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2020年12月11日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0693884 2020年12月14日更新公聴広報課
会見写真

重症化リスクが高い高齢者の方に対するお願い

 本日は、新型コロナウイルス感染症に関し、感染した場合の重症化リスクが高い高齢者の方に対するお願いをさせていただきます。
 まずこちら(資料「直近1週間の岡山県の状況(12月3日~12月9日)」)の方で説明をさせていただきます。この1週間における本県の感染状況でありますけれども、この一番左端「病床の占有率」に関して25%の基準を超えているということでございます。あと「感染経路不明割合」が50%を超えているということであります。それ以外については非該当ということになっております。
 感染すれば重症化をし、病床を占有することにつながりやすい高齢者の方に、あらためてお願いをしたいということを考えております。こちら(資料「重症化リスクが高い高齢者の方に対するお願い」)でございます。人と話す際には、ぜひマスクを着用していただくよう強くお願いをいたします。これは、会話中も含めてということでございます。12月に入って、高齢の方、感染経路不明の方が増えています。新型コロナウイルス感染症は、感染した70代の方の16人に1人、80代以上の方の7人に1人が死に至っている非常に恐ろしい病気であります。一方で、マスクを着用しておけば、感染のリスクを大きく減らすことができる病気でもございます。ぜひ皆さんマスクを着けていただきたい。特にご自身が大きなリスクを抱えている高齢者の方には、ぜひいつなんどき、自宅で一人でいる時は別にいいんです、外で誰かと一緒にいる時には必ずマスクを着けていただきたいとお願いをいたします。
 最後に、県民の皆様には、穏やかな年末年始を迎えるためにも、あと10日余り、感染対策にこれまで以上に気をつけていただくよう、あらためて強くお願いをするところでございます。
 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 高齢者の方にお願いということなんですけれども、高齢者の方に絞ってこのタイミングでお願いするところの狙いをお伺いします。

知事)
 ここ数週間、高齢者の方の感染が続いているところでございます。それも、例えば県北の病院、これは我々では発表しませんけれども、病院そのものが発表していますので皆さんご存知だと思うんです、津山の拠点病院であります。そこで院内感染が起きました。死者も出してしまったわけでありますけれども、そこでの感染については、感染された方もどうしようもなかったわけでありまして、これはどうすれば防げたか、別の高齢者の方、感染された方とはまた別の対策を打たなければいけないことなんですけれども、それ以降につきましては、高齢者の方が感染をしている、じゃあどういう行動で感染しているのかということで、例えば会食をして、食べている時にはマスクを外してしまっていたですとか、カラオケでマスクを外してしまっていたですとか、積極的に行動をし、かつまた、その行動の時にマスクを外している時間があるという、本来、ご自身のリスクを考えていれば防げたであろう、きちんとマスクを着けていれば防げたであろう感染の仕方が、ずいぶん目立ってきているということがございます。ちょっと振り返ってみますと、春の時には、本当にどれぐらい重症化率、死亡率が高いか分からない。実際、外国では結構高かったということで、もう本当に抑え込んだわけであります。夏の時には、ある程度の感染は起きてしまいましたけれども、主に若い方の感染でありました。高齢者の方、基礎疾患をお持ちの方は非常に用心深く行動をしていただきましたので、感染者の割には、重症者、死者が全国的にも岡山県でも少なかった、そういうタイプの感染でありました。秋から冬の今回の感染については、感染者数が多いということだけではなくて、我々が大変危惧しておりますのが、高齢者も結構な割合で感染をしている。この防げたはずのタイプの感染が起きているというところが、大変我々として心配をしているところでございます。みんなに注意してください、これは、注意はしていただくんですけれども、もしもっと状況が悪くなって、外出を自粛してください、こうしてください、ああしてくさだいということになると、また経済が大変なことになる。その一歩手前で何をすべきかということで言えば、リスクの高い方々に、きちんと基礎をもう一度気をつけていただく、3密の回避、またマスクの着用、手洗い、そういったことが非常に効果的であるということがもうよく分かってきています。間違えていただきたくないのが、外に出ること自体はそんなにリスクが高いわけではないんです。例えば屋外で公園を散歩するなんていうのも、ほぼノーリスクと言ってもいいぐらいリスクが低いです。例えば買い物に行く、多少混雑していても、喋らない中での混雑というのは、実はリスクが低いということもわかっています。当初我々、喋っていなくても密になること自体が危ないと思っていましたけれども、実は喋らなければ大丈夫だということで、もう少し言えば、喋ったとしても、喋る人、聞く人が両方ともちゃんとマスクをしていれば、そんなにリスクはない。ただ、これがマスクを外した途端に急にリスクが高くなる。ご飯をみんなで食べに行こうということで、みんな慎重に気をつけて、気をつけているよと言っているのに、食事が始まった途端にマスクを取って、そこで盛り上がってしまったら、もうそれ以外の23時間気をつけていても、もう大変なリスクをその1時間で背負うことになるということになりますので、ぜひとも、会食の場であってもマスクを着ける。例えばの話で言えば、遠くから、大阪、東京からお友だちが来られる、家族が戻ってきた、この時も、その仲のいいお友だち、自分の息子さん、お孫さんが感染している可能性があるわけですから、やはり親しい仲だとは言っても、マスクを必ず着けてお話するというのが非常に大事だと思っています。

記者)
 今回の施策についてなんですけれども、先週とか今週の中国地方知事会で、緩みというものが当然あるかもしれないけれども、一方でウイルスの様態というか、そういうものが変わってきているところもあるんじゃないかというお話いただいたと思うんですけれども、であれば、いわゆるマスクをやってくださいというのもわかるんですけれども、もう少し強く、高齢者に絞るということであれば、行動を制限するという考え方も、自粛は経済を止めるというのは理解はしているんですけれども、そういうパターンもあり得るんじゃないかと思うんですがいかがでしょう。

知事)
 とにかくまずメッセージとして出したのは、リスクのある方、高齢者の方に、もういついかなる時でも、人と接している時にはマスクをしてほしいということを特出しをさせていただきました。ただ、その周辺というか、で言えば、とにかく今本当にこれまでにないほど感染者の密度が高くなっています。夏、春のことを思い出していただければ、その時よりも、もう何倍も何十倍も、1,000人あたりでも10万人あたりも一緒ですけれども、感染者数が多いわけでありますので、高齢者の方、やはり行動は注意をしていただきたいと思っています。これは何度か出た、また申し上げた話でありますけれども、若い方が死亡に至ることは滅多にないわけであります。重症になることも滅多にないわけであります。30代の方が重症になってしまう率を1倍とします。要するに30代の人を標準としておくと、40代の方はその4倍、50代の方は10倍、かなりリスクが上がります。60代になると25倍、70代になると47倍ということでありまして、高齢者に大変厳しい病気であるということが、データが集まれば集まるほど、はっきりしてきているわけでございます。ぜひ、高齢者の方、基礎疾患をお持ちの方は、これから年が明ける、もしくは鎮静するまで、本当に行動には気をつけていただきたいと思っています。

記者)
 マスクというのはあくまで象徴的な例であってということですね。

知事)
 外出を止めてくださいとまでは言いませんけれども、まずもう命綱がマスクですので、いろいろな行動についても、リスクがどうだろうかと、不用意に高いリスクを取っていないかということは、常に気をつけていただきたいと思っています。

記者)
 直近2週間の岡山県の状況で、ステージ3の該当が2つありますけれども、県内全体としてまだステージ3の状況にはないということでよろしいですか。

知事)
 該当しているところが2つだけということもありますし、かなり効いてくるのは病床の逼迫具合、この(資料「直近1週間の岡山県の状況(12月3日~12月9日)」)一番左端の数字でありますけれども、25%のところをわずかに超えただけということもありますし、我々過去に念のため入院してもらった人の退院が長引いている、そういったこともあっての27.5%ということでございます。重症になっている方は、依然として非常に少ないということでありますので、ステージ3には当たらないと考えています。

記者)
 大前提の質問で恐縮なんですけれども、冒頭知事がおっしゃった占有率が25%を超えているというのは、病床利用率のことをおっしゃっているわけですか。

知事)
 この(資料「直近1週間の岡山県の状況(12月3日~12月9日)」)一番左端のところでございます。

記者)
 その前提でご質問させていただくと、この病床利用率はちょっと前に本当に30%前後とか、かなり数字としては悪い数字があったと思うんですけれど、このタイミングで、つまり数字が若干高改善したこのタイミングで、このメッセージを今発しているその理由というのをちょっと教えていただけますか。

知事)
 ご案内のとおり、10月から我々ずいぶん感染者を出してしまった。クラスターもたくさん出してしまったわけでありますけれども、夏の間に3つ出していたクラスターで、10月以降で13出して、今16です。大きく分けると、10月後半の主に県北での感染と、それ以降の主に県南での感染に分かれると思っています。県北での感染は病院での院内感染があった。それから、認知症の患者を受け持っているグループホームでの感染があったということで、高齢者が非常に多かったという特徴がありました。そのせいで非常に死者も出してしまいましたし、病院もなかなか厳しい状況にありました。ただ、これのよかったところは、院内感染を出した病院も非常にしっかり対応をしていただいたおかげで、最後の最後、現時点まで、患者を発生させた、クラスターを生じさせてしまった病棟から一歩も外に出ていないんです。封じ込めには成功をしているわけです。我々、PCR検査、陰性だった人も含めて何度も繰り返して、その後、陰性だったのにその後陽性になった人も出ましたし、広めにとってちょっと関連が薄めだった人からも陽性が出たり、いろんなことがありましたけれども、とにかく春に和歌山県がやったような、網を広めにかぶせて、そこから、その網から外に出さないという、クラスターを3つ連続させてしまった後で、あんまりかっこいい話ではありませんけれども、ただ、クラスターができる度に網を広くかぶせて乾かすということは繰り返して、今、ほぼほぼその関連のものは出ていない、乾いた状態になっていると思っています。県南のクラスターに関しては、残念ながらそういうタイプの追っかけ方ができていない。蔓延というか、我々が把握できない形で、今でも感染が続いている状態で、かつまた、近隣県がこれまでにない燃え方をしています。比較的沈静化していた広島が、今大変なことになっている。大阪、兵庫がすごいことになって、そこからの流入がある。あともう一つ最初に申し上げました、高齢者ご自身が積極的な行動をすることによって、もしくはそこで防御が不十分だったために感染をしてしまう。それで中症、重症になってしまうという例がずいぶん出てきているということですので、全体としての状況は、今何というか、小康状態ではありますけれども、ぜひここはあらためて注意喚起しなければいけない。あともう一つは、今回の記者会見、我々これから1週間に1度、データをアップデートするにあたりまして、その発表、これまでは静かにホームページ上でアップデートをしていたんですけれども、そのアップデートに関して私が説明をさせていただいて、その説明と同時に、今、我々岡山県の状況をどう考えているのか、私の方からお伝えをさせていただくというその会見の一環、第1回目ということでございます。

記者)
 もう一点、病床の利用率はこの数字の通りだと思うんですけども、おそらく知事もご承知かと思いますけれど、各病院、重症者を受け入れる病床、つまり具体的に言うとICUとか、一口に病床と言っても、やっぱり人工呼吸器が回せる病床、あるいは医療スタッフ、多分限りがあると思いますし、同じ病床1個に対しても、重症者と軽症者とでは費やす医療資源というのは違うと思うんですけれども、現状は、知事としては今の岡山県の状況もしくはちょっと前でもいいんですけども、高齢者に気をつけてくださいよと言っているその根拠の部分で、今の現状についてはどういうご認識でいらっしゃるんでしょうか。

知事)
 これは、医療従事者の方にお伺いする時と、それから数字を客観的に見る時でちょっとニュアンスが違ってきますけれども、現時点で数字を見る限りにおいては、そんなにもうどうしようもないという感じはいたしません。もし、いやこれは大変だということになれば、私はステージ3を宣言をしているところでありますので、我々とすればステージ2だと思っているというのが、そこまで逼迫をしていないというのが、総合的な判断であります。ただ、それぞれの医療関係者の方に直接お伺いする、もしくは皆様方の報道を通じて間接的に教えていただくところでは、もう夏からずっと緊張が続いている、他の診療にかなり負担をかけている、そういうことなので、これが余裕があるとか、まだ回せるというのは信じられないというお話が出てきているのも、これは事実であります。あともう一つ、別の観点からなんですけれども、実際今、25%なのか30%なのかということでずいぶん大きく分けていますけれども、実は冷静に考えると、あまり関係ないようなところであります。ちょっと少し後ろに下がって、数学の話です。1,000まで行くのに、さあ今我々どれぐらい逼迫しているでしょうということで、100、200、300、400、500という形で進んでいく場合には、500のところがちょうど半分だというのは、これはすごくわかりやすいことだと思います。ところがこれが、1、2、4、8、16、32、64という形の倍々ゲームで進んだ時には、1,000までの半分の道のりが、このどこかというのは、多分普通の人だと感覚が大きくずれると思います。実際の答えは32であります。2の10乗が1,024、1,000ぴったりじゃないんですけれども、2の10乗が1,024です。2の5乗が32です。ですから、1から、まず1回で2、2回で4、3回で8、4回で16、5回で32、32というと1,000までまだ遥かに遠いような感じがするんですけれども、これは倍々ゲームで1,000までの道のりの、もう半分よりもちょっと行っています。ですから、我々は基本的に倍々ゲームで増えることができるウイルス、そのウイルスに侵される人間の患者を相手にしていますので、今の増え方、この岡山県の感染者数の増え方、100人増え、最初の100人まではえらい時間がかかって守り切ったわけでありますけれども、300人から400人、400人から500人なんてしゅっと、たったの1週間ぐらいで抜けたような形で、そういうことで言えば、我々かなり手前のところから気をつけておかないと、もう500の時点で、うわ半分かということなんです。実はワンステップにすぎません。4から8に増えたワンステップが、500から1,000と、ウイルスからすると同じことですので、基礎の数がちょっと違うだけの話であって、ですから、私自身は2つの思いを、まだまだ回しているということなんですけれども、特に若い方で、症状が非常に軽い、隔離をしてさえおけば健康にも特に問題なく終わってしまう、病院にもほとんど負荷をかけない人と、そのかかった場合にほぼほぼ重症化してしまう、もしくは重症化のおそれがあるので必ず入院させなければいけない高齢者、これはずいぶん扱いが違ってくるべきだと思っています。何度も繰り返しですけれども、夏は感染者は出ましたけれども、大半が若い方だったので、病院への負荷が非常に軽かった。今は若い方も出ているんですけれども、高齢者がかかっている。これがいろいろな意味で負荷をかけ、またリスクを高めています。また繰り返しになりますけれども、入院中に感染してしまった、その感染された高齢者にとってもう防ぎようがなかった場合、これはもうちょっとどうしようもないわけですけれども、自分自身で気をつけることが本来できた形の感染、これは我々、地域全体としてもっと気をつけて防いでいかなければいけないと思っています。

記者)
 知事のご認識をちょっとお伺いしたいんですけれども、高齢者への感染防止ということで言うと、ちょうど今の時期的にまさに年末年始の帰省の計画を立てる方もいらっしゃる時期だと思うんですけれども、そうすると、高齢者自身がマスクをしてくださいという呼びかけも重要だと思うんですけれども、同時に、帰省について慎重にしてください、もしくは高齢者の方にいや今回はちょっと来ないでくださいみたいな、いわゆる帰省自体をちょっと慎重にしてくださいという呼びかけというのも、この時期とすればありかなと思うんですけど、その辺はいかがですか。

知事)
 これは我々タイミングを見ているところでございます。今、帰省を考えていらっしゃるのであれば、帰省する2週間前からリスクの高い行動を取らないように、そういうふうに息子さん、お嬢さん、お孫さんにお伝えくださいということを10日か2週間ほど前にお伝えしたところでありますけれども、今、国全体を挙げて3週間頑張りましょう、穏やかな年末を過ごすために頑張りましょうと言っています。もしそのクリスマス、クリスマスイブ、その辺りまでで結果が出れば、ゴールデンウィークの後の日本のように本当に鎮静化すれば、気をつけた形の帰省がやりやすくなると思います。今のように、ずっと燃え上がり続けている、感染者がまだまだ増えているということになると、帰省そのものが大変危険になってきますので、帰省に関して一番強い場合は、これはもう帰省はしない方がいいです、皆さん方のご家族の命を守るためにも今回の帰省はもうおすすめしません、もしくは可能性として止めてくださいというお願いを1週間後もしくはそれ以降にする可能性も現在では十分ございます。今、今日することではありませんけれども。

記者)
 高齢者へ今回呼びかけする根拠として、高齢者の感染が他の県で増えていることと、あと重症化しやすいということで病床率の占有率が上がってきているということがあると思うんですけども、もう1個該当している感染経路の不明割合というのは何の問題の根拠として残るのでしょうか。

知事)
 実際、例えばの話、10月末の県北で大量にクラスターを出している時は、この率は低かったわけなんです。誰からうつっているかというのはすごくよくわかっていましたので、逆に抑え込みがしやすかったということでございます。今、岡山市を中心に夜の街関連もまだまだ続いておりますし、今そういう追えない形での感染が報告されているというのは、過去を追い切れなかった結果であります。実際、夜の街から出たクラスターについては、検査も十分できていませんし、我々とすればそこそこの割合で取り逃がす結果になった。その結果ということかもしれません。

記者)
 この呼びかけた時に使ったこの黒い紙(資料「重症化リスクが高い高齢者の方に対するお願い」)なんですけれども、70歳以上の致死率が高いと書いてある。今回の高齢者への呼びかけというのは、具体的に何歳以上の方のことを。定義上65歳だと思うんですけれども。

知事)
 実際のところ、ウイルスからすると、いやいや日本の高齢者の定義は65歳からだということですので、64歳の方には手加減しましょう、そういうことを全く考えてくれないわけであります。先ほど申し上げましたように、少しずつ少しずつリスクが高くなっていって、最後の方はものすごい勢いで上がっていきます。繰り返します、50代は10倍、60代が25倍、70代が47倍、80代が71倍、90歳以上が78倍ということで、大変30代の人と比べてリスクが高くなりますので、いやこれは自分は心配だなという方はぜひ気をつけていただきたい。ここ(資料「重症化リスクが高い高齢者の方に対するお願い」)では一応この70ということを目安に書きましたけれども、60歳代でも十分リスクは高いということでございます。

記者)
 高齢者の方でいうと、重症者の病床、今8.1%で、これ数人出ると一気に数字が跳ね上がるものだと思いますけれども、今日倉敷市の方でほとんどが高齢者の感染と伺っていますが、知事のご認識として、その危機感、それぞれタイミングでお持ちだと思うんですけれども、少しやっぱり上がってきているというご認識でしょうか。

知事)
 実際、県北でのクラスターの時はもう本当に肝を冷やしたわけでありますけれども、あの時は本当に不幸なイベントが連続して起きた。ある種、岡山県の県北で孤発事例のようなことでありましたけれども、今は日本全体が燃え上がっています。我々、行き来が多いこの両隣の県、大阪、兵庫それから広島、両方とも大変な状況になっていますし、我々だけが燃えているのであれば、火の粉が外から飛んでくることは少ないですし、最悪我々でどうしようもなくなっても、何らかの形で他県に応援を求めるということもあったわけですけれども、今は我々は10月、11月と同じぐらいの小康状態かも、かなり高いレベルでの小康状態ですけれども、大阪をはじめ、もう自分たちではどうしようもないので外から医療支援の融通を求めているような状態ですから、我々が今度急速に何か逼迫した場合に、外からの援助が得られるのかどうかこれはよくわかりません。ですから、私の中での危機感というものは、10月後半と変わらないか、それ以上の危機感を持っています。

司会)
 それでは以上をもちまして、知事臨時記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見