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音声読み上げ用 岡山県議会広報紙 おかやま県議会だより 第20号 (県議会を振り返る[2月・6月定例会])

印刷ページ表示 ページ番号:0524760 2017年8月1日更新議会事務局
音声読み上げソフトで正しく読み上げさせるため、氏名など、漢字を用いずにひらがなで記載している部分があります。

2月定例会

 2月定例会は、2月22日から会期24日間で開かれ、諸議案の審議を終えて3月17日に閉会しました。
 この議会に知事から提出された議案は、予算案33件、事件案件7件、条例案29件、人事案件1件の計70件でした。
 また、議会提出の発議案は、「介護福祉士養成施策の充実・強化等を求める意見書案」など3件が可決されました。
 2月24日には代表質問が行われ、わたなべ ひでき 議員(自由民主党)、たかはら としひこ 議員(民主・県民クラブ)、ますかわ えいいち 議員(公明党)の3名が県政の諸課題について会派を代表して質問を行ったほか、2月28日、3月2日から3日、7日から8日の計5日間にわたり20名の議員が一般質問を行いました。

代表質問から (紙面の都合上、一人一問で要旨を掲載しています。)

自動車産業の育成について 【 わたなべ ひでき 議員(自由民主党)】

質問

 電気自動車などの次世代自動車に求められる新技術・新製品の開発と実用化に向けて、県は「おかやま次世代自動車技術研究開発プロジェクト」に取り組んできたが、成果はどうか。
 また、自動車産業の振興を図るためには、関連企業の開発力や生産技術の一層の向上が求められる。今後どのように自動車産業の育成に取り組むのか、所見を伺いたい。

知事答弁

 プロジェクトでは、新技術の開発や人材育成が図られるとともに、世界の最新技術が集まる展示会で、多くの自動車メーカーから、県内中小企業の技術力が高い評価を受けた。
 今後は、プロジェクトの成果を活用した新技術の開発、日産自動車開発部門で経験を積んだ技術者をアドバイザーとして派遣する事業の実施、マーケティング力の強化支援、商談会の拡充など、本県自動車関連産業の育成に全力で取り組んでまいりたい。

用語解説

 「おかやま次世代自動車技術研究開発プロジェクト」
  産学官が連携して、電気自動車など次世代自動車に対応した新技術・新製品の創出に取り組む事業(平成23~28年度実施)

発達障害がある人への支援について 【 たかはら としひこ 議員(民主・県民クラブ)】

質問

 発達障害のため特別な支援が必要な子どもの割合は約1割とされ、障害が不登校やひきこもりの要因の一つとみられている。障害の原因が、しつけや育て方、環境、本人の怠慢でないことは医学的に立証されているが、いまだ誤解により本人や家族が苦しむことも多い。
 個別に地域で支える体制の構築や、発達障害への理解促進の取り組みについて、所見を伺いたい。

知事答弁

 身近な地域で、発達障害への対応力を備えた専門職(かかりつけ医や保健師など)をキーパーソンとする他職種連携を推進するとともに、市町村の発達障害者支援コーディネーターを核とした地域のネットワークづくりを促進し、支援体制を充実してまいりたい。また、自立には周囲の正しい理解が重要なため、親の会などと連携した啓発活動や研修などを通じて、発達障害の特性や必要な配慮について周知してきた。今後もこうした取り組みを推進し、県民の理解促進を図ってまいりたい。

路面した空洞調査の計画的実施について 【 ますかわ えいいち 議員(公明党)】

質問

 道路の陥没が各地で頻発し、現在、道路した空洞探知により未然に陥没を防ぐ取り組みが全国で行われ、その動きも加速している。
 これまで本県での実施を提案してきた、路面したの空洞調査が、岡山県国土強靱化地域計画に盛り込まれた。県は、試行でなく、国や他県のように予算を確保し、計画的な調査に取り組み、道路の安全対策を拡充すべきだ。所見を伺いたい。

知事答弁

 県では、これまで路面したの空洞調査を試行実施し、電磁波を用いた調査の有効性を検証してきた。
 この試行調査の検証結果を踏まえ、緊急輸送道路で交通量の多い路線のうち、河川・海岸沿いで、護岸などから土砂が漏れ出しやすい区間を最優先に、平成29年度から国の交付金などを活用し、計画的に調査を実施してまいりたい。

用語解説

 「岡山県国土強靱化地域計画」
   大災害に備え、県の安全で安心な地域づくりを進め、国全体の強靱化(強くしなやかな国土づくり)に貢献するため、平成28年2月に策定した計画

 

一般質問を行った議員

2月28日

わたなべ とものり (自民) 、すます のぶこ (共産) 、あらしま としなり (公明) 、こばやし こういちろう (自民)

3月2日

うえだ かつよし (自民) 、たかはし とおる (民県) 、みやけ かずひろ (民県) 、おおた まさたか (自民)

3月3日

おぐら ひろゆき (自民) 、おおつか あい (民県) 、こうの けいじ (自民) 、ふくしま きょうこ (自民)

3月7日

やまもと まさひこ (自民) 、こばやし よしあき (自民) 、なかがわ まさこ (民県) 、たかはし ひでし (公明)

3月8日

かとう ひろひさ (自民) 、はた ようじ (自民) 、あおの たかはる (自民) 、わたなべ よしゆき (自民)

2月定例会 議決結果

 予算案  33件可決(33件中)
 事件案件  7件可決( 7件中)
 条例案  29件可決(29件中)
 人事案件  1件同意( 1件中)
 発議案   3件可決( 3件中)

6月定例会

 6月定例会は、6月8日から会期23日間で開かれ、諸議案の審議を終えて6月30日に閉会しました。
 この議会に知事から提出された議案は、予算案1件、事件案件5件、条例案6件、人事案件3件の計15件でした。
 また、議会提出の発議案は、「地方財政の充実・強化を求める意見書案」など3件が可決されました。
 6月13日には代表質問が行われ、おおた まさたか 議員(自由民主党)、おおつか あい 議員 (民主・県民クラブ)、ささい しげとも 議員(公明党)の3名が県政の諸課題について会派を代表して質問を行ったほか、6月16日、20日から22日の計4日間にわたり16名の議員が一般質問を行いました。

代表質問から (紙面の都合上、一人一問で要旨を掲載しています。)

産業用地の確保について 【 おおた まさたか 議員(自由民主党)】

質問

 企業誘致の受け皿となる産業用地の造成には、農地転用に関する規制など課題も多く、ニーズの高い県南内陸部や高速道路インターチェンジ周辺での用地の確保は十分とは言えない。
 市町村と連携しながら、企業ニーズに応じた立地環境の整備の推進に取り組む必要があるが、所見を伺いたい。

知事答弁

 産業用地の確保については、企業の投資意欲の高まりを背景としたニーズに的確に対応していくため、現在、空港南産業団地の造成や、市町村営団地の開発支援に鋭意取り組んでいる。
 また、さらなる開発に向け、主体となる市町村と、直面する課題について掘り下げた意見交換を行うとともに、農地転用を伴う開発を実現した他県事例の調査研究を進めており、今後も、市町村としっかり連携しながら、産業用地の確保に全力で取り組んでまいりたい。

移住者受け入れ体制の整備について 【 おおつか あい 議員(民主・県民クラブ)】

質問

 中山間地域の住宅の賃貸物件は、地域住民が直接紹介する場合も多いため、地域住民と移住希望者のコミュニケーションが重要で、調整役やサポート役となる地域組織などの支援が、移住の鍵となる。
 今年度から始める移住者受け入れ体制整備の取り組みにおいても、地域組織などによる移住者への有益なサポートが期待されるが、具体的な展望を伺いたい。

知事答弁

 移住希望者にとって、地域組織などは、住宅の調整だけでなく、移住後の日々の生活のサポート役としても、大変重要であると考えている。
 このため、今年度からの移住者受け入れ体制整備の取り組みにより、地域と市町村が一体となって移住者をサポートする活動を支援することで、地域組織などの受け入れがより積極的になるとともに、こうした取り組みが多くの地域に広がるよう期待している。

河川の防災対策について 【 ささい しげとも 議員(公明党)】

質問

 先日、国が管理する河川について、想定し得る最大規模の降雨による洪水浸水想定区域図が公表された。
 県では現在、県が管理する洪水予報河川などについて、洪水浸水想定区域図の作成に取り組んでいるが、公表の目標時期はいつか。
 また、テレメータ水位観測所の設置計画も公表してほしいがどうか。

知事答弁

 洪水浸水想定区域図については、20河川ある県管理の洪水予報河川などを対象に、平成28年度から作成に取り組んでおり、平成32年度までに順次公表する予定である。
 また、水位観測所の設置計画については、河川の重要性や河川管理上の必要性、設置密度などを踏まえて、平成28年度に候補箇所を選定した。今後、現地確認などを行った上で計画を取りまとめ、平成29年度中をめどに公表してまいりたい。

用語解説

 「洪水浸水想定区域図」
   洪水などにより河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域と、浸水した場合に想定される水深、浸水継続時間などを示した図面

 「洪水予報河川」
   国土交通大臣または都道府県知事が指定する、洪水により相当な被害が生じる恐れがある河川

 「テレメータ水位」
   記録器を有した器械による観測のうち、各種の観測データを無線で自動送信するテレメータというシステムを利用して自動観測している水位

一般質問を行った議員

6月16日

こばやし こういちろう (自民) 、うじひら みほこ (共産) 、とりい りょうすけ (民県) 、わたなべ とものり (自民)

6月20日

うえだ かつよし (自民) 、たかはし とおる (民県) 、はなふさ ひさし (民県)

6月21日

ふくしま きょうこ (自民) 、こばやし よしあき (自民) 、えもと きみかず (自民) 、あおの たかはる (自民)

6月22日

わたなべ よしゆき (自民) 、はた ようじ (自民) 、たかはし ひでし (公明) 、やまだ そういちろう (公明) 、いけもと としあき (自民)

6月定例会 議決結果

 予算案  1件可決(1件中)
 事件案件 5件可決(5件中)
 条例案  6件可決(6件中)
 人事案件 3件同意(3件中)
 発議案  3件可決(3件中)