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2019年2月15日知事記者会見

会見写真

骨髄ドナー登録について

 おはようございます。
 はじめに、骨髄ドナー登録のお願いをさせていただきます。
 競泳女子の池江璃花子選手が自身の白血病を公表されました。心からお見舞い申し上げますとともに、今は治療に専念していただき、一日も早く回復されますようお祈りいたします。
 白血病の治療法の1つとして骨髄移植などの造血幹細胞移植があります。
 現在、県民の方々から岡山県赤十字血液センターなど関係機関に、骨髄ドナー登録に関するお問い合わせを何件もいただいております。
 昨年12月末現在、全国では約49万人の方がドナー登録をしており、年々増加しているところでありますが、毎年約1万人の方が、白血病などの血液疾患を発症し、その内、非血縁者間の移植を必要とする患者さんは2千人以上いると言われております。
 しかしながら、骨髄バンクに登録している患者さんのうち、実際に移植を受けることができる方は約6割に過ぎないという状況です。
一人でも多くの患者さんを救うために、一人でも多くのドナー登録が必要です。
 県内では、2か所の献血ルームや県保健所・支所でドナー登録をすることができますので、協力していただける方はお問い合わせください。
 移植を待っている患者さんにとっては、皆様の登録が大きな希望となります。
 ドナー登録に御協力をよろしくお願いします。

平成31年度(2019年度)当初予算案について

 それでは、残り2項目、お話をさせていただきます。
 まず、平成31年度の当初予算案をとりまとめましたので、その概要をご説明いたします。
 はじめに、要求段階からの変動についてご説明いたします。お手元資料1「平成31年度当初予算要求額からの増減」の「一般会計の計」欄をご覧ください。要求段階から約2億円の増となり、予算額が約7,348億円となっております。
 なお、要因については、資料に記載しているとおりであります。
 2ページには、先般の予算総括協議会等での議論も踏まえ、私が追加した事業についてお示ししております。事業の追加に当たっては、岡山県のより良い未来の実現に向け、一層力を入れたい部分に係る事業を中心に検討したところであります。
 主なものとして、まず、教育の再生については、(1)番の、中学生の学習習慣の定着を促進するため、放課後などに行う補充学習の取組の拡充や、(2)番の、アプリを利用したいじめ等の相談・報告システムについて効果が認められたことから、全県立学校への拡大を行ったところであります。
 次に、産業の振興については、(3)番の、EV等の普及拡大を図るため、購入補助の拡充や、普通充電設備等の設置費用に対する補助の新設、(4)番の、国際路線の運航安定化を図るため、増便に対する運航支援を追加したところであります。
 これらの他に、(5)番の、おかやま縁むすびネットの運営体制の強化を図るためのスタッフの拡充や、(7)番の、市町村が実施する自主防災組織等の活動への支援の充実などを追加したところであります。
 続きまして、お手元資料2「平成31年度当初予算のあらまし」をご覧ください。
 1ページですが、先程申し上げたとおり、平成31年度当初予算の規模は、一般会計で前年度比8.5%、約577億円増の約7,348億円となっております。
 次に、6ページをご覧ください。
 来年度当初予算においては、財政調整基金を84億円取り崩すこととしておりますが、復旧・復興対策を最優先で実施することとしており、すべきことを最大限盛り込むためには、取崩額の増加は、やむを得ないと判断したところであります。
続きまして、7ページには今後の財政見通しとして、向こう5年間の試算をお示ししております。前回の試算に比べ、豪雨災害からの復旧・復興対策の実施などにより、財政調整基金の取崩しが増加する見込みとなっております。
11ページをご覧ください。
 先ほど、復旧・復興推進本部会議を開催したところでありますが、2018年8月に策定した豪雨災害からの復旧・復興ロードマップに掲げた各種施策に、引き続きスピード感を持って取り組むことで、より災害に強く、元気な岡山の実現を目指してまいります。
 ロードマップの柱ごとにご説明いたしますので、12ページをご覧ください。
 まず、被災者の生活とくらしの再建についてであります。人的・住家被害はこれまでに経験したことのない甚大なものとなり、また、多くの災害廃棄物が発生したところであります。
 こうした被害に対応するため、住まいの確保、見守り・相談支援、災害廃棄物の処理などのロードマップを作成し、対策を実施しております。
 具体的には、居住する住宅がない被災者に対する住まいの確保や、見守り、相談を行う市町村の後方支援などを実施いたします。
 13ページをご覧ください。
 次に、公共施設等の復旧についてであります。土木施設及び農林水産施設において、500億円を超える被害が出ております。また、倉敷まきび支援学校をはじめとする県内学校施設においても、その被害は大きなものとなっております。
 こうしたインフラ施設についても、それぞれロードマップを作成し、それに基づき、着実に復旧・復興を進めてまいります。
 14ページをご覧ください。
 小田川3支川においては、事業期間を2023年度までとし、小田川との合流点の付替えや、河道掘削、堤防の嵩上げ・強化などを実施いたします。
15ページに高梁川、16ページに砂川の対策を、それぞれ記載しており、こうした対策を緊急的・集中的に実施し、各河川の治水安全度を高めてまいりたいと存じます。
 17ページをご覧ください。
 倉敷まきび支援学校については、校舎や設備の修繕を行っているところであり、2019年度中には本来の校舎で授業が行えるよう、引き続き、復旧を進めてまいります。
 18ページをご覧ください。
 次に、地域経済の再生についてであります。施設や設備、商品に係る損害などをはじめとする商工被害や、農業機械やハウスなどの農業被害についても深刻なものになっております。
 その対策として、グループ補助金による被災中小企業者等の復旧支援に加え、県融資制度による支援や、被災された中小企業者等からの様々な相談に対応できる体制の整備などを実施いたします。
 19ページをご覧ください。
 これら3つの柱を中心に、豪雨災害関係予算は、平成30年度補正予算で949億円、平成31年度当初予算で312億円、総額1,261億円となっているところでございます。歳入の一部には、ふるさと納税をはじめとした寄付や、被災地支援宝くじの収益金なども含まれております。また、被災者へ届けられる義援金など、皆様からの様々なご支援もあり、豪雨災害からの復旧・復興を進めることができております。
 20ページをご覧ください。
 来年度予算額を「新晴れの国おかやま生き活きプラン」の重点戦略ごとに記載しており、合計は1,625億円となっております。
 22ページをご覧ください。
 好循環のエンジンである教育の再生と産業の振興についても、引き続き、しっかりと取り組んでいきたいと考えております。
 まず、教育県岡山の復活についてであります。
来年度の主な重点事業でありますが、「部活動指導員の配置」事業は、教員が生徒と向き合う時間を確保するため、部活動指導員の配置数を100人から135人に増員し、取組のさらなる強化を図ります。
 「少年非行情勢の更なる改善」として、低年齢層の非行改善の必要性に鑑み、学校警察連絡室の取組の対象校を、小学校を中心に拡充するものであります。
 23ページをご覧ください。
 次に、地域を支える産業の振興についてであります。
 来年度の主な重点事業でありますが、
 「大学と連携した地域産業振興事業」は、企業と大学との連携を強力に推進し、企業の技術開発力の向上と、優秀な若者の県内定着の促進という好循環の流れを作るという事業であります。
 「インバウンド拡大事業」は、宿泊施設等での公衆無線LAN環境の整備や、地域独自の文化等をテーマとした観光コンテンツの開発などを支援する事業であります。
 「人材還流・定着プロジェクト」は、合同企業説明会や、留学生と県内企業との交流会の開催を通じ、若者の県内就職の促進や東京23区からのIJUターン就職を支援する事業であります。
24ページをご覧ください。
 平成31年度当初予算における投資的経費が1,065億円となっており、前年度比150%、356億円増加しているところであります。
 防災・減災関係に係る主な事業として、河川関係では、河道掘削や樹木伐採などの河道内整備や水位計の設置、道路関係では、土砂災害等の発生を防止するための法面対策や橋梁の耐震化、農地・農業用施設では、用排水機場の長寿命化や耐震化などを実施いたします。こうした対策をしっかりと行い、より災害に強い岡山の実現を目指してまいります。
 25ページ以降は、新晴れの国おかやま生き活きプランの戦略プログラムごとに、詳細な内容を掲載しておりますので、後ほどご覧ください。
平成31年度当初予算案の概要は以上であります。
今回の予算は豪雨災害からの復旧・復興を最優先に実施するという私の思いに沿った予算となっているところであります。
 また、生き活き岡山の推進に資する事業についても、本県の発展に必要な事業はしっかりと盛り込めたものと考えております。
 今後とも、国や市町村、関係団体等と連携・協力し、復旧・復興に全力で取り組むとともに、生き活き岡山の実現に向けた取組についても、着実に推進してまいりたいと存じます。

豪雨災害に係る平成31年度(2019年度)の執行体制について

 最後に、豪雨災害に係る平成31年度の執行体制についてでございます。
 職員定数につきましては、行財政経営指針に基づき、スクラップ・アンド・ビルドの徹底により、職員数の最適化を図ることを原則としているところです。こうした中で、来年度は、災害からの復旧・復興を最優先で実施する必要があることから、被災者の生活とくらしの再建や公共施設等の復旧、地域経済の再生などに、今年度当初に比べ98人を増配置し、対応したいと考えております。

 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 今回の予算編成、厳しい財政の中で財調を取り崩してという厳しい予算編成だったと思うんですけど、あらためて今回の予算編成振り返られてみて。

知事)
 今回、昨年7月の豪雨災害を受けまして、これまでとはずいぶん違う編成の仕方となりました。そもそも、財政調整基金が150億円前後取り崩したりまた戻したり上下でするわけですけれども、この170億円を超えていたものが、一時期10億円を切るところまで補正予算等で使ってしまったと。このままでは平成31年度当初予算を組めないということで、2月補正を例年と違う順番で組みまして、そこでの戻しを使ってようやく組んだという異例の編成となりました。その際、復旧・復興は最優先で実施をすると、これまでのある種、節約しながら財政状況を少しでもよくしていくというこれまでの地道な6年間のスタンスを切り替えて必要なものには付けるという態度で取り組みました。それが最優先でありますので、これまでの生き活き岡山の実現というところに大きなプレッシャーがかかるわけでございます。それについて、諦めるということにはなりませんので、より一層優先順位を厳しく査定をしました。
これは本当は続けたいという事業をいくつも中止・廃止・縮小をして、ただできる限りこの生き活き岡山に資する事業について、影響というのが悪影響ということですけれども、及ばないように工夫をしたつもりであります。
災害最優先、生き活き岡山の方にもあまり大きな影響が出ない、これはどういう魔法使ったんだということでありますけれども、実際にしわ寄せされたのは一番最初に申し上げましたように、財政再建の取り組みということは、正直後退をいたしました。
ただ、家計が一番普通の方にはわかりやすいと思いますけれども、いざというとき、例えば子供が大学に進学するとか、何か楽しみなことがあるとき、もしくは家族が大病した、事故に遭ったっていうときにお金がないのではもうこれ大変なことになりますから、楽しみなことなのか大変なことなのか、いざというときに動けるように、これが財政調整基金を積み上げるとか、県債を減らすというこれまでずっと何十年も臨財債を含めれば、県債は増えてきたのがもう大きな基調でありましたけれども、この数年間は臨財債を加えても、県債残高を減らすということができるように何とかなっていたわけでありますけれども、今回そのトレンドは大きく変わりまして、県債残高は増えるということになります。これはもう仕方がない。取りあえず今やるべきことをやってまた、落ち着いてからこの財政再建については改めて取り組みたいと考えているところであります。

記者)
 若干被りますけど、県民に今回の予算を分かりやすく説明するために、キャッチフレーズとか名前とかを伝えていただきたいんですけどいかがですか。

知事)
 そうですね。私自身一番最初の予算組みのときからキャッチフレーズを付けないでやってきたわけでありますけれども、これが思いとすれば、毎回全力でやっているので、何か毎回全力でどうのこうのみたいな同じ名前になるんじゃないかということだったわけです。
考えてきたわけではありませんが、今もし考えて付けるとすれば、復旧・復興元年の予算ということになろうと思います。一番頭にあったのが、復旧・復興をしっかりやるということを考えて、先ほど申し上げましたように、これまで大事に思っていた。生き活き岡山のための予算にもある程度プレッシャーをかけて立てたわけでありますので、復旧・復興元年予算ということになろうとあえて言えばなろうと思います。

記者)
 予算の絡みで、知事査定で増やした事業が幾つかありますけど、災害関係が無かったことを踏まえれば、最初の要求段階で災害絡みなど最大限盛り込めたということだと思うんですけど、それを踏まえましてこの知事査定分を込めた、この事業を選んだこれだけ追加したという知事の狙いを教えて下さい。

知事)
 これよく一般の方から誤解されるんですけれども、私が放課後学習サポート事業をもっとしっかり週2回といわず週3回はやればいいじゃないかっていうときに、担当者が何か勉強不足で週2回でいいと思っていて、私がそこをいやいやこれは3回だろうというふうに指摘したわけではないんです。もう担当者こそ、いや本当は週3回付けてくれれば効果が出るっていうエビデンスというか随分出てるんですということはありながらも、他のいろいろな、先ほどの豪雨災害対応を中心としていろいろあるので、ここは自分たちこの場面で突出するわけにいかないなっていうことで、それぞれ苦渋の決断で、そもそも分野ごとに枠をはめていることもありまして、押さえて出してきているというところで1回1回それを、いやかわいそうだね、そこはいいよって言っていたら全くおさまりが効かないことになりますので、ある種それぞれの担当から見ると抑えて出してもらっているわけでありますけれども、それで一通り揃ってみると、いやここは本当に悔しい思いをさせてしまったな、自分としてもここは本当はもっと応援したいんだ、もしくはここにちょっと付けるだけで随分違ってくるだろうというものを挙げさせていただいたところでございます。当然ながら、予算制約がもう少しゆるければ項目ももっと増えるでしょうし、一つ一つがもう少し厚くなるということでありますけれども、いろいろ予算総括協議会、それからそれぞれの団体の皆様からのお話も伺い、私自身も幹部と相談しながら悩んでこういうことになりました。

記者)
 先程特に予算制約例年以上に厳しかったと思うんですけど、先程知事おっしゃられたように予算の制約が例年どおりというか、制約が厳しくなければもうちょっと額であったりとか項目というのはもうちょっと。

知事)
 それはあったでしょうね。それは私の追加が増えるというよりも、だいたい例年、私の追加は最小限ですので、その要求がもう少しそれぞれ薄く上積みされるか、もう1つか2つそれぞれの各部局ごとに出てきたんじゃないかなと思います。

記者)
 改めて今回は当初予算で復旧・復興に関しては出来るものは最大限盛り込んだとおっしゃられたと思いますが、被災地の状況も日々変化していくものだと思いますが、また当初予算以降の取り組みについての決意について。

知事)
 とにかくこれは発災後に専決までして補正予算を作った。それもほぼ毎月追加をしていったことに象徴されるわけでありますけれども、とにかく役所がやることですので、予算を付けずに動くということはよほど緊急のことでなければ、ないわけであります。ですから、これはしなければいけないということがわかっているのに予算がついていない、段取りが出来ていないので動けないというのは大変悔しく残念で申し訳ないことになりますので、必要が見えてきたら、できるだけ早く予算面へ、もしくは我々の体制面で対応をしていく。早すぎてもそんなに副作用はありませんけれども、遅すぎるというのはもう本当にご迷惑をおかけしますので、そういう面での対応は躊躇せずにしていきたいと思います。今の時点で見えているもの、もしくは過去の災害からいろいろ教えていただいて、だいたいこれぐらいのタイミングでこういった需要、問題が起きてくるといろいろ教えていただいている、今我々が知っている知見に基づいて、ベストの予算を組めていると考えていますし、その1ヶ月先で見えてきたらちょっと今の時点の勉強が足りないっていうことになるかもしれませんけど、それでも見えてくれば必要であれば対応をいたします。

記者)
 そういった意味で、今後懸案されるこういう問題が出てくるかもしれない、今いう予見できてるっていう話になるかも知れないですけど、こういうところを特に被災地の状況を注視していきたいというポイントはありますか。

知事)
 今日の復旧・復興推進本部会議第3回目をやりまして、そこでロードマップの報告、それから一部改訂がありましたけれども、そういうことを見ながらだいたいこのあたりで次のフェーズに行く、例えば設計段階が終わって次着工するですとか、だいたい見えてくるわけですけれども、それが何か想定と違うことが当然あるかもしれません。それに従ってきちんと対応しなきゃいけないなと思ってます。
今、そう言われてみると気がかりで今日も指摘したのが、被災された方々の見守りについては、これは市町村主体でやるわけですけれども、我々としても非常に気になっているところでありまして、建設型仮設住宅のように、もともとのコミュニティをある種維持したまま固まっていらっしゃる場合には、把握がしやすい。ほとんどの方はみなし仮設住宅もしくは親戚の家に行かれる、もしくは自宅を修繕して住まれているっていうことで分散されていますので、そこの把握がきちんとできるかどうか、積極的に発信をされる方、いろいろな会合ですとか、場に行かれる方は比較的安心なんですけれども、調子の悪い方ほど、そういうところに出て行かれないという可能性が想定をされますので、いかに我々が気が付かない、困っている方がいらっしゃるかどうか、そこは大変気になる。市町村がいい仕事をしているか我々自身もきちんと確認をしながら、場合によっては我々自身が乗り出していくということも視野に入れて頑張って欲しいと思っているところです。
あと堤防の現状復旧・改良復旧については、住民の皆さんの大変期待の高いところでありまして、いざ工事に入れば、よほど天候が悪くならない限り、遅れたりはしないと思いますけれども、用地のことですとか、その段取りのところについてはそうそう簡単にはいきません。関係する皆様方に丁寧に事情をご説明してご協力いただくということは当然大事なわけでありますけれども、それが遅れると、安心して戻れないということに直結をしますので、ここはしっかり対応しなければいけないと、気掛かりといえば一番の気がかりであります。

記者)
 先程ロードマップの最新の進捗状況も発表されましたけど、ざっとさっき説明があったなかで、まだまだ公共施設の復旧であるとか、見た感じではまだ進んでないような印象を受けたんですが、知事として率直な受け止めと、更に進めていくにあたってどうことが大事か改めて。

知事)
 これ建物を建てるときは大抵そうなんですけれども、なかなかタケノコみたいにすいすい伸びたりはしません。そういうこともあって、ロードマップというものを作って、どれぐらいかかるのか、どういう段取りでやっていくのかということを自分たち自身でも確認をするし、県庁内の他の部局にも知らせていく。場合によっては、あの部局の段取りが終わってようやく我々の仕事が始まるっていう、部局内で完結しないものも多々ありますので、おまえそんな時間をかけるつもりだったのか、当然3ヶ月で終えるものだと思って我々はそれを準備していたんだよ、いやそんなことはないよ、みたいなそういう県庁内の齟齬があるっていうのは大変申し訳ないことでありまして、その確認。
それから、県庁がこういうスケジュールこういう段取りでやろうとしているということを広く県庁外の皆様にお知らせをして、これじゃ全く間に合わないよ、ここは多少無理してでも数週間でもいいから前倒しをしてもらわないと困るんだよ、みたいなことがあるのかないのか。そういったコミュニケーションを常にとっておく。必要があれば改訂をしていく。今朝も確認したばかりでありますけれども、これが非常に大事でありまして、そのスケジュールにのっとっているのであれば、必要以上に焦ったりしないと、焦ることが例えばまた事故の元であったり、いろいろトラブルの元になりますので。
これが難しいのが、高いビルを建てるときもそうですけれども、トータルで7年ぐらいの工期で建てるときでも、最後建てだしたら早いんですよね。建物が見え出したら、あとはそれこそタケノコみたいにふわぁっと上がっていって、だんと建って、あと内装とかちょこちょことやっていくわけですけど、それまでの基礎工事がかなり時間がかかるんですよね。できる限り見える化をしたいと、見て安心していただきたいわけですけれど、ぱっと見てわからないのであれば、こういう今大事な基礎工事をやっていてなかなか見えませんけれども、あと何ヶ月かするとこういうことになっていますっていうことを出来るだけわかりやすく、それがホームページであったり、看板であったり、いろいろな形で、もしくは回覧板ですとか広報の形でお知らせできるようにしたいと思っています。

記者)
 それでいまの状況を見て、知事のこれも想定の状況ですね。

知事)
 あ、そうですね。それで言えば、ロードマップを点検して、これはまずいと、想定よりも遅れているのでここはちょっと作戦を考え直さなければいけないというようなものは今の段階ではないという判断をしています。

記者)
 財政の事でもあるんですけど、さっきの9ページなんかも県債残高の近年ずっと減ってきた中で、今回新たに豪雨関連の県債というのがあって、平成35年の大規模工事がほぼ終了するぐらいがピークなるということですけど、それを踏まえて、さっきも生き活きプランへの影響もおっしゃっていましたけど、こういった厳しい状況がどのぐらい続くと考えてらっしゃって、それについてどういうふうに考えてらっしゃるのか。

知事)
 災害対応ということでいえば、今後このような大きな災害がまた起こらないということであれば、この5年間の集中期間にいろいろな仕事がどんどんおきまして、それからズルズル財政が悪くなるということは想定をしておりません。ある種大きいですけれども見えている金額をこれから処理していくということになります。
ただ、もともと今回の災害がなくても、10ページの社会保障関係費がずっと上がってきている。20年前、30年前には大きな割合でなかったものが、今大変大きな1,000億円を超えるという状況になって、ここで高止まりするのではなくて、さらに毎年20億から30億増えていくということを我々見込んでいかなければいけないわけでありますので、大変財政状況については厳しいということを申し上げざるを得ないと思います。

記者)
 先程ロードマップの作戦を変えるほどでは無いとおっしゃられましたけど、ということは、だいたい思い描いていたものに比べると早くもなく遅くもなく想定どおりということですか。

知事)
 今のところ、順調に進んでいる。ただ、先ほど申し上げましたように、堤防の現状復旧については、今の敷地できちんと我々自身が工事を進めていくということでありますけれども、改良復旧ということになりますと、堤防を太らせる、その作業のためには、用地が必要になります。これは県が持っている用地ではないわけでありまして、個々の皆様が住民の皆さんがお持ちの用地を提供していただく。これについては、例えば県内に今でも県道の拡幅ですとか、いろいろ用地買収が必要な事業が同時並行で進んでいるわけでありますけれども、なかなか難航をしていて、当初用地買収はできれば5年、長くても10年で終えて、それから本当いえば、15年も前にここは開通しているはずなんだけれど、なかなか同意が得られないというような話はそう珍しくなく、いろいろあるわけでございます。  
今回の場合そういう普通の県道の拡幅のような、いやもうこれも仕方がない、ちょっと数年遅らせてでもじっくり取り組もうということにはなかなかならないわけでありまして、ここが大変不透明なところであります。本当にこの事業の意義をしっかりとご説明申し上げてご理解を得られる努力を最大限していかなければいけないと思います。
事業を前倒しする要素よりも、後ろ倒しになる要素の方が大抵多いものでありますので、気を引き締めて取り組んでいかなければいけないと思います。

記者)
 今後も財政状況大変厳しいというなかで、一方で人口減少であったり、地域の課題というものも待ったなしのところもあると思います。そのあたりの舵取り役としての思いというのを。

知事)
 これ人生におけるお金の意義みたいなことにちょっと通じると思うんですけれども、お金がないことでやるべきことができなくなるというのは非常に残念なことでありまして、今心配しているのは今きちんとした財政運営ができないと、将来もこれはどう見てもやるべきであろうということが財政が極度に厳しいということでできないということにならないようにということなんです。ですから、将来やりたくないことを今やってしまうつもりもありません。将来のことが心配なので、今これはどう見てもやるべきであろうということをやめてしまうという、要するに未来の夢も潰さないための今の節制ですけれども、そのために今の夢を潰してもいけない、贅沢はいけないけれども、バランスを現在と10年後、20年後、30年後もあまり変わらないバランスの中で判断ができるようにしたいということであります。これ今贅沢しすぎて将来を暗くしない、将来を心配すぎて、不必要に困窮するような、個人で言えば、節約しすぎて、もうみんなに迷惑かけて恨みを買ってものすごいお金だけ残して、ぽっくり逝きましたっていうのが有意義な人生ですかっていうのに近いような話であります。

記者)
 それはつまり選択と集中をすることで、生き活き岡山の実現を図っているということですか。

知事)
 そうですね。特に、将来にかかわることについては極力そのしわ寄せを寄せないように努めたつもりであります。

記者)
 就任から一貫して2本柱として教育と産業というのを挙げていると思うんですが、今回効果を求められているものへの手当ということですが、2本柱に対しての中身への思いと今回予算について。

知事)
 とにかく私自身は今と同じぐらい将来のことも大事に考えましょうということをずっと言っています。これは当たり前、みんなわかっていることなんですけど、ただ、ついつい今この現実感が大きすぎて、今頑張りすぎて例えば今体重コントロールができないので、将来、糖尿病を悪化させるみたいなことをついつい組織としてもやりがちですので、ぜひ将来のことを考えながら、今努力しましょうと。その将来のために非常に好循環のもとになるものは教育と産業じゃないですか。当然それだけだっていっているわけじゃないんですけれども、非常に大きいものがいませんかということで今取り組んでいるところであります。このあらましの中に詳細に入れてありますけれども、今取り組んでおくことでこれから有意な人材が生まれてくるっていうことに関しては非常に6年間でいろいろ付けてきましたし、今回もできるだけ削ることなく、必要であれば、拡充、新規も入れているところであります。産業についてもしかりでありまして、これはやっておかなければ、例えば観光ついても本当に大事な産業、今回豪雨災害でダメージを受けているわけでありますので、ここは大事だろうですとか、もしくはEVに関してこの三菱自工さんのあの問題で、工場が止まって、本当に多くの方が影響を受けた生々しい記憶が多くの方に残っていると思いますけれども、これがEVシフトによって、ゆっくり同じようなことが起きるかもしれない、そういったことにできるだけ我々早くから対応をしなければいけないなということで、ここもしっかり付けているですとか、それぞれめくりながらいくと、当然ながら、思い入れの強いものばかりでありますので、ぜひ豪雨災害があったからやるべきことを止めてしまうということにならないようにしっかり頑張っていきたい。
あと一番最初から申し上げていることですけれども、お金が付かなかったから予算が付かなかったからできないのかっていうことなんですけれども、当然ながらやろうと思ったら予算が付いてるというのが大きいんですけれども、一番最初に岡山県として、先進政策バンクの大賞、これ全国の都道府県が応募して全国知事会が主催をするアイディア合戦ですけれども、岡山県が大賞を取りまして、10分野でそれぞれベストをやってそのベストを集めてベスト・オブ・ザ・ベストを選ぶものについては、県庁職員がマーケティングに協力をしましょうと。試食をしたりして感想を詳しく書いて企業がマーケティング調査をやるきっかけを作ってあげましょうっていうことで、これはもう事業費事実上ゼロということでありますので、そういったお金をかけずに効果を出していく。
それで言えば、一昨年、ベスト・オブ・ザ・ベストを逃したんですけれども、別の県がベスト・オブ・ザ・ベストを取った案件が我々の案件とほぼ一緒であります。これ病児・病後児保育をどういうふうにお世話してあげるか、実際、A市とB市にはそういう保育所があるんだけれども、なかなかお客さんがいなくて赤字だと、やめたいとか言ってるC市、D市にはそういう保育所がないので、そこのお母さんが困ってると。実は市を跨ぐと補助が受けられないんですね。市がそれぞれやってることですから、それは馬鹿馬鹿しいよねと。こっちはお客さんが欲しい、こっちは施設が欲しい、そうしたら全部の市に施設を作ってしまうとみんな大赤字になって辞めてしまう。だから、市を跨いで使えるようにすればいいじゃないかっていうことで、県が音頭をとって相互利用、相互乗り入れを実現をしたというのも事実上お金がかからないことでありまして、こういったお金がかからない、もしくは非常に少ないお金でいろいろな効果を出していく取り組みをもっともっと考えていこうと思っています。

記者)
 中学高校の部活動指導員の事についての事なんですが、来年度から国のガイドラインに沿って県や市町村など方針に沿った部活動の展開、部活動の時間も制限されていく中で、部活動指導員という専門的な知識を持った人が手腕を発揮することで効率的な指導が図れるという効果も期待できると思うんですけど、教員の多忙化ということもあるんですが、知事の期待されることは。

知事)
 これは大変期待をしているところであります。教育立て直さなきゃいけないんでいろいろ学校訪問したりいろんな方のお話を聞く中で、本当に先生方大変だっていうことを痛感をしています。何でも先生がやらなきゃいけないっていうことでありまして。G7の教育大臣会合があって、私自身いろんな場面で昼ご飯だったり夜ご飯だったり、それぞれの国の大臣とお話をすることができました。想像していたこともありましたし想像しなかったこともあるんですけれども、2人の大臣が、とにかく大事なのは、先生を元気にすることなんだと、先生がヘトヘトになるんじゃなくて、元気があってやる気があって仕事を楽しんでいるということでなければ、いい学校環境、いい授業、生徒が元気に通うなんてことにならないんだと、言われてみれば、カスタマーサティスファクションとエンプロイーサティスファクションって私が以前実業界にいたときに当たり前のように語られていたお客様を満足させるためには従業員がヘトヘトじゃあ基本それは無理ですよねということと全く同じ発想でありますけれども、そこが日本はちょっと遅れていたのかなっていうことを改めて思いまして、それ以降、より強く、学校の先生方をサポートしているところであります。この部活動指導員大変ありがたい国の政策でありまして、私自身が、これはやらないといけないんでサポートしなきゃいけないっていうことを、同じタイミングで国もしていってくれて、国の方が準備に時間がかかる。当然国の方が先に気がついて準備をして、私がやるのとほぼ同じタイミングでやっていただいてる。教師業務アシスタントもそうなんですけれども、教師業務アシスタントも国がやるっていうことで、これは県単でやらずにすんだっていうことでやりましたし、部活動指導員についても県の方が先に部活動支援員という形で行った事業を1年遅れで国がやっていただいたと、そしたら部活動指導員ということで、国の事業に統合させていただいて、100人今回からは125人(市町村立分)ということにしますけれども、先日教えていただいたのが愛知県に次いで人数が多いということだそうでありまして、ぜひここはしっかり部活動指導員についても、教師業務アシスタントについても、先生でなければできないところにしっかり力を注いでいただいて、他の人でもお手伝いができるところはしっかりお手伝いをするということが大事かなと思っています。
最後私からすると、病院に行ったら病院で一番貴重なリソースっていうのは明らかにお医者さんの時間ですので、お医者さんの時間を無駄にしないように我々の方が言われた時間に行って、場合によっては待ちますし、会計は会計の人がありますし、予約の電話は他の人が受けますし、薬は別の人が調剤をするという、とにかくお医者さんの時間を最大限活用するようないろいろな仕組みができているわけですけれども、学校も同じだと思っています。学校の先生の時間を一番有効に子供たちのために使えるように、どういう仕組みを作っていくかっていうのが大事だと思う。


記者)
 先程観光面が大事だとおっしゃられましたけど、人口減少が続くなかで、今回の予算をみても移住定住策が盛り込まれていると思うんですけど、その一方で観光面、例えばインバウンド拡大ですとか、その辺も今回特に重きをおいていると思うんですけど、いわゆる定住移住のみならず交流人口を拡大するというあたりにおいて、知事が狙う期待ですとか効果についてあったら教えて下さい。

知事)
 私の中では、観光もこのIJUターンも、いったん県外に出た若者の地元就職支援、全部繋がっています。結局のところ、一番わかりやすいのは、自然増で地域の人口が少しずつ増えていきながら、産業も賑わっていくという形なんでしょうけれども、もしなかなか自然増が簡単にいかないということでいえば、いかに関わりを増やしていくか、関係人口、交流人口を増やしていくかということだと思っています。誰かと仲良くなりたいと、結婚をしたいというふうに考えたときに、まず、知り合う機会が要りますし、ちょっとお昼ご飯でも一緒にどうですかみたいな、映画一緒にどうですかみたいなところから始まって、少しずつ関係を深めていき、この人とは気が合うな、安心だなっていうことになったらちょっと結婚を前提にお付き合いしませんか、人によってそれぞれのステップの取り方が違うでしょうけれども、いきなり私の友達でそういう癖のある人もいましたけど、初めて会って最初のデートで結婚を申し込むというのはなかなか難しいわけであります。彼も苦労しましたけど、そういうことで、観光というのは岡山県に移住しようかな、岡山県に戻ってこようかな、岡山県に投資をしてみようかな、いろいろな、岡山とより深く関わろうかなっていう決定をする前の非常に大事な段階なのかなと思っています。行ったこともないところにいきなり移住だとか、いきなり投資っていうのはなかなかないわけでありまして、以前なんかの用事で、学会でとか業界団体のことでとか、修学旅行でとか友達との旅行で岡山行ってなかなかいいとこだったし、お魚も美味しかったとか、ずいぶん親切にされたなとか、空気綺麗だったよっていう、そういうイメージがいくつか積み上がってくると思いだしてくれたり、何かのことで検討をしてくれたり、やっぱりいろんな関係性っていうのは、少しずつ深まっていくことが多いなと思っておりますので、ぜひいろんなことで岡山にかかわっていただくよう岡山の良い評判が広がっていくようにしたいなと思っています

司会)
 それでは以上をもちまして、知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

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