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2016年4月28日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0471140 2016年5月2日更新公聴広報課
会見写真

平成28年熊本地震について

 私からは、4項目お話をさせていただきます。
 まず、平成28年熊本地震についてであります。
 このたびの地震により亡くなられた方々の御冥福をお祈りいたしますとともに、御遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。
 また、被災された、熊本県をはじめ、九州各県の皆様に心からお見舞いを申し上げます。
 本県では、発災直後から情報収集体制を整え、被害状況など地震に関する情報収集や報道関係機関等との調整に努めております。
 熊本県へは、緊急消防援助隊や警察災害派遣隊、DMATなど緊急対応の支援隊を派遣して対応したが、引き続き、被災した建築物や宅地の危険度判定士、保健師などの専門職、また避難所の運営支援を行う職員を派遣し、被災地での支援を行っております。
 このほかにも、被災地のニーズに応じた人的、物的支援を行う体制を整えており、引き続き、全国知事会等と密接に連携しながら、適切に対応してまいります。

三菱自動車工業(株)関連について

 次に、三菱自動車工業株式会社関連についてであります。
 今回の三菱自動車工業の生産、販売停止については、関連中小企業も多く、県内産業への多大な影響が危惧されることから、4月21日に関係部局長による緊急の庁内対策会議を開催し、全庁を挙げた十分な情報収集と今後の支援策など、必要な対策の検討を指示したところであります。
 そして、26日より、県の相談窓口として岡山県産業振興財団に経営・取引相談センターを開設し、きめ細かく相談に応じる体制を整え、同時に影響を受ける関連中小企業の資金繰りを支援するための融資制度を創設したところであります。
 さらに、本日10時から、県内の支援機関や金融機関、岡山労働局をメンバーとする、関連企業を支援する対策会議を立ち上げ、情報の共有や支援策について意見交換を行うこととしております。
 今後とも、関係機関が連携し、情報収集に努め、県内産業への影響を最小限にとどめるよう、的確な支援策や雇用対策などに全力を挙げて取り組んでまいります。

G7倉敷教育大臣会合について

 次に、G7倉敷教育大臣会合についてでありますが、開催まで残すところ約2週間となりました。会合の成功に向け、国、倉敷市とともに万全の態勢で準備を進めております。
 明後日の30日には、本県主催の公式サイドイベント「おかやま教育シンポジウム」を開催します。私もパネリストとして、グローバル人材の育成をテーマに皆さんとしっかり議論し、教育県岡山の復活の取り組みに反映させたいと考えております。
 教育大臣会合期間中、5月13日に予定しております地元主催の歓迎レセプションでは、岡山の旬の食材などを使った料理や地酒に加え、伝統芸能などのアトラクションでおもてなしし、岡山の食と文化をお伝えしたいと考えております。
 また、14日の国主催の公開シンポジウムでは、私も各国大臣と、新しい時代の教育の果たすべき役割などについてディスカッションしたいと考えております。
 最終日の、15日の会合終了後に予定されておりますエクスカーションでは、岡山の魅力をお伝えするべく、岡山後楽園などを御案内したいと考えております。
 開催地といたしまして、岡山ならではの温かいおもてなしで各国大臣をお迎えするとともに、世界に向けて岡山の魅力を発信してまいりたいと存じます。

岡山後楽園 春季夜間特別開園「春の幻想庭園」の開催について

 最後に、岡山後楽園 春季夜間特別開園「春の幻想庭園」の開催についてであります。
 岡山後楽園では、「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」に合わせ、新たに「春の幻想庭園」を明日29日から5月31日までの約1ケ月間、開催いたします。
 「幻想庭園」初日となる明日は、私も参加してオープニングセレモニーを行います。期間中は、照明デザイナーによる鶴鳴館ライティングプロジェクトや、プロジェクションマッピング、行燈照明などにより幻想的な世界を演出することとしています。また、「おもてなしカフェ」や「日本酒Bar」、御当地グルメや特産品を集めた「旬彩市場」、歌や和楽器演奏など多彩な文化芸能による「ムーンライトステージ」などのイベントを開催いたします。
 なお、岡山城においても「春の烏城灯源郷」が期間を同じくして開催されます。
 是非とも、より多くの方々に岡山後楽園にお越しいただければと存じます。
 私からは以上でございます。

質疑応答

記者)
 まず、三菱のお話が少しありましたけれども、率直なところ、どのように知事として受けとめていらっしゃって、具体的に何か支援策を考えていらっしゃること、今の段階で感想などがあれば。

知事)
 これは、大変深刻な事態だと捉えています。私は知事になって3年半でありますけれども、多分一番悪いニュースであろうと思っております。
 規模の面においても、期間の面においても大変なことでありまして、第1回目の会議でお伝えいたしましたけれども、自動車関連産業、これは雇用という点でいいますと、第2次産業従事者14万人のちょうど1割に当たる1万4,000人が自動車関連産業で働いていらっしゃるということであります。あと、工業出荷額でいえば、岡山県工業出荷額が8兆円をちょっと超える8兆2,557億円でありますが、その中の8.5%、7,000億円が自動車関連ということであります。そのもうほとんどが、三菱自動車工業が水島に立地しているからこそ生まれている雇用であり、工業出荷額であるということで、その台数の6割を占めている軽自動車の生産が今、全くストップしているという状態であります。しかも、いつになったら再開するのか、全く現時点で見えていないということでありますので、この7,000億円というのは大変な数字でございます。
 例えば、我々が力を入れている農業、それから観光という2つの分野、それぞれ出荷額が、農業だけでいえば1,400億円弱、農林水産業で1,400億円を超える程度ですけれども、プラス観光が今我々が持っている統計では1,600億円ということで、それを両方足して3,000億円です。7,000億、半分、今、止まっているそれが3,000億になるのか、3,500億になるのかわかりませんけれども、と同じスケールでありますので、今、もう全ての農林水産業、それから観光関連、これは旅館であったり、お土産物屋さんであったり、観光バスであったり、そういうものが一切出荷停止、営業停止になっている、それがもう今日を含めて明日も明後日も続いているというのに匹敵することが今、この岡山県で起きているということでありますので、もうこれは本当に大変だ、雇用も心配であります。我々とすれば、できることは全てやってこの悪影響を最小限にとどめなければいけないと考えております。
 また、それを裏返せば、我々は普段気づいていないわけですけれども、岡山県の経済、それから岡山県民の生活、これだけ実は三菱自工さんにお世話になってきたということの裏返しでありまして、今、三菱自工を批判するのは大変易しいわけでありますけれども、地元岡山県とすれば、是非ともバックアップしたいと考えております。

記者)
 関連なんですけれども、じゃあそのバックアップなんですけども、今後はどのようなことを検討していかれるんでしょうか。

知事)
 実は、我々自身もこの問題がどういう形で収束をするのか、大体どれぐらいで生産が再開されるのか、生産が再開された時点でどの程度の生産レベルに戻るのかということが見通せない段階では、正直申し上げまして、具体的にこれとこれとこれをするんだ、できるんだということは申し上げられません。そういったことをできるだけ早い段階で的確に見極めて皆さん方にお示しするために、本日のような会議を定期的にする、あとできるだけ関係の皆さんから情報をいただき、またまとめた上で皆さん方にお伝えするということが必要であろうと思っております。私とすれば、当然法律に違反することはできませんけれども、県民の皆さん、県議会の先生方の御理解を得ながら、できる限りのことをしたいと思っております。

記者)
 関連でちょっと2点聞きますけど、そうはいっても既に自宅待機ということで、仕事ができないということですが、雇用面とか給与面とか、そこら辺の不安というのは出てきているかと思うんです。

知事)
 全くそのとおりです。

記者)
 そこへの検討は今もできないのかということと、それから基礎自治体であったり、関係機関であったり、もう次々に支援策を打ち出しているという状況ですが、その中で岡山県の役割としてはどういうようなものになるのか、この2点をお願いします。

知事)
 そうですね。
 それぞれの市町村、倉敷市ですとか総社市、矢掛町、そういったところと緊密に連携をして、整合性がある対応策をとっていきたいと思っております。当然でございます。
 私ども、つい先日県の融資制度、これまでの制度を少し改善をして作ったわけでありますけども、この国の制度の、3カ月を見てその平均と比べて10%売り上げが下がった事業所に対して融資をするということなんですけれども、3カ月の平均ということになると、これから3カ月実際の売り上げを見てそれから初めて動くということになって、手遅れになりますので、我々独自で1カ月の売り上げが5%以上減少したところに、それは直接の、三菱から何か注文を受けていなくても、例えば近くの喫茶店であっても対象ですよということで取り組んでおります。とにかく、もうほとんどの人にとって責任のないことでありますので、それによって資金繰りショートで破綻をするということは絶対に防がなければいけないと思っております。
 また、雇用の関係でありますけれども、それぞれの会社が、今、一時給付ですとか、対応されているわけでございます。国の方で雇用調整助成金というものがございます。是非、そういった制度は周知に努めたいと思っておりますし、それでカバーできないものがありましたら、我々としても市町村と相談をしながら対応を考えていきたいと思っております。
 何にしても、これが1カ月のことなのか、半年のことなのか、もう少し見極めてみないと、適切な対応はなかなかとりにくいというのが正直なところでございます。

記者)
 今の関連で、雇用面では雇用調整助成金を検討されて、そのカバーできないものについては対応をお考えになりたいというふうにおっしゃった件について、お伺いします。

知事)
 これは、幹部で相談をした結果というよりも、むしろ私の思いというところが強いわけでありますけれども、私とすれば、これについては本当に県とすれば、一歩でも二歩でも踏み込んだ対応をとりたいと考えております。
 それで、ちょっと言いわけですけれども、もともと民間出身で法律、法令、前例のことについて詳しくありませんので、感覚的にはいろんな人と話していると、私が一番前のめりかなと思っております。できないことはお約束できませんので、できる範囲内でできる限りのことをしたいと考えております。

記者)
 今のを聞いて、先日の会議の中でもいろんな対策の考え方というのを示されていたと思うんですが、今知事の頭の中にある方向性として、今おっしゃったもの以外にこういうアイデアがあるというのがあれば教えてください。

知事)
 とにかく、これは三菱自工のお取引先、もしくは自動車関連の岡山県の会社からすれば、これはもう加害者の側面はないわけなんです。もう本当に被害者ということであり、それぞれの会社に非が無いにもかかわらず、会社によってそれが5%であったり、80%であったりするわけですけれども、売り上げが途絶えた状態にあって、これはもう大変な危機であります。
 また、生産が再開、発注が再開されれば正常に戻るものが、本当に一時的な、この一時っていうのが何週間なのか、何カ月かわかりませんけれども、血液が流れないために、もしかしたら破綻をするかもしれないということであります。私からすると、本当に元気で頑張っていた人がどんと自分に責任のない事故に遭って今出血をしていると、それに対して輸血をするべきなんだけれども、それが税金がもとだから輸血をするかどうか迷っているっていうことに関しては、これはもう私は輸血をするべきだと、輸血をした後には元気になるわけですから、もともと元気な会社だったわけですから、元気になってから少しずつ税金を払っていただけるわけですから、雇用していただけるわけですから、私とすればきちんと必要な支援をしたいと考えています。

記者)
 なかなか三菱の事案は難しいというようなこともわかったんですけれど、今回やっぱり三菱自動車、これ本社のほうですけども、この体質だとか、いろんな問題点が浮き彫りになっていくわけなんですが、そのあたりについてはどういうふうにお考えでしょうか。

知事)
 率直に残念であります。私も民間企業におりましたので、民間企業の競争の厳しさ、プレッシャーの強さというものは、それぞれの業界、それぞれの会社で立場は全部違うと思いますけれども、私自身も強く感じてきたところであります。
 ただ、そのプレッシャーの中で頑張るというのと、法律を曲げる、ルールを曲げるというのは全く違うことでありまして、その点についてはもう残念です。

記者)
 熊本地震への支援の関係の話をされたと思うんですけれども、岡山での防災のことでちょっとお伺いしたいんですが、昨年の県民満足度調査で、自分の地域の災害リスクをよく知っている方の割合が10.2%ぐらい下がって、自主防災組織率も全国41位とかなり低いと思うんですけれども、知事御自身の県民の防災意識の低さに関してはどういうふうにお考えでしょうか。

知事)
 そうですね。
 これはもう岡山県の、比較すれば恵まれた状況の裏返しだと思っています。これまで、私自身もそうですけれども、生きてきてそんなひどい目に遭っていないっていうことで、いろんなことを言われても、もしくはニュースで別の地域の大変な状況を見ても、自分たちはそういう目に遭っていないからということで、なかなか動きにつながらないということだと思います。
 ただ、今回の熊本の地震、もしくは阪神・淡路の地震のときも、ここは安全と言われていたところで大きな被害が出たわけでありまして、日本列島、ここだけは安全という場所はもう正直ないということですので、我々もきちんと備えをしなければいけませんし、なかなか響かないということはこれまでも経験で痛感していますけれども、それでも諦めずに災害への備えについても訴えかけるということは、続けていかなければいけないと思っています。

記者)
 その上でなんですけれども、県民の意識については、なかなか浸透させていくのは難しいと思うんですけれども、一方で自治体の庁舎の耐震率も結構岡山は5割ほどとなっていて、低いほうだと思うんですけども、そういう現状に対しての受けとめと、今後南海トラフ地震とかもあると思うんですが、そういうものに対する対応というのはどういうふうにお考えでしょうか。

知事)
 そうですね。
 実際、岡山県の場合、耐震がそれぞれの役所、なかなかできておりません。そのことについて、やはり熊本県も同じような状態であって、いざそういうことが起きると、本当に災害の本部、対応本部が被災すると、市民、県民の皆さんに大きな影響を与えるなあということを痛感したわけでございます。
 県庁、それぞれの市役所、耐震が完了していないところもあると。ほとんどのところが、災害が起きたときにはその代替施設を準備しているというふうに聞いておりますけれども、岡山県庁も耐震ができている部分、耐震ができていない部分、そして代替庁舎として目の前の県立図書館を指定しているわけでありますけれども、ただ実際、もし昼間職員が勤務しているときにあのような地震が起きて、耐震性のないところが潰れて多数の死傷者が出ることになれば、県民に対する支援っていうのが随分そがれてしまうおそれがあるということを考えれば、県庁の耐震ということについてもこれまで以上に、真剣に考えていかなければいけないというふうに思っております。

記者)
 教育大臣会合に関連して、14日の公開シンポジウムのテーマ、新しい時代の果たす教育の役割ということですけども、幅広いと思うんですけど、知事としては特にそういった中でもどこを重視した議論をしたいかということと、それをどう県の教育再生につなげていきたいかということをお伺いします。

知事)
 これも本当に、我々新しい時代はこうなんだということがわかってG7の他の大臣の方々にお伝えするみたいな、そんなつもりは毛頭ございません。多分、わかっているということを断言できる大臣はあまりいらっしゃらないと思います。それぞれの国の状況によって、自分たちは今こういうことに取り組んでいるんだ、これが課題だと思っているということをそれぞれ率直に話し合うことで、いろいろ見えていなかったことが見えてくるといったこともあろうかと思います。それが今回の教育大臣会合の一つの大きな意義だと思っています。
 そういうことを申し上げた上でいえば、これまで私自身は県民へのわかりやすさということもありまして、他県と比べてどうなんだと、全国平均と比べてこうなっていますよということをずっと言ってきたわけでありますけれども、もともとの私の問題意識は、海外と比べて、アメリカと比べて、ヨーロッパと比べて、いろいろ課題があるというのは皆さん方も何となく気づかれているかもしれないけれども、アジアと比べても、実はちょっと我々はむしろ遅れている、取り残されているところがあるんですよというのは、私がずっと前から思っていたことでありまして、今回、G7の大臣が来られる中でいろいろなお話をお伺いすると、我々のこのグローバル化への対応、我々の世代よりも次の世代、また次の世代の人たちはより緊密に、要するに世界が小さくなった中で生活をしていく、仕事をしていくことになるのはほぼ間違いがありませんので、その中で通用する教育は何かということについては、大変勉強したいと思っております。

記者)
 教育分野の関連質問ですが、先だって総社の中学校の先生が逮捕されるという事件がありましたが、これについて知事の率直な感想をお願いします。

知事)
 残念です。
 これは、今回はたまたま総社市の職員だということだそうでありまして、監督しているのも総社市の教育委員会ということではありますけれども、誰に責任があるかということではなくて、教職、学校の先生がそういうことをする事例がなかなか後を絶たないというのは、もう本当に情けないです。残念です。きちんと自覚を持ってもらいたいと思います。

記者)
 こういうケースは撲滅するというか、その辺の対策的なものというのはなかなか難しいんですか。

知事)
 いろいろな別の地域、別の組織での成功事例ですとか、対策を参考にしなければいけないと思っています。何かいいアイデアがあったら、是非教えてください。

記者)
 すいません。先日、JR伯備線へのフリーゲージトレインの導入調査の結果が出まして、伯備線へ導入した場合に移動時間がむしろかかってしまう結果が出まして、これに対する知事の受けとめと今後の構想への向き合い方というか、進め方みたいなのがあれば。

知事)
 このフリーゲージトレインに期待している方々がいらっしゃる、その調査をしているということは私も認識をしていたわけでありますけれども、今回、せっかくのこのフリーゲージトレイン、実は現状よりも改善ができない結果になるというのは私の想定外でございまして、よくあるのは、時間の短縮はできるけれどもそれがわずか数分で、そのために数千億円かかるので、ちょっとなかなか現実的じゃないということは、いろんなことでよくある話でありますけれども、むしろ数千億円もかけて、現状悪化するわけですから、これはちょっと今の計画というのはもう全く意味がなくなります。
 こういった事前の調査というのは本当に大事だなあと、私以前コンサルティング会社におりましたので、いろんなシミュレーション、調査をする可能性を考えるということの重要性は、普通の人よりは身にしみているつもりでありますけれども、時々大失敗した計画、もう数千億円、それ以上かけて大失敗した計画を後で見直してみると、それぞれの想定が非常に甘いと、どう見てもここは頭打ちする、もしくは下がるはずなのに、どんどんどんどん伸びるような想定で計画をつくっていたみたいなことは、皆さんも幾つか例は御存じかもしれませんけれども、そういうことでなくて、やはり計画段階では冷静に、理性的に計画をして、それでだめなら、また別のやり方を考える、そういったアプローチが大事なのかなあと思っております。
 これをもってフリーゲージが全てだめになるかというのは、私にはよくわかりません。もともとは結局フリーゲージトレインは、新幹線区間を270キロでしか最高走れないということで、今回8分遅くなるということでありますが、もしフリーゲージトレインが新幹線区間をもっと速く走れるのであれば、また結論は変わってくるわけでありまして、今の計画では、これは意味がないということよくわかったと、ほかに技術的な可能性があるのかないのか、それについては、私はちょっとよくわからないところであります。

記者)
 先日、倉敷の市長選が行われまして伊東市長が3選されました。
 県内第2の都市の倉敷の市長さんとのつき合い方、それから選挙で大きな争点になりましたけども、高架事業ですか、これについての県としての対応をお伺いします。

知事)
 そうですね。
 もう倉敷、48万の、岡山県にとって非常に大事な市でありますので、これからもいろんなことで連携していきたいと思っております、同級生でもありますし。
 特に、今回の三菱自動車のことに関しましては、全国の中で岡山県が直撃弾を食らったような話でありますけれども、県内の中でいえば、当然倉敷市が直撃を食らった形になっています。三菱自動車さんの、あの水島の工場で働いている人だけでも4,700人ですか、すごい人数がいるわけですから、雇用の問題、これはもう本当に取り組んでいかなければいけないわけであります。いろんなことについて、緊密に連携をとっていかなければいけないと思っています。
 高架のことにつきまして、これはもう私がいつも言っていますけれども、人生においても、小さいことですとか何度もやること、やり直しがきくことについては素早く決断をすればいいと思っています。よく言っているのは、今日の昼御飯、ハンバーグにするのかお魚にするのか、これはもうさっさと決めればいいし、間違えても大したことはないわけでありますけれども、家を建てるのか、それともマンションを借りるのか、もしくは誰と結婚するのかということをその1週間で決めるというのは、大変後になって後悔をするわけでありまして、いろいろな可能性についてきちんと検討しなければいけないと思っています。これについても、倉敷市を初め、関係する方々とはきちんと話し合っていきたいと思います。

記者)
 明日、後援会の集会があるかと思うんですけれども。まだ、立候補表明もされていない段階なんですけれども、どういうふうな位置づけですか。

知事)
 毎年、大体この時期に飛翔の集いをさせていただいておりまして、皆様方に御報告、それからお礼、そういった意味合いの集会でございます。

記者)
 その他に、何か特別なことをおっしゃったりっていうのは、今のところお考えではないですか。

知事)
 今、どういうお話をしようかというのは考えておりますけれど、そんな特別なことになるとは、今の時点では考えておりません。
 ただ、大体挨拶があって、私の話が長いとそれだけ乾杯が遅れるので、もう手短にしますけれども、三菱自動車の問題がもう大変な問題なので、みんなで是非頑張っていこうということは、その短い中にも入れたいと思っています。

司会)
 それでは、以上をもちまして知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見