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ガザミ

印刷ページ表示 ページ番号:0031291 2009年3月30日更新水産研究所
ガザミ(わたりがに)
名称
 ガザミ
生産目標
 1令期稚ガニ、約5mm
 500万尾
学名 Portunus trituberculatus
 ガザミは4から9月に産卵し、通常、一産卵期に2から3回の産卵を行う多回産卵です。放出された卵は貯精嚢(交尾後、精子を貯めておく雌の体内にある袋)から放出された精子と受精し、雌の腹肢に付着して発育します。卵は14から22日でふ化し、ゾエア期、メガロパ期を経て甲幅5mm程度の稚ガニになります。この時期の餌は貝類幼生、橈脚類などです。
 当初、稚ガニはやや沖合に出現し、次第に接岸して粗砂部と細砂部の境界付近に多数みられるようになり、干潟の潮溜まり、澪筋に着底します。着底した稚ガニは水深が3mより浅く、粒度が0.05から0.25mmの細砂域に多くみられ、潜砂行動をとり、夜間は表・中層に浮上し遊泳します。生息適水温は20から29℃ですが、3から35℃の範囲で生息ができるといわれています。この時期の餌は貝類、多毛類、甲殻類などです。
 岡山県下では、ガザミ稚ガニが岸近くの浅所で比較的多く確認されます。