蒜山地域では、標高300~600mの夏期冷涼な気候を生かして夏秋トマトが栽培されています。しかし近年の異常高温で着果不良や裂果等が増えており、栽培が難しくなっています。そこで、JA晴れの国岡山蒜山トマト部会協議会(16戸、2.8ha)では、雨除けハウスに設置している循環扇を活用してハウス内の温度の上昇を防ぐ実証に今年から取り組んでいます。
単棟ハウス(6m間口×60m)の両方の妻面に設置した循環扇に送風ダクト(直径65cm、全長60m、50cm間隔に直径5cmの穴有)を取り付け、外気をハウス内に送風することで、ハウス内温度の上昇を抑え、生育や品質の向上が期待できます。
今年の7~8月の期間では、送風ダクトを設置していない対照ハウスと比べて最高温度が2~3度低くなる日もあり、昇温抑制効果が確認できました。生育・品質については調査中で、今後とりまとめた結果を部会に報告し、普及性を検討していきます。
【外気を循環扇に取り込む様子】
【送風ダクトの穴から微風が当たるトマト】