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サワラ資源回復について ~漁業者による取り組み~
瀬戸内海のサワラ資源が非常に減少したため、国はサワラ資源回復計画を策定し、瀬戸内海のサワラ資源を利用する11府県(和歌山、大阪、兵庫、岡山、広島、山口、福岡、大分、愛媛、香川、徳島)が連携して、様々な取り組みを、平成14年度から始めました。その結果、回復計画が終了した平成24年以降、サワラの資源量は目標とした5,800トンを上回っております。なお、現在も国と11府県で連携しながら、資源管理は継続しています。 |
1.サワラ流し網漁業の網目の拡大
小さいサワラを漁獲しないように、網の目合いの大きさを10.6cm以上にしています。 岡山県ではこの取り組みを、県東部地区では平成8年から、岡山県全体では平成10年から行っています。 |
2.漁獲努力量の制限
漁業種類ごとに期間を定めて、漁獲努力量(操業隻数×操業日数)の上限を設定し、設定値を超えない範囲で操業しています。 | ||||||
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3.休漁期の設定
岡山県海域では、流網漁業で9月1日~9月30日の間、ひき釣り漁業では9月1日~11月30日の間の操業を禁止しています。また、船びき網では、週休2日(火曜日、土曜日)の休漁に加え、操業期間中4日の追加休漁を行っています。 |
4.受精卵放流の実施
成熟したサワラが漁獲された時には、人工的に受精させて海に放流しています。 |
5.中間育成の実施
瀬戸内海海域栽培漁業推進協議会により種苗生産された全長35mmのサワラ種苗を全長70mmになるまで育ててから放流しています。 |
サワラ資源の回復のために、岡山県も様々な取り組みを行っています。 →岡山県についての取り組みはこちらから |