「おかやまハレいろキャンペーン2026」について
私からは、5項目、お話をさせていただきます。
まず、「おかやまハレいろキャンペーン2026」についてであります。
9月5日から11月30日まで、「アート」と「食」をメインテーマとして、「おかやまハレいろキャンペーン2026」を開催いたします。
今回のキャンペーンでは、来年秋に開催する「森の芸術祭 晴れの国・岡山」2027の先行発表作品として、蜷川実花さんのデザインによる「プロトピア行き列車」を運行いたします。
また、新見の観光地をマスキングテープでカラフルに彩る「mt project新見」など、アートを通して岡山の多彩な魅力に触れていただく特別企画を展開いたします。
他にも、津山の牛肉料理とアートを楽しむディナーイベントや、観光列車で県産ワインを楽しむ企画など、岡山ならではの魅力的な食のイベントを多数ご用意しております。
岡山の夜を楽しむ企画、歴史や文化を深く体感していただく企画なども展開いたします。
このキャンペーンを通じまして、岡山の魅力を県内外に広く発信し、多くのお客様をお迎えすることで、地域を元気にしてまいりたいと存じます。
なお、9月5日、6日には、JR大阪駅でオープニングイベントを開催し、キャンペーンを広く周知してまいります。
台湾でのプロモーションについて
次に、台湾でのプロモーションについてであります。
来月3日から3年ぶりに台湾を訪問し、本県観光情報の提供や県産果物のPRを行ってまいります。
まず、観光情報の提供につきましては、現地旅行会社を対象に、高雄市において、本県の観光情報や特産品の魅力を伝える観光情報説明会を実施することとしております。
次に、県産果物のPRにつきましては、台湾への一層の輸出拡大を図るため、現地百貨店における試食宣伝を予定しております。
併せて、タイガーエア台湾を訪問し、岡山桃太郎空港の台北線、高雄線の今後の安定的な運航や利便性の向上について、意見交換を行う予定としております。
このたびの訪問を通じまして、本県の魅力をしっかりとお伝えし、台湾からのさらなる誘客と県産果物の輸出拡大に取り組んでまいりたいと存じます。
新田佳浩選手へのスポーツ特別顕賞授与について
次に、本県ゆかりの新田佳浩選手へのスポーツ特別顕賞授与についてでございます。
新田選手は、3月に開催されました「ミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会」のクロスカントリースキーで7位入賞を果たされました。
8大会連続で冬季パラリンピックに出場された新田選手の活躍は、県民に大きな希望と感動を与えてくれました。
県としては、これを称え、岡山県スポーツ特別顕賞を授与することとし、授与式を7月23日(木曜日)に行います。
なお、新田選手の岡山県スポーツ特別顕賞の受賞は、今回で4回目となります。
おかやま子育て応援宣言企業「アドバンス企業」認定制度の発信強化について
次に、おかやま子育て応援宣言企業「アドバンス企業」認定制度の発信強化についてでございます。
県では、従業員の仕事と家庭の両立支援に、特に積極的な企業を「アドバンス企業」として認定し、企業の子育てを応援する取組を促進しております。
このたび、新たに、アドバンス企業の専用ポータルサイトやPR動画を作成し、これまで以上に、企業に対しては、人材定着や企業イメージの向上といった認定のメリットを伝えるとともに、学生に対しては、県内に働きやすい魅力的な企業があることを周知することといたします。
こうした取組を通じて、社会全体で子育てを応援する気運を一層高めるとともに、若者や女性に選ばれる働きやすい企業の拡大を図ってまいりたいと存じます。
二人の記念日に「想い」を伝えるキャンペーンについて
最後に、二人の記念日に「想い」を伝えるキャンペーンについてでございます。
出会った日や交際を始めた日、結婚した日といった大切な記念日の節目に感謝の気持ちなどの「想い」をお互いに伝え合うキャンペーンを実施いたします。
令和8(2026)年8月8日は、末広がりの「8」が重なる大変縁起のよい日でありまして、この日を「ハレコイDAY」と位置づけて、私も参加し、カップルや新婚夫婦の皆様と一緒にキャンペーンのスタートを宣言するキックオフイベントを開催いたします。
キャンペーンでは、「気持ちを伝えたいけど、どう伝えればいいかわからない」と悩むカップルの背中を後押しするため、プロポーズの事例集をホームページ等で公開するほか、SNS上で「パートナーへの感謝の気持ち」を投稿していただく企画等を展開いたします。
このキャンペーンを通じて、結婚された皆様が幸せを実感し、その気持ちを周囲にも広げていけるような温かい気運を醸成するとともに、多くのカップルが結婚に向けた一歩を踏み出すきっかけにつながることを期待しております。
私からは、以上でございます。
質疑応答
記者)
ハレいろキャンペーンのことでお伺いします。関西万博の後を、どのように観光の流れを持続させるかというところだと思うのですけれども、その意味において今回のこのハレいろキャンペーンをどのように位置付けて、期待されていることをお願いします。
知事)
おっしゃっていただきましたように、去年の大阪・関西万博、岡山県は近かったということもありますし、ずいぶん我々も準備して臨んだということもありまして、大阪・関西万博の追い風を受けた県の中でも、(岡山県は)かなり上位のほうに位置付けられると思います。宿泊数がどれだけ伸びたかですとか、いろいろな指標がありますけれども。それをいかに一過性のものに終わらせないかというのは、もともと大阪・関西万博が始まる前からのテーマでもありました。去年(の観光キャンペーン)は大阪・関西万博を意識した期間設定だったわけでありますけれども、今回はその流れを踏まえて、かつ、また、来年の森芸(森の芸術祭)を考えて、うまく移行できるようにということで、まずは(今回の観光キャンペーンの)期間を森芸に合わせたと。ちょっと後ろに倒したと。大体我々、果物が非常に強みですので、果物に合わせて夏の時期、暑い時期ということが多いわけなのですけれども、来年の森芸、アートということをより強く意識して期間設定をしたということと、来年、(森の芸術祭という)大型アートイベントがあるわけですから、今回もこのアートというものをメインテーマの一つにいたしました。食というのは、どこの観光キャンペーンでも、食がテーマにならないというのはなかなか考えられないのですけれども、我々にとってもやはり食というのは、果物も含めて非常に強みだと認識をしておりますし、アートが本当に我々の強みに、ここ数年なってきたなというのは本当に感じます。最近、近隣県の方から、全然アートと関係ないイベントでお会いしているときに、岡山、最近アートがすごく盛り上がっていて非常にうらやましい、悔しいみたいな話を結構頻繁に聞くようになってまいりました。瀬戸芸(瀬戸内国際芸術祭)も含めて、この森芸でもそうですし、岡山芸術交流もありますし、ちょっと小規模になりますけれども、美作三湯芸術温度ですとか、いろいろなアートイベントが岡山で、要するにやってみるというのは他でもあるのだと思うのですけれども、それが成功して、定着をしているということでありまして、本当に岡山県の場合、アートと相性がいいなということで、今回も食とアート、この二つのテーマでやっていくと。もう一つは森芸が、森芸というのはアートイベントなのですけれども、アートディレクター(である長谷川祐子さん)が、私はこれまでずっとアートをやってきたけれども、個人的には食にすごく興味があるのだと。2年前のイベントでも森芸用のお弁当ですとかパンですとか、企画をして、かなり入れ込んでされました。今回もいろいろな、それぞれの作品展示場所において、それぞれのなにか食を作りたいと。それが食べるもの、お弁当なのか、デザートなのか、いろいろあるのだろうけれどということで、非常に食に対して前向きなアートイベントにするのだということを言われていますので、そういうことであれば、(アートディレクターである)長谷川祐子さんがそういうふうにおっしゃるのだったら、来年のイベントは食というのが前に出てくる。それに合わせて今回のこの秋(※「夏」を修正)のキャンペーンも連動して、食とアートと、そういう意味で(昨年の)大阪・関西万博、来年の森芸、いかにスムーズにトランジションを持っていくかということで、このようなフォーマットになりました。
記者)
先日、兵庫県のほうで、一部県債の返済をめぐって不適切なというか、法律に抵触するような会計処理があったということが明らかになりました。岡山県にとって、まず受け止めと、同様の事例がないのかどうか、このあたりについてお伺いします。
知事)
報道を聞いて驚いたというか、そういうことがあるのかということでございます。岡山県も私が(知事に)就任をした、4年前(平成20年)に財政危機宣言を発出した。また私が知事になって、なんとかやめることができましたけれども、その前、約10年間にわたって職員の給与をカットして、なんとかしのがなければいけないぐらい財政が厳しかったわけでありますので、同様の事例があってもおかしくないということで、すぐ同じようなことをしていないかということを確かめてもらいました。それについては、同様の事例はないということで安心をしたわけですけれども、ただ、あのような具体的に売却をして返済しなくてはいけないのに、預金のように積んでおいて、全額借り換えという、そういう具体的なことはないけれども、要するに不適切な形のいろいろな処理をしていないかというと、範囲がうわっと広がるわけでありまして、ちょっとこれはいいきっかけなので、本来はよくないのかもしれないけれども、ちょっと適切なものから一歩踏み込んだ処理というものがあったのかなかったのか、今ちょっと調べてもらっています。本当に(財政的に)厳しかったわけですから、そうでもしなくてはいけないという時期はたぶん長くあったのだと思います。我々今そこまで(財政的に)厳しくなっていないわけですから、なってないからかどうかは別として、そういうきっかけのときにきちんと調べるというのは大事だと思っています。そういう広い調査は始めたばかりで、まだわかっていません。
記者)
それはもちろん知事が就任する前、いわゆる財政が厳しかった頃、結構長期にわたって、遡って調べるということでしょうか。
知事)
そもそも全部返し終わったらもう関係ないわけですから、今残っているものについて、私が知事になってからの操作であれ、その前の操作であれ、そういうことがあるかないかということを調べてもらっています。
記者)
今残っている県債というか、その部分の扱いが適切かどうかを調べるように指示されているのでしょうか。
知事)
我々が責任を負っている債務について、もしくは基金について、どういうことになっているのかちゃんと適切な扱いができているかと、そういう確認ですね。
記者)
今いわゆるクレジットカードの決済代行を手がけている全東信が破産手続きを開始したことで、飲食店などで全国的に影響が出ているということになっています。岡山でも影響あるかと思うのですけれども、これに対する対応、なにか考えられていることがありましたらお願いします。
知事)
安心して任せていた会社が倒産をするというと、それぞれの飲食店さんからするともう本当に大変なことだろうと思います。もらえるはずのお金がもらえないかもしれないということと、とりあえずその1社としか契約していなかったら、クレジットカード(決済)が使えないことになるわけですから、非常に営業に不便を生じるということで、本当に大変だろうと思います。今の時点で、例えば商工会議所等、岡山ですとか倉敷ですとか、相談窓口が設置されているというか、その相談を受けていると。我々はその情報を聞き取っているわけですけれども、そんなにたくさんの問い合わせがきているわけではないということを聞いています。ただ、今朝も新聞報道でありましたように、岡山県内でも当然ながら、(全東信と)契約している飲食店はあるわけでありまして、現に困っていらっしゃる方がいるということであります。これは国が特別相談窓口を設置したりですとか、資金繰り支援の発表をしております。県のほうでも、相談を受けますし、それぞれの商工会議所、商工会のほうでも相談に乗ってくれると。そのための組織ですので、乗ってくれるわけであります。ぜひ相談していただいて、融資のことについてもいろいろな融資の制度があるそうでありますし、我々自身の融資制度というものが、もしかして一番有利かもしれませんので、ぜひ、まず相談ということだろうと思います。
記者)
これは特別な相談窓口を設けるというよりは通常の、業務の範囲でいろいろ相談を受け付けて、紹介するという意味でしょうか。
知事)
例えばホルムズ海峡のように何百社、何千社が一気に(影響が及ぶ)ということではありませんので、これはむしろ、それぞれの商工会議所、商工会等の窓口が今一番有効なのかなと思っています。当然県に相談をいただいても、我々、適切に受けますし、もしくは場所に応じて(適切な窓口を)ご案内しますけれども。
記者)
新田佳浩選手のスポーツ特別顕賞のことでお聞かせください。今回8大会連続の出場ということで、今回は入賞だけではなくて後輩へのサポートだとか、選手チームへのサポートというものにも取り組まれたという報道がありましたが、今回の選定について、その辺のことをどう捉えていらっしゃるのか、お聞かせください。
知事)
我々、スポーツ特別顕賞ですとか、いろいろな賞については、もうほぼ客観的な記録で判定をしているということでございます。もう少し、例えば私に裁量があれば、彼はあそこでがんばったから、あのアシストはすばらしかったから、みたいなことでちょっと加算みたいなこともあるのかもしれませんけれども、それをすると、なにかあのときはこれで、このときはこれということで、いろいろね、不快な思いをされる方もあろうかと思いますので、新田選手が入賞されたということについて顕賞すると。ただ、ただの入賞ではなくて、もうずっとがんばられているですとか、おじいちゃんの農作業の途中でどうのこうの、いろいろな話があって、それでもめげずにがんばって、体力との兼ね合いもあるけれども、ちゃんと出場を果たして入賞したという、これはもうそれぞれの皆さんが、今回もすごかったなというふうに思われることだろうと思います。
記者)
岡山桃太郎空港の機能拡張について2点質問です。あらためて拡張に踏み切った理由と、そして拡張後、空港に期待したいことを教えてください。
知事)
岡山桃太郎空港、1988年の開港ですので、もうずいぶん経っているわけなのですよね。もうほぼ40年近く経っているということなのですけれども、滑走路は2,000mから2,500m、3,000mと拡張をしたわけなのですけれども、ターミナルビルについては、(これまで数回の小規模な改修を行いながら)ほぼできたときの(形状の)ままということであります。国内線のほうはそんなに逼迫していないと。これから人口が減っていくこともありまして、まあそんなに心配はなかろうということなのですけれども、岡山桃太郎空港ができたときには国際線はなかったのですよね。ないけれども、いずれ国際線も作るぞということで、国際線用のターミナルというか、機能も持っていたのですけれども、40年前ですから、ここまで地方空港でも国際便が頻繁に飛んでくることになるだろうとは、その時点では想定できなかったと思いますし、なので、かなり機能が限定的です。今、たまたまのことで2便がほぼ同時に到着をしますと、本当に大混乱してしまって、ご迷惑をおかけしているという状況でありますので、これからまた増えることが十分予測をされます。これは例えば10年前、20年前、30年前と比べると、アジアということでとっても世界的にとっても、航空需要、飛行機に乗る人の数もどんどん増えています。人口と豊かさの掛け算でありまして、東アジア、東南アジアというのは人口もしっかりありますし、中国入れたらすごい人口があって、かつ、また、その人たちが、昔は飛行機なんて贅沢で乗れるわけないというところから、ビジネスだったら乗れるよ、家族旅行でも乗れるよ、個人でも行くよというふうに、どんどん30年前、40年前の日本みたいに、どんどん海外旅行が普通になってきているということでありますので、これは絶対に岡山桃太郎空港のキャパシティが足りないので、せっかくの増便要請に応えられないということになりますと、本当にこの岡山にとっての基幹産業である観光業にももったいないことでありますし、今、誘致をしました、もしくはずっとがんばってくれているいろいろな企業が、海外ともビジネスをする、海外のお客さんにも来てもらうときに、岡山桃太郎空港は便数が少なくて不便だなということになると、本当にもったいない。この岡山のポテンシャルの中でJR岡山駅、それから水島港、それから岡山桃太郎空港というのは、もしくは高速道路のインターチェンジ、それぞれ陸、海、空の玄関口、この玄関口のキャパシティが足りないことで、岡山のポテンシャルに制限がかかるというのは、本当にもったいないことでありますので、これはもう大変ではないかと、すぐ拡張しろよ、いや5年掛かるのです、その5年間はちょっと不自由だけど待ってくださいということになる前に(拡張)すべきだということで、私決断をさせていただきました。今、いろいろ計画を立てているところなのです。(質問の)二つ目が(なにでしたっけ)。
記者)
拡張した後、特にインバウンド向けに対して、期待したいことを教えていただけますか。
知事)
今、インバウンドの状況、すごくバランスが悪いところもあるのですよ。どういうふうに悪いかというと、例えば中国、中国はあれだけの人口があって、かなりの人が海外に行けるようになっているのですけれども、近隣諸国と比べて、日本のシェアが非常に低いです。中国の方、日本に来られたときの満足度高いわけなのですけれど、両国関係とかいろいろなことがあって、それぞれの方は日本に興味を持っているのだけれども、来られていない状態ですので、ここが普通に行き来できるようになると、ずいぶん増えることが当然予測されます。母数が大きいので、そこのシェアがちょっと上がっただけで、中国旅行者の日本のシェアがちょっと上がっただけで、我々からするとすごい増えることになります。あともう一つ、今海外からのお客様、インバウンドですよね、の9割以上がゴールデンルートに集中をしています。我々(岡山県は)ゴールデンルートからちょっと外れているわけなのですけれども、この9割というのは、かなり極端なシェアになっていまして、これ何度も言いますけれども、我々が30年、40年前に初めてヨーロッパに行けるようになったときに、まずどこに行ったかって言ったら、ロンドンであり、パリでありという。で、2回目、3回目、4回目あたりから、そしたらマドリード行ってみようかとか、ストックホルム行ってみようか、みたいなちょっと周辺のところににじみだしていくと。これから日本が3度目だ、4度目だという人が、もう富士山行ったし、京都ばっかり行くのもなということで、岡山のような、ゴールデンルートからにじみだしていくときに、我々受け皿になっていくということですので、いつ頃からどうなるかわからないけれども、これからぐっと増えても全然おかしくない状況にあるので、ぜひそういった来日3回目、4回目ぐらいの方々に、この岡山、特に瀬戸内というくくりでずいぶん来ていただけるのではないかなと思っています。それ以外にも、岡山、いろいろな魅力がありますから、ぜひPRしていって、たくさん(インバウンドを)呼び込みたいと思っています。
テキパキ答えるというのを、ちょっと忘れておりました。失礼しました。
記者)
昨日の参院本会議で防災庁の設置法案が可決成立しました。知事は以前、防災庁の本庁誘致の意向についても言及されていたかと思うのですけれども、あらためて法律が成立したということで、現段階の誘致についてのお考えをお聞かせいただけますか。
知事)
いよいよ成立が決まったということであります。40を超えるか、なにかもうたくさんの自治体が手を挙げているのだそうですけれども、それはそれで、それぞれ手を挙げていただければ結構なのですけれども、本庁を、もし例えば東京に置いたとすると、東京に今(国の)中枢があるのはこれもう厳然たる事実でありますので、この防災庁がそういった他の中枢機能と同時被災して大丈夫かということは、私は思うのですよね。なので、本庁を首都圏以外に置くというのは、リスク管理の面で非常に合理的なことだと思っています。普段めんどうくさいではないかという意見もあろうかと思いますけれども、普段めんどうくさいというのだったら、防災庁なんて作る意味がないのです。普段はいろいろあるけれども、いざというときに機能するものを作っておこうというのがそもそも防災庁の意義ですから。ですから、同時被災しないであろう場所に本庁を置いておくという、そこがまた火山の心配があるとか、別のすごい心配のあるところに置いたら、ばかばかしいわけでありまして、そういうことで言えば、岡山県というのはデータで見ると本当に日本の中で、非常に各種災害が少ない場所なので、本当に適しているのではないかと、私は胸を張って言いたいと思っています。岡山県内のどこかというのは、それぞれ考え方があろうかと思いますけれども。もしなんらかのことで本庁はここに決めたのだと言われた場合でも、少なくとも、分庁(防災局)の一つは、西日本、首都圏以外に置かないと本当に意味がないと思いますし、それもやはり同じロジックで、岡山県は非常に適していると思います。そのことについては、これからも堂々と訴えていきたいと思っています。
記者)
県としては誘致の働きかけを、今後本格的にやっていくということですね。
知事)
はい。
記者)
広く(県債に係る)会計処理の関係で、内部調査を実施されているということなのですけれども、これは期間的に言うとどれぐらい時間をかけてやる想定なのでしょうか。
知事)
とにかく調べてねというふうにお願いしたので、私自身もその特定の、今回兵庫県であったようなことについては、我々はありませんというのがもうほぼ即日教えてもらったのですけれども、その場で(調査の)範囲を広げましたので、どれぐらいかかるか私もちょっと把握できておりません。1週間でわかるのかもう少しかかるのか。
記者)
結局それがどうなるか、時間かかるかもしれないのですけれども、それを結局あったかなかったかということについて、公表するかしないかについてはいかがでしょうか。
知事)
(不適切な処理が)あれば、公表をいたします。我々も、我々というか私自身、都合の悪いことは隠さないというのが、なんていうか当たり前のルールにしていますので、それが私のときなのか、前の(知事の)ときなのかに関わらず、なにかあったらお知らせします。
記者)
時期を明示していつまでというわけではなくて、結局調べてくださいという形で、内部で呼びかけをした結果、ちょっと時間がどれくらいかかるかわからないけれども(調査を)始めているというような理解でいいでしょうか。
知事)
はい。なければもうないと発表するのか、なければよかったねということで特に発表することはありませんけれども、これはちょっと心配なことがありました、こういう事情だったのだけれどこうなのですということがあれば、必ず発表します。
記者)
先だって、人間国宝で備前焼作家の伊勢﨑淳さんがお亡くなりになりました。すぐにペーパーでコメントを出されたのですが、あらためてご自身の言葉でコメントいただけますでしょうか。
知事)
伊勢﨑淳先生、本当に私、ずっといろいろなことでお世話になってきた方でございます。人によっては本当に備前焼の伝統を体現された方でありますけれども、でも、詳しい方によると、ずっと若い頃から革新を目指してこられたのだと。革新を目指すというのは怖いことですから。例えば画家だとしても、オーソドックスにいくのか、それとも自分らしさを追求するのか。自分らしさを追求して誰にも理解してもらえなかったら、もう本当に無駄道みたいなことになるわけですから、特に伝統的な焼き物とされている備前焼において、革新的な、これはもう彫刻みたいに考えるのだというのは、今でもそうですけれどもその当時、非常にリスクの高いことだったのだと思います。でもそこを一生懸命がんばられて、最終的にはそれが認められたということであります。伝統というのは、革新の積み重ねを、振り返ってみると伝統と言うのだというのは、これはもうすばらしいことを言うなということで、非常にきれいに収まるのですけれども、やっているときには認められるかどうかわからないわけでありまして、本当に勇気を持って備前焼の可能性を広げる努力をされた方が、第一人者として認められたのだなということであります。実際に人間国宝として活動をされる過程では、特に素人の方からすると、本当に気さくな方ですよね。リスクを取ってがんばるのだという方も、とにかくこういうことになりがちなのですけれども、でも、お年とともに広く認められて、皆さんと気さくに交流をされながら、若い方々も応援をしながら、私は弟子の方が何人いらっしゃるのか正確に知りませんけれど、大変弟子の方が多いという評判でありまして、そういうなにか、本当に孤独な旅から始まって、備前焼全体を包み込むように、将来の発展のことまでずっと考えてこられたすばらしい方だったと思います。私も最後お目にかかったときも結構お元気そうだったものですから、ちょっと本当に驚いておりますけれども、すばらしい方を我々は失ったと考えております。
記者)
台湾での観光プロモーションのことでお尋ねさせてください。このたび、(知事が)台湾に訪問されるのが7回目になるのではないかと調べているのですけれども、日本以外の国や地域でいくと、最も多い回数ではないかと思うのですが、これほど台湾に行かれる理由や狙いを伺えますでしょうか。
知事)
私も実は知事になるまで台湾行ったことがなかったのですよね。いつでも行けるというふうに油断していたということもあるのですけれども、行ってみると、本当に台湾ってすばらしいところだなと。これは、ご飯がおいしいということもありますし、いろいろな景色があるということと、台湾の皆さんが非常に日本人からすると、付き合いやすいすてきな方が多いという、一般的に誰が行っても台湾はいいところだよねというところが一つ。あともう一つ、岡山県にとって、台湾というのがすごく親日的でありますし、台湾の方が台湾の中だけだとちょっと狭いよねと。なにか旅行というときに、結構気軽に海外も含めて考えられる。そのときに、日本というのが非常に台湾の皆さんからすると優先順位が高いということがありまして、インバウンドの誘客をするにあたって、台湾というのが非常に行きがいのある場所なのだなということが、最初に行ったときからよくわかりました。そういう説明を受けて行ったわけですけれども、本当にそのとおりだなということですし、岡山のおいしい果物をはじめとした農産物について、輸出競争力があるのは我々重々承知をしているのですけれども、検疫等の関係で出せないところがいっぱいあります。例えばアメリカに出せない、なかなか中国に出せないですとか、それぞれちょっとずつ理由が違うわけですけれども、そういう中にあって、台湾は(桃の検疫で)なかなか厳しい条件はあるのですけれども、当然害虫を持ち込んだら大変なことになるからという、その気の使い方は大変なことなのですけれども、でも(台湾に農産物を)入れることは、(日本から台湾に農産物を)出すことはできるということで、非常に岡山の、例えば桃とぶどうなんていうのは評判がいいと。これからも我々がもっと作りさえすれば(台湾で)売りますよというふうにおっしゃっていただいているということでありまして、(台湾は)本当に観光の面でも、我々の産業振興という面でも、非常にありがたい場所になっています。あと、加えて、これは最近のことですけれども、半導体産業ですとか、非常に台湾が我々にとっても協力すべき競争力ですとか、産業を持っているなということを、最近強く認識をしているところでありまして、いろいろな意味で台湾との関係を深めることについて、我々得はあっても損はないなということであります。今回たまたま3年ぶりということになりましたけれども、むしろその7回目、カウントされたならそうだと思います。というほうが、私とすれば、毎年が無理にしても、2年に1回は(台湾に)行きたい、行かなければというふうに考える場所でございます。
記者)
このたびの日程を拝見しますと、(8月)6日にタイガーエア台湾に行って意見交換をされるということで、先ほども今後の安定的な運航や利便性向上をお話されるというお話でしたけど、これはもう少し具体的に言うと、例えば今、岡山―台北、岡山―高雄線の2路線について、例えば増便であったり、例えば今連続チャーターの高雄線を定期路線化するであったり、そういったことをお話されるということでしょうか。
知事)
おっしゃるとおりです。昨日も(岡山―)台北線就航10周年ということで、(岡山桃太郎空港で行われた記念式典に)トップのジョイス(黄世恵)会長にお越しいただきました。そこでもお話をしましたし、その前日の夜、ジョイス会長と夕食をご一緒しながら、いろいろなことについてお話をさせていただきました。当然ながら、今、週9便の台北線、週3便の連続チャーターの高雄線について、我々とすれば増便を期待しているのですという。連続チャーターよりも、定期便のほうが、予約が取りやすい、予約が4か月前ではなくて6か月前から予約を取れるということでありますので、利便性が高いということですから、そういうことを望んでいるということは当然申し上げた上で、両方とも非常に今、搭乗率が高い状態であります。9割を当たり前のように超えているということですので、ぜひ増やしてくださいねというお願いもしましたし、大変先方も前向きに、増便に対して前向きというよりも、岡山に対して前向きな姿勢を持ってくださっていまして、すいません手短にと言ったので手短にしますけれども、今回、ラッピング飛行機をご披露、お披露目していただいたわけですけれども、桃太郎ですよね。桃太郎は台湾ですごく有名なので、あれは日本を宣伝しているということなのですけれども、桃太郎で(機体にも)「岡山」というのもちゃんと入れてくれていますし、日本人からすると桃太郎というと岡山かなという人も結構多いですから、日本を宣伝すると言いながら、結構いろいろなところに飛ぶ飛行機が岡山を宣伝してくれているですとか、この機内で流すプロモーションビデオ、昨日も流れていましたけれども、非常にノリのいい、台湾で有名な歌手の方が作って歌ってくれているあの歌のビデオを、岡山と鳥取で撮って流してくださっている、体感的にはあそこの後ろの景色の3分の2は、岡山県のいろいろな場所でありますので、これが全便で流れるということで、非常に今、タイガーエア台湾の幹部、ジョイス会長を始めとする幹部の皆さん、岡山推しでやっていただいているので、本当にありがたいなと。他の路線に対しても、岡山というのはすごい成功例だから、岡山でやったこと、例えば岡山で台湾のラッピング路面電車を走らせたりですとか、高雄で岡山のラッピング電車を走らせたり、それぞれ費用分担をするのですけれども、知名度を上げていくみたいな、いろいろタイガーエアと一緒にやってきたプロモーションが、非常に岡山については当たっているということが先方の認識なので、今回の台湾訪問も生かしながら、どんどん好循環の輪を生かしていきたいと思いますし、これはぜひ、他の便でも我々応用したいなと思っています。なかなかそこまでうまくいっていませんけれども。
記者)
今の台湾の観光関連で、先ほど2年に1回行きたいというお話もありましたが、あらためて3年ぶりのこのタイミングでというのはなぜかというのを教えていただけますか。
知事)
私自身は台湾ですとか、そういう大事なところは頻繁に行きたいわけですけれども、スケジュールの都合等もありまして、なかなかそうそう、海外出張のスケジュールを取れないと、たぶんそれが一番の理由だろうと思います。遠いところになると、今度は費用対効果が出ているのですかということを聞かれたときに、うーんということもあるのですが、台湾の場合近いですし、タイガーエアで行くと非常に安く行けますので、あまり費用で負担を掛けているという感覚はありません。むしろスケジュールのほうです。
記者)
防災庁について、先ほど本庁の誘致というお話あったのですけれども、本庁自体は東京に、みたいな話もたぶんあると思うのですけれども、あらためて確認で、地方拠点の防災局についても、誘致の考えであるということでしょうか。
知事)
最終的に決めるのは国ですから、私がどうこう言ったって、本庁は東京に置くのですと言われたら、そうですかということなのですけどでも、とにかく同時被災というのはリスク管理をするときに、ここがだめになったと言って、振り返ったところもだめになっているというのが一番よくないので、資産管理もそうですけれども、たくさんの卵を同じバスケットには絶対に入れないという(ことと同じ)。すごく大事な卵が10個あって、これがポンと落ちて10個全部落ちたら、今日なに食べるのということですけれども、バスケットをいくつか分けておくと、たまたま大事な5つの卵が入ったバスケットが落ちたとしても、こっちに3つ卵があるバスケットが残っている、こっちのほうには2つ卵が入っている、別のバスケットが置いてあるということになると、全滅は防げるだろうというのがリスク管理の一番の基本ですので、とにかくもし本庁を東京に置くのだったら、分庁(防災局)は同時被災しそうにない場所に置いてほしいと、我々は、それは岡山なのではないかと信じていると、そういうことです。
記者)
防災局地方拠点の誘致の理由としても、先ほどおっしゃったように岡山がいろいろな地理的な要因でというのは、同じ理由で誘致を考えていると。その誘致について、なにか今後具体的に、国に要望したり、あるいはその県内で理解を深めるイベントではないですけれども、なにかそういった活動をしたりとか、なにか決まっていることがあれば、あるいはしたいことがあればお願いします。
知事)
こういうものはなにか圧力を掛けてというものではないと思うのです。私一日本国民として、防災庁の本庁だとか分庁が、なにか政治的な圧力でここに決まって、それはあまり適切な場所ではなくて、いざというときに機能しなかったみたいな話を絶対聞きたくないわけであって、国のほうで本当にリスク管理という面で合理的に選んでもらいたいので、なにか政治的な圧力とかを掛けにいくというのは、私の発想にはないのです。ただ、手を挙げておかないと、嫌がっているのかなというふうに勘違いされると大変もったいないので、我々は、(岡山県が)非常に適した場所だと思いますということはきちんとお伝えして、(国から)問い合わせがあればできるだけ丁寧に、できるだけ早くお答えをします、という構えはしておきたいと思っています。
記者)
県内の対応というのもあると思うのですけれども、県内向けにはなにかする考えはあるでしょうか。
知事)
今の時点でこれをするというのが決まっているわけではありませんけれども、これからなにか(国の)動きがあってもおかしくないなと、昨日でしたっけ、決まった(法案が成立した)ことですので。
記者)
福岡県議会の金銭授受問題に絡んでお伺いします。諸問題、報道されていますけれども、一つに福岡市長の高島市長が初めて立候補されるときに、政党から金品の要求を受けてきっぱり断ったみたいな話が出ておりますけれども、伊原木知事自身、2012年に初めて立候補されたと思いますけれども、その際に、なにか県議の方や政党の方からそういった金品を要求されたみたいな、そういった事例があったかについて教えてください。
知事)
ここでいろいろ頭をフル回転させなくてはいけないということにならないというのは、大変ありがたいことなのです。私自身、政治の世界というのは本当に素人でしたし、むしろどちらかというと、(政治家は)商売人と相性が悪いということで距離を置いてきました。スタンフォードの同級生、湯崎くんが広島県知事選に出るということで、初めて選挙の応援ということをして、非常に劣勢のように思われたところから、みごと当選をして、すごくいい仕事をしているというのが、私がその3年後、(岡山県知事選に)手を挙げる大きなきっかけになったわけであります。私自身も、とにかく、別に知事になる必然性はなかったわけですから、無理する理由は全くないわけですので、公職選挙法違反、特に買収なんていうのは、絶対にしないと。こちらから絶対にしないというのは決意すれば終わりですけれども、なにか要求をされても絶対に受けないということは、(選挙戦を)手伝ってくれる人に、固く、絶対にそんなことはしないでねとお願いをしてやったわけなのですけれども、ちょっと私にとって拍子抜けだったのは、全然そんな感じはしなかった。何年前か知りませんけれども、私が(知事選に)初出馬した2012年のかなり前に、公職選挙法が改正をされて、かなり罰則が厳しくなっていたということが、少なくとも私が選挙をした岡山県内では、かなり浸透していたのかなと思っています。これもう胸を張って、私には起きなかったと。本当に私にとっては大変ありがたいことでありました。
記者)
関連して、福岡県の服部知事がこれまでの慣行を変えるということで、県職員さんが議員さんへの忖度みたいな、そういう文化があったのでそれを変えていくというふうに会見で先日発言をされました。この岡山県庁でもそういった議員さんに対するそういったこれまでの慣習、文化みたいなものがあるというふうに伊原木知事自身、把握されていらっしゃるかどうか、また、それについて今後変えていくようなお考えがあるのかについてお聞かせください。
知事)
先ほどの兵庫県の事例と考え方同じなのですけれども、人の振り見て我が振り直せというのは、本当に自分たちのやり方を改善する基本的な考え方だと思っています。私自身も14年前に(知事として)ここに来て、いろいろ見たものが当たり前ということなのですけれども、でも世間の常識が変わってくると、それが当たり前でなくなっていくということも十分考えられるわけでありまして、ちょっと私、今の時点で、あれのことかというのはピンときていませんし、兵庫県の事例みたいにすぐ(職員に)指示をしたというわけではありませんけれども、そういった他県での事例というのは、我々自身の行動を考え直す非常に大きなきっかけになろうかと思います。今の時点でなにか指示をしていることはありませんけれども、これから我々自身の行動を考える上で非常に参考になる事例だと思っています。
司会)
それでは以上をもちまして、知事定例記者会見を終了いたします。
知事)
ありがとうございました。