令和8(2026)年度当初予算案について
本日、私からは3項目、お話をさせていただきます。
はじめに、令和8年度の当初予算案を取りまとめましたので、その概要をご説明いたします。
まず、要求段階からの変動について、ご説明いたします。
お手元資料1「令和8年度当初予算要求額からの増減」の 「一般会計の計」をご覧ください。
要求段階から2億700万円の増となり、予算額は8,196億9,800万円となっております。
2ページ以降には、先般の予算総括協議会等での議論も踏まえ、私が追加した事業についてお示ししております。
まず、少子化対策に係るものとして、(1)番では、県内企業の若手従業員を対象に結婚等について考えるワークショップ等を実施し、企業の枠を超えた同窓会を創出いたします。
(2)番では、少子化要因「見える化」ツールを活用した施策形成等に取り組む市町村への伴走支援について、対象の市町村数を拡充いたします。
(3)番では、妊孕性低下の可能性がある女性を支援するため、卵子凍結等の費用の助成件数を拡充いたします。
次に、教育の推進に係るものとして、(4)番では、教職員の働き方改革を推進するため、市町村立学校における過剰な苦情・要求等に対応するコーディネーターを新たに配置いたします。
(5)番では、長期欠席・不登校傾向にある児童を支援するため、登校・自立応援室支援員を増員いたします。
次に、産業の振興に係るものとして、(6)番では、スタートアップ・ベンチャー企業の成長を促すため、県内企業とのマッチングや販路拡大の支援に取り組んでまいります。
(7)番では、エビデンスに基づく観光施策の企画・立案につなげるため、観光連盟に専任スタッフを配置し、データの分析や活用ができる人材の育成等に取り組んでまいります。
(8)番と(9)番では、儲かる農林水産業を推進するため、桃スマートシステムの一層の普及に取り組むとともに、高温耐性品種「にこまる」等の種子生産に新たに取り組む生産者を支援してまいります。
(10)番では、女性の地域定着に取り組むため、デジタル女子人材の募集人数を増やすとともに、(11)番では、市町村が行う多文化共生に資する事業への補助上限額を引き上げ、外国人と地域住民の共生を推進してまいります。
最後に、安心で豊かさが実感できる地域の創造に係るものとして、(12)番では、交通事故の抑止を図るため、視認性が低下した路面標示の緊急対策について、修繕量を拡充いたします。
(13)番では、持続可能な地域公共交通体系の構築を図るため、自動運転技術の導入を検討する市町村への伴走支援を行ってまいります。
続きまして、お手元資料2「令和8年度当初予算のあらまし」をご覧ください。
1ページですが、令和8年度当初予算の規模は、一般会計で前年度比5.5%、428億円増の8,197億円となっております。
来年度当初予算では、財政調整基金を72億円取り崩すこととしております。
7ページには、今後の財政見通しとして、向こう5年間の試算をお示ししております。
地方交付税の増などにより、財政調整基金の取崩しは、前回の試算に比べて一旦減少するものの、給与改定に伴う人件費の増や高齢化の進展等による社会保障関係費の増などにより、今後は80~90億円程度の取崩しとなる見込みでございます。
11ページをご覧ください。
当初予算のポイントでありますが、第4次生き活きプランに基づく施策に着実に取り組むことで、「生き活き岡山」の実現に向けた好循環のサイクルをさらに力強いものにしたいと考えております。
13ページをご覧ください。
これまでの説明と重複する部分もありますが、あらためて、第4次プランの重点戦略に沿って御説明いたします。
まず、「結婚・子育ての希望がかなう社会の実現」についてであります。
「出会い・結婚応援」では、縁むすび応援企業制度の創設による従業員の出会い・結婚を応援する気運の醸成や、効果的な少子化対策の施策形成等に取り組む市町村への伴走支援など、出会い・結婚の希望がかなう環境づくりを推進してまいります。
「妊娠・出産・子育て支援」では、プレコンセプションケアの推進や卵子凍結等の費用助成など、妊娠・出産から子育てまで切れ目のない支援を行い、誰もが安心して子育てできる環境づくりを目指してまいります。
「子育てと仕事の両立支援」では、男女がともに協力して子育てをする「共育て」の推進や、保育人材の確保など、安心して子育てと仕事を両立できる環境づくりを進めてまいります。
16ページをご覧ください。
次に、「夢を育む教育県岡山の推進」についてであります。
主な重点事業でありますが、英語力の向上を図るため、モデル校へAIアプリを導入するとともに、市町村立学校における保護者等からの過剰な苦情などに対応するコーディネーターを配置いたします。
また、高校生の短期留学の支援対象者の拡充や、ホストファミリーの開拓による留学生の受入れ促進にも取り組んでまいります。
17ページをご覧ください。
次に、「地域を支える産業の振興」についてであります。
主な重点事業でありますが、スタートアップ・ベンチャー企業の段階に応じた成長支援と県内企業との協業環境の構築により、本県産業の成長・発展に好循環をもたらしてまいります。
また、観光振興を図るため、地域資源を活用した付加価値の高い体験型コンテンツの造成強化や、台湾等のターゲット市場に合わせた戦略的なプロモーションなどを展開してまいります。
18ページをご覧ください。
次に、「安心で豊かさが実感できる地域の創造」についてであります。
「安全・安心な県土づくり」を推進するため、流域治水やインフラ施設の老朽化対策等をさらに推進するとともに、岡山市・玉野市林野火災跡地の復旧事業に着実に取り組んでまいります。
また、サッカースタジアム調査・検討事業では、協議体を設置し、スタジアム整備の実現可能性や、県の関わり方を議論・検討してまいります。
19ページをご覧ください。
女性・若者の還流定着対策として、「魅力的な地域づくり」、「魅力ある職場づくり」に取り組み、「移住・定住」、「就職・定着」から「活躍」につなげるというコンセプトの下、各種施策を一体的に進めることにより、女性・若者に住み、働く場所として選ばれる「シャインプレイスOKAYAMA」を実現してまいります。
20ページをご覧ください。
喫緊の課題である人口減少問題に対応するため、県内企業へのインターンシップ参加の促進や、自動運転バス等の導入を検討する市町村への伴走支援などに取り組んでまいります。
また、外国人材等に選ばれる県となるため、相談窓口の設置や外国人介護人材の受入れの促進等により、外国人材の確保などに取り組むとともに、日本語教育支援センターの設置等により、外国人材等の定着と共生の推進を図ってまいります。
21ページをご覧ください。
将来のインバウンド需要を見据え、国際線同時2便対応や老朽化した施設の更新、利用者の利便性・快適性の向上など岡山桃太郎空港の機能強化を図ることで、岡山県の空の玄関口としてふさわしい空港を目指してまいります。
令和8年度当初予算案の概要は、以上でございます。
社会保障関係費の累増等に加え、金利上昇等の影響を受けた公債費の増などによりまして、厳しい財政状況が続いております。そうした中でも、限られた財源を有効に活用し、国や市町村、県内企業をはじめとした県民の皆様とも連携しながら、すべての県民が明るい笑顔で暮らす「生き活き岡山」の実現に向け、全庁一丸となって、全力で取り組んでまいりたいと存じます。
岡山市・玉野市林野火災跡地の復旧計画について
次に、岡山市・玉野市林野火災跡地の復旧計画についてでございます。
昨年3月に岡山市・玉野市で発生した林野火災の跡地からの復旧について、復旧計画を策定しましたので、その概要をご説明いたします。
1の「復旧の方針」についてでありますが、現地調査の結果を踏まえ、対策工事を優先度の高い区域から実施することといたします。
なお、既に樹木等の回復が見られるなど、緑化と同等の効果が期待できる区域につきましては、長期的に経過観察し、必要に応じて追加の対策を検討することといたします。
参考の「年度別全体計画」のとおり、今年度から工事に着手した岡山市南区飽浦地区の治山ダムを含め、令和12(2030)年度までの6年間で、約137ヘクタールの区域において復旧事業に取り組み、総事業費は約16億円を見込んでおります。
今後は、本計画に基づき、関係市と連携しながら、森林機能の早期回復に向けた取組を、計画的、継続的に進めてまいります。
なお、風が強く空気が乾燥する時期を迎え、先日も山火事が県内で発生いたしました。山火事の発生原因の多くは、人の火の不始末によるものであることから、県民の皆様におかれましては、こちらの山火事を防ぐ6つのポイントを守っていただきますようお願いいたします。一つひとつ当たり前のことでありますけれども、これがきちんと出来ていないと大変な火事になってしまうと。今回は人の命には関係ありませんでしたけれども、それでも今16億円の予算を組んで、復旧に取り組んでいるということでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
令和7年度「おかやま子育て応援宣言企業」岡山県知事賞贈呈企業の決定について
最後は、「おかやま子育て応援宣言企業」の知事賞の贈呈等についてであります。
県では、「おかやま子育て応援宣言企業」の制度を設けておりまして、これまでに登録・認定された企業のうち、特に積極的に取り組み、模範となる企業に、毎年度、知事賞を贈呈しております。
このたび、今年度の知事賞を「株式会社ジェイテック岡山オフィス」と「倉敷化工株式会社」の2者に決定し、来月18日に贈呈式を行うことといたしました。
また、先月30日に企業版子育て支援ポータルサイト「ハレまる。」内に「応援宣言企業」の専用ページを設けました。業種、市区町村、取組内容等による絞り込み検索機能を新たに追加するとともに、企業独自のPRを可能とするなど、企業や就活生を含む多くの方に知っていただけるよう情報発信の強化を図っております。
こうした取組を通じて、社会全体で子育てを応援する気運を一層高めるとともに、若者や女性に選ばれる働きやすい企業の拡大を図ってまいりたいと存じます。
私からは、以上でございます。
質疑応答
記者)
まず、当初予算要求からの追加・拡充事業についてお尋ねいたします。このたび13事業の2億700万円を知事の査定で追加・拡充されたということですけれども、このリストを見ておりますと、最重要課題に掲げられる少子化対策などに力を入れておられる様子は伝わってくるのですが、この13事業にかける思いや狙いというのを伺えますでしょうか。
知事)
そもそも要求段階で、半年ぐらいずっと議論をしてきたわけですので、私が県民の皆さまから、選挙ですとか、その後のいろんな対話、会談、陳情、いろんなことで伺った県民の皆さんからの要望、いろいろな団体から伺った要望を練り込んだものではあるのですけれども、その中でさらに象徴的にもっと知ってほしい、あと一歩押したいもの、あと予算総括協議会ですとか、その後のそれぞれの政党の皆さんとの協議で、やっぱりこういうところは、皆さんも気にされていたのだなということも、この数週間のいろいろな折衝を通じて、やはり、額はそんなに大きくないかもしれないけれども、ここについては、私も皆さんも大事だと思っていたのだなと思えたところ、確認できたところについて、(予算を)入れさせていただきました。その中でもやはり、それぞれ大事なのですけれども、少子化対策についても、皆さんの関心も高いのだなということがあらためて確認できまして、少子化対策について、これさえすれば大丈夫なのだという策は、今のところ全国的にも世界的にも見つかっていないわけですけれども、これはちょっとでも効くのではないか、これがいいのではないかという案はいろいろ出ていまして、もう何かいいことが起きそうなことは、少額かもしれないけれども、とりあえずやってみる、というつもりで今回、施策を並べたということでございます。それぞれ、私や多くの方の思いの詰まった最後の知事査定ということです。
記者)
さらにその中で、このたびはこれまでの自然減のみならず、社会減対策にも力を入れていらっしゃるように感じるのですけれども、その点についてお聞かせください。
知事)
この場でも何度かお伝えしたかもしれません。私自身は、特に(知事の)1期目、2期目も、人口減少問題については非常に私自身、危機感を持っていたつもりなのですけれども、ただそこで注力をしたのは自然減対策でございます。社会減対策について、よく、ある市が何か施策を打って、周りの市からもう子どもを産んでいる、お子さんとか、子どもを産む予定の人を引き寄せることで、ものすごい成果が出たと言って強調をする例があるように見受けられますけれども、それはもうちょっと広い、広域で見ると、ゼロサムゲームでありまして、そこにあまりリソースを入れてしまって、自然減対策がおろそかになると、国全体とすれば何も解決しないということになりかねない、ということもあって、より本質的な自然減対策に取り組んできたわけでありますけれども、ただ今、この前も住基台帳の発表がありましたけれども、この岡山県の場合、発表では、5,594人(岡山県から)出たということになる。(これは)国内移動だけでありまして、本質的には全て含めた移動は、実は岡山県の1,412人しか出ていっていないということで、ずいぶん見え方が違うのですね。ただ、国内、国外、全て入れた移動の、日本人に限りますと、4,352人出ていっています。この4,000人以上出ていっているというのは、これ結構重いことでありまして、深刻に受け取らなければいけないということになっています。というのが、大体1万7,000人ぐらいいる18歳人口のうち4,000人が出たと解釈しても大丈夫。つまりいろんな年代(の方が)出たり入ったりしているのですけど、それが毎年続いているわけですから、数学の問題を解くときのようにとりあえず仮想的に、その流出流入が一つの年齢に集中して起きている仮定をして、それが毎年同じことが起きていると言っても、大体モデルとすれば成立をしますので、となると、この1万6,000人とか1万7,000人のうちの4,000人ということは、実は若い人の4分の1が、今岡山県から流出をしているということになります。これ広島県も同等、同様でありまして、実は他の県、周辺県だと、もっと率が高い県がいくつもあるわけでありますけれども、そうなってくると、我々が合計特殊出生率1.27、これは低いね、大丈夫かなというふうに言っているわけですけれども、そこ(1.27)、かけることの4分の3、つまり4分の1(は県外に)出て行っているので、その(県内に)残ってくれた4分の3で、その合計特殊出生率ということは、元々のこの(県外に)出て行く前の高校生の人数で考えると、我々にとって本当に意味ある出生率というのは何なのだというと、1.27掛ける0.75(4分の3)ということで、これ実は1を切ってしまいます。ですから我々、この(合計特殊出生率が)1.27ということで、うわー、大変だというふうに思っている以上に、実際この岡山県で人口を維持するためのハードルは高い。今の出生率、それぞれの女性が生まれる(産む)お子さんの数を倍にしなければいけないということですので、自然増も大事ですし、社会増、社会減を食い止める、減らしていくということも本当に大事だということを痛感をしています。その危機感がいろいろなところ(予算)にも現れております。すみません、ちょっと長かったです。
記者)
知事もご説明の中で、県財政としては厳しい状況にあるというご認識を示されたと思うのですけれども、そういった厳しい財政状況の中でも、そういった危機に対応する予算以外にも、例えば今回の査定の中でいけば、自動運転技術に対する支援、はたまた、岡山(桃太郎)空港の大規模改修など、現在、1年後、2年後だけではなく、もう少し長いスパンで将来に渡った投資や布石を打っているようにも感じられるのですけれども、そのあたりの思いも伺えますでしょうか。
知事)
私が知事に就任する4年前(2008年)に、財政危機宣言を岡山県では発出せざるを得なかったということで、もうその時点では、これは大事だということがわかっている予算すら出せなかったという状況、破綻するよりはマシだろうというようなタイプの予算組みをするしかなかった。これ誰が知事であってもそうなっていたはずでありまして、そこからは何とか脱出をしなければいけないと。私自身も、みんなで我慢をし、ご協力をしていただいて、少しずつ財政を良くした結果、2018年の西日本豪雨のときに必要な対策をとることができた。地元負担、裏負担ができないから、国からのせっかくの援助を断るみたいな、残念な、申し訳ない、もったいないことをせずに済んだということがございます。ただそれ(西日本豪雨災害)によってまた財政状況は半分以上逆戻り(悪化)して、そこからまた財政を戻すという努力を続けてきました。ここ数年ようやく、これはやっぱり大事だろうというところについては、そんなに大きな金額ではないかもしれないけれども(予算を)付けることができるようになった、もしくは、サッカースタジアム(の整備)につきましても、もし(私の知事)1期目にこの話が出てきたら、もう多分私の反応はいや、とてもそんなことを議論できる財政的余裕がないです、大変申し訳ない、夢のある話ですけれども、岡山県以外で何か財源を考えていただきたいということを言わざるを得なかったと思うのですけれども、そういう皆さんが楽しみにしている、もしくは、岡山桃太郎空港の拡充のように、私からすると絶対必要に見えるものについて予算を計上できる、もしくは皆さんと一緒に議論ができるところまでは戻ってきている。ただ、今回、社会保障関係費が前年と比べて、たった1年前と比べて50億円増えている。それが、1年経ったらまた50億円下がるのではなくて、50億円上がったままそこに多分また30億円ほど上乗せになることが想定をされているということですので、そこは本当に厳しい。ただ、これはみんなが長生きをしていることの裏返しですので、それがどんどん今の制度のまま下がるというのは、長生きできなくなるということですから、長生きできているのだったらこれぐらいのコストは今の仕組みではかかるということですから、我々それを飲み込んで、かつまた、前向きのこともできる。そういった新たな工夫を常に続けていかなければと思います。
記者)
今言われた、未来に向かって持続可能な発展を続けていく予算だと思うのですけども、一方で、今力を入れていらっしゃる少子化対策を見てみますと、なかなか県内、少子化に歯止めがかかっていない。例えば2024年出生数は1万926人で初めて1万1,000人を割ります。他にも、県民経済計算で、県民所得がなかなか上向いていないといったようなことも踏まえて、県民が実感を持てるような成果というのが、これからより求められるのではないかと思うのですけども、それについてのお考えを伺えますでしょうか。
知事)
県民所得(全国)44位というのは、皆さんが読んでいる山陽新聞さんで2度も取り上げられて、ちょっと我々、実は県民所得についてあまり重視していないこともあって、特にリアクションを取っていなかったのですけれども、ちょっと誤解に基づくところもあるなということで、今日(手元に)資料はないですね。すいません、口頭ということになりますけれども、なんで知事が、県民所得を気にしないのだということなのですけれども、県民の所得を表す統計データ、何種類かございます。その中の県民所得というのは、俗にいう県民所得というのは、県民のこの賃金所得、これはすごく大事です。みんなが毎月もらえるお金で、これはすごく大事です。それから企業所得、大企業も含めて中小企業の所得と、あと財産所得、これ国全体もそうですけれども、持っている財産がどれぐらい利子を生んだかみたいなことなのですけど、これあんまり動かないのですけども、企業所得は結構上下をします。上下をするのですけれども、岡山の場合、(水島地区の)コンビナートがあるおかげで、そのコンビナートにある大企業の皆さんの業績がこんなに上がったりこんなに下がったりするのですけれども、彼らは彼らに自分でバッファーを持っていますので、すごい利益が出たからと言って、いやあもうお金出ましたと言って、県民の皆さんに1人500円の大入り袋を配ってくれるわけでもなく、もしくは、すごい損失が出たときに、こんなひどい目に遭ったと言って、何か我々から強制的に徴収するわけでもありません。彼ら自身がそれを通年でならして、回していってくださるという、そういう中での(県民所得全国)44位というのは、今2026年ですけれども、2022年のものです。コロナの真っ最中。2022年に我々、何かすごい所得が減って困ったということがあったかというと、あんまり覚えてないと思うのですけれども、石油関連のある1社が為替差損等のことで、含み益を含めて、ずどーんと収益を下げてしまった。多くは含み益ですけれども、それがこの石油化学製品という分類で、ものすごいね、確か、4,200億円下げた。それは、その年のGDPが下がった、3,600億円かぐらいを上回るものでありますので、あれがなければ、実は全体のGDP、企業所得はそこそこ上がっていたはずであります。なんでこんなになったのかというと、2022年というと、ロシアがウクライナに侵略を始めた年でありまして、そのことによって、石油価格がワーッと変動をした。それによってタイムラグがあって、利幅がぐっと下がったとか、いろんなことがあった特殊な年であります。その次の年はその反動ですごい利益が出ているのだそうですけども、そういうちょっと普通ではないことが特定の会社に起きたことで、ものすごい変動が出ている。その前の年が35位(※「29位」を訂正)ということでありまして、35位(※「29位」を訂正)というのが低いのではないかと。我々だったら20位ぐらいでもおかしくないという議論で言えば、確かに我々もっと頑張らなければいけないということでありますけれども、その44位というのは何か、我々がすごく悪くなっていることを示しているというよりも、県民所得という指標がそういうことにも、ちょっと過剰に反応してしまうタイプの指標であるということが示されたということなのかなと思っています。他に賃金の指標でいうと、我々岡山県が14位という指標、これ2022年の直近(の指標)ですけれども、あともう一つが14位(R6毎月勤労統計調査の「現金給与総額」)と22位(R6賃金構造基本統計調査の「きまって支給する現金給与額」)かなんかそういうのがあったような気がします。大体我々20位あたりがよく見かける数字でありまして、確かに(県民所得が)44位というのは私もびっくりしましたので、これが実力ではないということははっきりお伝えをさせていただきたい。大筋のところで、ぜひ皆さんが実感できるようなことにしたい。で、ただこの賃金のこととか暮らしのことというのは、なかなかわかりづらいですよね。これ相対的なことと絶対的なこと両方あるのですけれども、一番大事なのはそれぞれの県民の皆さんが、日々ああ、今幸せだなというふうに思う。今朝もそうですけれども、寒い日が続いた後にちょっと暖かくなって、天気も良くて、今日気持ちいいなという、家族の仲もそんなに悪いわけでもないし、職場もそんなに居心地悪いわけでもないし、結構幸せに過ごしているなというふうに、できるだけたくさんの方に感じていただいて、今日も1日元気に頑張っていただけるかという、これが私、一番大事だと思っているのですけれども、でもやっぱり他の地域と比べてすごく元気がなくなっているとか、他の国と比べてということになると、また別の寂しさがございます。そういう指標を見て、我々は相対的に負けていないようにするというのも大事なことだと思っていますし、あと、それが実感できるかで、一つ岡山で私が気にしているのが、これは以前言ったかどうか、岡山から元気な人が出ているかどうかということと、岡山が東京とか大阪、他県で、どういうふうに評価されているかというのは、これすごく私自身は重視をしています。もうそれで言えば、(オリンピックで金メダルを獲得したスノーボード)木村葵来選手、(倉敷市出身の銀メダルを獲得したフィギュアスケート)吉田唄菜選手が、今回の金メダル、銀メダルを獲ったというのは、これ2年前に(岡山市出身の体操)岡慎之助選手が金メダル3つを獲った。岡山から何かすごいいろんな人が出て活躍をしているというのは、明らかに岡山がいろんな意味で力を付けてきている証拠だと思っています。本当に嬉しく感じていますし、あと、これいろんな方が活躍してくださっているおかげだと思うのですけれども、岡山弁が以前、例えば私が大学に進学したときに、岡山弁がポロリと出ると、すごく馬鹿にされたということは皆さん方にもあるかもしれません。今でも多少あるのかもしれませんけれども、ずいぶん市民権を得てきたなという、直近で言えば(参議院議員の)小野田紀美先生が、岡山弁も使いながらいろんなところでお話をされているのが、なかなか、意外とかっこいいじゃないかという感じで、藤井風さんがね岡山弁で歌うと、なかなかこれ「なんなん」みたいなものもいいよなと、これ地域の言葉がどう(受け)取られるかというのは、地域の受け取られ方と直結をしていますので、その端の方にある場所の方言というのは、どこの国でも大抵馬鹿にされやすいわけなのですけれども、鹿児島の場合は明治維新のときに、政権を取った四つのグループのうちの一つということもありまして、西郷どんが喋っている鹿児島弁というのは、馬鹿にされるような雰囲気ではないですよね。なんか頼もしいとか、なんかほのぼのとしているというイメージが、多くの日本人に付いている、そういうことだと思います。ぜひ、岡山を居心地が良くて、かつまた外から見ても、意外といいとこではないかというふうに思ってもらえるように、これからもみんなで頑張っていきたい。
記者)
知事査定以外も含めた予算全体で、冒頭のご挨拶にもありましたけれども、あらためて全体を見たときに端的に言うと、どんな思いが詰まったどんな予算ということなのでしょうか。
知事)
ものすごい大きな金額になったなということが印象にあると思います。これまで岡山県が組んだ予算の中で3番目に大きな予算ということですね。ただ、これは実際には国の施策の影響を受けたところもございます。そういうところを除いたとしても、岡山県の県税が伸びて、県税が伸びているのもテクニカルに言うと、国から税収奪われた部分もあるのです。純粋に岡山県民の努力がどうかということで言っても、例えば(資料)2ページの歳入予算の内訳がありましたので、自主財源比率が55.3%になっているわけですけれども、その自主財源比率というのが、例えば県によっては5割を切ったり、もう4割あたりの県もあります。今の制度で言えば、自分たちの自助努力で県税を100億円増やすと、実は交付税が75億円減ると。今度何かのことで、突発的に100億円、我々の税収が減ったとしても、75億円交付税を増やして補填をしてくださるということがありまして、民間企業でいえば、限界法人税率が75%の企業運営のような形で頑張ってもほとんど(税金として)取られるし、駄目でも結構補填してもらえるというような、そういう環境の中で、あまり地域によっていろいろな差が出ないようにする仕組みの中ではあるのですけれども、ずっと地場企業の皆さんに頑張っていただく、また、岡山県の県外の企業に投資をしていただくという努力を続けてきた結果、ずいぶん税収が増えています。長い目で見れば、一貫して税収が増えている、ということで、自主財源比率も上がってきているというのは大変誇らしい、ありがたいことでございます。そういったことが、先ほども質問にありましたけれども、ちょっとずつでありますけれども、将来楽しみな、できれば早いうちに手を打っておきたいということにも、ちょっとずつでも布石を打つことができるようになってきている背景だと、我々は理解をしているところです。とにかくこの県庁にいると、それぞれの分野で、もう少しここで、あと一歩応援してあげたら結果が良くなるのだろうな、こういう人たち助かるのだろうな、もしくはこんな可能性にチャレンジできるのだよなということは、もう本当にいろいろ見つかるというか、教えていただけるわけですよ。当然予算制約がありますので査定をかけざるを得ない中でも、いやそうは言ってもここは大事だろうということに、極力チャレンジできる要素を込めたつもりです。
記者)
何々予算みたいな言い方ができますか。
知事)
それは作らないようにしているのですけど、もう毎年、未来へのチャレンジ予算だと思いながら作っています。とにかく何で財政の健全性を保ってやっているのかというのも、もう二つ、これ家計もそうです、会社もそうなのですけれども、いざピンチのときに対応できるようにするという、これ水害のときとかコロナのときがそうですけれども、あともう一つ、チャンスのときに動けるように、例えば自分の子どもが思ったよりも出来が良くて、なんかすごい留学のチャンスがあるのに、ごめんね、ちょっとねそっちの方まで(家計に)余裕がないよと言って断らせるのではなくて、行ってこいと言って、背中を押せるかどうかということなのだと思います。ぜひピンチに強く、チャンスに応えられるそういう県であるようにしていきたいと思います。
記者)
知事査定の方なのですけども、(1)番の企業間の若手従業員交流事業なのですけれども、本当にこれまでの伊原木さんのカラーが非常に出ている印象を受けたのですが、この事業にかける思いを教えてください。
知事)
これ、同窓会と言わなくても同期会と言ってもいいとは思うのですけど、実はもう今でもやっていることの延長線なのですけれども、皆さん方も会社に入られて、悩みがある時に、一番相談しやすいというのは同期の仲間だったりすることが多いと思います。で、それがすごくそれぞれの人にとっても、もしくは会社にとってもいいことになっているわけですけれども、中小企業で毎年1人とか2人ぐらいしか採用できないという会社の場合、同期がいないということもあるのですね。もしくは同性の同期がいないとか、というときに、そういう会社が30社ぐらい集まって合同の入社式をすると、擬似的にみんな同期だよねと言って、連絡先を交換し合って、同期みたいなものだからということでお互い相談し合えることがあったら、みんなにとっていいよね、会社にとってもいいよね、ということで、そういう取組、もう既に数年前から始まっているわけですけれども、その延長線上でそういう同期が集まって、最近どうって、とにかく私が心配しているのが、もう仕事が大変すぎて、もしくは仕事が楽しすぎて、30歳、35歳までワーッと仕事をして、ハッと気が付いたら、妊孕性が低くなっているような年齢になってしまっていて、どうしようと(困る)。本当だったら、タイムマシンで5年前、10年前に戻って、もう少し違う時間配分だとか、決断をしておけばよかったのに、ちょっとなんか、振り返るきっかけがなくてここまできちゃったみたいなことを極力防ぎたい。25歳のとき、28歳のとき、32歳のときに、例えば同期だったり、友だちからもいろんなことを聞いて、そっかこういう道もあるのだなと、私もちょっと立ち止まって考えなければなということを思った上で、それでも私は仕事に全振りと言うのだったら、それはもう後悔のない人生の生き方ですから、それはどうぞということなのですけれども、立ち止まる、振り返るきっかけがなんかないまま来てしまって、あっ、しまったということが極力ないようにという、そういう趣旨でございます。
記者)
どういう期待がございますか。
知事)
この予算で、何人の人がこれ(結婚)に関わるかというとそんな大した人数にはなりません。今、岡山県で毎年結婚される結婚の組数というのが、7,000件ぐらいです。(年によって)でこぼこはしますけれども、(7,000件ぐらい)ですから、そういうことからすると、もう本当に意味あるものにしようと思ったら、もうこれの100倍とか、何百倍の予算を入れて、もっと何百倍の人数に関わってもらって、ということにしないと多分婚姻数を1割増やすみたいなことにならないと思うのですけれども、多分こういう目立つ場所(記者会見)で紹介をさせていただくことによって、確かにこういう発想は、うちの近隣の会社同士に呼びかけてやってもいいことだよなというふうにやっていただく。それぞれの商工会、商工会議所が伝えていただいて、それぞれの地域で取り組んでいただいたら、これ誰も損することではありません。縁むすびネットもそうなのですけれども、呼び水、きっかけにしていきたいと。このモデルを提示することによって、ぜひ、なかなかいいのではないかと。リスクも非常に少ないし、コストも大してかからないし、やってみようと言って、多くの企業が試していただけることを願っています。
記者)
衆院選の受け止めを聞きたくて、自民党が大勝しましたが、あらためてそこの受け止めと、あと政権に期待することを教えてください。
知事)
私自身も、これは自民党の勢いがあるなという、高市総理が応援に来られたときの倉敷の映像を見ましたけど、すごい人だかりで、いやこれは高市総理に期待する人がこれだけ多いということは、自民党がかなり有利に進むのかなというふうに思っていましたけれども、思った以上の自民党の圧勝と。自民党は(比例代表の)リストが足りなかった。14議席(他党に)譲ったというぐらいですから、多分自民党関係者の皆さんが思っているよりも、勝ったのだと思います。これまで少数与党ということで、なかなか先が読めない国会運営だったと思うわけですけれども、もうそういうことはないですよね。より強い責任を負ったということを高市総理、おっしゃられておりましたけれども、未来に向けて必要な施策を、野党の皆さんとも話し合いながら、強力に進めていただきたいなと思っています。本当に世界の中での日本、これからどうすべきなのか、どういう改革、変革が必要なのか。いろいろな議論がもう既に選挙の前からなされています。参議院のことはありますけれども、かなり選挙前と比べて、(施策を)進めることができる体制になったと思いますので、未来の日本にとって必要な改革を進めていただきたいと思っています。
記者)
山林火災の復旧計画についてお伺いしたいのですけれども、1年近く経ってようやく復旧計画ができたということで、まず受け止めをお願いします。
知事)
先ほどもお伝えしましたけど、林野火災、一旦広がってしまうと、本当に消すのが大変なのだなということで、県のヘリコプターも、各県から応援に来ていただいたヘリコプターも500リットルのバケットで消火するのですけれども、見ているともう本当に蒸発するみたいな感じですよね。自衛隊のチヌーク、大型ヘリに来ていただいて、その5,000リットルのバケットで、初めてなんか消している感じがする。それでも、こんな大型ヘリが4機も来ていただいたのに、その日のうちに消えたかというとそうではなかった。最終的に消えたのは、雨が降って消し止めることができたということですので、本当にこの岡山においても、起こしてはいけないな、でも実際起きてしまったと。486ヘクタール焼けてしまったと。ということで、これまでの林野火災からの復旧予算、平米当たりの単価を掛けてみると、20億円は超えるなと、20億円から30億円かかるのではないかということを、以前お伝えをしていたと思いますけれども、ありがたいことに、自然に回復している区域もあります。そういうところであれば、わざわざ大金をかけていろいろな植樹とかしなくても大丈夫そうですので、優先順位の高いところから順々にやっていくということで、今のところ予算を当初思っていた額よりも少なく済ませることができる見込みが立ったということで、今日の発表なわけですけれども、それでも何年も時間がかかりますし、すごいお金がかかる、手間がかかるということでございます。もう二度とこんな大規模林野火災は起こしたくないなと思っています。
記者)
復旧計画が2030年度までということなのですね。一方で、森林の回復はもっと長いスパンだと思うのですけど、それに対する思いをお聞かせください。
知事)
我々が心配しているのが、山の保水力が失われる、もしくはそれぞれの石とか岩を繋ぎとめておく力が失われる、ということで、(山から)どちらの方に下っていっても、人家がありますので、その人家に土砂崩れの危険が及ぶみたいなことが一番心配です。とりあえず。そのためにも、今、治山ダム(※「砂防ダム」を修正)1基、あの工事を進めているわけでありますけれども、その危険性にまず対応して、それ以外のゆっくりでも植生が戻ってくる。ここについては、それはそれということで、以前、明治維新以降150年ありましたけれども、結構この瀬戸内の辺りは禿山であった時期が長かったそうであります。私も写真を確認して本当にそうだったのかということですけれども、ほっとくと禿山になりやすい気候ですけれども、美観のために我々の先輩方が植樹、植林をして、今のより美しい光景を作っていただいているわけであります。少し時間かかりますけれども、そういった景観を取り戻していきたいと思います。
記者)
当初予算のことで、知事先ほどおっしゃられたように財政危機宣言があった以降に就任されて、財政規律を重視した予算編成をこれまで継続されてきたという印象があるのですけども、今回攻めと守りという話で言いますと、岡山桃太郎空港、将来的には300億円の投資にはなってくると思うのですけども、その辺り攻めを重視されたのかなという印象もあるそうですが、そのあたりの意識というのはどんな感じなのでしょうか。
知事)
私自身は自分の意思で攻めたいから攻めるということはしないつもりです。よく企業経営もそうですけども、自分の都合で動かすには、岡山県というのは遥かにデカすぎるわけでありまして、この岡山県の置かれた状況に、できるだけ的確に対応すべきと考えています。で、先ほども言いましたけれども、攻めなければいけないときに、攻めるだけの財政状況ではないというのがすごくもったいないですし、守らなければいけないのに、守るのに必要なリソースがないというのもこれも、申し訳ない事態です。岡山桃太郎空港は、今回老朽化のためのこともあるのですけれども(予想される)、でもインバウンドが伸びているということで、これはチャンスなのだ。これからも伸びることが、でこぼこは必ずありますけれども、これからも伸びていくときに、我々の空の玄関口のキャパシティが足りないから、貴重な路線が岡山(桃太郎空港)ではなくて、よそのところ(空港)に入ってしまう。よその空港から入って、岡山に来てくださる、そういうルートも当然あるわけなのですけれども、岡山桃太郎空港を使っていただくと、出発前、朝早い便だとやっぱり空港に近いところに泊まっておかないとリスクがあるよね、ということだったり、もしくは夜中に着いた場合はすぐそこに泊まっておいた方がいいよねということで、よく一泊分、余分に泊まってもらえる、もしくは直行便があると、そもそもそこを観光しやすくなるので、今、台湾から非常にたくさんお越しになられているのはそれだと思いますけれども、いろんな意味でチャンスが増えるということがありますので、これはもう元々は国のビジットジャパンキャンペーンがもう大成功しているということと、この円安、円安自体が良いか悪いか、それぞれメリットデメリットあるのですけれども、この外国人観光客を呼ぶという点では、円安というのはものすごい追い風になりますので、その追い風で、かつまた、中国、韓国、台湾、東南アジア諸国、それぞれが10年前、20年前と比べると格段に豊かになって、海外旅行ができる層がずいぶん分厚くなってきているし、これからも増える見込みになっているということなので、十分採算が取れる、もしくはこんな大チャンスがあるのにここで動かないというと、5年後、10年後になんであのときにやってこなかったのだという後悔の元になるタイミングだということで判断をし、また、ありがたいことに、もう財政が手一杯で、とても手を出せないという状況でもない、ということで、今回こういう提案をすることができたということであります。
記者)
予算を見ていますと、市町村との連携というのが重視されているのかなというふうに感じたのですけども、その辺りはどうでしょう。
知事)
私、知事になって本当に痛感しましたのが、一応事実としては知っていたわけですけれども、岡山県の直轄地なんていうのはね、一つもないわけですよね。で、27市町村の、どこかの担当でありまして、当然、県単独でやって、市町村にはもう見ておいていただければいいですよという事業もないわけではないのですけれども、多くのものがそれぞれの市町村と一緒にやることで、我々からすると効果が高い、逆に言えば、その市町村に一緒に取り組んでいただかないと、せっかくの事業の効果がなかなか出てこないということがたくさんあるなと思っています。そのときに我々はこれがベストだというふうに先に考えておいて、これやってください、と言ったら、市町村からすると、いや、それはね、浅口(市)でできることを勝央町で(やると)言われても、とか、備前市でできることを新見市で(やると)言われてもという、なんかワンサイズピットウォールみたいな、ダボダボではないけどなんかあんまりきちっとした感じはしないということはよく言われます。そういうこともあって、ザクッと決めて、最後のファインチューニングのところは、もうそれぞれでやっていただく、もしくは一緒ですよねということで、それぞれの市町村にとっても、いやいやこれが一番ちょうどいいのよという施策をしていただくことで、双方にとって効果的なことができるというのがこの何年になるのでしょうか、数年間いろいろ試してみて、うまくいっているので、我々とすればこのやり方をこれからもできる限り増やしていきたいなと思っています。
記者)
人口減が危機的状況ですけれども、そこはやっぱり市町村との連携なくして、こういう危機的状況が打破できないという、そういうちょっと厳しい状況でしょうか。
知事)
おっしゃる通りです。人口減少問題については、我々自身一生懸命取り組んでいるつもりなのですけれども、例えば、自然減対策ということで言っても、結局決めるのは、それぞれの方々です。結婚しようかなとか、どのタイミングで子どもを作るのがいいのかなという、そういう子どもを産むということでは、特に若い方々ですけれども、若い方々がどういう環境にいて、どういう決断をされているのかという、その環境を作っているものというのは、県庁も確かにふわっと影響を与えているのだとは思うのですけれども、強いのはその職場の、その方が勤めている会社の制度がどうなっているのか、雰囲気がどうなってるのかというのがすごく大きいですし、その方が住んでいる市町村がどういう施策、どういう方向性でいっているのかというのが、結構大きな影響を与えます。そういういろんな主体が与えている影響の中で、それぞれの方にとって、これなら結婚してもいいなとか、子どもを産もうかという、1人を子育てしていてなかなか幸せだから、2人目いこうかという、そういう決断が個々になされた結果が、最後数字ということですので、ぜひ民間企業であれ、市町村であれ、そういった方々に影響を与える皆さん方と協力をしながら、みんなにとって望ましい未来に少しでも近づけていきたいと思っています。
記者)
前回の知事会見(2月4日)でスタジアムの増設費用について、岡山市に費用負担を求めないという発言があったと思うのですけれども、財政厳しいというお話があったと思って、それならちょっとでも出してもらった方がいいのではないかと思ってしまうのですけれども、あらためて(岡山市に費用負担を)要請しない理由についてお伺いさせてください。
知事)
これについてはもう要請をしない。で、これはもう我々(岡山県)でシュッとスピード重視ですべき問題でありまして、お金はもう本当我々にとっても、あってありがたいものですので、LED、これJFE晴れの国スタジアムは今、水銀灯なのです。水銀灯は今作っていないのでLEDに早く替えないと、試合の照明が(使用)できないということがありますので、一刻も早くLEDに変えなければいけないということがありまして、今回予算を付けて、LED化に向けていくのですけれども、これは都市計画事業ということですので、(条例に基づいて)岡山市にご負担をいただくつもりでいます。これについて、(岡山市は)まだ理解していただいていないようですので、ぜひそちらの方をよろしくお願いしたいと思います。
記者)
(岡山市に)請求書はもう出しているのですか。
知事)
これから、いろんな経緯がありまして、一旦出すものだったものを引っ込めているのですが、今回もう予算に入れて進めていきますので、はい、(岡山市には支払いを)お願いしたい。
記者)
その要請しないとかLEDを払って欲しいみたいなのは、市と協議、話し合いはされているのでしょうか。
知事)
はい、もう既にしています。
記者)
担当者同士で、でしょうか。
知事)
はい。
司会)
それでは以上をもちまして、知事定例記者会見を終了します。
知事)
ありがとうございました。