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平成22年度第7回キーパーソン育成塾

第7回の取組の様子
12月14日の朝、高知県四万十町へ向かうバスが出発しました。 受講生は県内各地から集まるというのに、集合時間は6時40分…まだ真っ暗です。 須崎まで高速道路で2時間半ぐらい、須崎から四万十町までがさらに2時間半!そんな遠くまで行くからには、しっかり学ばねばなりません! | |
![]() | 今回の研修は、高知県主催の「第2期こうち地域産業振興人材育成塾」との合同研修でした。 会場は四万十町立広井小学校。休校中の小学校の一室に、聴講者や事務局も含めてかなりの人数が集まり、こんな配置で座りました。 |
会場が小学校ということで、「お茶の時間」「栗の時間」と授業に見立てて研修が進行しました。 講師はデザイナーの梅原真さん、四万十ドラマの畦地履正さんと広井茶生産組合の矢野さん、清流栗庵の池田さん。進行は、畠中智子さん。講師の方たちに話を振りわけ、模造紙に「ファシリテーショングラフィック」という方法でわかりやすくまとめてくださいました。みごとなファシりぶり。すごい! 四万十で手摘みのお茶を売るしくみを作る話、栗ようかんやくりきんとんを作り四万十の栗を再生させる話を通して、「足元を見る」「考え方をデザインする」「デザインはコミュニケーション」「本気の仲間で始める」等々、たくさんのキーワードが出てきた授業でした。 | |
夕飯は「鮎・しし汁の時間」ということで、四万十川の川の幸や猪をいただきつつ、高知の方達と交流する時間をもてました。 鮎は、名人の方が焼いてくださいました、絶品です。焼き方で味が全然変わるそうです。 お茶、栗、鮎と、四万十の方たちの四万十の幸に対するこだわりは徹底しています。 | |
![]() | 畦地履正さんによる「又会いましょう1本締め」で交流会は締められました。 |
![]() | 翌日も広井小学校に集まり、「私たちはこうして地域産業おこしを行ってきた」と題してトークセッションが行われました。 講師は昨日に引き続き、梅原真さん、畦地草履正さん、畠中智子さん。さらに黒潮町の畦地和也さんが加わって4人で繰り広げられました。 「-1×-1=+1」」「自分のものさしを持つ」「人生の最後まで地域で生活できる幸せ」「産業福祉」「満てる」「『福祉』とは物質と精神の豊かさのこと」・・・感銘を受けるキーワードがたくさん出てきました。本気で地域のために取り組んできた方の言葉には迫力があります。 「行政は40%ぐらい」「蒔かない種は生えない」「モノになるには10年はかかる。でも核ができたら後は速い」…これは、おかやまキーパーソン育成塾の存在意義にも関わる言葉だと思いました。メモメモ。 |
![]() | 研修は続きます。 お昼は道の駅とおわでおかみさんバイキングをいただき、おかみさん市会長の居長原さんからおかみさん市の取組みについて伺いました。 たくさん参加できる人もそうでない人も含めて200人もの大組織。部会やグループを作り、おかみさんたちが主体的に取り組める組織づくりをされていました。 |
(自分のものさし?のイメージ写真です) | 研修を終えてバスは一路岡山まで戻ります。 高知には全国一の森林率84%(はちよん)の森、きれいな砂浜と海、清流四万十川の山と川の幸など、自然の恵みがたくさんあり、それを活かした商品開発や自然を守る取組みの「肝」の話を聞かせていただけたと思います。こうした取組みには色んなノウハウが必要と思いますが、突き詰めると「本気の人」と「仲間」がいることが一番の条件ではと感じました。 岡山にも本気の「キーパーソン」が増えますように。 |