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2019年10月25日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0634185 2019年10月28日更新公聴広報課
会見写真

デニム製品愛用の日の取組について

 おはようございます。
 私からは、2項目、お話をさせていただきます。
 まず、「デニム製品愛用の日」の取組についてであります。
 10月26日の「デニムの日」に併せて、本日を「デニム製品愛用の日」として設定し、本日限定で、デニム製品の着用等を推奨することにより、本県を代表する地場産品でありますデニム製品のPRを行う取組を、産業労働部において試行いたします。
 本日は、私もデニムジャケットを着用しております。
 併せて、本日から10月31日までの1週間、1階県民室において、岡山デニムのこだわりや特長、県の関連施策などを紹介する「岡山デニム特別企画展」を開催いたします。
 こうした取組を通じまして、世界でも高く評価されている岡山デニムの魅力について、県民の皆様に知っていただく良い機会になればと考えております。

東北楽天ゴールデンイーグルスの秋季キャンプについて

 次に、東北楽天ゴールデンイーグルスの秋季キャンプについてであります。
東北楽天ゴールデンイーグルスの秋季キャンプが、9年連続で、今年も10月30日から11月14日までマスカットスタジアムで実施されます。
 楽天球団の皆様を県民をあげて歓迎いたします。
 三木新監督になって最初のキャンプであり、このキャンプが、チーム躍進の原動力となり、来シーズン、楽天イーグルスが活躍され、今回の台風で被災された方々を元気づけられることを期待しております。
多くの方にも足をお運びいただき、声援をお送りいただくとともに、選手のプレーをお楽しみいただきたいと存じます。

 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 岡山・ソウル線の減便についてお願いします。先日11月19日からデイリー運航から週4往復へ減便すると。全国で日韓関係の悪化を受けてソウル便を減便すると、高松空港もそうなんですが、この辺りの感想を。

知事)
 その前に何とか他の空港は減便するけれども、岡山はぎりぎり冬ダイヤは、今の毎日運航を維持するということを伝えられていただけに、大変残念です。率直に残念であります。
 ただ、9月の搭乗率の数字が5割を下回ったということが分かってからは、実際よく各社それぞれ違いますけど、ザクッといえば7割というのが多くの会社の採算ラインでありまして、6割台になるといろいろ厳しくなるっていうことをずっと経験していたものですから、これがいきなり5割を切ったということで、なかなか難しい状況になったなということは考えていたところでございます。
 減便にはなりましたけれども、例えば大幅減便ですとか、週2便ですとか、とりあえず便がなくなるということではなかったという状況でありまして、そもそもこれはお互いビジネスでも、観光でも行き来する人が増えるっていうことが一番大事なことでありまして、大韓航空がまた毎日運航を復活しようと思っていただけるような、環境作りをしていくというのが大事なのかなと思っています。

記者)
 利用促進って部分を知事触れられたと思うんですけど、こういった状況での、例えばこういった手を打ちたいですとか、利用促進といった部分で、こういったことを挑戦したい、やってみたいとかありますか。

知事)
 実際のところ、利用促進ということで県庁が自分たちの予算を使って、例えば職員を必要もないのに出張させるとか、研修させるっていうのは、以前似たような事例で、地元の納税者の皆様から強い批判を浴びたということがありましたし、あまりこれならっていう手がすぐ思い付いてるわけではありません。もしそれがあれば多分他の空港も次々に打ち出してるんだろうなというふうに思うんですけれども、基本は、韓国が岡山周辺の岡山県を含めて周辺の皆さんにとって魅力的な観光地であるということは間違いないんですよね。私自身ももう何度も行って美味しいな、楽しいなというふうに思ったところでありますし、韓国の皆さんにとっても岡山が非常に魅力的な場所だっていうのは、これまでの観光の実績が物語っているところでありまして、広い目でいえば、去年の水害の風評被害とか自粛ムードにちょっと近いところがあるんですよね。別に韓国に行って嫌な思いしたわけでもないし、もしくは韓国の方にとって、岡山に行って、つらい思いをしたわけじゃないんだけど、今はちょっとムードも悪いし、今行かなくていいかっていうことで、皆さんがそれぞれちょっとずつ控えられていることが、足し合わされてみるとこんなことになっているというわけで、行ってみたけど、別にムード悪くなかったよっていうそういったことの積み重ねっていうことなのかなと。
 それで言えば、先日、菊地副知事に慶尚南道を訪問してもらいました。友好提携十周年ということで、当然国レベルでの韓国と日本で起きていることを考えれば、いやこれどうなのかなというご意見があっても当然で、私も国と国とのことで言えば、ちょっとこれは物申したいということがありますけれども、でも、それでエスカレートさせると、かえってよくない。地域、地域はぜひ友好をきちんと深めるということが私はかえっていいんじゃないかと思っておりまして、できるだけ早い時期にまた普段の関係が普通の市民レベルで戻ってくればいいと思っていますし、そのための努力をしたい、しているつもりでありますし、それがちょっと遠回りのようで一番の解決策なのかなと思っています。

記者)
 知事のジャケットなんですけど、どの地域のどの製品かっていう部分と、コーディネイトの特徴を教えて下さい。

知事)
 ありがとうございます。スルーせずに突っ込んでいただきたかったところであります。これは井原市で作られたデニムを使って、井原市の企業で制作されたジャケットになります。ちょっと見にくいんですけど岡山県のマークがあり、ほとんど同色なので見えないですけど、また、ここには岡山デニムというふうに刺繍がなされています。
 産業労働部の担当者がとりあえずやってみようっていうことで、本当は26日明日なんですけど、明日土曜日ですから今日やってみようっていうことで、ちょっと私も乗っかるような形で、ちょうどそのときに記者会見があるので、私もちょっと羽織るよといって、コーディネートって程大層なものでありません。今クールビズですから基本的にジャケット無いんですけれども、この記者会見のときに、とりあえず羽織ってみる程度ということであります。
 でも、そんなに違和感なくこう羽織れるのかなというふうに思ってまして、小さいことからも私自身も、ほとんどのことについて、よっぽどのことである程度の規模をリスク取ってどかっといかないと、戦力の逐次投入ということで無駄になるようなことを除いて大半のことはちょっと小さくやってみて、失敗したってそんなに大したことないよねっていうのをいろんなところで積み重ねて、少しづつ広げていくっていうことです。

記者)
 神戸市で教員のいじめが問題となってます。そういう中で、岡山県として教員にいじめに関する調査、聞き取り、現在若しくはしている、今後予定がある、知事としてはいかがですか。

知事)
 このことを私も、ちょっとニュースで全体をきちんと把握したっていうんじゃなくて、一読者として、週刊誌等を読んで、これはひどいなあっていうふうに思ったわけで、岡山県においてどうなっているかっていう調査を指示したりですとか、調査をすることになりましたという報告を受けているわけではありません。
 でも、私はこの仕事7年間させていただきまして、校長もしくは教頭のリーダーシップっていうのは、それぞれの学校の雰囲気作りに非常に大きな影響を持ってると思います。よく課長だとか部長が、それぞれの部署にずいぶん大きな影響を与える。それは、社長が会社全体なんですけれども、例えば、社長がかなり温厚な人でも、課長がすごいガンガンやるタイプだと、その課は、結構その課長の色に染められるっていうことは、よくある話でありまして、学校もそこそこ独立体ですので、それぞれの校長、もしくは校長を補佐する教頭がきちんと自分たちの学校の教員、教職員がいい雰囲気の中で協力し合えているかどうかっていうことをきちんと把握するっていうことは、どんな管理者もそうなんですけれども、大事なことだと思っています。もし自信がないのであれば、ちゃんと相談できるように、もしくは話し合いができるようにするべきだと思います。ここまで騒ぎになるぐらいですから、どう見ても、今の校長もそうですけど、前の校長のマネジメントがひどかった、これは明らかだと思います。私の知る限りにおいては。

記者)
 じゃあ岡山県として教員もしくは幹部職員などの関係に聞く予定はないと。

知事)
 今のところいません。

記者)
 したいと思いますか。

知事)
 1例があると、それを何か、つまり1つの例をもって、ここでこれが起きたっていうことは、他でもあるかもしれないそれはちょっと調べなきゃというのは、これは1つのいいきっかけになるわけですけれども、そのことが今の時点で、岡山県で全例調査をしなければいけない何かきっかけだとは今の時点で思っていません。

記者)
 今お召しになっている服を、仕事着としてのポテンシャルというのはどういうふうにお考えですか。

知事)
 もともとデニムというのは、金を掘っていた人のための破れないズボンから始まっているわけですよね。ずっと長い間、ブルーカラー用の作業着だったんですよね。そこから今、ものすごい高級ブランドが、おしゃれなものとして、取り入れるぐらいになって、本当に幅が広くなってきました。ですから、以前で言えば、働いているときに、デニムだとかジーンズっていうのは考えられなかったわけですし、今でも実は、国のクールビズの指針の中にチノパンはギリギリ入っているんですけれども、ジーンズは入ってないんですね。 私の理解では。何ですけれども、いろんな世の中の流れですとか、試しに着てみて、意外と悪くないんじゃないかということになると、チノパンに続いて、デニムって、例えばダメージ加工をしていないデニムはありみたいなことになっていくんじゃないかなというふうに、自分が着てみて感じます。そもそも私は、これまで記者会見の場も含めて、デニムスーツは何度か着ている、議会にも着ていったわけで、それをもって、いやいやこれちょっとなんか遊んでいる感じがする、一生懸命やってない気がするっていう感想は頂いていませんし、デニムも随分幅広いなって思っています。

記者)
 大変恐縮なのですが、一周回ってもらえますか。

知事)
 県議でいえば、上田県議がデニムをいつも、あの方非常にスタイルいいですから、小顔ですし、素晴らしいモデルだと思います。私もイメージを悪くしないように努めなきゃいかんなと思っています。

記者)
 デニム製品愛用の日というのは、10月26日をこの日に定めているのは県が定めているのか。

知事)
 デニムの日っていうのは、児島ジーンズストリート推進協議会の皆さんが、デニムの魅力を知ってもらおうということで、語呂合わせで制定をして、今一般社団法人日本記念日協会から認定をされているということがベースにありまして、そしたら我々もそれに乗っかって、10月26日をデニム製品愛用の日ということでやってみようじゃないかと。これもこれからずっと未来永劫っていうんじゃなく、とりあえずやってみると。来年知らんぷりになってるかもしれません。とりあえずやってみて、小さく短くやってみて、良ければそれが少しずつ定着していくんじゃないかなっていうことです。

記者)
 岡山デニムなんですけど、欧州の高級ブランド等にも採用しているポテンシャルの高い地場産業の一つだと思いますが、知事としてはこの岡山デニムの可能性、それから今後どのように売り込んでいくのか。

知事)
 これはすごい可能性があると思ってまして、車の例がわかりやすいんですけれども、例えば軽自動車を作ってる会社が普通乗用車にいって、高級車にいくっていうのはなかなか大変です。例えば、トヨタは普通乗用車から入ってるわけですよね。そこからベンツと競り合うぐらいのものを作るっていうのは本当に大変な道のりでしたし、実際、レクサスっていうのを作って、レクサスの方がそれぞれ比べると性能はいいんだけど、じゃあそしたらヨーロッパでメルセデス・ベンツを抜いたかどうかって言うとまたちょっと微妙なところがあると。それぐらい値段の高いところで戦うっていうのは難しいわけです。なんですけれども、なんとこの岡山のデニムは一番てっぺんをとっちゃってるっていう、それぞれの高級ブランドについても、多分、私は採用した人と直接話したわけじゃないですけど、多分、デニムってヨーロッパ、アメリカの人からすると、アメリカかもしくはデニームですからフランスのイメージで、わざわざ日本の製品を使いたいとまでは思ってないんだと思うんですけれどでも、私ある高級ブランドの日本法人の方と仲良くいろいろ話してるときに、でも、いろいろ探して一番いいものは、我々の名前にふさわしいものっていうことになったら、日本になるし、岡山になるんだよっていうことですから、これはもう大変ありがたいことでありまして、今てっぺんのところは持ってるんですけれども、実はその下に十分おりてないんですよね。例えば、ロールスロイスは作ってるんだけれども、ロールスロイスは必ずしも大企業ではありません。お客さんが少なくて。メルセデス・ベンツは大きな会社です。やっぱりもうちょっと顧客層がくっと広いですから。ぜひ、ベンツあたりまで取りに行きたいなと。それでずいぶん売り上げですとか、いろんなことが違ってくると。本当に何十万円も出してっていう人からもう一歩外に、もしくは、世界中の皆さんに岡山のデニムなんだっていうことを知っていただいて、これいや、どこどこのデニムだっていうことで皆さん買われて、岡山のものだっていうのは知らない方がほとんどなんですよね。コンピューターのチップを作っているインテルが、インテル入ってるっていうふうにやったみたいなことで、実は、あなたが買ったコンピューターの一番大事な部分は我々の会社が作ってるんですっていうことを伝えるのにちょっと近い発想です。大変なポテンシャルがあると思っています。

記者)
 今までも色々やってこられたと思いますけど、これからデニム関連産業の支援策みたいなもの考えられているか。

知事)
 これについてはまだまだやりきっている感がないんですよ。昨年フランスに行きまして、エスモードっていうフランスの中で非常に評判の高い、実際には世界中に展開しているわけですから、世界で評判が高いっていっても差し支えないと思うんですけど、服飾専門校に行ってきちんと関係を作ってきました。いろんなブランドも皆さんがよく知っている会社を含むいろんな会社、ブランドに就職をしているデザイナーの卵の皆さんに岡山のデニムについてきちんとわかっていただくと、関係を作っておくということが、今年、来年ということにならなくっても、5年後、10年後、15年後、随分岡山デニムに可能性を与えることになると思いますし、そのエスモードだけで終わらせるのも勿体ないわけでありまして、まだまだやるべきこと、やれることは残っているなと。今、例えばエスモードは東京にも教室を持っていますので、先日そこにお邪魔をいたしまして、日本でも我々取り組んでいきますので、よろしくっていうことでご協力をお願いしてきましたし、いろいろ岡山のデニム関連の皆さんがもっともっと活躍できるようなことを考えています。

記者)
 働いてるときにデニムを着用するというのは今まであまり無かったと思うんですけど、こうして県で取り組むことによって新たな広がりも期待できると思うんですが。

知事)
 そもそも、国の指針において、ジーンズ、デニムっていうのは、クールビズっていう非常にある種ゆるいところにおいても、デニムが入ってなかったわけであります。我々は、県民、国民の皆さんの税金をもとに、皆さんのための仕事をしているときに、仕事を一生懸命やってないんじゃないかというふうに思われるのはこれ大変大きなリスクな訳ですけれども、さはさりながら、岡山にとって、デニムっていうのは、ジーンズっていうのは、非常に大事な地場産業ですから、プロモーションっていうことで言えば、いいんじゃないかっていう、今日まさに、そういうことで初めて岡山県庁産業労働部ちょっとやってごらんよっていうことですので、これで評判が良ければまた広げるっていうことも十分考えられますし、もしくはイベントで着るですとか、いろんなやり方、これまでちょっとあんまり踏み込んでなかったんですけど、実際、井原市の職員の皆さん、なかなかかっこよく着こなされていますし、そんな苦情殺到っていうことも聞いていませんので、これからいろんな可能性が出てくるのかなと思っています。

司会)
 それでは以上をもちまして、知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見