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2015年7月7日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0436709 2015年7月8日更新公聴広報課
会見写真

今議会を終えて

 私から6項目お話をさせていただきます。
 まず、先程、閉会いたしました6月定例会についてでございます。今議会では、県政全般について、幅広いご質問やご意見をいただきました。おかやま創生につきましては、これを力強く推進する立場から、少子化対策や産業振興策など多岐にわたって、多くの有意義なご提案をいただいたところであり、今後の戦略策定に生かしてまいりたいと考えております。
 また、少子化対策・子育て支援につきましては、8月に開所する「おかやま出会い・結婚サポートセンター」を核として、結婚を希望する若者のサポートに取り組むとともに、5月に本県で開催した「日本創生のための将来世代応援知事同盟サミット」での「おかやま声明」を踏まえ、私自らが行った「イクボス宣言」を企業へ広めるなど、市町村や企業等と連携しながら、若者の希望がかなう社会の実現に向け、取り組んでまいります。
 今後とも、県政の基本目標である「生き活き岡山」の実現を目指して、全力を尽くしてまいりたいと存じます。

FIFA女子ワールドカップについて

 次に、サッカー日本女子代表の準優勝についてであります。カナダで開催されたサッカー女子ワールドカップにおいて、準優勝されましたことに対しまして、心よりお祝いを申し上げます。体格で勝る強豪国を相手にチーム一丸となって臨む姿に大変感動をいたしました。郷土岡山から、岡山湯郷ベルの宮間あや選手、福元美穂選手が出場され、宮間選手は、キャプテンとしてチームを牽引し、精度の高いパスで数々のゴールを演出するなど、チームの柱として活躍をされました。また、福元選手は、他のゴールキーパーとともに万全の準備を整え、互いにアドバイスをしながらチームを鼓舞して戦い、チームにとって大きな支えになっておられました。
 本県ゆかりの両選手の連覇に向けたひたむきな姿は、県民に夢や勇気、感動を与え、県民の一体感を高めるものであり、県としては、岡山県スポーツ特別顕賞を贈呈して、お二人の御活躍を称えたいと考えております。

教育大臣会合について

 次に、教育大臣会合についてであります。このたび、来年の伊勢志摩サミットに関連する教育大臣会合の開催地に倉敷市が選ばれたことは、大変喜ばしく光栄に思っております。今回の決定に当たっては、倉敷市の教育や文化を核とするまちづくりや、教育を重んじる気風を受け継ぐ本県の取組などが評価されたのではないかと考えております。
 今後、開催地の倉敷市をはじめ、県民の皆様や関係団体等と一体となり、会合の成功に向け機運の盛り上げを図ってまいります。また、この機会を生かして本県の魅力を内外へ発信するとともに、本県の教育再生への弾みともなるよう取り組んでまいりたいと存じます。

スマートフォンへのフィルタリング奨励宣言店登録制度の実施について

 次に、スマートフォンへのフィルタリング奨励宣言店登録制度の実施についてでございます。お手元に配付しております資料のとおり、「スマホ・ネット問題解決タスクフォース」の検討結果を踏まえ、本日から、「フィルタリング奨励宣言店登録制度」を実施することといたしました。スマホ販売時における店頭での説明は、購入する全ての保護者と子どもに直接訴えかけることのできるまたとない機会であり、フィルタリングの利用を促進し、子どもたちをスマホ・ネットのリスクから守ることにつながるものと期待をいたしております。ぜひ、多くの販売店にご協力いただき、宣言店の登録をしてもらいたいと考えております。
 また、7月24日には、フィルタリング徹底啓発イベントを開催し、私も参加して、スマホを買い与える大人の責任として、フィルタリングの利用徹底をアピールしてまいりたいと存じます。

ベトナム・タイ訪問について

 次に、ベトナムとタイへの訪問についてでございます。7月14日から19日までの6日間、ベトナムとタイを訪問し、現地で操業する本県関係企業との意見交換や観光プロモーションを行ってまいります。日程につきましては、お手元の資料のとおりでございます。
 まず、ベトナム及びタイでは、本県からの進出企業の工場を訪れるとともに、両国で本県関係企業の幹部との意見交換を行います。さらに、ベトナムでは、投資環境の整備を行う政府機関である計画投資省外国投資庁のトップであるホアン長官にお会いをして、本県進出企業への支援を働きかけるとともに、企業から伺った意見などもお伝えできたらと考えております。また、タイでは、現地旅行会社やメディア関係者を対象に、広域で周遊する観光の魅力を、中国5県で連携して紹介するとともに、日本への旅行に興味を持つ一般消費者を対象に、本県の観光についての説明会を実施することとしております。
 今回の訪問を通じまして、県内企業の海外事業展開の円滑化や、本県及び中国地方への海外からの誘客に繋げてまいりたいと存じます。

マスカットスタジアムでのプロ野球の開催について

 最後に、マスカットスタジアムでのプロ野球開催についてでございます。県では、倉敷スポーツ公園の開園20周年に合わせて、多くの県民の皆様にマスカットスタジアムでプロ野球の試合を楽しんでいただけるよう、積極的に誘致活動に努めてまいりました。その成果もありまして、本日18時からプロ野球公式戦「阪神タイガース対中日ドラゴンズ」が開催される予定となっており、また、来週16日にはプロ野球フレッシュオールスターゲームが、岡山県で初めて開催される予定となっております。フレッシュオールスターゲームにつきましては、先日出場選手が発表され、岡山県ゆかりの選手も5名選ばれております。
 是非、球場に足を運んでいただき、将来のプロ野球を背負って立つ若い選手達のプレーをお楽しみいただければと存じます。私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 先ほど発表されたフィルタリング奨励宣言について、知事の狙いと思いを改めて教えてください。

知事)
 ネット、スマホをいかに賢く使っていくかということは、岡山県の教育問題を改善するために避けては通れないところです。幸い、マスコミの皆様の御協力をいただいて、随分機運も盛り上がっているところですが、実際、中学生、高校生のかなりの子どもたちが現にスマホを所有をしているということで、持つことを禁止しようとは思っていません。時間をいかにコントロールできるかということと、スマホ、ネットからトラブルに巻き込まれることをいかに防ぐかということを考えるに当たって、事実、フィルタリングという非常にありがたい仕組みがありますので、これをできるだけ広く普及していきたいと思っているのですけれども、残念ながら、我々が期待しているほど普及していません。
 そもそも店頭で案内がしっかりなされていない事例もありますし、アプリを入れたいのにブロックされたということで、フィルタリングそのものを外してしまう事例などが見受けられています。フィルタリングも実は強度がいろいろあります。小学生向けの強いもの、中学生向け、高校生向け、その中でも強弱というのがありまして、このアプリだったらいいんじゃないかなっていうものを入れるために全部取り払ってしまうというのは残念でありますので、そういったこともしっかりと説明してまいりたい。
 一番いい機会は買うときでありますので、お店の協力も得て、フィルタリングの説明を行い、御納得いただいた上で設定を行わせていただけるということが、今回、携帯電話事業者3社と提携協定を結んで御協力いただけるようになりましたし、それ以外の皆さんにも協力のお願いをいたしておりまして、是非県下で連携をして子どもたちをスマホ、ネットのトラブルから守るということをやっていきたい。

記者)
 この取組の最終的に期待するところなんですけど、そういうトラブルや使い方の辺りがクリアされると、最終的には学力向上、そのあたりまで見ての施策なんでしょうか。

知事)
 学力向上というのは、我々が狙っているものの大きなものなんですけれども、それよりも子どもたちが健全に、健やかに育っていくということが大変大事なことでありまして、親御さんからすれば、御本人にとっても、こんなとんでもないトラブルに発展するんだったらこうしておけばよかった、ああしておけばよかったっていうようなことは、周りでアドバイスをしてあげる、防ぐ機会を設けてあげるっていう話なんです。

記者)
 関連で、その後ろの太枠(看板)は何でしょうか。

知事)
 フィルタリング奨励宣言店を宣言してくださったお店には、このマークが貼られることになっております。実物はもう少し小さいです。皆様方に配布している資料にあるのが実物大でして、今日は見ばえの関係でちょっと大き目で御紹介をさせていただいています。
 フィルタリングというと、全くブロックされるんじゃないかっていう誤解があるようなんですけれども、先ほど申し上げましたように、それぞれお子さんの年齢ですとか、状況に応じたフィルタリングというのができますので、フィルタリング自体がダメだ、嫌だということにならないようにしていきたい。

記者)
 ベトナム・タイの訪問に関連して、特にインバウンドというところで、これから各県が一斉に取り組んでいくことになっていくと思いますけれども、岡山県が今後、頭一つ抜きんでるための方策みたいなものがおありですか。

知事)
 ベトナムもそうなんですけども、特にタイからの観光客の増加は著しいものがございます。本県でも、去年と比べて3割以上のアップということでありますので、是非取り込みたいということで、タイには私が就任して半年ぐらいですか、2年ほど前に訪問していろいろPRをしたんですけれども、とにかくこの伸びているときに、いかに頻度を高くPRをするかっていうことで、今回も行くことにしています。
 もう一つ、いくら岡山に来て欲しいからといって、タイに行って、岡山、岡山っていうふうに言っても、先方からするとピンとこないわけなんです。そうじゃなくて、中国地方、いろんな魅力があるんですよ、瀬戸内ってこんな魅力があるんですよって言われると、ああ、そうか、それなら行ってみようかっていうことで、当然ながら、自分たちがPRするんだから、それで興味を持って来てくれる人は総取りしたいと思う、その発想はある意味自然なんですけれども、そもそも魅力を感じていただかなければ意味がないわけであって、ある程度、先方に意味のあるかたまりでPRをしようということで、今回、中国5県ということになっております。
 元々商売人でありますので、先方に訴えかけることができる意味のあるPRをしていきたいと思っております。この大チャンス、他の県に割り負けをしないように、しっかり頑張っていきたいと思います。

記者)
 ベトナム・タイの訪問に関連して、この前できたばかりの免税商店街とかっていうのは、PRされていくんでしょうか。

知事)
 免税商店街という話までいくかどうかは別として、我々自身も皆様方にとって便利な対応をさせていただきます。アクセスのこととか標示のこととか、免税についても着々と準備を進めてまいりますみたいなお話はさせていただくことになろうかと思います。
 あと、PRすると同時に我々自身も改善をしています。例えばWi-Fiをできるだけいろんなところで使えるように、後楽園でいえば、まず入り口ということなんですが、それを全ての場所で使えるようにということで、着々と改善を進めています。

記者)
 先ほど知事は、やはりまだ岡山と言ってもピンとこないっていうことを言われたんですが、ベトナムも含めて、課題とまではいかなくてもやっぱり認知度として、現在どう岡山のことについて考えていますか。

知事)
 これはマーケティングの基本だと思うんですけれども、認知度を上げるには手順があります。実際に「じゃあ岡山へ行ってみよう。」という購買の決断をするときのステップという、マーケティングの非常に有名な話ですけれども、まず知らないのでは検討ということにはならないものですから、こんなところがある、何か日本って今、流行っているらしいな、何か楽しいらしい。日本と言っても東京とか京都だけじゃなくて、いろいろ良い所があるらしいよっていう辺りまでいって、西日本の中国地方ってこんなとこか、瀬戸内ってこんなところかっていうことになって、初めて岡山っていうのも出てくる。それを余り急いで、岡山、岡山っていうふうに言われても、我々からすると岡山市は馴染みのある場所ですけれども、他の国の人からすると、そうでもなかったりするので。如何に意味のあるステップを踏んでいって、岡山に興味を持っていただくか、実際に訪れていただくか。賢くステップを踏んでいきたい。

記者)
 今日、安全保障関連法案の関係で県議会で意見書案が否決されましたけども、一般質問でも出てましたが、改めて知事のお考えをお聞かせください。

知事)
 とにかく、いかに平和を保持するか、国民の安全、生命、幸せを守るかっていうことは、本当に人類の歴史とともにある切実な願いであります。どうすればいいのかということについては、幾多の政治家、哲学者、学者が悩んできたところであります。まだ、最終的な結論が出ていないわけですけども、大変重いことですので、是非、議論をしっかりしていただきたい。
 このことは、現実の問題ですので、現実にどうすれば少しでも可能性高く、日本の国民の安全、それから地域の平和を守ることができるのか、忌憚のない議論を期待しているところであります。

記者)
 今回の意見書の内容は、慎重な議論を求めるとか、強行採決をしないようにというのを求める意見書案が出てますけれども、知事としては、そういうお立場なんでしょうか。

知事)
 それは国政、国会のことですので、具体的なプロセスについて私が申し上げることではないと思っています。
 もう一つは、これは国会議員だけで決めるべきことではなくて、我々、自分自身のことでもありますので、それぞれ考えるべきものだと思っております。

記者)
 県議会ではないですが、国会の自民党の若手議員の勉強会の中で、報道に対する規制と取れるような発言があったことについて、知事としては、どういうふうに受けとめてらっしゃいますか。

知事)
 その場にいたわけでもありませんし、その報道に関しては県政に直接関係しないので、詳しく存じませんが、とにかく歴史の教訓というものは、そのときにはそれが正しいというふうに思ったことでも、それぞれの立場の人が議論を戦わせるということが非常に大切だということであります。意見が違うけれども、あなたが意見を言う権利は最大限守りますという姿勢は、非常に大事だと思っております。

記者)
 その背景にですね、自民党、国会でのおごりというか、そういうのがあるんじゃないかということも指摘されているんですが、知事はそれについてどう思われますか。

知事)
 それぞれの方が、いろいろな信念、信条に従って発言ををされる、その裏に何があるかっていうことについては、私は申し上げられるような立場ではございません。

記者)
 観光PR等に関連するかもしれませんが、岡山が情報発信するときにベトナム・タイ、特に台湾の人はやっぱり桃太郎を当てにして、桃太郎の故郷だということで岡山を目指して来られるというのをお聞きするし、実際多いっていうのがあると思うんですけども、今の県のPRとして、「もんげー」があり何がありっていうので、ちょっと五月雨的かなと思ったりする部分があるんです。実際、テレビのCMだと、最近桃太郎をリアルに描いたような男前の役者がやってくれてるのが多くて。そこで、何だ!このCMっていうふうに見ると思うんですけども、アピールの仕方として、やっぱり桃太郎って大事だよっていうところがあると思うんですが。

知事)
 これはマーケティング論、ブランド論になりますけれども、例えば、アナ雪は世界中で大ヒットしましたけれども、実は同じ映画でありながら、世界中でのプロモーションが随分違うんですよね。日本では姉妹愛に焦点を当てたみたいなことで、別の国だと雪だるまのオラフ、あのファンキーな感じを前面に出して楽しい映画だよみたいなことで売ったりとか。それぞれターゲットとする対象の好みが違うと、同じものであっても売り方が違うっていうことであります。これは賢い選択でありまして、同じものなんだから、岡山県なんだから、一本で売るべきだっていうよりも、そういうことがあろうかなと。
 台湾に関しては、桃太郎が強力に効くということは聞いてはおりましたけど、私自身、行ってみていろんな人に話を聞いて本当に痛感をいたしました。年配の方が知ってるっていうのはそうなんですけれども、ありがたいことにその伝統がずっと若い人にまで浸透している。しかも、良いイメージで浸透しているということですので、私が台湾で自己紹介するときも、「私は、桃太郎の故郷の岡山県から来ました。」って言うと、そこでドッと湧くんですよね。
 この前、香港からのツアー客のお迎えをしましたけど、そこでも桃太郎は大人気でありまして。桃太郎が効くところには、桃太郎は前面に出さなきゃいかんなということを思っております。

記者)
 なでしこの件です。昨日の決勝戦を含めて、知事はテレビか何かで御観戦なさいましたでしょうか。

知事)
 昨日の緊迫の決勝戦に関しましては、最初は何か信じられないような数分間で「あああっ」ということでありまして、それから登庁をしてギリギリまで声援を送っていたわけでありますけれども、幹部会議がありその間は頭を切りかえて会議に集中をしまして、終わった後、祈りながらテレビをつけたら終わっていたということです。私の応援が足りなかったせいかもしれないと思っています。
 後で録画を見まして、最後まで諦めないっていう、これは本当にすばらしいと思います。決勝まで行くのだってとても簡単なことじゃなかったわけでありまして、皆さん御案内のとおり、体格が全然違いますよね、ドンと当たったら体重の少ないこっちの方がはね飛ばされるわけですから。その中で勝ってきたというのはすごいことだと思います。スポーツ特別顕賞を両選手に贈りたいと思っています。

記者)
 関連でなんですけれども、贈呈式を開く御予定ってのはおありでしょうか。

知事)
 是非、直接お渡ししたいと考えております。ただ、お忙しいお二人ですから、具体的な日程はまだ決まっておりません。

記者)
 県としては、いつごろを想定されているというのはありますでしょうか。

知事)
 我々とすれば、早いほうがありがたいんですけれども。今お疲れでしょうから、ご相談をさせていただいております。

記者)
 わかりました。ありがとうございます。

司会)
 それでは、以上をもちまして知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。
 

2012年の記者会見