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水島港の概要

印刷ページ表示 ページ番号:0755785 2023年3月28日更新港湾課

水島港のあらまし

 水島港は、昭和37年(1962年)に開港し、令和3年(2021年)に60年目を迎えたが、その生い立ちは古く約400年前の干拓の開始から始まっている。高梁川河口部一帯は遠浅の海域のため、天正13年(1585年)以降の干拓の歴史に明らかなように、河川堤防の延長と農地の造成が続けられ、第2次大戦前には既に1万数千ヘクタールの土地が形成されていた。その後、この干拓地に接して、その地先海面を埋立て大規模な工業用地を造成する工事と並行して瀬戸内海航路に通ずる新しい港として建設されたのが水島港である。
 したがって水島港は、多様な産業が立地する水島臨海工業地帯の玄関として、その工業生産活動を日夜支えている国民共有の財産であるとともに、現在では国際的な貿易港の役割も果たしている。
 昭和16年(1941年)岡山県は、旧海軍省の委託工事として高梁川河口部左岸側に、旧三菱重工業(株)水島航空機製作所の工業用地等の公有水面埋立事業に着手し、また山陽本線倉敷駅から水島までの専用鉄道も民営で敷設されて、昭和18年(1943年)には運転が開始された。昭和20年(1945年)終戦時までにはその一部約187ヘクタールの埋立が概成し、その際並行して建設された港内最奥部の港湾施設がその後の水島港発展の基礎となった。
 第2次大戦後、水島港湾改修期成会同盟会が結成され、水島港の開発整備に対する地元関係者の要望の強まる中、昭和26年(1951年)には港湾法に基づき岡山県が港湾管理者となり、昭和28年(1953年)現地に水島開発事務所を設置した。
 同年、1万重量トン級外航船を対象とする(―)9.0m航路泊地の浚渫工事に着手し、発生する浚渫土砂でA地区の造成も並行して進められ、外貿港開発のスタートを切った。その後の港内の主航路は、改良工事の各段階を経て最終的に水深(―)16.0m幅員400m(その後450mに拡幅改良済み)に整備されたが、同時期にB、C、D地区等の土地造成工事も並行して実施され、水島地区の港の原形がほぼできあがった。
 その間、昭和35年(1960年)には、旧玉島港を併合して港湾法に基づく「重要港湾」に指定され、また昭和49年(1974年)には、港則法に基づく港域を拡張して「特定港」に指定された。
 玉島地区は、江戸時代の代表的な商港として繁栄した歴史があり、昭和42年(1967年)以降、E地区造成に関連して内貿商港施設の整備を進め、平成6年(1994年)には外貿公共埠頭の整備(運輸省直轄)事業も完了し、商業港としての基盤はできあがった。
 また昭和62年(1987年)から工事着手したE地区第2期造成事業(浚渫土処理護岸事業)は、平成4年(1992年)護岸の締切りを行い、平成6年(1994年)には浚渫土処理護岸が完了し、185ヘクタール(最終245ヘクタール)の人工島(愛称「玉島ハーバーアイランド」)が出現した。その後、平成8年9月には玉島と人工島を結ぶ「玉島ハーバーブリッジ」が完成した。
 玉島ハーバーアイランドでは4号埠頭((-)7.5m岸壁、4バース)は内貿ユニットロードターミナルとして整備を行い、平成14年(2002年)5月には全てを供用開始した。また、6号埠頭((―)10.0m岸壁、2バース)は国際コンテナターミナルとして整備を行い、同年3月に1バースを供用開始し、残り1バースについても平成16年(2004年)4月に全て供用開始した。平成13年(2001年)4月には水島港地域(倉敷市)が輸入促進地域(Faz)に編入し、平成15年(2003年)4月には全国で23港目の「特定重要港湾」に指定された。さらに、広域物流拠点機能の強化や、臨海部における企業立地促進を目的とし、構造改革特別区域法による「水島港国際物流・産業特区」を申請し、同年11月28日に全国初となる公共埠頭の民間貸付制度(特定埠頭運営効率化推進事業)等の設定を受け、平成16年(2004年)4月から水島港国際物流センター(株)に国際コンテナターミナルを貸し付けた。
 平成18年(2006年)7月には、水島臨海工業地帯をはじめとする、背後圏に立地する基幹産業の国際競争力を支える拠点港湾、アジアを中心とした世界各国との交流を支える拠点的国際港湾を目指し、外貿ふ頭機能や臨港交通ネットワークの拡大を図る計画を盛り込んで港湾計画の改訂を行い、平成25年(2013年)11月に(―)12m耐震岸壁の供用を開始し、平成29年(2017年)3月に水島玉島地区臨港道路「倉敷みなと大橋」の供用を開始した。
 平成23年(2011年)4月には、「特定重要港湾」から「国際拠点港湾」に変更されるとともに、同年5月には、「国際バルク戦略港湾(穀物・鉄鉱石)」に選定された。平成29年4月から食料コンビナート(玉島ハーバーアイランド内)が稼働し、令和2年6月には玉島ハーバーアイランド7号埠頭(国際バルクターミナル)が完成するなど、水島港の西日本における穀物の輸入拠点化が進んでいる。
 平成26年(2014年)1月20日に水島港国際物流センター(株)を国際拠点港湾としては全国初となる港湾運営会社に指定し、同年4月1日から国際コンテナターミナルと内貿ユニットロードターミナルを、令和2年(2020年)6月1日には7号埠頭(国際バルクターミナル)、令和3年12月24日には塩生埠頭桟橋(国際バルクターミナル)を一体的に貸し付けることでハード整備に加えソフト施策の充実を図りながら港湾機能の強化を進めている。
空撮

水島港の指定状況・関係官署

 

位置 岡山県倉敷市
港湾法  国際拠点港湾 水島港湾事務所
086-444-7141
港則法 適用港湾(特定港) 水島海上保安部(水島港長)
086-444-9701
関税法 開港 神戸税関水島税関支署
086-448-3375
検疫法 検疫港(無線検疫可) 広島検疫所水島出張所
086-444-7701
家畜伝染病予防法 輸入可 動物検疫所神戸支所岡山空港出張所
086-294-4737
植物防疫法 輸入可 神戸植物防疫所広島支所水島出張所
086-444-6001
出入国管理及び難民認定法 出入国港 広島出入国在留管理局岡山出張所
086-234-3531
港湾運送事業法 適用港湾 岡山運輸支局水島海事事務所
086-444-7750
 

水島港の公共埠頭

 間に高梁川をはさんで、東側が水島地区、西側が玉島地区です。

水島港トピックス

2021(R3).12月24日 ●港湾運営会社制度により塩生埠頭桟橋を貸付け
●塩生埠頭桟橋供用開始
2020(R2).6月1日 ●港湾運営会社制度により玉島ハーバーアイランド7号埠頭桟橋を貸付け
●玉島ハーバーアイランド7号埠頭桟橋完成
2017(H29).3月25日 ●水島玉島地区臨港道路「倉敷みなと大橋」完成
2014(H26).4月1日 ●港湾運営会社制度により国際コンテナターミナルと4号埠頭を貸付け
2013(H25).3月 ●国際コンテナターミナル12m岸壁供用開始
2011(H23).12月22日 ●ハイパー&グリーンイノベーション水島コンビナート総合特区指定
2011(H23).5月31日 ●水島港が国際バルク戦略港湾に選定
2011(H23).4月1日 ●水島港が国際拠点港湾に変更
2006(H18).7月28日 ●水島港港湾計画の改訂
2004(H16).10月15日 ●水島港港湾整備長期構想を策定・公表
2004(H16).7月1日から ●国際船舶・港湾保安法に基づく保安措置の実施
2004(H16).4月1日から ●構造改革特区法に基づき、国際コンテナターミナルを貸付け
●国際コンテナターミナル10m岸壁1バース供用開始(計2バース)
2003(H15).11月28日 ●水島港国際物流・産業特区認定
2003(H15).4月1日 ●水島港が特定重要港湾に昇格
2002(H14).5月8日 ●玉島ハーバーアイランド4号埠頭2バース供用開始(計4バース)
2002(H14).3月24日 ●国際コンテナターミナル供用開始
●国際コンテナターミナルが指定保税地域に指定
2002(H14).2月18日 ●水島港湾事務所・水島海上保安部が港湾Ediを導入
2001(H13).5月1日 ●乙島西地区小型船舶係留施設供用開始
2001(H13).4月16日 ●水島港地域(倉敷市)が輸入促進地域(Faz)に編入
2000(H12).5月1日 ●玉島乙島地区小型船舶係留施設供用開始
1998(H10).12月14日 ●玉島ハーバーアイランド4号埠頭1バース供用開始(計2バース)
1998(H10).9月1日 ●玉島柏島地区小型船舶係留施設供用開始

水島港Link

         水島港の管理を行っています。
         官民一体となって水島港の利用促進の活動を行っている団体です。
         玉島ハーバーアイランド、水島港のあゆみなどが掲載されています。
         海外の港のリンクがあります。(英文)