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竹久夢二伊香保記念館

竹久夢二伊香保記念館

 愁いを帯びた眼差し、しなやかな曲線と白い肌を持つ女性、美人画で有名な竹久夢二の第二の故郷といえるのが伊香保である。夢二はこの地をこよなく愛していた。
 夢二と伊香保との出会いは、少女からの一通の手紙がきっかけとなっている。明治17年邑久郡本庄村(現:瀬戸内市邑久町)に生まれた夢二(本名:茂次郎)は、18歳で上京後、挿絵の投稿を手始めに活動を始めた。自身の著作では画才のみならず文才も発揮し、人気を得ていた。その頃夢二のもとに、伊香保で夢二をみかけたという少女から一通の手紙が届く。結局は人違いであったのだが、それがきっかけで8年後に初めて伊香保を訪れることになる。それからは頻繁に訪れ、最愛の人、彦乃を失い失意にあった夢二の心を癒した。やがて榛名湖のほとりにアトリエを建て、生活と美術を結ぶことを理念とした「榛名山美術研究所」の設立を目指した。しかしそれは実現することはなく、昭和9年、51歳でその生涯を閉じている。夢二の伊香保を愛した心と、研究所を設立して地域に根ざした美術品を作り、郷土美術の振興に役立てたいという思いを背景に、「竹久夢二伊香保記念館」が生まれた。
 記念館には、夢二の代表作「黒船屋」「榛名山賦」をはじめとした1万6000余の作品が収蔵されている。夢二式美人画はもちろんのこと、多岐にわたる分野で表現に長けていた夢二がデザインした浴衣や半襟、装幀、楽譜、双六など、普段の庶民の生活に根付いた幅広い作品を堪能することができる。それらの作品を見事に引き立てているのが、建物とその内部の大正ロマン漂う雰囲気である。たくさんの木々に覆われた1万坪にも及ぶ敷地に、和と洋それぞれの趣の建物が点在している。
 その中の一つが、洋風の黒船館だ。内部は、日本の茶道の心を取り入れた和洋融合の空間で、大正期に作られた照明器具や英国製アンティークの家具に囲まれている。大正ロマンあふれる空気がうまく作品を引き立てている。学芸員の「夢二好きの友人が家に作品を飾っているようなイメージ」という言葉がぴったりくる。また、夢二ホールではピアノの生演奏を楽しむこともできるほか、喫茶店「港屋サロン」では大正ロマンにひたりながら休憩もできる。館内は、作品を「観る」だけでなく、その空間全体を楽しむことができるように工夫されている。
夢二が愛した伊香保の、穏やかで安らげる場所で夢二作品を一度味わってみてはいかがだろうか。
竹久夢二伊香保記念館(夢二黒船館)
館内(黒船館3階喫茶室「港屋サロン」)

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