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2018年4月6日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0554611 2018年4月9日更新公聴広報課
会見写真

新年度にあたって

 新年度にあたり、この1年への私の思いについてお話しさせていただきます。
 今年度は、「新晴れの国おかやま生き活きプラン」が2年目となり、目標に向けて成果につなげ、着実にそれを積み上げていく年となります。
 また、社会、経済情勢が大きく変化し、人口減少問題をはじめ、様々な構造的な課題が顕在化する中にあって、本県発展にとって大変重要な1年でもあります。
 折しも、今年、瀬戸大橋が開通30周年を迎えます。30年先も決して遠い未来ではありません。10年先、20年先、30年先の岡山の姿を見据え、より良い未来を引き寄せるための投資となる施策を行い、すべての県民が明るい笑顔で暮らす「生き活き岡山」の実現にまい進してまいります。

瀬戸大橋開通30周年

 次に、瀬戸大橋開通30周年記念事業についてであります。
 瀬戸大橋が、来週4月10日に開通30周年を迎えます。このため、8日に、瀬戸中央自動車道与島パーキングエリアにおいて、香川県並びに本州四国連絡高速道路株式会社と、開通30周年記念式典を行います。当日は、航空自衛隊ブルーインパルスも飛来し、開通30周年のお祝いに花を添えていただくこととなりました。
 また、明日7日から8日にかけて、児島ボートレース場を会場に「瀬戸大橋魅力再発見!フェスタ」を開催します。
 STU48などのステージイベントをはじめ、瀬戸内のグルメが勢ぞろいするブースや、瀬戸大橋スカイツアーのバーチャルリアリティ体験ブースなどを設けます。食べて、体験をして、楽しんで、瀬戸内を満喫できる2日間として、県内外の多くの方のご来場をお待ちしております。
 また、同会場を出発する「オープンデッキバス」や、児島観光港から運行する「瀬戸内クルーズ」を行うほか、様々な記念イベントが予定されている与島と坂出をシャトルバスで結ぶこととしております。
 こうした事業を通じ、来場される皆様と、瀬戸大橋開通30周年をお祝いするとともに、美しい瀬戸内海と雄大な瀬戸大橋を体感していただきたいと思います。橋の利用促進はもとより、本州と四国の一層の交流と情報発信につなげてまいりたいと存じます。

おかやまマラソンについて

 次に、おかやまマラソンについてであります。
 本年11月11日に第4回大会となる「おかやまマラソン2018」を開催しますが、開催の7ヶ月前に当たる来週11日から、いよいよランナー募集が開始となります。
 今回は、海外からの参加を一層促進するため、新たに海外枠を設けるとともに、人気の高いファンランの定員を増やすこととしております。
 また、新たな企画として、ランナー同士の出会いイベントを実施する予定です。
 先般、専門誌が主催する「全国ランニング大会100撰」に3年連続で選ばれるなど、全国のランナーから大変高い評価をいただいております。改めまして、県民の皆様、関係の皆様のご理解、ご協力に深く感謝いたします。
 皆様に一層愛される大会となるよう、実行委員会を中心に着実に準備を進めてまいります。ぜひ幅広い皆様にご参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

新田佳浩選手への県民栄誉賞の授与について

 最後に、新田佳浩選手への県民栄誉賞の授与についてであります。
 先月開催された平昌パラリンピック、クロスカントリースキー競技において、見事金、銀2つのメダルを獲得された新田佳浩選手の栄誉を讃え、岡山県県民栄誉賞を授与することといたしました。
 2大会ぶり、そして37歳でのメダル獲得という新田選手の活躍は、県民に大きな希望と感動を与えてくれました。
 20年以上にわたり、スキー競技に打ち込み、成長を続ける姿に敬意を表し、その功績を顕彰することといたしました。
 今後、ますますの御活躍を期待しております。
 なお、授与式は、4月9日に、県庁で挙行いたします。

 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 岡山市出身で、日本を代表するアニメーションクリエイター監督がお亡くなりになられたという報道を受けて、知事の思いを。
知事)
 私も、今朝知ったところでございまして、岡山で育たれた、岡山市出身の高畑勲さんの御逝去の報に接し、心からお悔やみを申し上げたいと思います。
 実際、突然の訃報でありましたので、大変驚いているところでございます。
 作品を挙げると、本当に切りがないところでありますけれど、火垂るの墓ですとか、多くの方に愛された素晴らしい作品を沢山作られ、もしくは関わられ、日本アニメーション界に大きな影響を与えられた方でございます。
 また、平成17年の岡山国体の際には、大変岡山県としてもお世話になりました。
 ここに深く哀悼の意を表しますとともに、心からの御冥福をお祈りいたします。
記者)
 瀬戸大橋に関する質問なんですけど、これまで県として当初の返済のために出資金を出していますが。
知事)
 はい、700億円近い出資金を出しています。
記者)
 それについて、過去出資金として支払ったことについて、改めてどう思われるかということと、法律的には債務返済機構が解散するときには清算するという定義になっていると思いますが、将来的な出資金の返還について県のご認識をお願いします。
知事)
 とにかく瀬戸大橋はもう岡山県民にとっても、四国の皆さんにとってもそうだと思いますけれども、悲願でありました。長野知事をはじめ、いろんな方の努力もありまして、1兆円以上の巨費をかけて造られた橋であります。
 岡山県としても、先ほど申し上げました約700億円弱の出資をしているわけでありますけれども、とにかく、瀬戸大橋が出来たということが大事であります。
 あともう一つ、出来たはいいけれども、料金が高すぎて、使えないということであれば、これもほとんどオブジェでありまして、とにかく、いかに有効利用をするか、当初の目的を果たすかということが、もう一番大事なわけであります。
 費用回収をするという前提で、料金を設定するとあういう料金になるけれども、その料金では多くの人が使えないっていうのであれば、もう机上の空論だろうっていうことで、もう経済学的にもこの料金を使える料金に下げるっていうのは、これどう見ても当たり前でしょう、っていうことを私も民間人としても、知事になってからもそうですけど、言い続けてきたわけでありまして、料金がそこそこ使える水準まで下がったということに大変喜んでいるところでございます。
 出資金のことについて出損金ではなく、出資っていうことですから、あとその法律でも、独立行政法人日本高速道路保有債務返済機構法っていう法律があるんだそうですけれども、解散時には、出資金合計額を残余財産としなければならないと、その出資割合に応じて分配すると規定されているわけですので、当然、解散するときには、そのようになるであろうと考えているわけでございます。
 ただ、我々解散するときの残余財産を期待して出資したとか、橋を造ったわけではなくて、とにかく、橋を造ってそれを有効に活用することが大事ですので、私自身あんまり、そんな遠い先の仮定の話をどうこうというよりも、いかに、まだまだ瀬戸大橋、人の往来、物の物流、それから観光、いろんなことでもっともっと有効活用できるはずだと思っていますので、そちらの方にむしろ集中したいなと思っています。
記者)
 先ほどの質問の繰り返しになりますが、高畑さんが亡くなられたとうことで、知事ご本人としての思い入れや、作品を見られてのご感想とか、あるいは、過去に来県された時のご感想、国体でお世話になったとのことですが、具体的にどういう形でお世話になったとか。
知事)
 どういう形についてですが、実は私は知事になるのが遅かったということもありまして、高畑氏とは直接お目にかかったことがございません。
 関わられた作品、例えばルパン三世ですとか、アルプスの少女ハイジですとか、一般的に、これはジブリが出来る前だったりしますけど、高畑監督が実は関わられていたみたいな記述を読むと、改めて色々なところで活躍をされたんだということを感じます。私自身は以前、トヨタの奥田会長が小さくされていた、昼食会の勉強会で、ジブリの鈴木さん、プロデューサーでしたか、ご一緒しておりましたので、そこでジブリの舞台裏ですとか、色んなご苦労ですとか、2、3ヶ月に一度、お伺いする機会が、4、5年間ぐらいございましたけれども、それが私にとっての全てでございました。
 岡山県としては、国体のときにお世話になっておりました。
記者)
 ふるさと納税の返礼品について、先般総務省の方が、返礼品について地場産品であることが適正であるということが通知されましたが、県としての受け止めを。
知事)
 まず、ふるさと納税自身はこの地域の活性化に有益であって、この制度がこれからも健全に発展していくよう、制度の趣旨、社会通念上、良識ある対応をしなければいけないなと、私ども自身も、思っていたところでございます。今回の通知はそういう趣旨からすると、私は非常に適切な通知だなと思っているところでございまして、岡山県自身はもうすでにこういったことには対応しているわけでありますけれども、ぜひ、他県の自治体も、この通知を尊重してもらいたいと思いますし、岡山県のそれぞれの自治体もぜひこの通知をきちんと尊重していただければなと思っております。
記者)
 すみません。続けて、県内の市町村の中には、区域内で生産されたものという言い方が結構曖昧であって、ちょっと隣県のものを持ってきたりですとか、原材料と加工地の別であるとかその点について。
知事)
 ふるさと納税は、返礼品の割合をどんどん増やして、全国から、ふるさと納税を集めようだとか、もしくは、ショッピングカタログサイトみたいな、もう地元産品と全く関係ないようなことにしてしまうと、多分、この制度は、もうやめてしまえということになるんだと思います。
 だからこそ、それぞれの自治体が、制度の趣旨、もともとの趣旨を考えながら、ある種、自制をしながら、もともと、本来の趣旨に沿った活動をすべきだなと思っています。
 だからといって、ちょっと定義上ずれたから、それが別に何か刑法に触れるわけでもありませんので、我々とすれば、そういう趣旨に沿った行動を働きかけていきたいと思っているところであります。
記者)
 さきほど通行料の話をされましたけど、たとえば、四国の方では今なお新幹線待望論がありますけど、それをどうご覧になられます。
知事)
 大きなプロジェクトっていうことについては、これも経済学の一般的な話ですけれども、そのプロジェクトで、きちんとそれにかかるコストと、そこから上がる便益、当然便益の方が大きくならないとそういった投資を重ねると、その地域、国がどんどん貧しくなっていきますので、日本は羽田空港だとか、東海道新幹線だとか、もしくは東名高速道路だとか、非常に投資対効果の高い投資をすることで、先進国の仲間入りをすることができたと。
 ですから、投資、大きな投資をするときには、それが本当に見合うのかということについては、真剣に検討しなければ、例えば、アルゼンチンのように、第一次世界大戦後は先進国として認められていた国が、今なかなか子どもたちが大学に通ったりできない、ちゃんとした教育を自分たちの子どもたちに施せないということになりかねない。これは大学で経済学を学んだ人は大抵2学期目ぐらいに教わることだと思いますけれども、そういう点で、ぜひ、真剣に研究検討しなければいけないなと。
 瀬戸大橋の場合、瀬戸大橋自体が、投資が回収できるようなものだったのかというのは、いろいろ議論のあるところだと思いますけれども、もし本当に回収できるのであれば、当初の料金水準を投資が回収できる料金水準で使われているはずなんで、それでも、いろいろ計算も違ったっていうことなんでしょうね。
 そういうことで、とにかく、もう投資をしてしまった後は、サンクコストですから、有名な、その投資の額にかかわらず、これからどうするのがベストかということを考えるわけですけれども、これから投資ができる状態であれば、その投資が本当にするべきものなのかっていうのを真剣に考えなければいけないなと思っています。
記者)
 ということは、現時点でいくと、どちらかと言うと、消極的な方か積極的な方か。
知事)
 私自身、自分で計算をしたわけではありませんので、これはきちんと皆さんが納得できるような計算を示さなければこれが100万、1000万ではありませんので、本当に皆さん方の将来に関わることですので、本当に真剣に研究検討を何かどんぶり勘定でとか、甘い見通しでっていうんじゃなくて、きちんとした計算が必要なんだろうなと思います。
記者)
 旧優生保護法の関係でですね、東京都は独自に民間の病院だったり、資料があるかどうか確認しておりますが、岡山県に関しては、件数が全国で3番目に、それにもかかわらず資料が無いとのことですが、知事としては、資料の調査について考えがあるかどうかいかがでしょうか。
知事)
 ちょっと、この旧優生保護法、これは国が主導をして、県とすれば、国から委任され事務を行っていたものでありますので、まずは、国が適切な対応方針を立てるべきであると私自身考えております。
 国から県へ調査等の要請があれば、当然協力してまいりたいと思いますけれども、現時点では、そういう考えです。
記者)
 このたび岡山市とJRと総社市とLRTについて合意をしましたけど、これに関して知事はどのように考えているか。
知事)
 そうですね。このLRT、低床式で、利用しやすい、それから大気汚染の心配が少ない、また、駅を非常に安く作ることができるっていうことで、いや、一つの可能性のある方式だなということは、以前から考えていたところであります。
 ただこれも、それぞれの方々の利害ですとか費用の分担の割合とか簡単ではなかったわけですし、あと一つ大きいのはこれ富山市でしたか実際に、LRT化をして非常にうまくいっている実例があると、それがうまくいく理由がちゃんと我々わかっていると。私自身も富山市、何回か視察に行きましたし、今でも多分そうだと思います。森市長のお話を聞きました、団子の串理論、本当にこれはしっかりした理論というか見通しに基づいた、きちんとした計画だったんだな、しかも、それが上手くまちの市民の皆さんの生活を良くしてるんだなっていうことを、私自身も、自分の目で見たわけでありますので、これは大変楽しみなことだなと思っています。
 ぜひJR西日本さん、岡山市さん、総社市さんが協力をして成果を出していただければと思っています。
記者)
 路線バス問題なんですが、県の方としても近々公共交通に関しても市と話をされると、基本的に岡山市の案件になると思うのですが、この27日からは新規参入の八晃運輸さんの路線バスが、そのあたりで、県としてどういう形で公共交通を考えていきたいと思われていますか。
知事)
 そうですね。この特定の件、それから一般的な話っていうことであります。ちょっとまず一般的な話で言えば、とにかく地域住民の足の確保というのは、岡山県にとっても非常に大切な問題であります。これまでは、主に過疎地における足の確保ということを、私ども頭を悩ませてきたわけでありますけれども、比較的都市部に近いようなところ、県南部でもこういう問題があるということを今回改めて、認識をしたところであります。
 市町村との役割分担で言えば、これ補完性の原則も民間でできることは民間でしていただくし、民間でできない部分について、市町村でできるところは市町村で、それができなかったら、県が乗り出しますし、我々は我々の手に負えないっていうことになったら、これはもうちょっと国に相談をするっていうことで言えば、これまで、もしくは他県でも市町村で完結をする路線については、市町村でみていくと、市町村をまたぐ路線になると県が乗り出していって調整をすると、この原則は、私は堅持すべきであろうと思っております。
 今回のバス路線もいくつか市町村をまたぐ路線があるわけでありまして、それについては県も一緒になって相談に乗っていきたいと考えています。
 4月12日に今度協議会を開くことになっているわけでありますけれども、この3月22日にありました検討会の議論を踏まえて、まず皆様方のお話をお伺いし、これからの議論の方向性を定めていきたいと思います。
記者)
 G20の保健大臣会合が岡山市での開催が決まったと言うことですけど、県として体制作りをどのように行っていくのか。
知事)
 そうですね。とにかくG20、20か国の大臣、関係の皆さんが来られるということですので、本当に岡山県のPRとすれば、もう大変ありがたい機会だなと思っております。
 今回は岡山市さんが積極的に誘致をしていくんだっていうことを教えていただきましたので、県としても、最大限ご支援をしますということで、誘致にも参画をさせていただいて、誘致のバックアップをし、今回、晴れて正式に決定をしましたので、大変私自身にとっても、私どもにとっても喜ばしいことでありまして、今日、市長が来られるというふうに伺っております。どういうお話になるかは別といたしまして、ぜひ、意見交換をしながら、きちんとした支援体制がとれるように頑張っていきたいと、今の時点で考えているところでございます。
記者)
 今日の話題事項とは違うんですが、インバウンドの事で、県がとってらっしゃる宿泊統計の見方、観光庁がまとめた去年の統計ですと、50%という全国でも指折りの伸びが。
知事)
 そうですね。香川県と岡山県非常に伸び率高いですよね。
記者)
 こうした状況を、知事は改めてどう見ていらっしゃいますか。
知事)
 これも大変ありがたいと思っています。
 一つは、日本全体がビジットジャパンということで、ビザの緩和ですとか、色々な政策を国全体で打ち出してくださった影響が、まず今ゴールデンルートと呼ばれている東海道沿い、東京から京都、大阪に至るルートに恩恵がきたと。少し遅れて、2度目3度目の訪日客の皆さんが、京都は以前に行ったから、ちょっと他のところに行ってみようかっていう、そういう第2、第3の波を岡山県を含む、瀬戸内地域が今、恩恵を受けているのかなということ。あとは、岡山県の場合、台湾便が非常に調子が良く、好循環で回っていますので、1年間で5割アップという成果に結びついたと思います。
 こういうことは、そんなに何度も重ならないので、来年からどういうペースになるか、これを維持するだけでも結構、成果になるかもしれませんし、これだけ伸びているのであれば、そこから、当然また上乗せしていきたい、という思いはありますけれども、今3%、5%伸ばすだけでも難しい時に、いきなり50%伸びるっていうのは大変なことですよね。ぜひ、県内のそれぞれの地域を観光で、活性化していきたいと思っています。
記者)
 併せて、特に後楽園、岡山城、美観地区に人気が高い。一方で、岡山、倉敷以外の観光地にインバウンドをどう呼び込むか課題をかなり感じている地域も多いと思います。
 県としても目指すのは、滞在型観光を推進するということで、今後の進め方、課題を含めて、どういった手立てをとっていきたいとお考えでしょうか。
知事)
 色々な課題、もしくは色々な可能性が有るわけですけれども、おっしゃられるとおり、後楽園だとか、岡山城だとか、美観地区、そういったところの伸びは高いですよね。
 例えば後楽園ですら、つい数年前に、ミシュラングリーンガイドジャポンで、三ツ星になって、お客さんがどっと増えたと。それまでどうして三ッ星じゃなかったのか、二つが三つに上がったのかっていうと、そもそも、少なくとも、フランスのガイドブックの視野に入っていなかったということなんですよね。なかなか対象エリアに入ってないと、どんな素敵なお宝があっても、注目集めることは無いわけですから、ようやく後楽園がそこに入ってきたレベルです。
 つい数日前まで、鶴山公園の桜が本当に素晴らしかった訳ですけれど、それも海外のガイドブックからすると、載ってない可能性の方が高いような話でありまして、ぜひ後楽園とか、美観地区の成功を、岡山県民だったら素晴らしいのがよく分かっているけれども、海外まではきちんと届いていない。素晴らしい観光地に広げていかなければいけないと思います。
 もう一つは、アクセスの問題、2次アクセスの問題が常に言われるところであります。
 先ほど地域住民の足の確保も、なかなか皆さんの期待どおりにできていない現状があります。人口密度がものすごく高くて、電車が頻繁に行き来している東京、大阪とはちょっと違うところでありますけど、世界の観光地はそっちの方がむしろ当たり前であります。
 ぜひ色々な良い観光地の成功例を参考にしながら、どういうふうにしていくのか、一つは、我々自身、外国人観光客がレンタカーで自分で動くみたいなことをあまり想定していなかった。多分ちょっと頭が硬かったんだと思いますけれど、意外とカーナビで出てくるだとか、ちゃんと看板、マップを作るとかっていうことであれば、そんなに外国人旅行者の事故が急増しているみたいなことも我々聞いてないわけでありまして、いろんな可能性があるのかな。そういった可能性を、きちんと掘り起こしていきたいと思っております。 

進行)
 それでは、以上をもちまして知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見