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音声読み上げ用 岡山県議会広報紙 おかやま県議会だより 第25号 (県議会を振り返る[9月・11月定例会])

印刷ページ表示 ページ番号:0643438 2020年2月10日更新議会事務局
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9月定例会

 9月定例会は、9月9日から会期25日間で開かれ、諸議案の審議を終えて10月3日に閉会しました。
 この議会に知事から提出された議案は、予算案1件、事件案件6件、条例案7件、人事案件3件の計17件でした。
 9月12日には代表質問が行われ、こばやしよしあき議員(自由民主党)、おおつかあい議員(民主・県民クラブ)、ますかわえいいち議員(公明党)の3名の議員が県政の諸課題について会派を代表して質問を行ったほか、9月18日から20日、25日から26日の計5日間にわたり21名の議員が一般質問を行いました。

代表質問から (紙面の都合上、一人一問で要旨を掲載しています。)

多極集中の県土づくりについて 【 こばやし  よしあき 議員(自由民主党)】

質問

 東京一極集中の是正には、人口や企業の地方分散による多極集中を進めるべきだが、本県でも岡山市と倉敷市に人口がやや集中しすぎだとの指摘がある。人口流出を防ぐには、岡山市と倉敷市が人口のダム機能を担うことが望ましいとの考え方もあるが、県北などに人口や企業を分散させる多極集中の県土づくりについて、所見を伺いたい。 

知事答弁 

 県外への人口流出を食い止め、人を呼び込むためには、岡山・倉敷地域のみならず、各地域において、人口のダム機能を担う拠点性を強化する必要があると考えている。

 このため、おかやま創生総合戦略に基づき、連携中枢都市圏や定住自立圏の構築など、地域間連携による経済・生活圏の形成を推進するとともに、企業誘致においても、関西へのアクセス性のアピールや、立地補助金の優遇措置などにより、県北などへの誘致に努めているところである。

 引き続き、こうした取り組みを進め、それぞれの地域で将来にわたり、県民が安心して住み続けられるよう、おかやま創生のさらなる推進を図ってまいりたい。

市町村空き家対策モデル地区事業について 【 おおつか あい 議員(民主・県民クラブ)】

質問

 市町村空き家対策モデル地区事業では、空き家マップ作成など各地域で工夫した取り組みを進めている。事業の中間点を迎える現在、どのような成果や課題が見えているか。また、具体的な活用につなげるには、移住者受け入れの取り組みと連携していくことや、おかやまCOCプラス推進会議などと連携を図り大学生や高校生などに参画してもらうことも有効だが、今後の展望を併せて伺いたい。

知事答弁 

 成果として、空き家マップの作成や改修体験を行うワークショップなど、工夫した取り組みも行われている一方、これらを具体的な利活用へどうつなげていくかが、課題であると考えている。

 また、移住者受け入れの取り組みとの連携や、大学生などの参画も、利活用を図る上で有効と考えており、こうした取り組みも検討し、空き家対策が進むよう努めてまいりたい。

用語解説

 「COCプラス」

 「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」。

  大学が地方公共団体や企業などと協働して、魅力ある就職先の創出をするとともに、その地域が求める人材を養成するための改革を断行する大学の取り組みを支援することで、地方創生の中心となる「ひと」の地方への集積を目的として文部科学省が平成27年から実施する事業。

河川管理の効率化について 【 ますかわ えいいち 議員(公明党)】

質問

 国は、ドローンを活用し河川情報や異常箇所の抽出など、河川管理の効率化・高度化を進めている。本県では現在、水位計や河川監視カメラの増設を行っているが、国は河川の水面映像分析や、水量の計測を無人化する実証実験に取り組んでおり、氾濫の事前予測の精度向上が期待できる。住民の避難につなげるため、取り組むべきと考える。本県においても早急に実施を検討してほしい。

知事答弁

 ドローンの活用や、流量観測の無人化・省力化は、河川管理の効率化や高度化を図る上で有効な取り組みと考えている。

 国において、こうした新技術の機器開発企業などの募集や実証実験を行っているところであり、その動向を注視しながら、導入について検討してまいりたい。

一般質問を行った議員

9月18日

こばやし こういちろう(自民)、うじひら みほこ(共産)、あらしま としなり(公明)、おおた まさたか(自民)、おおはし かずあき(自民)

9月19日

うえだ かつよし(自民)、いちむら じん(自民)、やなぎだ さとし(民県)、よしだ とおる(公明)

9月20日

たかはし とおる(民県)、 わたなべ とものり(自民)、いけもと としあき(自民)、なかがわ まさこ(民県)

9月25日

まつしま こういち(自民)、やまもと まさひこ(自民)、きぐち きょうこ(無所属)、はた ようじ(自民)

9月26日

もとやま こうじ(自民)、ふくだ つかさ(自民)、こうの けいじ(自民)、えもと きみかず(自民)

9月定例会 議決結果

 予算案  1件可決(1件中)
 事件案件 6件可決(6件中)
 条例案  7件可決(7件中)
 人事案件 3件可決(3件中)

11月定例会

 11月定例会は、11月28日から会期23日間で開かれ、諸議案の審議を終えて12月20日に閉会しました。
 この議会に知事から提出された議案は、予算案9件、事件案件6件、条例案11件、及び人事案件2件の計28件でした。
 また、議会提出の発議案は、「岡山県議会の議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」、1件が可決されました。
 12月3日には代表質問が行われ、うちやまのぼる議員(自由民主党)、とりいりょうすけ議員(民主・県民クラブ)、ささいしげとも議員(公明党)の3名の議員が県政の諸課題について会派を代表して質問を行ったほか、12月6日、10日から13日の計5日間にわたり21名の議員が一般質問を行いました。

代表質問から (紙面の都合上、一人一問で要旨を掲載しています。)

美作岡山道路の早期開通について 【 うちやま のぼる 議員(自由民主党)】

質問

 高速道路網の整備効果を県内全域に波及させるためには、地域高規格道路の整備が必要だ。美作圏域と岡山圏域の交流促進や沿線地域の活性化、交通利便性の向上のためにも、美作岡山道路の早期全線開通を期待するが、残る区間の早期開通に向け、今後どう取り組むのか。また、全線開通によりどのような効果を見込むのか、併せて伺いたい。

知事答弁 

 美作岡山道路の残る区間については、一部工事着手区間、事業化に向け地元との合意形成を図っている区間、事業主体である岡山市に対し、様々な機会を捉えて整備促進を働き掛けている区間がある。

 全線が開通すれば、沿線への企業の立地や観光振興、災害時の緊急輸送の確保などの効果に加え、環状高速道路網の形成による利便性の向上など本県の優位性を一層高める効果が期待できると考えており、今後とも、沿線市町と連携し、早期の全線開通に向け、整備を促進してまいりたい。

特殊詐欺対策について 【 とりい りょうすけ 議員(民主・県民クラブ)】

質問

 特殊詐欺の被害額は前年同期と比べ減少しているものの、未遂を含む認知件数は増加している。特に、被害者のうち65歳以上の高齢者が83パーセント以上を占めており、依然として高齢者が被害者になるケースが多い。広報啓発活動はもとより、水際対策のより一層の取り組みが必要と考えるが、特殊詐欺根絶に向けたさらなる取り組みについて伺いたい。

警察本部長答弁 

 検挙面では、だまされた振り作戦を実施し、10月末時点で、昨年より11人多い40人を検挙している。

 被害防止対策では、「だまされんのじゃ岡山県・県民運動」を推進し、警察官による巡回連絡や地域の方々に特殊詐欺の手口などを説明して注意喚起を図っている。また、金融機関、コンビニエンスストアでの声掛けの依頼、「民生委員児童委員協議会」など様々な団体の方に対する協力依頼も行っている。今後とも、関係機関、団体などとも連携し、このような施策を実施し、特殊詐欺の根絶を目指してまいりたい。

CSF等の対策について 【 ささい しげとも 議員(公明党)】

質問

 国内でのCSF感染が畜産業全体に大きな影響を及ぼしており、野生イノシシ対策などに国とともに全力で取り組むべきだ。また、ASFも国内発生が危惧され、岡山桃太郎空港での水際対策の強化は不可欠だ。野生イノシシ対策を含めたCSF対策やASFの発生予防対策の強化と、発生時に迅速かつ的確な防疫対応が可能な体制整備について、所見を伺いたい。

知事答弁 

 県では、農場に対し、衛生管理の強化などの徹底指導に努めるほか、建設業協会などとの共同演習の実施など、発生時における防疫体制の整備に取り組んでいる。また、ASF対策として、空港などでの靴底消毒を継続実施するとともに、検疫体制の強化を国に働きかけたところである。

 引き続き、野生イノシシ対策として、全農場への防護柵の設置を進めるなど、関係機関と連携し、緊張感を持って取り組んでまいりたい。

用語解説

 「CSF、ASF」

 CSF、ASFともウイルスにより起こる豚、イノシシの伝染病で、人に感染することはない。感染豚や汚染物品などとの接触により感染が急速に拡大するため、発生した場合の畜産業界への影響が大きく、家畜伝染病予防法の中で家畜伝染病に指定されている。

一般質問を行った議員

12月 6日

なかつか しゅういち(自民)、すます のぶこ(共産)、あらしま としなり(自民)、こばやし こうちろう(自民)、おおた まさたか(自民)

12月10日

うえだ かつよし(自民)、あきやま まさひろ(民県)、さこ かずた(無所属)、おぐら ひろし(自民)

12月11日

ふくしま きょうこ(自民)、もとやま こうじ(自民)、わたなべ とものり(自民)

12月12日

たかはし とおる(民県)、おおつか あい(民県)、ふくだ つかさ(自民)、しみず かおる(自民)、やまだ そういちろう(公明)

12月13日

おとくら けんいち(自民)、こばやし よしあき(自民)、はちや ひろみ(無所属)、かとう ひろひさ(自民)

11月定例会 議決結果

 予算案   9件可決( 9件中)
 事件案件  6件可決( 6件中)
 条例案  11件可決(11件中)
 人事案件  2件可決( 2件中)