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高梁地域において、黒大豆は主要な水田転作作物の1つとなっていますが、近年は夏季の高温・少雨の影響で、莢着きの悪化、子実の肥大不足等による大幅な減収がみられます。対策として、8月の開花期以降、かん水により干ばつを回避することが有効ですが、少雨が続く中で対応に苦慮しています。
そこで、備北広域農業普及指導センターは今年度、高梁市農業振興協議会(高梁市、JA、普及指導センター)と連携して、土壌の保水性を高める資材(農業用保水ポリマー)を利用した黒大豆の干ばつ対策の効果を検証しています。
現時点においては、農業用保水ポリマー利用区の方が、土壌水分含量がやや高い数値となっています。しかし梅雨明け後から高温・少雨が続いており、この状況が続けば、利用区でも干ばつとなる恐れがあることから、追加で約10日おきに手かん水を行う区を設け、少しでも干ばつ回避につながる策を講じています。
これから開花期を迎え、着莢、子実肥大と生育ステージが進んでいきますが、農業用保水ポリマーの効果が得られることを期待しています。
【土壌水分データの確認】
【土壌水分の推移】