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子宮けいがんってどんな病気?
子宮けいがんってどんな病気?
(1)子宮けいがんの原因
子宮けいがんの主な原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)への感染です。
HPVはとてもありふれたウイルスで、一度でも性的接触があれば男女問わず誰でも感染する可能性があります。コンドームを用いても完全に感染を防ぐことはできないといわれています。
通常は感染しても自然消滅しますが、感染が続いたり繰り返されると、前がん病変(がんになる手前の状態)になり、さらにその一部ががんになります。
(2)子宮けいがんとは
子宮けいがんは、子宮の入り口付近にでき、ほとんど自覚症状がなく、症状が出た時にはかなり進行していることも…。
【症状】
生理に関係のない出血、悪臭を伴う茶色のおりもの、下腹部や腰の痛み など
【治療】
早期に発見されれば子宮頸部円錐切除術などにより子宮の温存も可能ですが、その後の妊娠における流早産のリスクを高めるなど、将来の妊娠・出産に影響が出る可能性があります。
また、より進行した場合は、広範囲な子宮摘出や放射線治療が必要となり、排尿障害、下肢のリンパ浮腫など様々な後遺症が生じたり、命を落とすことがあります。
(3)子宮けいがんの罹患率
日本では毎年約1万人の女性が子宮けいがんにかかり、約3千人の方が亡くなっています。
30代後半から40代前半で発見される方が多いですが、最近は特に20代から30代で増加しています。
子宮けいがんのために妊娠できなくなる20代・30代の女性が毎年約1,200人いると考えられています。
(4)子宮けいがんの生存率
子宮けいがんは早期に発見し治療すれば治癒率も高く、子宮を温存できる可能性もあります。