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2019年8月9日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0623908 2019年8月13日更新公聴広報課
会見写真

豚コレラ対策について

 おはようございます。
 私からは、4項目、お話をさせていただきます。

 まず、豚コレラ対策についてであります。
 豚コレラにつきましては、これまで7府県で約12万頭の豚が殺処分されるなど発生地域が拡大しており、刻一刻と中国地方への侵入の脅威が迫っています。
 このため、私が中国地方の各知事に呼びかけ、中国地方知事会として、国に対して緊急提言することといたします。
 提言内容は、感染拡大の原因究明、イノシシは当然としてカラスやネズミなど小動物を含めた野生動物からの感染防止対策の徹底、アフリカ豚コレラなどの水際対策の徹底について一層の取組を強く要望するものです。
 今後とも、緊張感を持って関係機関が一丸となり、防疫体制の強化に努めたいと存じます。

第52回(令和元年度)岡山県三木記念賞受賞者の決定について

 次に、岡山県三木記念賞受賞者の決定についてであります。
 本年度で第52回を迎える、本県で最も権威のある賞の一つ、三木記念賞の受賞者が決定いたしました。
 元岡山商工会議所会頭の「岡﨑 彬」様でございます。
 岡﨑様は、長年にわたり、本県の経済界の中心となって、産業振興や活力あるまちづくりに献身的に取り組まれ、地域経済の発展に多大な貢献をされています。
 また、スポーツの普及振興や福祉に関する活動にも関わるなど、幅広い分野において地域社会の発展に貢献されています。
 なお、授与式は、9月2日に、ルネスホールで挙行いたします。

全国学力・学習状況調査の結果について

 次に、全国学力・学習状況調査結果についてであります。
 新生き活きプランにおいても、「教育県岡山の復活」を最重点戦略に位置づけ、取り組んできたところです。
 小学校では、算数は全国平均を下回りましたが、国語は同等となり、順位は29位となりました。
 一方、中学校においては、国語・数学は、全国平均と同等となり、順位も19位となりました。課題であった家庭学習時間にも改善の兆しが見え始めるなど、一定の成果があらわれたものと考えます。
 県教委においては、これまでの取組の効果検証を行い、今後も、課題の解消を着実に進めてほしいと考えております。

アメリカ・シリコンバレーでの知事トップセールスについて

 最後に、アメリカ・シリコンバレーでのトップセールスについてであります。
 この度、「米日カウンシル知事会議」が開催される機会に、世界トップレベルの企業や研究開発拠点などが集積する現地を県内企業と訪問し、先進的な技術情報を調査するとともに、本県企業の製品や技術のPRなどを行ってまいります。
 今月25日から31日までの訪問期間中、スタンフォード大学でカリフォルニア州政府関係者を交えた知事会議に出席し、本県の投資環境や産業の紹介のほか、企業の製品・技術のPRなどを行う予定としております。
 また、セミナーや展示会などに参加し、本県企業をしっかりPRし、現地企業との商談や交流が進むよう働きかけを行うこととしております。
 このたびの訪問を通じまして、県内企業の事業展開を促進するとともに、現地関係者とのネットワーク構築も進め、引き続き、企業の成長につながる効果的な支援に取り組んでまいりたいと存じます。

 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 豚コレラの緊急提言という事なんですけど、先の全国知事会でも緊急提言がなされたと思います。改めて中国地方知事会の方で出されるという狙いっていうのはなんでしょうか。

知事)
 全国知事会の方で取りまとめを行って、知事会としての提言を出したわけなんですが、ちょっと残念ながら、知事会は前回に限ったことではないんですけれども、議題が多すぎて時間が短いということで、全ての発言者の、発言をしたいって人が発言できてないまま打ち切って、議論を、もうすいません時間がないので次に行かせてくださいっていうことで打ち切って、提言に異議なしということにはなったんですけども、実際には、数名の知事が、この内容でも非常に不安だという思いを持っておりまして、どういうところかといいますと、細かいところとかいろいろあるんですけど、一番大きいのは、現状よりも強化をしてくださいと、お願いしている強化内容でも不十分だと。つまり、元々の感染防止対策が野生のイノシシをはじめとする大きな動物を近づけないっていうことに眼目が置かれているわけなんですけれども、実際の感染事例を調べてみると、その対策ができている農場からも発生をしているということを、これ、鳥インフルエンザのときにウィンドウレスの鶏舎からも出たというのとちょっと近いんですけれども、つまり窓がないんですから、その鳥がフワッと入ってくる、野生の感染した鳥が入って来て感染したわけじゃないんだっていうことになると、ネズミですとか小動物が入り込んだ、もしくは、これが大きな動物なのか小さな動物なのか知りませんけれども、感染した動物のふんで感染をした、もしくは、出入りせざるを得ない人間の、例えば靴底から感染した、そういう、より対策が難しいタイプの感染経路によって感染した可能性があるにも関わらず、それへの対策がとられてないんじゃないかっていう意見を出さないままに了解されてしまった。これはちょっと実際心配ですし、実際に今、被害が急拡大をしているので、ここはちょっと考え方を変えなければいけないんじゃないですかっていうことと、もう一つは、ワクチン接種について、これは、いろんな立場の方がいろいろな考えをお持ちなんですけれども、確かにワクチン接種し始めると洗浄国というステータスを失うことになりますので、輸出ができなくなるのですとか、いろいろあるんですけど、現実ここまで事態が迫っているときにワクチン接種は非常に有効な方策で間違いないですし、スピードもありますし、コストもそんな大したことはない。ここはちょっとワクチン接種を現実的に考えるべきではないかっていうことについても触れさせていただいている。

記者)
 岡山県でも過去に鳥インフルエンザでご苦労をなさったと思うんですけども、今回、岡山県側から中国地方に呼びかけた、この理由はなぜでしょうか。

知事)
 まず、一番単純なのは、私が今、中国地方知事会の会長をさせていただいているということであります。
 あと、私自身、鳥インフルエンザの経験も踏まえて、この手の感染していくものっていうのは、これまで被害者だった人が感染したとたんに、加害者になりうるっていうことで、できるだけ早く対応をした方が、対処するコストも、被害額も、格段に小さく済むものですから、あまり逐次投入的な対策をするんじゃなくて、できるだけ初動を早くすべきっていうのは、この仕事に就く前からの信念でもありますし、それがこの仕事を通じて、その核心が強化されてますので、何を中途半端な対応をしているんだっていう思いは私自身にも強くあります。

記者)
 シリコンバレーのトップセールスの件でお尋ねいたします。知事は2014年にもシリコンバレーに行かれていると思うんですけど、改めて知事会議の開催を機会にとの話もありましたけど、改めて今回シリコンバレーにトップセールスで行かれる理由を改めてお聞きしたいんですけど。

知事)
 好き嫌いに関わらず、シリコンバレーが今世界に大きな影響を与えているというのは事実であります。よくGAFAといわれる企業がありますけれど、我々の生活スタイルを実際大きく変えています。
 Googleはけしからんというふうに思う人もいるのかもしれませんけれども、そしたらGoogle検索無しでいろんな日々の生活、業務をしろって言われたら、もしくは検索そのものをなしでっていったら、これは大変不便になるわけでありますし、例えば、自動車なんていうのは、鉄の塊、鉄とガラスとゴムで出来てるんですけれども、実際、今それぞれの自動車会社は、シリコンバレーに研究所、拠点を持たなければとても怖くて事業展開ができないっていう状況です。GAFAの一角の一つFacebookも、もともとハーバードのキャンパスで生まれた会社が、生き残っていくためには、シリコンバレーに本拠地を移さなきゃいけないっていうことで移ってきたぐらいですから、これからの例えば我々、三菱自工の工場が県内にあるわけですけども、その自動車生産っていうのもCASEっていう4つの波に洗われている。これからどういうふうにそれぞれの波が動いていくのかっていうその震源地はやはりシリコンバレーでありまして、シリコンバレーに定期的に訪れて、ネットワークを構築、もしくは維持をしておくっていうのは、我々にとっては非常に大事なことであろうと思います。
 みんなが当たり前のようにわかっているのに、我々がそれを知ることが遅れたっていうのは、本当に大変なロスに繋がりますし、シリコンバレーは世界産業のある種首都みたいなところですので、定期的には訪れたいと思っています。

記者)
 改めて今回の訪問。県内企業の5社が一緒に行くということですけど、改めてトップセールスによる期待する効果っていうのを改めて教えて下さい。

知事)
 実際に前回、企業の皆さんと一緒に行ったときに成果があったという話もありますし、実際、私と県庁職員で行くだけでも効果はあると思うんですけれども、本当言えば50社も60社もみんなで行きたいなってところでもあるんですけれども、数社であっても、一緒に来ていただいて、活動をすることで、そこから広がっていくものがあるんじゃないかなと思っています。
 前回ご一緒させていただいた企業の社長さんから、1年か2年ぐらい経った後に、やはり県庁と一緒に行くことで、自分たちだけだと会えないようなところに行くことができて、会ってみると、この会社しっかりしているなっていうことはわかりますから、その後、ずっとネットワークを維持することができてこれはすごくいいきっかけになったんだよっていうふうにおっしゃっていただいて、大変嬉しかったことを覚えてます。そういう会社の社長さん、幹部の方が、やっぱりシリコンバレーっていうのは時々行っておかないといかんよ、みたいな話を回りの人におっしゃっていただくと、ずいぶんこれまた意識が変わってくるっていう波及効果も大きいと思います。

記者)
 愛知県で開かれている芸術祭で、従軍慰安婦に関する少女像っていうのが展示されている企画展があって、それが抗議を受けて中止になったということがありましたけど、まず知事のご所感をお伺いできればと。

知事)
 所見ですね。私自身、報道を拾い読みした程度しか承知しておりません。それぞれ知事、市長数名がその議論に加わってやりとりをしている。この発言に対してこういう発言があって、それに対してこうあったっていう時系列をきちんと把握しておりませんので、あまり責任あることは言えないんですけれど。
 ただ、私自身ちょっと一般論になりますけれども、表現の自由、この自分の思い、自分の考えを自由に発言することが出来なければ、本当に社会全体として危ういなと思っております。それが一部の人にとって不快に感じる、もしくは、それが間違ってると感じることであっても、それはその考えを公に向かって、みんなに向かって言うことができなければいけないと思います。例えば戦前の日本で、戦争をここまでやるべきなんでしょうかって言うのは、すごく大変だったと思うんですけど、そういう人達と本当は議論するべきだったでしょうし、地球が太陽の周りを回ってるのか、太陽が地球の周りを回ってるのかっていうのは、最初にそれを言い出した人なんていったら、なんだこれはって言って、教会を冒涜してるっていうふうに言われたわけですけども、そういう自由っていうのは大事だなと。
 あともう一つ、自分の考えに合わないからといって、脅迫をするだとか、こうしてやるぞみたいなことを言うのは、これは大変いけない。これ当たり前ですけど、ことだなと大変残念に思っています。私が言えるのはちょっとその辺りまでです。

記者)
 この芸術祭は実行委員会の長を大村知事が務めているって事で、事前にもう少しこういった影響を考えるべきではなかったかみたいな声があったと思うんですけど、それについてはいかがでしょう。

知事)
 そこら辺についてはどういう段取りだったのか、県の関わりがどんな程度あるのか、私自身が承知しておりませんので、ちょっとコメントできるような事ではないです。

記者)
 仮に例えば岡山県で開かれる、こういう似たようなイベントで、例えばこういう像が展示されるような事があった場合には、県としてはどういうふうに対応するべきだと。

知事)
 ちょっとそれも仮定の話なので。実際なんというか、皆さんの安全が危惧されるようなことになったらそれに対応せざるを得ないっていうことですけれども、その前段階でどうかっていうことについてちょっと。

記者)
 発表事項とは関係ないんですけど、昨日ですね、一部週刊誌で逢沢一郎衆院議員のスキャンダルが報じられましたけど、知事としてその行動をどう受け止めたのか。

知事)
 新聞の広告でそういうのが出るっていうことは承知をいたしております。岡山でもう出てるんでしたっけ。これから記事が出たらたぶん読むことになろうかと思うんですが。

記者)
 報道内容については一応把握されていますか。

知事)
 スキャンダルの大くくりの中身は、読めばそういうことですけど、ちゃんとは承知していない。
後数日で普通に日本語で書かれていれば、読めば分かるでしょうけど。

記者)
 その件について、逢沢議員の説明なり、身の振り方なり、その辺は知事のお考えとしてはなんかありますか。

知事)
 ちゃんと読んでいないものについて、コメントを言うっていうのはこれもう不可能ですので。

記者)
 市長会の方で、仮設の入居の延長を求める提言をおまとめになって、今度持ってこられると思うんですけど、改めて、現時点での延長についてのお考えをお願いできますか。

知事)
 とにかく、こんな大変な被害が来ました。皆さん方を建設型、みなし両仮設住宅に入っていただいて、ようやく一旦落ち着きを取り戻して、そこから皆さん方、この2年間の間に、次どうするかを決めていただく、対処していただくということなんですけれども、これは法律で2年間って決まってる。これがずっと皆さん希望すれば、永遠に伸ばせますっていうことは、原資が税金である以上、それはないだろうなっていうふうに思うんです。ただ、じゃあ全員が全員、2年間のうちに次の住む場所を決められるかっていうと、なかなか現実的には、これまでの大きな災害の事例を考えても、難しいだろうと。具体的にどれぐらいの割合の方が自信をもって、次大体わかってますよ、いや、本当に不安です、なかなか目処が立ちませんっていうことなのか、今ちょうど集計中でありますけど、ただそれがゼロっていうことは大変考えにくいわけであります。ある一定数いらっしゃるのであれば、そういった方に対してどういうふうに我々が手を差し伸べてさしあげるべきなのか、県の権限ではありませんので、国のことですので、国にお願いすることになるであろうというのは、私の中では想定をしております。ただ、これは具体的にこれぐらいの割合なのか、これぐらいなのかっていうことでも、また違ってくるとは思います。

記者)
 国との話の中で決められる事だとは思うんですけど、その2年の半分以上がもう過ぎている中で、いつぐらいまでには判断を示さなければならないなって感覚はお持ちですか。

知事)
 我々とすれば、もし延長をお願いするのであれば、早い方がいいですよね。これは、なかに今お住まいの方からしても、直前に教えてもらったっていっても、そんなっていうことになりますから、早い方がいい。受ける国の方からすれば、国は国で責任を持って本当に必要なら認めるっていう判断をそんなに早くできるかどうかというと、それはそれでなかなか難しいと思います。早くして欲しい被災された皆さん、市や県と、そう簡単に認めるわけにはいかない国とのせめぎ合い。ただ、実際に住まわれている方々のことを考えれば、そんなギリギリにされても困る。頼む方ですが、ちょっと図々しいように聞こえますけれども、それはもう現実的に。

記者)
 三木記念賞の岡﨑さんの件ですけど、改めて一番の受賞のポイントと、県に与える影響っていうのを。

知事)
 そうですね審議会の皆さんの意見を基に決めた事ですけど、ただ、それはもう大変適切な方を選んでいただいたと、私、大変嬉しく思っております。私自身、この仕事の前、商工会議所に所属をしておりまして、岡崎会頭のもとで委員長もさせていただいておりました。すぐお近くで、いろいろなお話をお伺いすることもありましたし、ご一緒にいろいろ出張ですとかさせていただきました。本当にお人柄というか、リーダーとして、常に全体のことを考えていらっしゃるっていうことが、じわっと伝わってくる方でありまして、なかなかガタガタしがちなところでも、あの方がいらっしゃると、スーッとまとまっていくようなところがありました。本当にああいうすばらしい方に、岡山の経済界リーダーとして、ずっと指導いただくことができたっていうのは幸せだったと思っております。

記者)
 豪雨被災地の仮設の入居延長のことなんですけど、倉敷市の災害公営住宅であるとか、被災者の住宅の再建、もしくは民間で新たな集合住宅という取り組みも進んでいるんですけども、今後、数の変動が有るにしろ、入居の延長を国に要望するという決断、もしくは要望するタイミングなんですけど、年内であるとか、年度内であるとかそういった目処を今はお示しする事はできますか。

知事)
 今、ちょうど集計中ですので、はっきりいつまでにっていうことにならないんですね。ただ、その集計にそんなこれから3か月も4か月もかけちゃそもそもいけないと思ってますし、集計して分析をした時点で、きちんと国の方には打診をしたいと思っています。我々としてもわざわざゆっくりしているつもりはありません。きちんと、連絡というか国の方が全く我々の動きを知らないっていうことじゃなくて、今こういう集計をしているんですみたいな報告は、常に連絡はしていますので。きちんと段取りよく我々として、これ必ず認めてもらえるものではないんですけれども、ぜひ、被災されて、今仮設住宅にいらっしゃる方が、行き場が無くなる、追い出されるみたいな最悪のことが無いようにきちんと国と段取りをつけたいと思っています。

記者)
 その分析は、となると年内までには。

知事)
 今暑いわけですから、寒くなるまで分析するなんてことは私の感覚ではありません。ただちょっと私がきちんと把握しているわけではないんですけど。
 
司会)
 それでは以上をもちまして、知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見