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2015年12月22日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0454196 2015年12月24日更新公聴広報課
会見写真

今議会を終えて

 私からは、2項目お話をさせていただきます。
 まず、先程、閉会いたしました11月定例会についてでございます。今議会では、県政全般について、幅広いご質問やご意見をいただきました。おかやま創生につきましては、今後、第3子以降の保育料の無償化拡大や小さな拠点の形成支援など、総合戦略に掲げる対策の具体化に向けた検討を進めてまいります。
 また、TPPへの対応につきましては、国の事業も活用しながら、農業者が将来にわたり安心して営農できるよう、経営安定対策などを講じるとともに、海外での競争に打ち勝つ付加価値の高い製品開発に取り組む企業を積極的に支援するなど、守りと攻めの両面から具体的な対策を検討してまいります。
 今後とも、県政の基本目標である「生き活き岡山」の実現を目指して、全力を尽くしてまいりたいと存じます。

「爽快!岡山満喫サイクリングロード事業」推奨ルートの決定について

 次に、「爽快!岡山満喫サイクリングロード事業」についてでございます。その推奨ルートを決定いたしました。地域の観光資源をサイクリングを通して魅力発信することで、多くの人を地域に呼び込み、観光振興や賑わい創出につなげるため、県では、「爽快!岡山満喫サイクリングロード事業」に取り組んでおります。
 これまで、市町村や関係団体とともに「岡山県サイクリングロード推進協議会」を設立し、ご意見をいただきながら、推奨ルートの選定を進めてまいりました。このたび、推奨ルートが決まりましたので発表をいたします。
 推奨ルートの選定にあたっては、既にある大規模自転車道を有効に活用しながら、自転車愛好者のご意見も参考といたしました。また、大型車両の通行が少ないなど安全な走行が可能であること、優れた景観や観光地を満喫できるスポットが沿線にあること、初級者から上級者までが楽しめること、こういった点を考慮して、お手元の資料のとおり、多彩な8ルートを選定いたしたところでございます。中級者・上級者向けには、約70~110kmで、周回型又は遠出型の倉敷玉野周回ルートなど6ルートを、初級者・ファミリー向けには、大規模自転車道を活用した約20~30kmの吉備路自転車道ルートなど2ルートを設定いたしました。
 今後、関係市町村と連携し、順次、推奨ルート上に路面標示、案内看板などを設置することで、快適で安全な走行空間の整備を進め、爽快で岡山の魅力が満喫できるサイクリングロードにしてまいりたいと存じます。
 私からは以上でございます。

質疑応答

記者)
 サイクリングロードなんですが、今後、順次、路面標識とか案内を進めるということですが、いつ頃までにというのがあったりするのでしょうか。もう一点、広島県などもサイクリングロードを盛んにやっていますが、他県との連携というのはどんなところでしょうか。

知事)
 できるだけ早くということなんですが、何月に何をするというところまでは存じ上げていません。ただ、所管課の方はかなり気合いを入れて、これをしたい、あれをしたいと考えているようでございますので、是非、お問い合わせいただければと思います。
 おっしゃるとおり、広島県と愛媛県が「しまのわ」で大成功をされましたし、しまなみ海道は、サイクリストにとって非常に評判のいいところでありますので、我々も是非、いろいろな連携をしていきたいと思っています。現在でも環瀬戸内海地域交流促進協議会という組織がございまして、サイクリングルートの案内標示などを統一規格にしようという取組が進められています。是非、積極的に参画をして、その中で取り組んでいきたいですし、いろいろな企画もできればと思っています。既に湯崎広島県知事には、是非、一緒にやろうということで、いい企画があったらなということでありまして、どうなるかまだ決まっておりませんけれども、いろいろ取り組んでまいりたいと思います。

記者)
 今日の議会でも最後に御挨拶されていましたけども、第3子の保育料無料の拡大なんですが、国のほうもそういう方針で進めておられると思いますけれども、具体的には、今後どのように進めていきたいのかっていうのを教えてください。

知事)
 私どもがこの議会、代表質問にお答えする形で我々自身も無償化の拡大をしていきたいと申し上げたところでございます。我々自身が、旧子育て同盟、将来世代応援知事同盟でも強くお願いをしていたこともありまして、国のほうでも第3子以降の無償化を拡大するという報道があったところでございます。
 実は、私どもに連絡があったわけではございません。私どもも、分かっているのは全て報道を通じて承知をしているということですので、どういう形で県が市町村と御相談していただいている内容に影響が出てくるのかというのは、まだ確定いたしておりません。当然ながら国の施策、県の施策、市町村の施策は連携させないと大変混乱を招きますので、国の動向も見ながら調整をしていきたいと考えております。
 いろいろ考えられている児童の幅、これはそれぞれ違うようでありまして、対象年齢をどうするのか、上の子どもの状態を無制限にするのか、制約をかけるのか、それから所得制限をかける、かけない、いろいろな組み合わせがあるんですけれども、できるだけ少子化対策に資するような、第3子以降の無償化拡大をしていきたいと思っています。

記者)
 政府機関の地方移転のことについて伺います。先日、国のほうが、岡山県については森林技術総合研修所と自衛隊体育学校に絞るということを発表されてましたけれども、この絞り込みの結果や選考過程について、知事はどのようなことを思われていますか。

知事)
 多くの知事が随分不満を漏らされているということを聞いております。私どもとしても、折角、それぞれの市町村、我々も独自で選んだものもありますけれども、選んだわけですから、できるだけ多く真剣に検討してもらいたいと。そういうことからすると随分予選落ちが多いなっていうことはあるんですけれども、私自身もそれぞれ移転をすることで、是非、日本全体としてもいいことになって欲しいということがあるものですから、それぞれなかなか難しい、事情もあることも承知をしております。
 ただ、個別の事案で、「そうだよな。難しいな。」っていうことで考えていくと結局動かないと。動かないと、世の中の大事な機関が東京に集中をしているので、本当にブラックホールに吸い込まれるように日本中の人口がそこに吸い込まれて、日本人全体のライフスタイルがかなり制約を受けているっていうことの解決にならない。それを解決しようっていう、構造を変えようっていうところから始まったことですので、本当に蛮勇をふるわないと、もともとやろうとしていたことはできない。そういう考えに立つとちょっと残念かなっていう他の知事の話、私も同じ思いを抱くわけでございます。

記者)
 今後、どのように移転を進めるかっていう具体的な話もされてくると思うんですけれども、地方の負担ですよね、そういったものが求められる可能性、求められた場合はどういうふうに対応するのか、そこら辺のお考えを。

知事)
 そもそも求められるかどうかも含めて、我々きちんとルールを知らないわけですので、1次審査を通った2つについては、これからさらにヒアリングがあると聞いておりますけれども、そういった場でいろいろ教えていただきながら、我々としても対応を考えていかなければいけないと思っております。

記者)
 地方負担をするつもりはあるというお考えなんですか。

知事)
 これは、それぞれの市町村と相談をしていかなければいけないと。「一切、地方負担なんてするつもりはない。」っていうのは強硬でありますし、「いや、全部持ちますよ。」っていうのは、金額がすごいことになりますので、我々もいろいろ相談をして、市町村とも相談、教えてもらいたいというふうに思います。

記者)
 用水路の転落事故について聞きたいんですが、死亡事故が全国でも突出して岡山県が多いというのは、県警本部長も今回の議会中に言われていました。NHKが行ったアンケート調査でも、年間400人が転落している、それで必要があったかもしれないっていうのは分かってきてるんですね。こうした状況について、知事としては、率直にどう受けとめられているのかっていうところと、対策の必要性についてどう思われていますか。

知事)
 用水路への転落事故が大変多く発生している、率直に残念であります。実際、安全対策、いろんな原因、要因があって進んでいないということについては、大変重く受けとめております。県民の安全を守るというのは非常に大事なことでありますので、今後、県、市町村、それから県警察、しっかり連携しながら対策を講じていかなければいけないと思っております。
 具体的には、それぞれ県南、岡山市、倉敷市と県北で随分状況が違いますし、県南といっても、岡山市と倉敷市で随分状況が違うそうでありますし、そもそも、本当に状況は、私が聞くだけでも千差万別であります。普通に走っていると、突き当たったところにものすごく深い溝があって落ちてしまうみたいなとんでもないものもあれば、並行してずっと溝があって、これと同等のものを直すとなったら何百キロも直すことになるのかなみたいなところ、危険度ですとか対策に係るお金ですとか、同意の易しさ、難しさそれぞれあります。今、県と市町村、県警察や民間団体で構成されている交通安全対策協議会という協議会がございます。そこにおいて用水路転落事故の状況について情報提供を行うこととしておりまして、それぞれの団体において実態の把握に努める、関係者への注意喚起を促す、そういったことを通じて、NHKさんを始め報道の皆さんが、今回、非常にしっかり報道をしてくださったおかげで、随分、県民の皆さんに、「これは当たり前のことじゃないんだ。」ということが伝わったわけであります。
 私もしばらく岡山を離れていて他の街を知っていると。県警本部長も他県から来られて、人数は多いし、確かに街でちょっと足を踏み外しただけで、2mも3mも下に落ちるっていうのは普通はあり得ないよということで、何とかそれぞれの皆さん御理解をいただいて前に進めなければいけないというふうに考えていた人はいたわけでありまして、今回、大変な推進力をいただいて、それぞれの地域、関係者、是非、頑張っていただきたいと思ってます。

記者)
 続けてなんですが、実際、この問題って結構多くの部局にまたがったりして、トップがしっかりリーダーシップを発揮して対策なりやっていかないといけないと思うんですが、その辺についてはいかがですか。

知事)
 今回、そういったことが周知されたということが大変大きいと思うんですけども、実際のことになりますと権限はそれぞれ地域の話になります。予算は市町村でありますし、市町村長が、「ここをやれ。」って言っても、これは多くのことがそうなんですけれども、地元の方、地権者、町内会長さんの同意がなければ事実上無理であります。土地の収用ほど厳しいかどうかは分かりませんけれども、そういった方々の御理解をいただくと。我々とすれば、きちんと情報共有の場を設定し皆さんにお伝えするということが、遠回りに見えて一番できる近道なのかなと思っております。

記者)
 来年知事選ということがありますので、収支報告書の関係でお尋ねしたいんですけれども、知事の借り入れ、それから返済に関して、御家族のかなり大きな額のものが毎年動いているような形になっている部分があります。それと、パーティー券の購入、それからいろんな支出の部分で、関係される企業のところとのいろいろなやりとりっていうのもある。その辺りについて、どういうふうに考えていらっしゃるのか伺いたいのですが。

知事)
 多くの選挙に関わっている人がそうだと思いますけれど、一つひとつ全部チェックすることは事実上は無理であります。しっかりした会計担当者に間違いがないようにとお願いをしているわけですけれども、私自身、選挙を何度もやってるわけではありませんので、とにかく法律にしたがってミスがないようにしてくださいということをお願いしているわけでございます。それより他の衆議院とか参議院とか県議会議員とか市長選、いろんなタイプによっていろいろな支出の規模とかパターンがあろうかと思いますけれども、私はこれ以上詳しくないのでよく分かりません。ミスがないようにしたいと思います。

記者)
 中身の部分ではいろいろ気をつけてやってらっしゃるんだと思うんですけれども、関係先ですね、いろんな意味ですけども、との取引が多いということについて、どういうふうに受けとめられていますか。

知事)
 当然、選挙、政治活動をするにはお金がゼロっていうわけにはいかないですので、いろんな方にお願いをするわけですが、当然ながら選挙資金、大きな考え方とすれば、岡山県の予算、権限と関わる人達から多額のお金をいただくと影響力を行使されるのではないかということが心配されるわけです。そういうことですので、問題がない、以前から親しくさせてもらっている、私のやり方を支持してくださっている方から応援をいただくというのは、これはある意味自然なことかと思っています。その結果かなと思っています。

記者)
 その流れでなんですけれども、来年いよいよ知事選挙が迫ってまいりましたけれども、その辺り、まず、立候補に向けてのお考えというものを伺います。

知事)
 今、3年経ちまして4年目に入ってるわけですけれども、とにかく選挙のときにお約束をいたしました、岡山県をもっともっと住みやすく元気な県にするっていうことを、是非、最後の1年できちんと仕上げていきたいと思っております。何度か申し上げておりますけれども、その仕事の結果が不十分ということになりましたら、私の意志、意図に関わらず次はないわけでありまして、とにかく、このいただいた4年間の任期をしっかり務めていきたいと思っています。

記者)
 まだやり残したことや、まだやりたいことっていうのは。

知事)
 やり残したっていうほどのことでもないです、とにかく、今、生き活き岡山の実現のために生き活きプランを立ててそれを実行しているわけであります。これをとにかく一生懸命頑張っていくということでございます。

記者)
 それに向けて来年度の予算ていうのがあると思うんですけれども、それに向けてどこに力を入れていきたいのか。

知事)
 特にこれまでと大きく変わっているわけではございません。私自身は、エンジンになる波及効果の高いところに投資をしていきたいと思っておりまして、それはこれまでどおり教育と産業であって、あともう一つ、人口の問題については、私は人口ですとか財政ですとか、今は急には困らないけれども将来非常に大きな問題になってくる、人間の健康でいえば、出血みたいにすぐ痛いから手当てをする問題はそんなに考えなくても、ある意味、痛みの神経が動かしてくれるんだけれども、そうじゃない糖尿病ですとか、そういったものこそきちんと真剣に向き合わなきゃいけないと思っているわけでありまして、人口減少問題、地方創生の問題もしっかり取り組んでいきたいと思ってます。

司会)
 それでは、以上をもちまして知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見