音声読み上げ用　岡山県議会広報紙 おかやま県議会だより 第２９号　（県議会を振り返る［９月・１１月定例会］）

今後の財政運営について 【 はた ようじ 議員（自由民主党）】

質問

　今後も厳しい財政運営が予想されるため、国への働きかけの強化などにより財源をしっかりと確保するとともに、持続可能な財政運営を行うために必要な措置をとることが重要だ。来年度の予算編成に向けて、本県の財政状況をどう認識し、今後の財政運営にどう取り組むのか。

知事答弁　　

　本県の財政状況は、新型コロナウイルス感染症の長期化による影響を受け、税収の見通しが難しい中、社会保障関係費の累増や県債残高の高止まり、公共施設の老朽化への対応などにより、厳しい状況が続くと認識している。このため、一般財源総額の確保など必要な財政措置を国へ要望するとともに、来年度の予算要求においても、シーリングの設定など歳出削減の方策について検討を進め、限られた財源の有効な活用と不断の改革・改善により、持続可能な財政運営に努めてまいりたい。

瀬戸大橋のライトアップについて　【とりい りょうすけ 議員（民主・県民クラブ）】

質問

　瀬戸大橋のライトアップは、令和２年度に３６４日の実施が決定されたが、スケジュール公開直後に当面見送りが発表され、通年点灯は行われていないため、実現に対する県の姿勢を伺いたい。また、本四高速と香川県へこれまでどう働きかけており、今後どう連携を図るのか。

知事答弁　

　世界に誇る観光資源である瀬戸大橋を最大限活用するため、通年点灯に大いに期待し実現を強く願っている。通年点灯の見送りは、令和２年度のスケジュール発表後、香川県から延期の申し出があったためであり、本県としては、香川県と本四高速に実現に向けて調整するよう強く要請してきた。現状は両県合意の範囲での点灯にとどまっているが、今後とも、通年点灯に向けた打開策の検討に当たり香川県や本四高速と緊密に連携してまいりたい。

経済と生活の再生について　【 よしだ とおる 議員（公明党）】

質問

　コロナ禍を契機として、脱炭素社会やデジタル社会への変革の必要性が強く認識されているが、中小企業などの多くは自分に適した取り組みを見つけられずにいる。ポストコロナに向け、経済と生活の再生を構築する上で、社会のグリーン化・デジタル化の流れを、経済成長、雇用の拡大へどうつなげるのか。

知事答弁　

　国ではグリーン分野やデジタル分野について積極的に成長戦略を推進し、民間の投資とイノベーションを促すこととしている。県としても、各種セミナーを通じた情報提供やコーディネーターによる伴走支援、研究開発への補助などの取り組みを通じて、中小企業などのグリーン分野でのビジネス創出や、デジタル化による生産性向上と競争力強化を促し、経済成長や雇用の拡大につなげてまいりたい。

用語解説　

「成長戦略（グリーン分野・デジタル分野）」

　政府が令和３　（　２０２１　）年６月に策定した「２０５０年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」及び「デジタル社会の実現に向けた重点計画」のこと。

９月１４日

もとやま こうじ （自民）、うじひら　みほこ （共産） 、おおはし かずあき （自民） 、おおた　まさたか （自民）

９月１５日

ますかわ えいいち （公明） 、いちむら じん （自民） 、うえだ かつよし （自民） 、わたなべ とものり （自民）

９月１６日

おぐら ひろゆき （自民） 、おおつか あい （民県）、たの たかあき （自民）、しみず かおる （自民）、ささい しげとも （公明）

９月２２日

 なかがわ まさこ （民県）、ふくしま きょうこ （自民） 、ふくだ つかさ （自民） 、こうの けいじ （自民） 、きぐち きょうこ （自民）

９月２８日

やまもと まさひこ （自民）、たかはし とおる （民県）、えもと きみかず (自民)、おだ けいいち (自民)

米価の下落対策について　【 いちむら じん 議員（自由民主党）】

質問

　コロナ禍により、令和３年産の主食用まいは予想以上の需要低迷で概算金が大幅に下落し、農家の営農継続意欲は大きく減衰している。目に見える支援策が必要だが、国の補正予算の活用を含め、どのような対策を進めるのか。

知事答弁

　外食需要の減少により卸売業者などの在庫量が増加するなど、コロナ禍によりこめの需給環境が一層悪化したため、農家が来年の米作りに安心して取り組める環境を整えていくことが重要だ。需給安定に向けた国の長期・計画的な保管・販売支援と併せて、県では国の交付金を活用し、本年産米の在庫解消を図ることで、生産者の収入確保につなげる県産米の緊急の販売拡大対策や、来年の作付けに向けた新たな融資制度を検討してまいりたい。

地域交通を活用した観光振興策について　【 あきやま まさひろ 議員（民主・県民クラブ）】

質問　

　新型コロナウイルス感染症の影響により、バスや路面電車などの利用者は大きく減少している。地域交通は観光業などを支える重要なインフラであり、将来にわたる維持・確保が必要だ。来年度の岡山デスティネーションキャンペーン（岡山ＤＣ）の開催を控え、地域交通を活用した観光振興策を検討してはどうか。

知事答弁　

　岡山ＤＣ本番に向け、タクシーで行くフルーツ狩りツアーやバスによる吉備路周遊など、地域交通と観光素材を組み合わせた企画を市町村などと連携して準備している。今後、企画を磨き上げ、広く情報発信するなど、より多くの方に地域交通を活用しながら、本県の魅力ある観光スポットを周遊していただけるよう取り組んでまいりたい。

令和４年度予算編成方針について　【 やまだ そういちろう 議員（公明党）】

質問　

　厳しい財政状況の中、防災や医療など安全安心の基本分野に影響が出ないようにしてほしいが、来年度予算編成における方針と、人口減少対策やカーボンニュートラル実現など、本県発展のため重点的に推進すべき施策の戦略について伺いたい。

副知事答弁　

　事業のスクラップアンドビルドに取り組むとともに、限られた財源を真に必要な分野や事業へ重点的に配分するなど、有効に活用してまいりたい。こうした考えに基づき、第３次晴れの国おかやま生き活きプランに掲げる取り組みを加速させるとともに、ウィズコロナ・ポストコロナを見据えた施策にも取り組み、本県の持続的な発展に結びつけてまいりたい。　　　　　　　　　　

用語解説

　　「カーボンニュートラル」

　二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの※「排出量」から、植林、森林管理などによる※「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすること。県では、県内の温室効果ガス排出量を令和１２　（　２０３０　）年度に平成２５　（　２０１３　）年度比で１７．７％削減することを目標としている。
　※「排出量」「吸収量」は人為的なもの

１２月８日

わたなべ とものり （自民） 、すます　のぶこ （共産） 、あらしま としなり （公明）、おおた　まさたか （自民）

１２月９日

もとやま こうじ （自民） 、うえだ かつよし （自民） 、おぐら ひろし （自民） 、さこ かずた  (無所属)

１２月１０日

なかつか しゅういち （自民） 、たかはら としひこ （民県）、まつしま こういち （自民）、おとくら けんいち （自民）、ささい しげとも （公明）

１２月１４日

 やまもと まさひこ （自民） 、おおつか あい （民県）、こうの けいじ （自民） 、きぐち きょうこ （自民）