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2025年10月29日知事定例記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:1004623 2025年10月30日更新公聴広報課
会見写真

「森の芸術祭 晴れの国・岡山」2027について

 私からは2項目、お話をさせていただきます。

 まず、「森の芸術祭 晴れの国・岡山」2027についてでございます。
 昨年の秋、県北部の12市町村を舞台として開催いたしました「森の芸術祭 晴れの国・岡山」につきましては、第2回目を2027年、令和9年に開催することとしており、現在、開催準備を進めているところでございます。
 このたび、実行委員会総会において、アート作品設置市町村を、前回の津山市、新見市、真庭市、鏡野町、奈義町に、新たに高梁市、勝央町を加えた7市町とすることを決定いたしましたので、ご報告いたします。
 また、あわせて開催時期につきましても、前回と同様、気候の良い秋頃の2か月程度に決定したところでございます。
 前回以上に県北部の魅力を県内外に発信することができるよう、引き続き、市町村や関係者の皆様と連携し、取り組んでまいります。

「おかやまマラソン2025」について

 次に、「おかやまマラソン2025」についてでございます。
 11月9日の開催まで残り2週間を切りました。県内各所でおかやまマラ ソンのTシャツを着たランナーが、各所で走っている姿を見かけることが増えてまいりました。大会開催に向けた気運の高まりを感じているところでございます。
 昨年を上回る申し込みをいただいておりまして、今大会に対する期待の高さが伺えるところでございます。
 ランナーのみならず、関係する皆さまに、岡山の秋の一大イベントであるおかやまマラソンを、存分に楽しんでいただきたいと思います。
 今年も、私はファンランに出場いたしまして、ランナーの皆さまと一緒に楽しんで走り、大会を盛り上げたいと考えています。
 地域が元気になり、岡山の魅力発信につながる大会となるよう、関係者と一丸となって、準備に万全を期してまいりたいと存じます。

 私からは、以上でございます。
 最後は、韓国でのプロモーションについてであります。
来月2日から4日までの3日間、韓国を訪問し、本県観光情報の提供や航空会社との意見交換を行ってまいります。
まず、観光情報の提供につきましては、韓国において、地方都市「小都市(ソドシ)」の人気が高まっていることから、韓国の一般消費者を対象に、本県の観光情報のプレゼンテーションや、県産フルーツの魅力を伝える観光イベントを開催いたします。また、現地旅行会社を対象に、本県の観光情報や特産品の魅力を伝える観光情報説明会を実施することとしております。
併せて、岡山-ソウル線を運航する大韓航空を訪問し、増便や、ダイヤ改正など利便性の向上について、意見交換を行う予定としております。
このたびの訪問を通じ、韓国からのさらなる誘客拡大に、引き続き、積極的に取り組んでまいりたいと存じます。

私からは、以上でございます。

質疑応答

 記者)
 森の芸術祭について、昨今、地域でアート作品を展開する芸術祭が各地で開催されていると思いますが、この度、2回目の森の芸術祭で、特に地域の活性化や観光客の誘客など、そういった観点から期待されている点を伺えますでしょうか。

知事)
 そもそも、アートというのが、私の先入観だったわけですけれども、私自身工学部出身、その後経営学の大学院で、アートとは程遠く、アートのことは自分で何度大原美術館に行っても、県立美術館に行っても、わかっている気がしない、ということです。実際に、昨日も視察に行きましたけれども、例えば、美作三湯芸術温度をやってみたらすごく評判が良くて、そうしたら第2回もやろうかと言ったら、また、アーティストの方に評判が良い、受け入れる側の旅館、ホテルの皆さんにも評判が良い、アートを目当てに来られた方にも、もしくは関係なしに旅館に、温泉に来られた方にも評判が良いということで、これは素晴らしいということで、トリエンナーレ化して、また今回、第4回を迎えたということでございます。そういった実績、また瀬戸芸のすごい世界的な盛り上がりを見て、挑戦してみようと、JR西日本さんにご提案いただいたこともあり、我々としても一大決心をしてやっています。もしかしたらうまくいかないかもしれないけれども、県北の皆さんを元気づけるために一回やってみようというものが、少なくとも私の想像を超える評判で、大変な方で賑わいました。52万人、これは場所ごとのダブルカウントを含んでですけれども、2か月で52万人、4か月で100万人を超える瀬戸芸と、一か月あたりで言えばあまり変わらないくらいの大変な盛り上がりを見せたわけでありまして、本当によかったなと、いろいろな方から、勇気を出して踏み込んでよかったと褒めていただきまして、大変嬉しいわけなのです。いろいろな方の努力のおかげですけれども、もし後悔することが一つあるとするならば、私もおっかなびっくり、それぞれの地域の方々も、まあ頑張るけれども、どれくらいの人が来られるのだろうかということで、そこまで腰を据えて先行投資だということで、思いきり事前の準備をしたというところの方がたぶん少なかったのだと思います。ちょっとピンときていないな、みたいな、大丈夫なのかなどうなるのだろうな、みたいな声を私自身も聞いておりましたし、せっかくやるのですから、ここはもう、人は来ると信じていろいろやりましょうよ、みたいなことを私が言ったくらいですから。それで、(1回目の森の芸術祭が)終わってから、こんなに(人が)来るのだったら、あれもしておけばよかった、これもしておけばよかった、というお話を各所で聞いています。今回は3年間、今からでも2年間という期間がありますので、いろいろなこと、前回の反省を踏まえて、もしくは、わかりませんよ、前回52万人だけれども、次やったら、それの2割、3割下回るかもしれませんけれども、でも、下回るにしても、10分の1になるということは、まず考えられないわけでありまして、ある程度読めるお客様の数をベースに、いろいろなことを準備できる、もしくは52万人を超える方が来られたとしても、極力ご不便をお掛けしないような、いろいろな対応の準備というものを考えていくというのは、これは礼儀として必要なことだろうと思います。せっかく、場合によっては、関西、関東それよりも遠くから来られる方もいらっしゃったわけですので、せっかく来られたのであれば、極力ストレスなく、県北の素敵な景色、当然アート、それから食事ですとか、県北の良さを感じていただきたいなと思っています。

記者)
 森の芸術祭に関して、このたびアート作品を設置する市町村が、新たな1市1町を加えた7市町、開催エリアという点では他の自治体を加えた12市町村ということで、アート作品は設置しないけれども、開催するというその他の自治体については、どういった役割を担うということになるのでしょうか。

知事)
 プレイベントを開催していただいたり、2種類に分けていろいろなカテゴリーごとに、前回でも、結構数で言えばたくさんのイベントを開催していただいたところでございます。我々の方から提案するイベントもありますし、地元の方でこんなこともやってみるのだということで、それは我々のこの森芸のイベントとして扱って一緒にやりましょうという場合も、双方向であるわけなのですけれども、そういったことに参加をしていただいたり、我々、せっかく県北に来られる、例えば主会場が津山であったわけですけれども、津山にせっかく来られるのだったら、ちょっと、ほんの(少し)車で2~30分足を延ばしただけで、こんなところがあるのですよというのは、アート設置市町村でなくても紹介をしていく、そういった形により12市町村全体で、面として地域全体として盛り上がっていくように工夫していきたいと思っています。

記者)
 大森(岡山)市長が県知事に対して、(新)アリーナ(建設)について対話をしたいというふうに、今月中に、ということが求められていましたが、県がそれを断ったというふうに伺っているのですけども、その理由についてお聞かせいただけますでしょうか。

知事)
 一つは(対話する)理由がないということであります。お会いして良いことになりそうにないということでございます。

記者)
 理由については、状況が変わらなければという話と伺っているのですけれども。

知事)
 前向きな意味で状況は変わっていないと。後ろ向きの意味で新たないろいろなデータは出てきたかもしれませんけれども、少なくとも前に進める何か変化は起きていないということであります。

記者)
 後ろ向きな状況というのは、知事としてはどのあたりを思われているのでしょうか。

知事)
 数ヶ月の間にいろいろな、例えばアンケート結果が出たとか、市長選で前向きに進める候補と、(アリーナ建設の)中止を求める候補の得票数の合計ですとか、いろいろな判断材料はあろうかと思います。

記者)
 逆に言うと、この状況が変われば知事としては対話に応じたいというような、そういったものがありましたらお聞かせいただけますでしょうか。

知事)
 状況が変わればいろいろ可能性はあるわけですよね。今のこの状況から見て、近々(に対話を行う)ということはなさそうであります。

記者)
 そのあたりがもし変化があれば(対話に)応じる可能性もあるということでしょうか。

知事)
 可能性ということであれば未来のことですから、どんな可能性もあります。

記者)
 アリーナについて、トップで話し合っても良いことになりそうもないという話だったと思うのですが、1回(県が参画することを)断るとか断らないにせよ、トップ同士で話したいというのが大森市長の考えだと思うのですが、そういう意味では状況を含めて1回話し合うという選択肢はあるのかなと思うのですが、そういったことを一度もされなかったと、これまでされてきていないと思うのですけど、そういった理由とはどこにあるのでしょうか。

知事)
 私元々ビジネススクールを出て、コンサルティング会社も、これ議論をする場所なのですよね。私、議論というのは元々非常に大事なことだと思っているわけなのですが、これまで、教育のことに関して、(県、岡山市)それぞれの総合教育会議にクロスで出席をするですとか、そういった提案にずいぶん乗ってきたわけなのですけれども、この4年間、もしくは5年間の我々の教訓というのが、対話に応じた場合、トラブルが大きくなるだけだ、という経験の積み重ねがありますので、前向きな対話ができる状況になれば、ということで、今残念ながらそういう状況になっていないということであります。

記者)
 そういう意味でいうと、現場レベルでまず話し合ってほしいということだと思うのですけれども、県側の事務方の話を聞けば、昨年の5月以降の説明から何も進んでいないということを言っていらっしゃって、岡山市側の話を聞けばずっと説明をしてきて、(県側が)何が聞きたいのかわからないということもおっしゃっていて、要は事務方にすれ違いがあると思うのですけども、そういった状況下を解決できるのはある意味トップ同士の協議になると思うのですが、そういった意味での意義というのがあるのではないかと思うのですが、いかがですか。

知事)
 解決ということなのですけれども、我々からすると(新アリーナ建設に)参画する意味を見出していないので、もうそれで我々からするとそこで終わっています。解決というと何を考えられていますか。

記者)
 参画する、しないじゃなくて県と市、政令指定都市において、トップ同士がこのアリーナに限らず、話し合いの状況が持てていないということが、県民市民にとって、今とても不健全な状態になっているという声を聞くので、それについてはいかがかなということになります。

知事)
 本来、話し合いはあるべきであろうと思っています。前向きな話ができる環境になることを、私も望んでいます。対話ということで言えば、実は市長が当選をした後に議論はしています。RSKの取締役会で(岡山市長が)再選(※「初当選」を訂正)した後に初めてお会いしたときに、私が当選のお祝いを申し上げた後、取締役会の後に私の方から、アリーナ(計画は)一旦中止になるのですか、それとも続行なのですかということをお伺いいたしました。これまでの例の多くであったように、答えはいただけないわけなのですけれども、ただ何回かのやり取りがありまして、その中で、私(大森市長)が会った人の中で、アリーナ反対の人は1人もいなかったという発言がありまして、私もびっくりしまして、いろいろなアンケート、反対の人が、NHKのアンケートでも反対の人が半分超えていたと思いますけれども、1人も会ったことがないというのは、これはすごいことだな。本当に1人も会ったことないのですかというふうに伺ったら訂正をされて、いやいや、(市長)選挙の中で会った人の中で反対の人は1人もいなかったということでありましたけど、それでも14日間(※「7日間」を訂正)ある選挙(期間)で1人も反対の人に会わなかったという認識であるから、前に進めようとされているのだなということで、大変私自身は驚いたところでございます。そういった議論は実際にあるわけですけれども、何か前向きの議論になるような感じは、私は今の時点で考えておりません。

記者)
 昨年5月から事務方の方でいうと状況が進んでないという話だと思うのですけども、逆に言うと県はどういった点が解消されると、具体的に示されれば、参画について前向きにもう少し検討ができるようになる、何が引っかかっているような状況なのでしょうか。

知事)
 引っかかってと、何か(県が)アリーナに参画するのが当然のような前提でお話をされていますけども、我々とすれば、50万筆もの署名を県庁に持ってこられたスタジアムについて、50万人の方の意思が示されたのであれば、これは我々としても何もしないということにはならないなということで、今、どのように考えるのか、真剣に今検討をしているところでありますけれども、アリーナについては我々自身、市民の熱意というのはそれぞれ個人、私も一岡山市民として、あまり肌感覚で感じていないところでありまして、岡山市がそういうふうにおっしゃっているので、我々とすれば、現時点で(県がアリーナ建設に参画する)その考えはないということをお伝えした、もうそれだけでございます。

記者)
 別にアリーナに参画する、しないはもちろん県の判断として尊重されるものがあると思うのですけれども、岡山市側からやりたいという話で協力を求められている状況でお断りをしているということだと思うのですけれども。

知事)
 運営については協力をしますよということは、もう以前から申し上げております。

記者)
 要は協力というのは建設も含めての協力をずっと岡山市は求めていると思うのですけれども、そういったところで今(参画)できないというのであれば、どういうところが解消されると、逆に言えば前向きになるのかなと、別に参画が前提となっている質問ではなくて、どういったところが県として(アリーナ建設に関して)魅力に感じない部分があるのかということなのですけれども。

知事)
 大規模事業のことを話すときに、これさえ、みたいなことにはなりません。それはサッカースタジアムもそうですけれども、これさえクリアすればいけるのですみたいな、単純な話ではありません。でも前に進める前提として、本当に市民が(新アリーナ建設を)望んでいるのかという根本的なところで、私、一市民として疑問を持っているということは、この場でお伝えしたいと思います。

記者)
 先ほどから知事がおっしゃっているアンケートというのは、市長選を踏まえた報道各社の出口調査とか、そういったことを示されているのでしょうか。

知事)
 おっしゃるとおりです。山陽新聞さんもそうでした、NHKさんもそうでした。大体傾向が同じだったと(思います)。(新アリーナ建設に)賛成の方が3割弱、反対の人が5割、もしくは5割強という、ほぼほぼ一貫した傾向が見てとれたと考えています。

記者)
 先ほど言及された(市民の)熱意というところで、スタジアムの方は50万筆近くという言及がありましたけども、これは署名の数とか、そういったところも念頭に置いて言われたのでしょうか。

知事)
 おっしゃるとおりです。私コンサルタント上がりですので、私にとっては県民の皆さんがどういうことを思われているのか、これもう本当に大事なことになります。県民の皆さんの願いを実現するために、この4年間という期間限定で(知事という)この大事な仕事をさせていただいているわけです。そこで大事なのはデータになります。何人の人がどういうふうに考えているのかということが大変重いわけですよね。ただ、質問の仕方によって、人の意見というのは、やる、やらないというほど単純ではありません。これぐらいかかるのだったら困るけれども、この程度で済むのだったらやってもいいなとか、こういうところに作ってくれるのだったらいいけど、こんなところに作られるのなら嫌だとか、いろいろな条件があっての賛成、反対ということですので、そのデータだけで言えば、こういうバイアスが掛かっているからこんな数字が出てきたということも当然ありますし、データの取り方によっては、わざとこっちに寄せるような取り方をしたのか、かなりニュートラルにしたのかということもあります。ものすごく強い思いでした署名もあれば、頼まれたから自分はどっちでもいいのだけれども(署名)したというのも、データ上は一つになってきます。それを補うために、いろいろな人がどんなことを言っているのかというのも大変大事な要素になってきて、例えば私個人で言えば、スタジアム頼むよというふうに言ってくる人が、どんな表情、どんな理由で言って来られるのかというのは、一つ一つ重いことになります。いろいろな方のアドバイスも全て重いことになります。そういうことを加味しながら、実際に予算を承認する権限を持っているのは議会ですので、議員の先生方がどのようにそれぞれの選挙区の、それぞれの議員を支援している、当選をさせている方々と対話をされているのか、そういう丁寧な議論のプロセスで大きく全体の議論が動いていく、これはもう当たり前のことだと思いますけれども、大きな事業になればなるほど、そういったプロセスをきちんと踏んでいくことが大事だと思っています。

記者)
 アリーナの関連で、アリーナはプロスポーツチームが、シーガルズとかトライフープとかが建設を依頼したという経緯もあると思うのですけれども、プロスポーツチームは県も応援するチームで、そういう意味では県も参画する理由になるのかなと思うのですけど、その辺り、知事としてどうお考えか教えてください。

知事)
 県とすれば、プロスポーツチームで、元々岡山にはプロ野球チームがなかったということで、同年代の人、私よりも年齢が上の方が少年時代、少女時代、若い頃、応援するチームというのはあまりなかったわけですよね。甲子園のときに県のチームを応援するぐらいのことでありまして、そういう時を知っている人間からすると、今、サッカーもバレーもバスケも卓球も、ハンドボールまで、もういろいろなプロのチームができているというのは本当に夢のようなことでございまして、当然岡山県庁もそれぞれのチームの応援をしています。応援をするというのと、数百億円かかる施設を作るというのは、イコールではありません。県民の皆さんの税金、これ防災にも使える、教育にも使える、道路の整備ですとか、困っている人を助けるためにも使えるものを、そこではなくて、その一つの施設のために使うわけですから、これは大変重い決断になります。私としても、(プロスポーツを)応援したいという気持ちと、県民の皆さんの大切な財産をどのように使うかという重い負託との間で、常に考えていると、これが現状でございます。

記者)
 先ほどの市民がアリーナ建設を本当に望んでいるのか疑問が残っているという話で、先ほど、市長選の時の各社の出口調査の話をされましたが、冒頭のところで、市長選の結果、現職はアリーナの建設を求めていて、それ以外の3人の候補が推進しないという立場で、それ(3人の得票数)を足し合わせたら現職よりかは大きいので、というのが一つの材料ということでしょうか。

知事)
 NHKさんのホームページで、3人の候補の方の表題というのは、(新アリーナ)計画を中止すべきという表題のもとにいろいろ詳しく書かれていたと。現職の場合は計画通り進めるべきということですので、(得票数を)足し上げると、おっしゃるとおりです。

記者)
 先ほどスタジアムの方の話が少し出ましたけれども、真剣に検討しているということですけれども、今新しい話とか決まっているようなことはあるのでしょうか。

知事)
 我々自身、この50万筆、これもう本当にすごい数でありまして、それを受け取った後の皆さん方の報道、その報道を見てのいろいろな反応、すごいインパクトがあって、(例えば)すごい広い山の上にいて向こうにも山があって、その中でものすごいインパクトのあることが起きて、そのこだまが谷合というか響き合っていると、そういう感じでありますけれども、私としても、県民の皆さんの真意というものがどこにあるのか、いろいろな方と今意見交換をしているところでございます。この50万筆を超えるというのは、先ほど、森の芸術祭の話がありましたけれども、ちょっと似たようなところがありまして、森の芸術祭の(当初の)想定(※「目標」を訂正)というのは(来場者数)20万人だったのですよね。ただ、期待として25万人来てくださるかもしれないので、25万人来られても困らないように、スタッフとか考えておりましたら、もう(会期)第1週目から予想を超えるお客様が来られて、慌てていろいろなキャパシティ増員をしたわけですけれども、締めてみれば、50万人を超える52万人の方が来られたというのは、私自身、このサッカースタジアムの署名について数字を予想していたわけではないのですけれども、もし今、数ヶ月前に振り返って予想をしたとするならば、多分10万筆は超えるだろうなと。20万筆を超えるかもしれないけれども、でも署名というのはなかなかその先難しいというふうに聞いていますし、サッカースタジアム(建設)での署名で、過去最高が40何万筆だとかという話を聞いたら、岡山の方が人口少ないわけですから、ですからそれが25万筆なのかな、30万筆いくのかなというぐらいの予想を多分していたのだろうと思います。実際私が予想したわけではないのですけれども、結果50万筆を超えたというのは、本当に私が森芸(の来場者数)でびっくりした、予想をはるかに上回る方が来られたというのに近い、今、インパクトを感じているということであります。

記者)
 今の段階で何か発表できるような何か具体的な話はございますか。

知事)
 残念ながら今の段階ではございません。

記者)
 この週末に知事は韓国の方に訪問されると思いますけれども、今、岡山―ソウル線は減便も相次いでいますけれども、そうした状況も受けて、この訪問、どんなことをして、どういった成果を上げたいなとお考えでしょうか。

知事)
 韓国に行きまして、いろいろ予定をしているわけですけれども、まず大韓航空に行きまして、これまでも長らく岡山便を維持してくださったお礼を申し上げた後に、もう率直に言えば増便をお願いするということです。あともう一つ、(岡山―ソウル線が)ちょっと使いにくい時間帯になっているので、もう少し利便性の高い時間帯に移していただければ、当然利用が増えるのですよ、搭乗率が上がりますよということはお伝えします。向こうは向こうで仁川空港のいろいろな状況があるので、簡単ではないということを考えていますけれども、以前ソウル便が毎日運航していた時には、これもういろいろな意味でスケジュールが組みやすかったわけなのですよね。実際、岡山の人がヨーロッパに行こうかというときには、この仁川空港が事実上のハブ(空港)になっておりまして、例えば我々が関空からヨーロッパに行くとなったら、重い荷物を転がしながら新大阪で一旦乗り換えて、それで関空に行ってそこで預けてみたいなことに、帰りも同じくということなのですけれども、もし岡山空港、仁川(空港経由)で、それがフランクフルトでもロンドンでもいいのですけれども、岡山空港で一旦(荷物を)預けてしまうと、もうヨーロッパまで(荷物の)心配をせずに済むということで、大変利便性が高いわけでありまして、これ本当は東京でそういうことができればいいのですけれども、大抵の場合、羽田(空港)まで行って、そこから成田(空港)まで行って、成田(空港)で(荷物を)預けなおしてということになるわけでありまして、ですから、我々にとってソウル便が毎日あるということがいかに大事かということは、これまでもずっとお伝えしているのですけれども、極力ダイレクトにお伝えをするということがございます。旅行会社の皆様とインフルエンサーの皆さんと、ちょっと別々でなのですけれども、韓国において、いかに岡山をPRするか、これ各県知事も、もう定期的に頑張っていることなので、これもうPRの常識ですけれども、ある程度の頻度で繰り返し繰り返し続けていくということが大事ですので、しっかりアピールしていきたいと思っています。

記者)
 先週、高市新総理、女性初の新総理が誕生しましたけれども、既に所感とかコメントはいただいておりますけど、あらためて新総理誕生、どのように受け止めていらっしゃって、内閣には岡山選出の議員さんも入りましたけれども、それも含めてあらためて所感をいただけますでしょうか。

知事)
 日本で初めて女性の内閣総理大臣が生まれたということであります。これも本当に歴史的なことでありまして、高市さんなのか他の人なのかみたいなことで、あー高市さんかぐらいに思っている人もいるかもしれませんけれども、50年後から振り返ってみたら、もう今年の一番のニュースはそれなのではないかという、もう本当に明治維新から150年以上経って初めて、行政のトップに女性がなったということでありまして、ここは本当にすごいことだなと。日本が大きく変わる、私は良い方に変わるきっかけになるのではないかと思っています。小野田紀美先生が大臣になられたということで、これも私、大変期待をいたしておりまして、国民的にも大変人気の高い方ですし、発信力のある方ですので、ぜひ日本を良くしていただきたい。岡山の評判も上げていただきたいと強く望んでいるところでございます。私、石破内閣の時もできるだけ長くやってほしいと、岸田内閣の時も、せっかく総理大臣になられたので、ある程度長くやっていただきたい、もう毎回思うのです。もうその1年、2年、3年だとなかなかしっかりした仕事ができませんので、ぜひ総理大臣に、皆さんの期待を受けてなられた以上、しっかり安定政権を築いていただきたいと思っています。

記者)
 ちょうどニュースで外交の話なんかが高市政権では盛り上がっていますけれども、やはり岡山から見ると、地方創生だとか、喫緊の課題多いと思うのですけれども、あらためてこの政権に地方として望むことを教えていただけますか。

知事)
 高市総理も奈良県出身で、奈良をどう位置付けるかということですけれども、私は地方の仲間だと思っているところでございまして、その内閣にいらっしゃる方々もそれぞれの地方、地域を代表される方々ですので、我々が置かれている立場については十分ご存知だと思います。総務大臣も高市総理(は経験)されたわけですし、ぜひ一緒になって頑張っていきたいと思っています。

記者)
 高市政権の発足後、今議論の中心になっているのが、議員定数の削減と労働時間規制緩和の方針が示されたことかなと思っているのですけれども、この二つについて知事としてどのような所見を持たれているかお聞かせいただけますか。

知事)
 これは本当に議論が分かれる問題だろうと思います。それも良い、悪いではなくて、いろいろ複雑な構造をそれぞれ持っていると思っていまして、今ここで私がああだこうだというふうに申し上げるのは適当ではないかと思うのですけれども、ただ、いろいろ議論があるものについて手を付けないということよりも、そういう課題を取り上げて、場合によっては前に、どっちかということはあるのですけれども、進めていくというのは、これは国政の非常に大事な役割だと思っています。失われた30年というふうに言われるようになってしまいました。ぜひ20年ぐらいで止めて欲しかったわけですけれども、ヨーロッパ各国、我々以前ヨーロッパというのは歴史が古いだけに、なかなか改革するというのは難しいのだなというふうに思っていたわけですけれども、(イギリスの)サッチャー改革、今、高市総理が目指されているのを始め、ちょっと揶揄することもあったイタリアを含めても、我々が躊躇していたような改革にいろいろ手をつけて、行ったり戻ったりということをいろいろな分野でしていることを考えると、我々やっぱり、もし、やってみて駄目で戻るということがあったとしても、いろいろやってみなければ、いけないのではないかと。そろそろ一世代分空白を作ってしまったという反省のもとに、挑戦をしていかないといけないのではないかと思っています。

記者)
 先ほどの韓国でのトップセールスのところで、(大阪・関西)万博が閉幕しまして、訪日客の誘客においてはポスト万博という施策が非常に重要になってくる局面だと思います。その中で韓国では小都市(ソドシ:地方都市の意味)ということで、地方都市にも目を向けていると。

知事)
 ありがとうございます。私が言うべきであった大変大事なキーワードをおっしゃっていただきました。

記者)
 そういった中でトップセールスをかけていくという、その辺りの意気込みというのをあらためて教えてください。

知事)
 ありがとうございます。韓国で小さい都市と書いて、ソドシ、我々(岡山県)小都市ですよね、がずいぶんブームになっているというのは大変ありがたいことでございます。大きな流れで言えば、アメリカのニューヨーク・タイムズでしたっけ、が毎年、読者の皆さんが行くべき場所を示すわけですけれども、何年か前に瀬戸内というのがいきなり上位に10位内にバーンと入ったりですとか、(岩手県)盛岡市が入ったり、直近で言えば、山口市が入ったりというのも同じ流れだと思っています。京都というのが日本の伝統を体現する素晴らしい場所であるのは、これもう間違いないところなのですけれども、一度行ってみるべきだけれども、ただ行ってみると、もう自分(京都の人)たちが見られる存在になっているということを十分すぎるほど、それぞれの施設がわかっていて、ちょっとその本来の元々の立ち位置というよりも、それぞれが何かショー化というか、ちょっと大げさにいろいろショーアップしすぎていて、本物志向の人からすると、いやここもう50年前だったら本当の良さがわかっているのだけど、今はもう初めて来る人にこんな感じでゴテゴテに飾り付けて、なんかちょっと残念なのだという人は、日本のそれぞれの小都市というのは、自分たちがそこまで世界中から注目される存在であるという認識がなくて、でも普段通りの佇まいなので、本当に例えばアメリカ人だとか、ヨーロッパ人から見て、やっぱり日本というのはこれ、こんな感じなのだということが、よりリアルにわかる。確かに京都みたいな有名なのがいっぱい固まっているわけではないけれども、日本人の生活だとか、日本人の考え方だとか、そういったことを知るには、むしろそっちの方がいいのだということを思ってくださっている。これ我々にとってもすごくありがたくて、というのは、我々にとっての普通が彼らにとっての学びになるわけで、あまり小細工をしなくていいということもありますので、ぜひそれぞれの違いが、それぞれにとっての売りになる、そういう状況をぜひ生かしていきたいと思っています。そういう点で、小都市がいいと言っても、泊まる場所がないとか、受け入れキャパシティがほぼないというと、行ってもやっぱりちょっと戸惑うだけですけれども、岡山の場合そういう受け皿は十分にあるわけですので。私、その今の韓国の小都市ブーム、(岡山県は訪日客を)きちんと受け止める力があると思っています。いや、どうもありがとうございます。

記者)
 アリーナとスタジアムの話に戻るのですが、先ほど知事のお話の中で50万筆の署名が集まって出されたことで、今県の方でも真剣に検討されているということだそうですが、大方の見方からすれば岡山市を中心として新しいスタジアムが建設されると思うのですが。

知事)
 場所についてもまだ全く検討しておりません。

記者)
 大方の見方として、そういった中で今後のまちづくり、プロチームを活かしたまちづくりということを考えるという大きな枠組みの中では、今後岡山市に対しても協力というか、まちづくりの話を持たれる機会というのは、県から提案されることはあるのでしょうか。

知事)
 未来のことですのでどんなこともあり得るということで言えば、そうですね。

記者)
 今の段階で積極的にスタジアムを検討する中で提案していくということは考えていないということでしょうか。

知事)
 スタジアムの議論がまだそういう具体的なところに全く行っておりませんので(今は考えておりません)。

記者)
 今のスタジアムの関係で、現在発表できるものはないということではあるのですけれども、今月頭に(新スタジアム整備を推進する会が)署名を持って来て、(知事は)何らかのアクションをするという趣旨の発言されていました。現在の検討状況というのと、あと今後どのようにこのスタジアムについて向き合って検討していくのかというのをあらためて教えていただけますか。

知事)
 まだ残念ながら外に出せるようなものはないわけですけれども、我々とすれば、県民の皆さんの思い、これがどのあたりまで熱が高まっているのかということは、もう大前提として一番気になるところです。その皆さんの民意の集約の仕方がもうご案内の通り、二元代表制ですので、二つありまして、1人を選ぶ知事選、それから55人を選ぶ県議選で、県議の先生もそれぞれ選挙区の中で皆さんの思いを体現されているわけで、その55人の、今54人の方が真剣に意見を交換しながら、この世論、議会の中の世論を形作っていくと。私とすれば、昨日ですか、特別委員会の皆さんが京都に視察に行かれたそうでありますけれども、いろいろな調査活動も通じまして、どういうふうに意見集約をされるのかということに、大変興味を持って注視をしているところでございます。最終的に何らか、どんな支出をするにしても、支出を認める権限を持っているのは県議会でありますので、県民の皆さん、県議会の先生方、そして県庁執行部が極力足並みを揃えて前に進めるようにしていきたいと思っています。

記者)
 観光関連で、既に一部報道には出ていますが、日本政策投資銀行が先月、特に広島県を中心としたインバウンドの人流と消費の調査結果というのを発表しております。岡山は(広島の)隣県ということで比較対象の一つになっていまして、その結果を見ると、岡山の訪問者は38万人に対して広島は138万人と大きく差があったそうです。ただ一方で平均の宿泊数については、岡山の方が多くて2.2泊、広島(1.9泊)よりも上回っていて、かつ1人当たりの平均消費額も、岡山の方が5万3,000円超で、広島が3万6,000円超と、これも大きく上回っていると。詳細について把握されていらっしゃらないかもしれないのですけども、特に隣県ということでこの調査結果について、知事としてどのように受け止めていらっしゃるかということと、関連して、これまで県の方も様々な観光や誘致の施策を打っていらっしゃると(思いますが)、こうした調査結果を踏まえて、今後訪問者数の増だとか消費の拡大に向けて、岡山の強みというのをどのように生かしていかれたいか、その2点をお聞かせ願えますでしょうか。

知事)
 先日広島県での記者会見で、この質問が湯崎知事に向けられたということを聞いておりまして、そこで湯崎知事が答えられたことと、もう私の答えもほぼ同じになります。今回はたまたま岡山が何となくよく見えているわけですけれども、これは、例えば岡山県庁の努力がここに出たというふうに主張するつもりはございませんで、岡山県と広島県の観光のパターン、どういった方が来られているのかということが結構違いますので。というか、岡山県の場合は、他の中四国9県と大体同じようなパターンですけれども、アクセスが良いことによるちょっとずれがあるぐらいでありまして、広島県がある種突出をしています。観光客もものすごく多いですし、欧米豪比率が、他の8県と比べても際立って高いということですので、その方々の行動パターンの影響を強く受けていると。もうそのことに尽きようかと思います。私は何となく欧米豪の方は富裕層の方が多くて、使うお金も多いし、長く泊まるというふうに何となく思っているわけですけれども、ただ、実際今回のことで(県職員から)レクを受けますと、結構泊まる場所を変えられる。確かに私の友人が来るときも、結構気軽に動くのですよね。いや、岡山に1泊するよみたいな、京都メインだけども岡山にも行くよ。もう結構気軽にスケジュールを直前でも変更をして、どんどん動くということですので、例えば万博に来たと。1週間万博に来たのだけれども、1日広島に行こうかと言って、パンと昼間行って戻ってくると、広島の経済にとっては良いことですけれども、(日帰りで)1日ふわっと行くことになるので、泊まりではなくなるというと、もしくは1泊しかしないというとその(消費額の)平均を下げていくということになると。その属性の違いがすごく大きいのかなと思っています。広島県もそうだと思いますけれども、岡山県にとっても、アジアからのお客様、岡山県にとってアジアからのお客様がメインのお客様ですので、これからもぜひ台湾、韓国をはじめ、それぞれの国からのお客様、大歓迎でありますし、まだまだ増えていただいてもキャパシティありますし、もしちょっとずつ足りなくなってきたら、ホテルを建てればいいわけですから、もうぜひお越しいただきたいなと。と同時に欧米豪からのお客様にも、平均泊数がちょっと短かろうが、使うお金が1日あたりちょっと少なかろうが、もう全然気にしない。ぜひお越しいただきたいと、そういうことでございます。広島には広島の強み、岡山には岡山の強みがありますので、自分たちの強みをうまく生かした戦略、もしくは弱みがある場合に、それをいかにカバーできるのか、もしくはその弱みを比較的気にされない方に向かってセールスをしていくのか、これはもうビジネスと一緒ですので、ぜひ工夫をして、全てのお客様を取りに行くというのは大抵あまりいいことになりませんので、我々としてもきちんと大まかにはターゲットを決めて取り組んでいきたいと思っています。

記者)
 岡山の強みと弱みとは、具体的に言うと知事の認識としてはどういったところだというふうにお考えですか。

知事)
 岡山の多分一番の弱みというのは、全国的な、もしくは世界的な知名度の無さ、ということだろうと思います。北海道、沖縄、東京、京都以外の街は大抵そうだと思うのですけれども、広島はやはり、ああいう歴史的な事柄がありましたので、知名度という点では、やはりずば抜けたところがございます。知名度がない中でも、例えば、台湾において岡山は元々そんなに知名度が高かったわけではないそうですけれども、台北便ができた、(岡山に)来られた方の満足度が非常に高かった。それでタイガーエアからしても、搭乗率がこんなに高いのだったらということで、便数を増やしていただいたり、そしたら高雄でチャーター(便)やってみようかと言ったら、それが非常に長続きをしているということがあって、元々の出発点がどうあれ、来られた方々の満足度を上げていく、この地道な取組、もしくはちょっとした工夫の積み重ね、これが約10年(※「5年」を訂正)経ってみるとずいぶん違うところまでいいところまで来たとこういう、台湾でうまくいったと思っているわけですけれども、こういったことをぜひ、例えば韓国ですとか、タイからのお客様もこの約10年で6倍(※「5倍」を訂正)とかなりの勢いで伸びているですとか、そういったこの国ごとの成績を上げていきたいなと思っています。あともう一つ、食事もそうなのです。例えば、高知ではカツオのたたきとか、山口ではフグみたいな、そういう全国的に知られたものが桃やブドウ以外の食べ物ということでなかなかないわけですけれども、岡山の場合、B級グルメが非常に豊富であります。いずれ何かそれに匹敵するものすごい、これを言えば岡山だというものができればいいなと思いながらいろいろ狙ってはいるのですけれども、現状で言えば、来てみたらいろいろなものが美味しいよね岡山はということでは、ずいぶん高い評価を得ていると思っておりまして、できることをしっかりやっていきたいと思っています。

記者)
 岡山の場合はアクセスが非常に良いと。高松に行くにも四国に行くにも、もしくは中国地方に行くにも交通の結節点であると。逆に言うと本当に滞在してもらうという滞在型にするためには、例えばその施策というか、今後どういった方策を考えてらっしゃいますか。

知事)
 おっしゃる通りなのです。アクセスが良いことでずいぶん得をしている点もあるのですけれども、通過型になりやすいということもあります。もう皆さんご案内のとおり、我々旅行する時でも、お昼フラフラと回っている時と、泊まっている時、要するに泊まった場所にずいぶんお金が落ちる構造になっています。ホテル代がもう一番顕著ですけれども、夜ご飯を食べる場所と泊まる場所というのはそうそう大抵離れていないので。同じホテルということも含めて、泊まっていただくと、ずいぶん大きなお金が落ちる。お昼ご飯の平均代金と夜ご飯の平均代金はずいぶん違いますから。いかに泊まってもらうかというのがもう各地の大きな課題になります。その時に夜、よくナイトタイムエコノミーというふうに言われるようになりましたけれども、夜、場合によっては早朝に楽しいイベントがあるかどうかというのは、すごく効いてまいります。上手くいっているかどうかは別として、かなり前から、もう5年かぐらい前から、岡山県でいろいろな観光キャンペーンをする時には、必ず夜の魅力をどういうふうに高めるのだという、ナイトミュージアムをやってみようかとか、もしくはライトアップもこれも恒例で、後楽園で(幻想庭園を)やったりっていうのもそうですけれども、いろいろなことで夜の楽しみをどうするのだということは常に考えていますし、例えば大原美術館に協力をしていただきまして、大原美術館でいろいろな解説をしてもらった後、朝ご飯を楽しむみたいな、非常に贅沢なツアーを企画していただいたりですとか、朝から楽しいと、朝、普通と違う体験ができるということになると前泊しようかなということになるわけでありまして、いろいろ岡山県としても工夫を重ねているところでございます。

記者)
 アリーナの話は置いておいて、今月頭に岡山市長選があり、現職の大森さんが当選されて、今後知事として市長とどういう関係を築いていきたいみたいな思いがあれば教えてください。

知事)
 政令指定都市のトップと県のトップですので、きちんと協力できる実務的な関係を築いていきたいと思っています。

記者)
 そこにトップ同士での対話とか対談とかは入ってこないのですか。

知事)
 きちんと関係が維持できるように努めていきたいと思っています。関係が壊れる、さらに悪化するようなことにはしたくないと思っています。

司会)
 それでは以上をもちまして、知事定例記者会見を終了します。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見