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音声読み上げ用 岡山県議会広報紙 おかやま県議会だより 第22号 (県議会を振り返る[2月・6月定例会])

印刷ページ表示 ページ番号:0565856 2018年8月1日更新議会事務局
音声読み上げソフトで正しく読み上げさせるため、氏名など、漢字を用いずにひらがなで記載している部分があります。

2月定例会

 2月定例会は、2月23日から会期26日間で開かれ、諸議案の審議を終えて3月20日に閉会しました。
 この議会に知事から提出された議案は、予算案34件、事件案件9件、条例案46件、人事案件2件の計91件でした。
 また、議会提出の発議案は、「ライドシェアの導入に反対し、タクシー事業の適性化・活性化を求める意見書」など5件が可決されました。
 2月27日には代表質問が行われ、おだ はると 議員(自由民主党)、たかはら としひこ 議員(民主・県民クラブ)、やまだ そういちろう 議員(公明党)の3名が県政の諸課題について会派を代表して質問を行ったほか、3月2日、6日から9日の計5日間にわたり22名の議員が一般質問を行いました。

代表質問から (紙面の都合上、一人一問で要旨を掲載しています。)

県立高校の教育体制整備について 【 おだ はると 議員(自由民主党)】

質問

 県教育委員会は、平成 30年度中に、県立高校の教育体制整備について実施計画を策定する予定だ。

 生徒数が減少していく中、今後、現在の教育内容や質の維持が難しいことも想定されるが、地域にとって県立高校は、まちづくりを進める上で必要不可欠な存在だ。

 小規模であっても、特色を出しながら、県立高校を存続させていくことが必要だが、所見を伺いたい。

教育長答弁

 実施計画の策定に向け、これまで県内6地区で説明会を開催したが、小規模でも存続を望む声や、少数だが再編整備により学校規模の確保を求める意見があった。

 県立高校が地域の活性化に必要であることは十分認識しており、存続できるよう取り組むべきものと考えている。このため、まずは、中学生から選ばれる魅力ある学校づくりに向け、全国の先進事例も踏まえ、地元自治体などとしっかり検討してまいりたい。

労働環境の改善について 【 たかはら としひこ 議員(民主・県民クラブ)】

質問

 中小企業の成長には、人材の確保、育成が重要であり、そのためには、すべての企業が労働環境の改善に取り組むことが求められている。

 政府は、罰則付き時間外労働の上限規制の導入を決めたが、自動車運転業務、建設事業、医師は、適用が5年間猶予された。長時間労働が常態化しているこれらの業種については、労働環境改善に向けて労働局と一体となった特段の取り組みが必要だが、所見を伺いたい。

 

知事答弁

 お話の業種は、労働環境が厳しい状況にあると認識しており、これまで、労働局と連携し、トラック輸送での労働時間短縮に向けた実証事業や、医療機関の労務管理に関する相談などに取り組んでいるほか、建設業では、取り組み事例集の配布やセミナーの開催により、働きやすい職場づくりの好事例を紹介している。

 今後とも、こうした取り組みを通じて、労働環境の改善を促進してまいりたい。 

 

用語解説

 「罰則付き時間外労働の上限規制」

   現行の時間外労働の規制を、告示から法律に格上げし、罰則による強制力を持たせる。また、従来、上限無く時間外労働が可能となっていた臨時的な特別の事情がある場合として労使が合意した場合であっても、上回ることのできない上限を設定する。

 

水銀廃棄物の適正処理について 【 やまだ そういちろう 議員(公明党)】

質問

 水銀を使用した製品等が廃棄物となった場合、収集や処理施設への運搬が適正に行われているか、大変危惧している。

 廃棄物の適正な処理のため、廃棄物処理法は県の責務として、産業廃棄物に係る事業者への指導や、一般廃棄物に係る市町村への技術的援助を定めているが、具体的な内容について伺いたい。

知事答弁

 県では、平成29年10月の廃棄物処理法施行令などの改正を受け、水銀を含有する産業廃棄物について、関係者への説明会の開催、処理業者に対する立入検査など、水銀の飛散防止を含む適正な処理を行うよう周知・指導に努めている。

 また、蛍光管など一般廃棄物については、水銀汚染防止法で市町村にぶんべつ収集の努力義務が課せられており、県では、情報提供や説明会の開催などを通じ、処理体制の整備に関する技術的援助を行っている。

 

用語解説

 「産業廃棄物」
   工場や事業場での物の製造や加工・販売などによって生じた廃棄物のうち、指定された種類のもの(燃え殻、汚泥、廃油など)

 

 「一般廃棄物」

   産業廃棄物以外のごみ(家庭のごみなど)とし尿

一般質問を行った議員

3月2日

えんどう やすひろ (自民) 、すます のぶこ (共産) 、かとう ひろひさ (自民) 、こばやし こういちろう (自民)、あらしま としなり (公明)

3月6日

うえだ かつよし (自民) 、やなぎだ さとし (民県) 、わたなべ とものり (自民) 、ささい しげとも (公明)

3月7日

たかはし とおる (民県) 、こうの けいじ (自民) 、えもと きみかず (自民) 、おおた まさたか (自民)

3月8日

ふくしま きょうこ (自民) 、こばやし よしあき (自民) 、なかがわ まさこ (民県) 、やまもと まさひこ (自民)

3月9日

わたなべ よしゆき (自民) 、はた ようじ (自民) 、あおの たかはる (自民) 、いけもと としあき (自民) 、おぐら ひろゆき(自民)

2月定例会 議決結果

 予算案  34件可決(34件中)
 事件案件  9件可決( 9件中)
 条例案  46件可決(46件中)
 人事案件  2件同意( 2件中)
 発議案   5件可決・2件否決( 7件中)

6月定例会

 6月定例会は、6月7日から会期23日間で開かれ、諸議案の審議を終えて6月29日に閉会しました。
 この議会に知事から提出された議案は、予算案1件、事件案件2件、条例案6件、人事案件4件の計13件でした。
 6月12日には代表質問が行われ、えもと きみかず 議員(自由民主党)、なかがわ まさこ 議員 (民主・県民クラブ)、ますかわ えいいち 議員(公明党)の3名が県政の諸課題について会派を代表して質問を行ったほか、6月15日、19日から21日の計4日間にわたり16名の議員が一般質問を行いました。

代表質問から (紙面の都合上、一人一問で要旨を掲載しています。)

全国植樹祭の開催について 【 えもと きみかず 議員(自由民主党)】

質問

 本県の面積の7割にあたる森林は、木材の生産、水源の涵養、国土の保全、地球温暖化防止、生物多様性の保全など、快適な生活環境に欠くことのできない大切な役割を担っているが、共通の財産である森林や緑に対する県民の理解を一層深め、次の世代に引き継いでいく必要がある。

 全国植樹祭は、本県では、昭和42年に開催されたが、2巡目となる開催を検討してはどうか。

 

知事答弁

 全国植樹祭は、国土緑化運動の中心となる国民的行事であり、本県での2回目の開催が実現すれば、天皇皇后両陛下のご臨席のもと、全国各地から多くの方々をお迎えし、本県の魅力を全国に発信するとともに、県民の緑化意識の醸成を図る絶好の機会になると考えている。

 開催規模が大きく、会場や宿泊施設の確保、開催経費などの課題もあるが、既存施設の活用などを念頭に、今後、招致に向けた検討を進めてまいりたい。

 

用語解説

   「全国植樹祭」

     国土緑化運動の中心的行事として、昭和25年以来、毎年春に国土緑化推進機構と開催県の共催により開催されている。

 

駅での勧誘行為について 【 なかがわ まさこ 議員(民主・県民クラブ)】

質問

 岡山駅や倉敷駅で勧誘行為や付きまとい行為があり、女子学生などが怖い思いをしているが、危害は与えられていないため、警察に通報をしていないのが現状である。このようなときの自己防衛や、警察へ連絡するなどの対応策を啓発する必要があると思うがどうか。

 現在、23都府県が性風俗などへの勧誘行為の制限をする内容の条例を整備しているが、本県でも条例整備が必要だと考えるがどうか。

 

警察本部長答弁

 県警察では、岡山駅前広場において、AV出演強要などの被害防止のためのキャンペーンを実施しているほか、職員を大学に派遣し、防犯講話や護身術指導を行っているが、勧誘行為などへの対応策についても広報啓発活動を進めてまいりたい。

 AV出演などの勧誘行為を規制することについては、現状では現行法令で対応しているが、既存の条例で対応できない実態が出てきた場合は、条例の整備についても検討してまいりたい。

 

学校警察連絡室について 【 ますかわ えいいち 議員(公明党)】

質問

 学校警察連絡室は、活動重点対象校を中心として教職員と緊密に連携し、現場に即した活動を推進してきたが、体制強化や活動対象の拡大など、さらなる充実・強化に取り組んでいる。

 学校では、ちょっとしたきっかけで簡単に状況が変わってしまう。活動重点対象校以外の学校の状況が年度途中に悪化した場合には緊急的な対応が必要であるが、このような場合の学校警察連絡室の活動について伺いたい。

 

警察本部長答弁

 活動重点対象校は、毎年、それぞれの学校の状況などを踏まえ、岡山県教育委員会、岡山市教育委員会、岡山県警察の協議により決定している。

 しかし、議員ご指摘のように年度途中で状況が悪化し、緊急的な対応が必要とされる場合には、教育委員会などと協議した上で、活動重点対象校以外でも、「スポット校」として、一定の期間、学校訪問を行うなど、的確に対処してまいりたい。

 

用語解説

   「学校警察連絡室」

     深刻な岡山県の少年非行情勢を改善するため平成26年度に設置され、学校などと連携した少年非行防止対策を行っている。

 

一般質問を行った議員

6月15日

こばやし こういちろう (自民) 、うじひら みほこ (共産) 、あらしま としなり (公明) 、とりい りょうすけ (民県)

6月19日

うえだ かつよし (自民) 、こばやし よしあき (自民) 、わたなべ とものり (自民) 、おおた まさたか (自民)

6月20日

ふくしま きょうこ (自民) 、おおつか あい (民県) 、こうの けいじ (自民) 、いけもと としあき (自民)

6月21日

やまもと まさひこ (自民) 、あおの たかはる (自民) 、たかはし ひでし (公明) 、おかざき ゆたか (自民)

6月定例会 議決結果

 予算案  1件可決(1件中)
 事件案件 2件可決(2件中)
 条例案  6件可決(6件中)
 人事案件 4件同意(4件中)