり方がまだ足りてないよな、だからこそ、緊急事態宣言解除、本当に大丈夫なのかなみたいな議論があるぐらいですので、これはもうしばらく、私としても待つべきだろうなと思いますし、再開をするにしても、それぞれの県別、もうちょっと落ち着いてくれば、ブロック別というのは、私、非常に合理的な考え方だと思っています。私自身、つい10数分前に全国知事会で、緊急事態宣言対象区域外、岡山は対象ではなかった、区域外の事業者はなかなか支援の手が届いていないということ、支援にちょっと、実際対象になるぐらい大変なところは支援があることは当然なんですけれども、その差が大きすぎませんか、島根の丸山知事、ああいう形で問題提起されました。実際にオリンピックと絡めるかどうか、それぞれの意見があるかもしれませんけれども、その思いは、私を含めて近隣県の知事、共有しているところがございます、ここは頼むよということがありまして。なんでそんな話までしてるかというと、何が、どういう応援の仕方がいいのか、実は実際難しいんです。飲食といっても、どこまでをOKにするのか、範囲をどこまでにOKにするのかというと、そこからギリギリ漏れた人からすると、何だ、道向こうはOKで、こっから駄目なのかという線引きが、どこで線を引いても必ず出てきてしまう。ところが、GoToイートだとか、GoToトラベルの場合、もともとの商売の後押しをするということですので、その手の線引問題とか、不公平じゃないか、もっと広げろとか、もっと手厚くとか、そういう何か理不尽な納得できないみたいな人たちがあまり出てこない。要するに、皆さんを同じように応援するので、ぜひ工夫して頑張ってねということで、よく最近認識をされるようになりました。飲食業がひどい目にあう、これはもう当たり前、よく見えているけれど、実はそこに関連している、おしぼり屋さん、お花屋さん、食材を仕入れている卸、そこに仕入れている一次産業の皆さんとか、実は広く悪影響は広がっているんですよ、その人たちも全部調べて、ちょっとずつあげるんですか、これは大変なことになるんですけれども、商売が回るようになれば、もう自動的にそういった方々にも恩恵が及ぶという意味では、支援の仕組みとすれば、GoToキャンペーンは実はすごくいい仕組みではあるものですから、ぜひ我々としても、だからといって感染をまた再拡大させたら、もう何をやっているかわからないということですけれども、私が去年の年末、GoToトラベル、ちょっと引っ張りすぎているんじゃないか、そろそろアクセルから足を離して様子を見た方がいいんじゃないかということは、記者会見で何回か申し上げましたけれども、そのタイミングが大事なんですけれども、私、キャンペーンの筋はいいと思っていますので、ぜひ段階を踏みながら再開していきたいと思っています。

記者)
 五輪と絡めるかはおっしゃるように全く別の問題として、丸山知事がくだんの件についての根底としている、その地域によってコロナの支援に差があるんじゃないかというところについては、知事としてもちょっと同意できるとかそういうことですか。

知事)
 はい。中国地方は、全般的に、広島、岡山、これだけ燃え上がりましたけれども、全国的に見れば、まだまだ比較的、この程度で済んだというところであります。山陰なんて、もう本当にうまくコントロールをされた。頑張れば頑張るほど、その支援が少ないというのも、なかなか切ないところがありますし、当事者からすると、もうこれはもう死活問題になってまいります。ですから、我々としても、いや、その宣言区域がそういう支援を受けること自体はわかるんだけれども、いや、でもこっちも本当は苦しいんだけどなという思いは、みんながずっとこの腹の中に思っていたことであります。

記者)
 GoToと関連して、今、中四国9県在住者の宿泊割クーポンが停止されていますけれど、この件については当面まだ販売停止ということでしょうか。

知事)
 県独自のクーポンについて、これは期限切れということで一旦終了なんです。同じクーポンの話をしているのかどうか、名前が似たのがいっぱいありますので、これは担当課で確認をしていただければと思いますけれども、我々として一つ企画していたものが、もう期限切れになっているのがございます。我々とすれば、GoToイートが再開を申請をする、3月8日から再開ということで、これは発券も利用もそうですし、あと、もともと3月末までとされていた期限が、現在6月末まで延長になっている、今日、6月末でも使い切れないから9月末にしてほしいという要望も別の知事から要望がありましたけれども、そのGoToイートをどういうふうに活用していくのか、場合によっては我々がその上乗せもしくは類似のものをやっていくのか、これからの事業者支援の中で考えていくことになろうと思います。

記者)
 特措法に基づく協力要請ですけれども、これについては当面続けていくという考えでしょうか。

知事)
 そうですね。状況がよくなればよくなるほど、少しずつそういったものを緩めていくということになります。今日の時点で、ステージ1と認識しているということをお伝えしたわけでありますけれども、この状態が続けば、そう遠くない時に、もう一段お願いを緩めるということも考えられると思います。今日ではありません。 

司会)
 それでは以上をもちまして、知事臨時記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見